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【bスポット治療の体験ブログ】慢性上咽頭炎の再発させない治し方
- カテゴリ:
- 頭や顔の悩み
公開日:2024年2月23日
更新日:2024年9月06日
目次
※自律神経失調症など改善された患者様の声と治療実績は上記のリンクから別ページで解説しています。
慢性上咽頭炎は再発させずに完治するのか?
ここ数年ご相談が増えている疾患に慢性上咽頭炎があります。
鍼灸治療の相談をされるほとんどの慢性上咽頭炎の方が、「Bスポット療法(上咽頭擦過療法・EAT)を受けても症状が改善しない」という体験談をお持ちの方です。
このBスポット療法で症状が改善しない慢性上咽頭炎に対して、東洋医学の鍼灸治療は効果的です。
炎症による痛みや腫れの度合いが弱い方に関しては2ヶ月もあれば症状は改善されていきます。
ただし炎症と乾燥が強い方や、胃腸が弱く後鼻漏や痰が多い方、ストレスを強く感じている方は改善に多少時間がかかる場合があります。
このような症状が重い体質の方々はBスポット療法を受けても、症状が改善しにくい人の特徴でもあります。
Bスポット療法は咽頭部の粘膜を傷つけるため強い痛みが特徴
Bスポット療法は耳鼻科領域では効果的な治療法で慢性上咽頭炎の治療に推奨されており、患者様にとっても保険適応で費用も安く済むものです。
しかし塩化亜鉛のついた綿棒を鼻から入れて咽頭をこすりつけるだけの治療ですが、咽頭部の粘膜を傷つけるため強い痛みが特徴です。
お客様の感想を聞くと「Bスポット療法は効果に対して痛みが強いため、数回までならなんどか続けられるが中長期では難しい」という方がほとんどでした。
それ以外にはBスポット療法を受けると一時的に症状は良くなるが、数日後には再発してしまう方、Bスポット療法を続けても治らず、慢性的に症状が残ってしまう体験をされた方などもいらっしゃいます。
※Bスポット療法の効果については下記のリンクボタンから詳しい解説をしています(慢性上咽頭炎を鍼灸で完治させるブログ)
Bスポット療法で完治しにくい方の特徴
慢性上咽頭炎に対してBスポット療法は保険適応の安価で効果的な治療法として推奨されていますが、どのような治療法にも効果が出にくい体質の方はおられます。
慢性上咽頭炎の方への問診や検査を続けていくうちに、「どのような体質の方がBスポット療法だけでは症状が改善しにくいか」という事がわかってきました。
それは以下の3つの体質に分類できます。
・咽頭部の乾燥感や痛みが強い方(それに付随して体の痛みやだるさが出ている方)
・胃腸が弱く食欲不振であり、尚且つ後鼻漏や痰の量が多い方
・ストレスが多く上半身の緊張が強い方(過去にパニック障害になった方も)
咽頭部の乾燥感や痛みが強い体質の方
この体質の方は、Bスポット療法を受ければ、咽頭部の痛みや腫れ感が軽減していきます。
しかし、綿棒に付着した出血は治療開始当初より減少するものの、鼻梁の出血が続く傾向にあるようです。
しかし時間の経過とともに、上咽頭部の痛みや強い乾燥感、耳の奥の痛み、耳の奥がつまった耳閉感の症状が出てきます。
これらの痛みが時間の経過とともに再発してしまう原因にはBスポット療法で擦過する綿棒にあります。
綿棒があたる部分の炎症は薬剤が触れて鎮める事ができるのですが、届かない部分の炎症が残り続けてしまい、結果として炎症が再燃してしまうということがあります。
上咽頭に炎症が継続的に起きて乾燥しているため、この体質の方は風邪にかかりやすい傾向にあります。
そのためお子様が風邪をひくとそのかぜをもらってしまい、喉を痛めてさらに上咽頭炎の炎症を悪化させてしまうこともあります。
また痛みと乾燥感が強い方は、秋や冬の空気の乾燥、暖房や冷房の乾燥に敏感であるため症状を悪化させがちになります。
Bスポット療法は東洋医学的には瀉血(しゃけつ)という行為に似ています。
瀉血は局部に鬱血している血を排出させる事により流れを良くして慢性的な炎症を鎮める効果がありますが、逆に局部を潤す作用のある血液を失う事になります。
そのため継続的なBスポット療法は身体全体の乾燥感が強まり慢性上咽頭炎が完治しにくくなります。
この体質の方は慢性上咽頭炎を改善させるためには身体への潤いを高めて乾燥感が起こりにくい体質にしていくことが重要です。
胃腸が弱く後鼻漏や痰の量が多い体質の方
この体質の方は後鼻漏による不快な症状が主症状であり、先ほど解説した強い痛みや乾燥感を訴える方は少ない印象です。
Bスポット療法(上咽頭擦過療法・EAT)を定期的に受けることで、治療を受け始めた当初より綿棒に付着する出血量は減っていたり、中にはほとんど出血していない方もいます。
症状が出始めた当初は上咽頭の炎症を併発していましたが、Bスポット療法(上咽頭擦過療法・EAT)を受ける事により炎症が改善されているのです。
しかし治療を続けても期待するほど後鼻漏や痰の量が減る事がない事が多いのがこの体質の特徴です。
不快に感じる後鼻漏や痰を改善させるためには、胃腸の調子を整えることが重要です。
この体質であるかを調べるにはご自身の胃腸の調子が食事内容の変化によって痰や後鼻漏の量が変化するかを試してみるのがいいでしょう。
ストレスが強く上半身の緊張が強い体質の方
このタイプの方は、喉や耳、胸などに違和感を抱えており、精神的な不調が強い傾向にある方です。
・喉に何か異物感がある
・首や肩、背中のこりが強い
・息苦しさや動悸がある
・睡眠の質が悪い
・イライラしやすい
・不安が強い
上記の項目のすべてではないですが、あてはまる事が多い印象です。
この方々もBスポット療法を受けると、一時的に迷走神経が刺激されて上咽頭周辺の血流が良くなるのでスッキリする事があります。
しかし、上半身の筋緊張が強い方の場合は、「開始当初よりはBスポット療法の効果が感じられない。」と訴える方が多々おられます。
生活していて受けるストレスや不安が上半身の緊張状態を生み出しているため、この筋緊張によって上咽頭周辺の血液やリンパ液の流れが悪くなっている可能性が考えられます。
それによって自然治癒力が低下して、治りにくくなっていると考えられます。
この体質の方は原因であるストレスから避けられる場合は避けてみたり、それが無理な場合でも上手に気分転換を行い、上半身の緊張やこわばりを緩めることが重要です。
慢性上咽頭炎への鍼灸治療は全身の状態を整えていく
鍼灸で治療する場合は、西洋医学的な上咽頭部の炎症だけに焦点をあてるのではなく「からだの状態」と「こころの状態」を全体的な流れをとらえて「なぜ上咽頭部に炎症がおこるのか?」という事を考え、その原因である「流れの滞り」を整えるように治療を行います。
Bスポット療法(上咽頭擦過療法・EAT)は原因である上咽頭の炎症が治まれば他の症状が完治すると考えます。
しかし、鍼灸治療は身体を整えて身体自身に備わっている自然治癒力が上咽頭の炎症を治すというものになります。
そのため、鍼灸で慢性上咽頭炎を治療する場合には、西洋医学でありがちな「〇〇病には〇〇薬が効く。」というものはありません。
もちろん慢性上咽頭炎(病名)に対してのマニュアル通りのやり方も効果がないわけではありません。
西洋医学の鍼灸の世界ではありますが、その方法では全く効果がない場合や逆に症状が悪化してしまう事もあります。
鍼灸治療の最大限の効果を引き出すためには一人ひとりの体質に合わせて治療する、ということが大切です。
※当院で慢性上咽頭炎が改善した患者様の体験談は下記のリンクボタンからご覧ください(慢性上咽頭炎が鍼灸で治った人の体験談)
当院で改善した患者様の声と治療実績はこちらから
【患者様の声 慢性上咽頭炎】
「慢性上咽頭炎で後鼻漏とめまいに悩んでいる」
41歳 女性 埼玉県 在住
「腰痛」「鼻炎」「めまい」の3ケ所が不調でした。腰痛はマッサージに行く、鼻炎は薬を飲む、めまいは鉄分を多く含む食材を食べたりサプリを飲む、こんな方法しかなく、どれも改善せず長い間苦しめられてきました。そんな時、友達が「治療してきたら」と誕生日にプレゼントしてくれました。鍼=痛い、というイメージがあり、初めは少し怖くて緊張しましたが、少しチクッとする所はあるものの、殆ど痛みもなく安心して受ける事ができました。驚く事に、3ケ所共1回の治療で改善されたのを実感しました。
※他にも実際に当院ご来院になって改善された患者様の声と改善までの経過を報告しています。
下記のリンクから別ページでご覧ください。
Bスポット療法後も再発する慢性上咽頭炎に対して鍼灸が効果的
このような慢性上咽頭炎には鍼灸治療が効果的です。
慢性上咽頭炎は西洋医学的な薬物療法やマニュアル通りの治療(Bスポット療法)では良くなりません。
改善のためには一人ひとりの体質の違い、生活環境の違いなどを考慮した治療が必要です。
それが可能なのが当院の鍼灸治療による自律神経の調整です。
ぜひ、長引く慢性上咽頭炎や再発、予防などでお悩みの方はご相談ください。
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[参考]
※1 EAT<イート>治療 – 塩化亜鉛溶液を用いた上咽頭擦過治療 / 堀田 修クリニック
※2 Bスポット療法とは / たぶち耳鼻咽喉科
https://www.tabuchi-jibi.com/bspot/
※3 Bスポット療法 / まつもと耳鼻咽喉科クリニック
https://matsumoto-ent.or.jp/pages/24/
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鍼灸あんまマッサージ指圧師、柔道整復師、心理カウンセラー、メンタルトレーナー 治療家歴14年、日本東方医学会会員、脈診臨床研究会会員
神奈川県の鍼灸整骨院にて13年勤務(院長職を務める)
現在、JR三鷹駅北口に自律神経専門の鍼灸院コモラボにて様々な不調の患者様に鍼灸治療を行っている。
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