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生理後に情緒不安定で泣く原因は?涙が止まらない理由と5つのセルフケア
- カテゴリ:
- 全身のお悩み
公開日:2026年07月16日
更新日:2026年07月16日
【監修者】
・鈴木貴之(すずきたかゆき)
【国家資格・所属】
・鍼灸あんまマッサージ指圧師、柔道整復師、心理カウンセラー、メンタルトレーナー 治療家歴14年、日本東方医学会会員、脈診臨床研究会会員
・神奈川県の鍼灸整骨院にて15年勤務(院長職を務める)
【施術経過の同意について】
本ブログに掲載する施術の経過の情報は「私は本施術の経過を匿名化して貴院のウェブサイトに掲載することに同意します。」と患者様から同意書を得ております。また氏名・連絡先は公開されません。
目次
「生理前でもないのに、なぜか涙が止まらない…」「生理が終わってスッキリするはずが、急に悲しくなって情緒不安定になる」生理前のイライラや気分の落ち込み(PMS)は広く知られていますが、実は「生理が終わった後に情緒不安定になって泣いてしまう」という悩みを抱える女性は少なくありません。結論からお伝えすると、生理後に情緒不安定になって泣く主な原因は、生理後の急激なホルモン変動による「生理後症候群(PSS)」と、生理による出血がもたらす「潜在性鉄欠乏(かくれ貧血)」にあります。この記事では、生理後の情緒不安定のメカニズムと原因、そして今日からできる具体的な対策をプロが徹底解説します。
【結論】生理後に情緒不安定で泣く原因は「ホルモン変動」と「栄養不足」
生理後に急に涙が止まらなくなったり、情緒不安定になったりする主な原因は以下の3つです。
・生理後症候群(PSS): 生理後の急激な女性ホルモンの変動に脳や自律神経がついていけない状態。
・潜在性鉄欠乏(鉄不足): 生理の出血によって鉄分が失われ、心を安定させる「幸せホルモン」が作れなくなっている。
・自律神経の乱れ: 排卵期に向かう準備段階で神経が過敏になり、精神的なキャパシティが低下している。
「生理が終わったからもう元気なはず」という思い込みは禁物です。 生理後の身体は、いわば「月経という大きなイベントを終えてダメージを受けた状態」。決してあなたの性格のせいではなく、身体からの大切なサインなのです。
PMSとは違う?「生理後症候群(PSS)」の正体
多くの人が悩む生理後の不調は、医学的には「生理後症候群(Post-Menstrual Syndrome / PSS)」と呼ばれます。広く知られているPMS(月経前症候群)とは、時期や原因が大きく異なります。
PMSとPSS(生理後症候群)の違い
【項目 / PMS(月経前症候群) / PSS(生理後症候群)】
起こる時期 / 生理の3〜10日前 / 生理終了後〜数日間
主な原因 / プロゲステロン(黄体ホルモン)の急増 / エストロゲンの急変動・鉄不足
主な精神症状 / イライラ・イライラに伴う涙 / 突発的な焦燥感・急に悲しくなって泣く・虚無感
なぜ生理後に泣いてしまう?情緒不安定になる3つのメカニズム

生理後の情緒不安定を招く、具体的な3つの原因を紐解きます。
1. エストロゲンの急激な「立ち上がり(リバウンド)」
生理が終わると、身体は次の妊娠の準備に向けて、美肌やメンタルの安定を司る「エストロゲン(卵胞ホルモン)」の分泌を急増させます。 しかし、この分泌の立ち上がりが急激すぎると、自律神経がそのスピードについていけずパニックを起こし、情緒不安定や「理由もなく泣く」といった精神症状を引き起こします。
2. 心を安定させる「セロトニン」の原料不足(鉄欠乏)
脳内で心を穏やかに保ち、悲しみや不安を抑える役割を持つのが「セロトニン(幸せホルモン)」です。このセロトニンを合成するためには、十分な「鉄分」と「タンパク質」が不可欠です。
・生理によって多量の血液(鉄分)が失われる。
・脳内で幸せホルモン(セロトニンやドーパミン)が作れなくなる。
・結果として心が「ガス欠」状態になり、悲しくもないのに涙がポロポロとこぼれる。
健康診断で「貧血の数値は正常」と言われた場合でも、体内の貯蔵鉄が不足している「潜在性鉄欠乏」の女性は非常に多いため注意が必要です。
3. 血糖値の乱高下によるアドレナリンの分泌
生理後は消費したエネルギーを補うため、身体が自然と栄養を欲します。ここで甘いものや炭水化物を一気に食べると血糖値が急上昇・急降下(血糖値スパイク)を起こします。 血糖値が急激に下がるときに分泌される「アドレナリン」や「コルチゾール」といったホルモンは、不安感やイライラ、焦燥感を高め、感情のコントロールを難しくさせます。
あなたは大丈夫?「かくれ貧血(鉄不足)」セルフチェック

生理後の情緒不安定が「鉄不足」によるものかどうか、簡易チェックしてみましょう。当てはまる項目が多いほど、鉄欠乏によるメンタル不調の可能性が高くなります。
[ ] 顔色が青白い、またはくすんで見える
[ ] 日常的に疲れやすく、朝起きるのがつらい
[ ] 少し動くだけで息切れや動悸がする
[ ] めまいや立ちくらみが頻繁にある
[ ] 頭が重い、または生理後に頭痛がする
[ ] 爪がもろい、割れやすい、またはスプーンのように凹んでいる
[ ] 甘いものや氷を無性に食べたくなる
※症状が重い場合や日常生活に支障をきたすレベルの情緒不安定、持続する悲しみがある場合は、無理をせず婦人科や精神科、心療内科など、早めに専門医へ相談してください。
生理後の情緒不安定を和らげる5つのセルフケア

毎月やってくる生理後の涙や不安を少しでも軽くするために、今日から実践できる対策を紹介します。
1. 食事で「ヘム鉄」と「タンパク質」を徹底補給
失われた血液と脳の伝達物質を取り戻すため、吸収効率の高い「ヘム鉄」と、鉄の相棒となる「タンパク質」を意識して摂取しましょう。
・おすすめ食材: 牛赤身肉、カツオ、マグロ、豚レバー、鶏卵、大豆製品
・効果を高めるコツ: ビタミンC(ブロッコリーやレモンなど)と一緒に摂ると、鉄の吸収率が劇的にアップします。
2. カフェイン・アルコールを控え、水分補給を徹底する
心が不安定なときのコーヒーや紅茶、緑茶に含まれるカフェインは、脳を過剰に緊張させ不安感を強めます。また、緑茶やコーヒーに含まれる「タンニン」は鉄分の吸収を妨げてしまうため、食後1時間は避けましょう。 代わりに、ノンカフェインのルイボスティーや麦茶、白湯を選ぶのがおすすめです。
3. 東洋医学の力を借りる(漢方薬の活用)
生理後の「血(けつ)」の不足や、自律神経の乱れ(気の滞り)には漢方薬がとても効果的です。ドラッグストア等でも購入可能です。
・加味逍遙散(かみしょうようさん): 情緒不安定、イライラ、急な不安感に。
・当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん): 冷え性、貧血気味で、生理後に疲れやすい方に。
・抑肝散(よくかんさん): 神経の高ぶり、理由のない焦りや怒りを鎮めたいときに。
4. スケジュールを「余白重視」に調整する
生理が終わると「ようやく動ける!」と予定を詰め込んでしまいがちですが、生理後の1週間は心身ともにデリケートな時期です。
・仕事や家事は「最低限できればOK」と割り切る。
・夜22時以降はスマホを置き、間接照明などで脳をリラックスさせて睡眠の質を高める。
・深くゆっくりとした呼吸を意識し、軽いストレッチやヨガを取り入れる。
5. 根本的な体質改善には「鍼灸(しんきゅう)」も有効
セルフケアを続けてもなかなか改善しない場合や、自律神経の乱れが根深い場合は、東洋医学に基づく鍼灸治療も非常に有効な選択肢です。 鍼灸によって血流を促し、内臓の働きや自律神経、女性ホルモンのバランスを整えることで、生理後症候群(PSS)の症状が根本から軽くなるケースが多くあります。
FAQ:生理後の情緒不安定に関するよくある質問

Q1. 生理後に泣くのは「うつ病」のサインですか?
A. 「時期の連動性」を確認してください。 もし「生理が終わってから数日間だけ」泣いてしまい、その後はケロッと元気になるようであれば、うつ病ではなくホルモン変動や鉄不足による「生理後症候群(PSS)」の可能性が高いです。一方で、生理周期に関わらず2週間以上ほぼ毎日憂鬱な気分や涙が続く場合は、PMDD(月経前不快気分障害)やうつ病など他の要因も考えられますので、一度専門医を受診することをおすすめします。
Q2. 市販のサプリメントや「命の母」などは効きますか?
A. 有効ですが、原因に合わせたアプローチが大切です。 「命の母」などの和漢生薬製剤は、女性ホルモンや自律神経の乱れからくる情緒不安定に対して一定の効果が期待できます。ただし、原因が「重度の鉄不足(貧血)」である場合は、生薬だけではカバーしきれません。その場合は、ヘム鉄のサプリメントを併用するか、食事での鉄分補給を最優先にする必要があります。
まとめ:あなたの心と身体をいたわる「ネクストアクション」
生理後に涙が止まらなくなったり、情緒不安定になったりするのは、あなたの心が弱いからではありません。生理という大仕事を終えて「ホルモンバランスが激変し、身体の鉄分(エネルギー)が枯渇している」という、身体からのSOSです。明日から、以下の3つのステップを一つずつ実践して、自分の身体を優しく労ってあげてください。
1. 明日の食事に「赤身肉」や「カツオ」「卵」を一品プラスする
2. カフェイン入りの飲み物を、ハーブティーや麦茶に変えてみる
3. 生理が終わった直後は予定を詰め込まず、早く寝る日を作る
もしセルフケアを続けても症状が改善しない場合や、毎月泣いてしまってつらいという場合は、我慢せずに産婦人科を受診するか、東洋医学(漢方・鍼灸)など専門家を頼る選択肢も視野に入れてみてくださいね。あなたの毎日が、少しでも穏やかなものになることを願っています。
生理後の情緒不安定に鍼灸が効く?東洋医学で整える根本アプローチ
セルフケアで改善しない生理後の情緒不安定や涙は、自律神経の乱れが深くなっているサインです。東洋医学では、鍼灸(しんきゅう)を用いて全身の血流を促し、乱れた自律神経や女性ホルモンのバランスを根本から整えていきます。特に、生理後の「血(けつ)」が不足したデリケートな身体に鍼灸でアプローチすることで、脳や内臓の働きが活性化し、心にゆとりが戻りやすくなります。「毎月のように涙が出てつらい」「薬に頼らず体質から見直したい」という方は、ぜひ一度、東洋医学のプロである専門の鍼灸院コモラボへ相談してみてください。


鍼灸院コモラボ院長
ブログ管理・編集者
鈴木貴之(すずきたかゆき)
【国家資格・所属】
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神奈川県の鍼灸整骨院にて15年勤務(院長職を務める)
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現在、JR三鷹駅北口に自律神経専門の鍼灸院コモラボにて様々な不調の患者様に鍼灸治療を行っている。
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