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【プロ監修】こめかみをマッサージすると痛い!押すと痛い本当の原因と正しい対処法
- カテゴリ:
- 頭や顔の悩み
公開日:2026年06月17日
更新日:2026年06月17日
【監修者】
・鈴木貴之(すずきたかゆき)
【国家資格・所属】
・鍼灸あんまマッサージ指圧師、柔道整復師、心理カウンセラー、メンタルトレーナー 治療家歴14年、日本東方医学会会員、脈診臨床研究会会員
・神奈川県の鍼灸整骨院にて15年勤務(院長職を務める)
【施術経過の同意について】
本ブログに掲載する施術の経過の情報は「私は本施術の経過を匿名化して貴院のウェブサイトに掲載することに同意します。」と患者様から同意書を得ております。また氏名・連絡先は公開されません。
目次
「頭痛がするから、こめかみをマッサージしよう…」 「こめかみを押すとコリコリしていて、痛いのはなぜ?」 日常的な頭痛や眼精疲労から、つい「こめかみマッサージ」をしてしまう方は非常に多いです。しかし、実はその良かれと思ったマッサージが、痛みを悪化させる原因になっているかもしれません。 本記事では、「こめかみ マッサージ 痛い」「こめかみ 押すと痛い」と悩む方に向けて、痛みが起こる本当のメカニズムと、安全かつ効果的なセルフケア方法を詳しく解説します。
【結論】
こめかみをグリグリと強くマッサージするのは絶対にNGです! なぜなら、こめかみにある筋肉(側頭筋)を力任せに刺激すると、筋肉の繊維が傷つき、かえって痛みが強まったり、重大な頭痛を誘発したりする危険があるからです。こめかみを押すと痛い・コリコリしている状態は、老廃物の蓄積だけでなく、日常的なストレスによる「歯の食いしばり」や「猫背による姿勢の乱れ」が真の原因です。
こめかみをグリグリと強くマッサージするのは絶対にNGです!
こめかみにズーンとした重さや痛みを感じると、指で強く揉みほぐしたくなるものです。しかし、この「グリグリ」マッサージにはリスクが伴います。
■側頭筋が傷つき頭痛が悪化する恐れがある
こめかみには、顎を動かす(噛む)ときに使われる重要な筋肉である「側頭筋(そくとうきん)」が通っています。この筋肉は非常に繊細で、強い力でマッサージの刺激を加えすぎると、筋線維が細かく微細に傷ついてしまいます。傷ついた筋肉は防御反応としてさらに硬くこわばり、結果として「筋緊張型頭痛」や神経の痛みを引き起こすトリガーになってしまうのです。「良くなると思って揉んでいたのに、どんどん頭痛がひどくなった」という現象は、この誤った強いマッサージ刺激が原因です。
こめかみを押すと痛い3つの原因と身体のサイン

こめかみを押したときの痛みの質や状態によって、体が出している「不調のサイン」が異なります。ご自身の痛みがどれに当てはまるか、確認してみましょう。
【痛みの状態と主な原因一覧】
・コリコリと硬く痛む
原因:食いしばり・歯ぎしりによる側頭筋の疲労
身体のサイン:顎の関節周りや首・肩にも強い負荷がかかっている状態
・頭や目にズーンと響く
原因:片頭痛(筋緊張型)・眼精疲労(放散痛)
身体のサイン:側頭筋に「トリガーポイント(凝りの核心)」が形成されている
・ピリッと電気が走る
原因:三叉(さんさ)神経痛などの神経の炎症
身体のサイン:筋肉ではなく、自律神経の乱れや神経への刺激が疑われる
■① コリコリと硬い症状:食いしばりや歯ぎしりによる筋肉の疲労
こめかみを触ったときに「ゴリゴリ」「コリコリ」とした硬い塊があり、押すと痛む場合、それは側頭筋に強い疲労が溜まっている証拠です。 特に、無意識のうちに上下の歯を接触させてしまう癖(TCH:上下歯列接触癖)や、睡眠中の激しい歯ぎしり、日中のストレスによる食いしばりがある人は、側頭筋が常にフル稼働状態になっています。これにより筋肉に慢性的な疲労物質が溜まり、押すと激痛が走るようになります。
■② 頭や目にズーンと響く症状:頭痛や眼精疲労の放散痛
こめかみを持続的に指圧した際に、目や頭の奥に向かって「ズーン」とした鈍い痛みが波及していくことがあります。これを「放散痛(ほうさんつう)」と呼びます。 側頭筋や目の周りの筋肉(眼輪筋)が疲弊しきると、その痛みのシグナルが周囲の神経に広がり、まるで頭痛や深刻な眼精疲労そのものが起きているように感じさせます。この放散痛の引き金となる凝りの塊を「トリガーポイント」と言います。
■③ ビリビリ・ピリッと鋭く痛む症状:神経痛の可能性
押した瞬間に電気が走るような鋭い痛みや、触れるだけでピリピリとする場合は、筋肉の凝りではなく三叉神経(さんさしんけい)痛などの神経トラブルが疑われます。この場合は、マッサージをすると炎症が悪化するため、直ちに刺激を中止してください。
最新研究で判明!こめかみが硬くなる本当の元凶は「姿勢」
従来、こめかみ(側頭筋)の凝りは「顎の使いすぎ」「歯の食いしばり」だけが原因とされてきました。しかし、近年の臨床データや最新の情報により、さらに根本的な原因が明らかになっています。それが「猫背などの不良姿勢」です。
■姿勢とこめかみの痛みのメカニズム
スマホやPCの長時間利用によって「猫背」や「巻き肩」になると、頭が前方へ突き出た姿勢になります。このとき、首の前側にある「胸鎖乳突筋(きょうさにゅうとつきん)」という大きな筋肉が過剰に緊張します。胸鎖乳突筋が緊張すると、下顎が後方へ引っ張られ、顎の噛み合わせが「常に力が入りやすいニュートラルな状態」から逸脱します。結果として無意識の食いしばりが急増し、連動するこめかみの側頭筋を限界まで硬くさせてしまうのです。つまり、こめかみだけをいくらケアしても、土台となる「姿勢」を正さなければ、こめかみの痛みや頭痛は永久に繰り返されます。
こめかみの痛みを安全に解消する正しいセルフケア法

こめかみをグリグリ揉むのが厳禁であるならば、一体どのように対処すれば良いのでしょうか。ここでは、側頭筋を傷つけずに緊張を和らげる安全なケア方法をご紹介します。
■方法1:側頭筋を「面」で捉えて優しく揺らす(決してグリグリしない)
指先を立てて強く押し込むのではなく、手のひらの付け根(手根部)や、指の腹3本をこめかみの少し上の筋肉に当てます。皮膚を骨に密着させるイメージで軽く押し、円を描くように優しく10秒〜20秒ほど動かします。筋肉を押し潰すのではなく、皮膚ごと滑らせて緩めるのがポイントです。
■方法2:首の前側(胸鎖乳突筋)のストレッチを行う
根本的な原因である姿勢の悪さと首の緊張をリセットします。鎖骨を両手で軽く下に抑えながら、顔を斜め後ろに見上げるように首を伸ばします。じんわりと首の前側が伸びているのを感じながら15秒キープ。これを左右交互に行うことで、顎への余計な負荷が消え、こめかみが驚くほど楽になります。
■方法3:「歯を離す」習慣をつける(TCH対策)
人間の上下の歯は、本来リラックスしている時は接触していません(隙間が数ミリ空いているのが正常です)。デスクやPC、スマホの画面など、よく目にする場所に「力を抜く」「歯を離す」と書いた付箋を貼り、意識的に顎の力を抜くトレーニングを行いましょう。
こめかみの痛みに関するよくある質問(FAQ)

Q1. こめかみを押すと痛いのは「老廃物」が溜まっているからですか?
A1. 半分正解ですが、それが全てではありません。筋肉が過度に緊張して硬くなると、部分的に血流が著しく低下し、疲労物質(老廃物)が排出されにくくなるのは事実です。しかし、根本にあるのは「老廃物の蓄積」そのものではなく、筋肉を硬くさせている「食いしばり」や「姿勢の歪み」です。物質を揉み出すような強いマッサージは逆効果になります。
Q2. こめかみの痛みに効く、手軽な「ツボ」はありますか?
A2. 東洋医学において、頭痛や食いしばりの緩和に定評のあるツボとして「陽谷(ようこく)」があります。場所は手首の関節の小指側にあり、骨の突起の手前にあるくぼみです。ここを優しく痛気持ちいい強さで押してあげると、顔面部や頭部へと繋がる経絡(エネルギーの通り道)の巡りが良くなり、こめかみの緊張が緩和されやすくなります。
Q3. どのような場合は病院を受診すべきですか?断定できない痛みが不安です。
A3. 「今までに経験したことのないような激しい痛みが急激に現れた」「痛みの他に、吐き気、めまい、手足のしびれ、視覚の異常などを伴う」「徐々に痛みが強くなっている」といった場合は、筋肉由来のものではなく、脳血管疾患など重大な病気が潜んでいるリスクがあります。健康に関わる症状ですので自己判断での放置やマッサージは絶対に避け、早めに専門医(脳神経外科・頭痛外来など)を受診してください。
まとめ:こめかみの痛みを繰り返さないためのネクストアクション
こめかみを強く揉むマッサージは、側頭筋を痛め、症状を悪化させる原因になります。痛みの本質的な解決には、表面的なコリをほぐすだけでなく、「食いしばりの自覚」と「姿勢の改善」が不可欠です。 あなたのこめかみの痛みと不安を解消するために、ぜひ明日から以下のステップを実践してみてください。
【読者が明日から実践できる3ステップ】
1. 「歯を離す」を意識する: 気がついたときに、上の歯と下の歯に隙間を作る習慣を始める。
2. 首のストレッチを1日3回行う: デスクワークの間などに、首の前側(胸鎖乳突筋)をじんわり伸ばす。
3. マッサージを「優しい揺らし」に変える: グリグリ押すのをやめ、手根部で包み込むように優しくケアする。
慢性的でセルフケアだけではなかなか取り切れないこめかみの頭痛や、自律神経の乱れからくる全身の緊張に対しては、鍼灸(しんきゅう)治療が非常に高い効果を発揮します。鍼灸は筋肉の深いコリ(トリガーポイント)を直接緩め、乱れた自律神経のバランスを整える専門的な施術です。お近くの専門院へ相談することも、健やかな毎日を取り戻す大きな一歩となります。
【自律神経専門鍼灸院「コモラボ」のご案内】
三鷹駅徒歩1分・自律神経専門鍼灸院「コモラボ」では、丁寧なカウンセリングのもと、食いしばりやストレスによる慢性的なこめかみの頭痛を根本から改善・予防するオーダーメイドの鍼灸施術を行っています。「どこに行っても頭痛が治らない」とお悩みの方は、ぜひ一度ご相談ください。
セルフケアで治らないこめかみの痛みに鍼灸治療が有効な理由
セルフケアで改善しないしつこいこめかみの痛みや頭痛には、鍼灸治療が非常に効果的です。なぜなら、鍼灸はマッサージでは届かない「側頭筋」の深い凝り(トリガーポイント)に直接アプローチし、筋肉を速やかに緩められるからです。さらに、根本原因である「無意識の食いしばり」を引き起こす自律神経の乱れや、首・肩の緊張をトータルで整えるため、痛みの出にくい体質へと導きます。グリグリ揉んで悪化させる前に、筋肉と自律神経の専門ケアである鍼灸院コモラボの治療をぜひ検討してみてください。


鍼灸院コモラボ院長
ブログ管理・編集者
鈴木貴之(すずきたかゆき)
【国家資格・所属】
鍼灸あんまマッサージ指圧師、柔道整復師、心理カウンセラー、メンタルトレーナー 治療家歴14年、日本東方医学会会員、脈診臨床研究会会員
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次の症状がある場合は速やかに医療機関を受診してください。強い胸痛、意識障害、急激な症状の悪化、高熱、持続する出血。鍼灸・整体は有益ですが、抗凝固薬服用中、出血傾向、妊娠初期、感染症の疑いがある方は施術前に必ず医師へ相談してください。
現在、JR三鷹駅北口に自律神経専門の鍼灸院コモラボにて様々な不調の患者様に鍼灸治療を行っている。
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