BLOG
ブログ
自律神経失調症で息苦しい|呼吸が浅いときにおすすめツボ
- カテゴリ:
- 背中や腰の悩み
公開日:2023年04月20日
更新日:2024年12月17日
このブログを監修している鈴木貴之は国家資格であるはり師免許、きゅう師免許、柔道整復師免許、心理カウンセラーを取得した資格保有者です。
目次
ストレスを感じると息苦しくなるとお悩みの方のブログ
「いつも呼吸が浅くて息苦しい」
「自律神経失調症のせいで呼吸がしにくい」
「生理前になると息苦しくなる」
このような症状でお悩みの方はおられないでしょうか。
これらの症状は自律神経の働きである呼吸器系の機能低下によって起きています。
呼吸が浅くなることで身体に取り込む酸素も減少してしまい不調がでやすくなります。
今回は「自律神経失調症で息苦しい|呼吸が浅いときにおすすめツボ」と題してストレスによる息苦しさを即効で治すツボを紹介します。
ストレスによる息苦しさは脳の生理現象で起きている
人の脳(中枢)にある扁桃体には、感情の動き(情動)と呼吸の両方を司っています。
そのため不安感や緊張、ストレスを感じると扁桃体の情動と呼吸が反応し速く浅い呼吸になります。
また反対にリラックスするとゆっくり深い呼吸になります。
この扁桃体を介した情動と呼吸が連動することを「情動呼吸」と呼び、生理的な働きと考えられています。
しかし強い不安感や過度な緊張を扁桃体が反応して過剰に情動呼吸が働いてしまうと、呼吸の時に働く筋肉がこわばり呼吸の効率が下がります。
そうなると呼吸が浅く早くなり息苦しさの症状が起こります。※1
息苦しさが続くと自律神経も乱れて悪化しやすい
さきほど解説したようにストレスによる息苦しさは脳の感情の動きがストレスや不安感よってもたらされているものです。
そのため息苦しさが長く続くと、その息苦しさの症状そのものがストレスや不安感の原因となって脳を刺激してしまい息苦しさを強めてしまう場合もあります。
そのため悪化させる火種をすぐに消火するためにも「なんとなく息がしづらいな」と感じたときはすぐに深呼吸をしてリラックスできる環境を作ることが症状を治す大切なポイントになります。※2
【改善例&効果の高いツボ 】イライラして息苦しい(50代女性)
【治療の体験者&改善例 】
50代女性で「更年期も関係あるのか、最近イライラと同時に息苦しさが出てきてつらい」との訴えでご来院されました。
この患者様は当院にご来院される前まで婦人科に通院されており「更年期障害」との診断を受けてホルモン補充療法のパッチを貼っておりました。
当院では東洋医学的な問診と検査によってイライラと息苦しさの原因を調べることにしました。
問診時に主訴以外にも寝汗、睡眠障害、口の渇きの症状があることがわかりました。
更年期特有のホットフラッシュ(ほてり)はパッチによって予防できているものの、全体的な体質では「陰虚(いんきょ)」という状態であることがわかりました。
陰虚は身体の体液が消耗している状態であり、イライラや息苦しさもこれに含まれます。
そのため当院ではこの陰虚体質を改善することを目的とした治療計画を立てて鍼灸で改善を促す治療を行いました。
【主に利用したツボ】
・中府(ちゅうふ)・・・鎖骨の外端下のくぼみから指の幅1本分、下へ降りた所。
当院最新の症例報告と知恵袋
【最新情報】
呼吸が浅く息苦しい症状でお悩みの方からよく「息苦しいときにどうすれば落ち着かせられるか」というご相談をうけます。
その回答としまして、優先的に行うべきことは「ゆっくりと深呼吸をする」ということに限ります。
当院で推奨している効果的な呼吸法は「5・5・5呼吸法」です。
【5・5・5呼吸法】
①5秒かけてゆっくり息を吸う
②5秒間息を止める
③5秒かけて息を吐く
息切れは頻回な呼吸によって引き起こされるため、ゆっくりと呼吸を整えて肺に酸素が送り込むことで息切れは解消されます。
当院の息切れでお悩みの患者様にこの方法を推奨したら8割近い方から「呼吸が楽になった」とのよい反応がありました。
自律神経による息苦しさを治すなら鍼灸治療が効果的
このようなストレスや不安感によって起こる息苦しさは鍼灸治療が効果的です。
鍼灸には息苦しさの原因である脳のストレス反応を鎮静させリラックス効果を高める効果があります。
また頻回な呼吸によって固まった背中の筋肉も緩める効果があるため呼吸がしやすくなります。
「どこに行けば自分の不調を正しく改善できるかわからない」と治療方法でお悩みの方は当院にお気軽にご相談ください。
当院で患者様の治療実績はこちらから
実際に当院ご来院になって改善された患者様の声と改善までの経過を報告します。
同じようにつらい思いをされている方の役に立てるのならばと皆さん快く掲載を許可頂きました。
これを読まれている患者様のご参考になれば嬉しく思います。
下記のリンクから別ページでご覧ください。
[参考]
※1 感情の動きと呼吸が連動する情動呼吸とは / 独立行政法人環境再生保全機構
https://www.erca.go.jp/yobou/zensoku/sukoyaka/55/well/
※2 急な動悸、息苦しさはストレスが原因?こころと自律神経の関係について / 監修医師 渥美 義大
https://www.clinicfor.life/articles/a-003/
鍼灸院コモラボ院長
ブログ管理・編集者
【国家資格・所属】
鍼灸あんまマッサージ指圧師、柔道整復師、心理カウンセラー、メンタルトレーナー 治療家歴14年、日本東方医学会会員、脈診臨床研究会会員
神奈川県の鍼灸整骨院にて13年勤務(院長職を務める)
現在、JR三鷹駅北口に自律神経専門の鍼灸院コモラボにて様々な不調の患者様に鍼灸治療を行っている。
【SNS】
Youtube , Instagram , X(Twitter)
この症状に対する質問