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生理前に背中が痛い原因は?痛みを和らげる対処法と病院へ行く目安
- カテゴリ:
- 背中や腰の悩み
公開日:2026年08月14日
更新日:2026年08月14日
【監修者】
・鈴木貴之(すずきたかゆき)
【国家資格・所属】
・鍼灸あんまマッサージ指圧師、柔道整復師、心理カウンセラー、メンタルトレーナー 治療家歴14年、日本東方医学会会員、脈診臨床研究会会員
・神奈川県の鍼灸整骨院にて15年勤務(院長職を務める)
【施術経過の同意について】
本ブログに掲載する施術の経過の情報は「私は本施術の経過を匿名化して貴院のウェブサイトに掲載することに同意します。」と患者様から同意書を得ております。また氏名・連絡先は公開されません。
目次
「生理前になると、なぜか背中が重く痛む…」「これってPMS(月経前症候群)?それとも何か重大な病気?」生理が近づくたびに背中の痛みに悩まされ、不安やストレスを感じている方は少なくありません。また、つらそうなパートナーを見て「どうケアすればいいのか」と心配されている方もいるでしょう。
結論からお伝えすると、生理前の背中の痛みの主な原因は「女性ホルモンの変化によるむくみ」と「自律神経の乱れによる血行不良」です。
生理前の背中の痛みは、適切なセルフケアや生活習慣の改善、必要に応じて漢方薬や低用量ピルを活用することで軽減が期待できます。この記事を読むことで、生理前に背中が痛む詳しいメカニズムや自宅でできる対処法、注意すべき婦人科系疾患のサインが明確になります。つらい症状の原因を正しく理解し、毎月を快適に過ごすための実践的な一歩を踏み出しましょう。
結論:生理前に背中が痛い主な原因は「ホルモン」と「自律神経」
生理前にあらわれる背中の痛みの多くは、月経周期に伴う体内環境の変化が関係しています。主な原因は以下の2つです。
・黄体ホルモン(プロゲステロン)の増加による「むくみ」
・エストロゲンの減少に伴う「自律神経の乱れと血行不良」
それぞれのメカニズムを詳しく解説します。
1. ホルモンバランスの変化(プロゲステロンの影響)
排卵後から生理が始まるまでの「黄体期」には、女性ホルモンの一種である黄体ホルモン(プロゲステロン)の分泌量が急激に増加します。 プロゲステロンには、妊娠に備えて水分や栄養を体内に蓄える働きがあります。この作用によってリンパ液や血液の流れが滞り、全身に「むくみ」が生じやすくなります。背中の筋肉や皮下組織に余分な水分がたまることで、重だるさやコリのような痛みを引き起こすのです。
2. 自律神経の乱れと血行不良
生理前はプロゲステロンが増える一方で、卵胞ホルモン(エストロゲン)の分泌量が急減します。この激しいホルモン変動は、体温調節や血流をコントロールする「自律神経(視床下部)」に大きな負担をかけます。 自律神経が乱れると交感神経が優位になり、全身の血管が収縮して血流が悪化します。特に背中は大きな筋肉が集まる部位であるため、血流低下によって酸素や栄養が行き届かず、疲労物質が蓄積して筋肉痛のような痛みが生じます。
背中の痛みに併せて起こりやすい不調:
・頭痛やめまい
・微熱・身体のほてり
・お腹の張り・下痢
・動悸・強い倦怠感
生理前の背中の痛みを和らげる4つの対処法

生理前の背中の痛みを緩和するには、血行を促進し、自律神経やホルモンバランスを整えるケアが効果的です。日々の生活に取り入れやすい4つの対処法をご紹介します。
1. 十分な休息と温活で身体の負担を減らす
ストレスや疲労がたまると自律神経の乱れが拍車をかけ、背中の痛みが悪化しやすくなります。生理前は無理をせず、ゆったりと過ごす時間を意識して確保しましょう。
・ぬるめのお風呂(38〜40℃)に浸かる: 全身を温めることで血行が良くなり、背中の緊張がほぐれます。
・蒸しタオルやホットパックで温める: 痛む箇所や肩甲骨の間を温めると、筋肉のコリが和らぎます。
・軽いストレッチ: 肩甲骨を寄せたり回したりして、背中の血流を促しましょう。
2. 胃腸に優しい食生活を心がける
内臓(特に胃腸)の疲れは、反射的に背中の筋肉の緊張を引き起こすことがあります。生理前はプロゲステロンの影響で胃腸の働きも低下しがちなため、食事内容に注意しましょう。
・消化の良い食べ物を選ぶ: おかゆ、うどん、スープ、煮物など温かく柔らかい料理がおすすめです。
・刺激物や冷たいものを控える: 香辛料、アルコール、カフェイン、冷たい飲料は胃腸や自律神経に刺激を与えるため控えましょう。
・カリウムを含む食品を摂る: バナナやアボカドなど、余分な水分を排出してむくみを予防する栄養素を意識しましょう。
3. 体質に合わせた漢方薬を服用する
ホルモンバランスや自律神経の乱れによる不調には、東洋医学に基づく漢方薬も有効な選択肢です。血行を改善し、冷えやコリを和らげる効果が期待できます。
【漢方薬の種類 / 主な期待できる効果・適した体質】
桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん) / のぼせ気味で肩こり、生理痛、血行不良がある方
当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん) / 冷え性で貧血気味、むくみや頭重感がある方
呉茱萸湯(ごしゅゆとう) / 冷えに伴う頭痛やみぞおちのつかえ、肩こりがある方
香蘇散(こうそさん) / 気分の落ち込みや食欲不振、胃腸が弱い方
※市販薬も販売されていますが、ご自身の体質に合った処方を受けるために医療機関(婦人科・漢方外来など)での相談をおすすめします。
4. 低用量ピルでホルモン変動を抑える
毎月強い背中の痛みやPMS(月経前症候群)に悩まされている場合、低用量ピルの服用が非常に効果的です。低用量ピルは女性ホルモンの分泌量を一定に保ち、排卵を一時的に抑えることで、生理前のホルモンバランスの激しい変動を防ぎます。これにより、背中の痛みをはじめ、頭痛、腹痛、イライラなどのPMS症状全般の大幅な軽減が期待できます。
注意!背中の痛みに潜む婦人科系疾患の可能性
生理前の背中の痛みがセルフケアで改善しない場合や、激しい痛みを伴う場合は、単なるPMSではなく婦人科系の病気が原因となっている可能性があります。
※症状には個人差があります。過度に恐れる必要はありませんが、サインを見逃さないことが大切です。
子宮内膜症(しきゅうないまくしょう)
子宮内膜に似た組織が、子宮以外の場所(卵巣や腹膜など)で増殖・剥離を繰り返す病気です。20〜30代の女性に多くみられます。
・主な症状: ひどい生理痛、腰痛、背中の深い痛み、性交痛、排便痛。
・特徴: 炎症や癒着(組織どうしがくっつくこと)によって、背中や腰に強い違和感や痛みが広がることがあります。
子宮筋腫(しきゅうきんしゅ)
子宮の筋肉内に発生する良性の腫瘍です。30代以上の女性の約20〜30%に存在すると言われています。
・主な症状: 月経血量の増加(過多月経)、レバー状の血の塊、貧血、腰痛、背中の圧迫感・痛み、頻尿。
・特徴: 筋腫が大きくなると周囲の神経や血管、臓器を圧迫し、背中や腰に痛みを感じやすくなります。
子宮頸がん・卵巣がん
初期段階では自覚症状が少ないものの、進行すると周辺組織への圧迫や播種(がん細胞が広がる状態)により痛みが生じることがあります。 子宮頸がんのサイン: 不正出血、おりものの異常(茶色・黒色、悪臭)、性交時出血、腰痛・背部痛。 卵巣がんのサイン: お腹の張り(腹部膨満感)、頻尿、下腹部痛、背中や腰の重だるさ。
病院(婦人科)を受診する目安とチェックリスト

「たかが生理前の不調」と我慢せず、以下のような症状に該当する場合は早めに婦人科を受診してください。
【受診の目安】
・痛み止め(鎮痛剤)が効かないほどの強い痛みがある
・月を追うごとに対処できないほど痛みが悪化している
・背中の痛みのほか、不正出血や経血量の急増がある
・痛みのために仕事や家事、睡眠など日常生活に支障が出ている
・生理が終わっても背中の痛みや違和感が続いている
早期に専門医の診察を受けることで、隠れた病気の発見や、自分に合った最適な治療アプローチ(ピルや漢方薬の処方など)を見つけることができます。
【FAQ(よくある質問)】
Q1. 生理前の背中の痛みは、パートナー(男性)がサポートできることはありますか?
A. はい、とても有効です。 温かい飲み物を用意したり、蒸しタオルで背中や腰を温めてあげるなどのケアが喜ばれます。また、生理前は自律神経の乱れから疲れやすく不安になりがちなため、家事の負担を減らす配慮や、無理をさせない声かけが精神的な安心感に繋がります。
Q2. 市販の湿布や鎮痛剤を背中に使っても大丈夫ですか?
A. 一時的な使用は可能ですが、根本解決にはなりません。 市販の消炎鎮痛成分を含む湿布や飲み薬は、痛みを和らげる効果があります。ただし、ホルモンバランスや内臓疲労が原因の場合は痛みが繰り返されるため、温活や低用量ピルの活用など根本的なアプローチを行うことが望ましいでしょう。
Q3. 病院に行く時間が取れない場合はどうすればいいですか?
A. オンライン診療の活用を検討してみてください。 お仕事や子育てで通院が難しい場合は、スマートフォンのビデオ通話などを利用して医師の診察を受けられる「オンライン診療」が便利です。自宅にいながら医師に相談でき、低用量ピルや漢方薬を自宅まで配送してもらうことが可能です。
【まとめ】
生理前に起こる背中の痛みの主な原因は、黄体ホルモンによる水分保持(むくみ)と自律神経の乱れによる血行不良です。まずは身体を温め、消化に優しい食事を心がけ、十分な睡眠をとることから始めてみましょう。セルフケアで改善しない場合や、日常生活に支障をきたすほどつらい場合は、我慢せずに医療機関(婦人科)へ相談することが大切です。子宮内膜症や子宮筋腫などの病気が隠れていないか確認するためにも、早めの受診をおすすめします。
【明日からできるネクストアクション】
1. 今夜はお湯につかり、背中と肩甲骨周りをしっかり温める
2. 温かい白湯やスープを飲み、胃腸に優しい食事をとる
3. 痛みが続く・強い場合は、婦人科受診やオンライン診療でのご相談を検討する
ご自身の身体からのサインに耳を傾け、無理のないケアからスタートしてみましょう!
セルフケアで解消しない背中の痛みは鍼灸治療もおすすめ
生理前のつらい背中の痛みには、東洋医学に基づく「鍼灸(しんきゅう)治療」も非常に効果的です。鍼灸治療は、ツボを刺激することで自律神経の乱れを整え、全身の血行を促進する効果が期待できます。特に生理前に優位になりがちな交感神経の緊張をほぐし、背中のコリや痛みを根本から和らげてくれます。「薬に頼りすぎたくない」「体質自体を改善したい」という方に適した選択肢です。痛みが強くてつらい場合やセルフケアで変化が見られないときは、無理をせず専門の鍼灸院コモラボへ相談してみるのもおすすめです。


鍼灸院コモラボ院長
ブログ管理・編集者
鈴木貴之(すずきたかゆき)
【国家資格・所属】
鍼灸あんまマッサージ指圧師、柔道整復師、心理カウンセラー、メンタルトレーナー 治療家歴14年、日本東方医学会会員、脈診臨床研究会会員
神奈川県の鍼灸整骨院にて15年勤務(院長職を務める)
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【医療受診の案内と施術の注意点】
次の症状がある場合は速やかに医療機関を受診してください。強い胸痛、意識障害、急激な症状の悪化、高熱、持続する出血。鍼灸・整体は有益ですが、抗凝固薬服用中、出血傾向、妊娠初期、感染症の疑いがある方は施術前に必ず医師へ相談してください。
現在、JR三鷹駅北口に自律神経専門の鍼灸院コモラボにて様々な不調の患者様に鍼灸治療を行っている。
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