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【専門家監修】耳抜きでバリバリ音がするのはなぜ?原因と治し方・痛いときの対処法
- カテゴリ:
- 頭や顔の悩み
公開日:2026年06月10日
更新日:2026年06月10日

【監修者】
・鈴木貴之(すずきたかゆき)
【国家資格・所属】
・鍼灸あんまマッサージ指圧師、柔道整復師、心理カウンセラー、メンタルトレーナー 治療家歴14年、日本東方医学会会員、脈診臨床研究会会員
・神奈川県の鍼灸整骨院にて15年勤務(院長職を務める)
【施術経過の同意について】
本ブログに掲載する施術の経過の情報は「私は本施術の経過を匿名化して貴院のウェブサイトに掲載することに同意します。」と患者様から同意書を得ております。また氏名・連絡先は公開されません。
目次
「耳抜きをするとバリバリと変な音がする…」「音がするだけでなく、たまに痛みもあるけれど大丈夫?」飛行機に乗ったときや、エレベーター、ダイビングなどで耳抜きをした際、耳の奥から「バリバリ」「プチプチ」といった音が聞こえると不安になりますよね。結論から言うと、このバリバリ音の正体は、耳の奥にある「耳管(じかん)」という管が無理に開閉している音です。一時的な気圧の変化によるものであれば過度な心配は不要ですが、痛みを伴う場合や音が続く場合は「耳管機能異常」や「中耳炎」などの病気が隠れている可能性があります。この記事では、耳抜きでバリバリ音がする原因から、自宅でできる対策、痛いときのNG行動までを専門知識に基づいてわかりやすく解説します。
耳抜きで「バリバリ」音がする正体と仕組み
そもそも、なぜ耳抜きをするとバリバリと音が鳴るのでしょうか?その仕組みを解説します。
音の正体は「耳管(じかん)」の開閉音
私たちの耳の奥(中耳)と鼻の奥は、「耳管(じかん)」という細い管でつながっています。通常、この耳管は閉じていますが、あくびをしたり、唾を飲み込んだりした瞬間に一瞬だけ開き、耳の穴の中の気圧を周囲と同じに調整しています。 耳抜きをしたときに鳴るバリバリ、プチプチという音は、気圧の差や粘膜の腫れによって、閉じ合わさっていた耳管が無理に「ベリッ」と剥がれるように開いた音なのです。
バリバリ音が鳴りやすい3つのシチュエーション
特に以下のような場面では、耳管に負担がかかり音が鳴りやすくなります。
・飛行機の上昇・降下時や高速エレベーター(急激な気圧変化)
・トンネルを通過する電車の車内
・スキューバダイビングで深く潜るとき
【注意】 > 1回きりの音や、耳抜きした直後にすっきりして音が消えるのであれば、正常な生理現象の範囲内であることがほとんどです。
耳抜きでバリバリ音がする4つの原因

一時的な気圧の変化ではない場合、耳の機能が低下しているか、何らかの病気が原因になっていると考えられます。主な4つの原因を見ていきましょう。
原因①:耳管狭窄症(じかんきょうさくしょう)
風邪や花粉症などで鼻や喉の粘膜が腫れると、耳管の通り道が狭くなってしまいます。この状態を「耳管狭窄症」と呼びます。管が狭くなっているため、耳抜きをしようとして強い圧力をかけたときに「バリバリ」「ピシッ」と大きな音が鳴りやすくなります。また、耳が詰まった感じ(耳閉感)が続くのも特徴です。
原因②:耳管開放症(じかんかいほうしょう)
耳管狭窄症とは逆に、本来は閉じているはずの耳管が「開きっぱなし」になってしまう病気です。急激なダイエットによる体重減少や、脱水症状、ストレスなどが原因で起こります。耳抜きでバリバリ音がするほか、「自分の声や呼吸音が耳の中で大きく響く(自声強聴)」という特有の症状が現れます。
原因③:滲出性中耳炎(しんしゅつせいちゅうえい)
鼓膜の奥の空間(中耳腔)に、にじみ出た液体が溜まってしまう中耳炎の一種です。子どもの発症率が高いですが、大人がかかることもあります。耳の奥に液体が溜まっているため、耳抜きをすると「バリバリ」「ジュポジュポ」と水が動くような音が聞こえるのが特徴です。放置すると難聴の原因にもなるため注意が必要です。
原因④:鼻炎や風邪による粘膜の腫れ
アレルギー性鼻炎(花粉症)や風邪をひいているときは、鼻の奥にある耳管の入り口も炎症を起こしています。粘液(鼻水)が粘り気を帯びて耳管にへばりつくため、耳抜きをした際に「バリバリ」「ネチャネチャ」といった不快な音が鳴りやすくなります。
耳抜きをして「バリバリ痛い」ときは要注意!
もし、耳抜きをしたときにバリバリと音がするだけでなく、「痛い」と感じる場合は注意が必要です。
痛みを伴う場合は「航空性中耳炎」の疑い
気圧の変化に耳管の調整が追いつかず、鼓膜が内側や外側に強く引っ張られて炎症を起こすことを「航空性中耳炎」と言います。 特に風邪気味のときに飛行機に乗って無理に耳抜きをすると、激しい痛みとともにバリバリと音が鳴り、最悪の場合は鼓膜から出血したり、鼓膜に穴が空いたりすることもあります。
耳が痛いときにやってはいけないNG行動
痛みを解消しようとして、以下の行動をとるのは絶対にやめてください。
・鼻を強くつまんで思いっきり息を吹き込む(強すぎるバルサルバ法)
→ 鼓膜や内耳を痛め、めまいや難聴を引き起こすリスクがあります。
・痛みを無視して何度も耳抜きを繰り返す
→ 炎症をさらに悪化させます。
・指や綿棒で耳の奥をいじる
→ 外耳道や鼓膜を傷つける原因になります。
自宅でできる!耳のバリバリ感を和らげる正しい治し方

一時的な不快感や、軽度の耳管の詰まりであれば、以下の方法で改善・予防することができます。
正しい耳抜きの方法(バルサルバ法)
耳抜きは「優しく」行うのが鉄則です。
1. 口から深く息を吸い込む
2. 鼻を指でしっかりとつまみ、口を完全に閉じる
3. 鼻から優しく「ふん」と息を吐き出す(※ティッシュで鼻をすするくらいの強さ)
4. 耳の中で「ぷつっ」と音がしたら、唾を飲み込んで耳管を開放する
強くやりすぎると逆効果になるため、「弱めの力で少しずつ」を意識してください。
唾を飲み込む・あくびをする(トインビー法)
最も安全な耳抜きの方法です。鼻をつまんだ状態で、唾を「ゴクン」と飲み込んでみてください。これだけで耳管が自然に開き、バリバリとした違和感が解消されることがあります。
飴を舐める・ガムを噛む
飛行機の離着陸時など、あらかじめ気圧が変わることがわかっている場合は、飴を舐めたりガムを噛んだりするのが効果的です。顎を動かすことで唾液が分泌され、自動的に何度も唾を飲み込むことになるため、耳管の換気がスムーズに行われます。
市販の点鼻薬やアレルギー薬の活用
鼻づまりが原因で耳管が詰まっている場合は、市販の血管収縮剤入りの点鼻薬(一時的な使用に限る)や、抗ヒスタミン薬(アレルギー鼻炎薬)を使用することで、鼻の粘膜の腫れが引き、耳のバリバリ音が治まることがあります。
耳のバリバリ音に関するFAQ(よくある質問)

読者の方からよく寄せられる、耳の音に関する疑問にお答えします。
Q1. 耳抜きをしていないのに、顎を動かすだけでバリバリ音がするのはなぜですか?
A. 顎関節(あごの関節)の音か、耳管が過敏に反応している可能性があります。 食べ物を噛むときや口を開けるときに音がする場合、耳ではなく「顎関節症(がくかんせつしょう)」が原因で関節が鳴っているケースが多々あります。また、物を飲み込む動作と連動して耳管が動くため、その開閉音が聞こえている場合もあります。
Q2. 飛行機に乗るたびに耳が痛くなります。対策はありますか?
A. 「気圧調整機能付きの耳栓」の使用をおすすめします。 飛行機が上昇・降下する前に、遮音用ではなく「気圧をコントロールするフィルター」がついた専用の耳栓を着用しておくと、耳への負担を大幅に軽減できます。また、機内では眠ってしまうと唾を飲む回数が減るため、着陸前は起きておくようにしましょう。
Q3. このバリバリ音は放置しても自然に治りますか?
A. 風邪や一時的な気圧変化が原因なら自然に治ります。 風邪が治るとともに鼻の粘膜の腫れが引けば、耳のバリバリ音や詰まった感も自然と消えていきます。ただし、1週間以上音が消えない場合や、痛みを伴う場合は自然治癒が難しいサインです。
まとめ:長引くときや痛いときは「耳鼻咽喉科」へ
最後に、今回の内容の大切なポイントをまとめます。
・バリバリ音の正体は、耳の奥にある「耳管」が無茶に開閉している音。
・原因は一時的な気圧変化のほか、鼻炎や「耳管機能異常」「中耳炎」が考えられる。
・「バリバリして痛い」ときは、鼓膜を痛めるリスクがあるため無理な耳抜きはNG。
耳の不快感はストレスになりやすく、放置すると聴力に影響を及ぼす病気に発展することもあります。
【専門医への相談をおすすめします】
本記事で紹介したセルフケアを試しても「バリバリ音が3日以上続く」「耳を突き刺すような痛みがある」「聞こえにくさ(難聴)を感じる」という場合は、重大なトラブルを避けるためにも、早めに耳鼻咽喉科を受診してください。明日からできるステップとして、まずは「鼻を優しくかむこと」、そして飛行機に乗る予定がある方は「気圧調整耳栓」を準備することから始めてみましょう。適切なケアで、耳のスッキリとした快適な状態を取り戻してくださいね。
頑固な耳のバリバリ音に!東洋医学の鍼灸治療が効果的な理由
「病院に通っても耳の詰まりやバリバリ音がすっきりしない…」という場合は、選択肢の一つとして鍼灸(しんきゅう)治療もおすすめです。東洋医学では、耳管機能異常の原因を耳周辺の血流不足や自律神経の乱れ、ストレスによるものと考えます。耳の周りや首・肩にあるツボを鍼や灸で刺激することで、内耳の血行を促進し、耳管をコントロールする筋肉の緊張をほぐす効果が期待できます。慢性的な耳の違和感にお悩みの方は、専門医の受診とあわせて、鍼灸院コモラボでのケアを検討してみるのも手です。


鍼灸院コモラボ院長
ブログ管理・編集者
鈴木貴之(すずきたかゆき)
【国家資格・所属】
鍼灸あんまマッサージ指圧師、柔道整復師、心理カウンセラー、メンタルトレーナー 治療家歴14年、日本東方医学会会員、脈診臨床研究会会員
神奈川県の鍼灸整骨院にて15年勤務(院長職を務める)
【施術経過の同意について】
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【医療受診の案内と施術の注意点】
次の症状がある場合は速やかに医療機関を受診してください。強い胸痛、意識障害、急激な症状の悪化、高熱、持続する出血。鍼灸・整体は有益ですが、抗凝固薬服用中、出血傾向、妊娠初期、感染症の疑いがある方は施術前に必ず医師へ相談してください。
現在、JR三鷹駅北口に自律神経専門の鍼灸院コモラボにて様々な不調の患者様に鍼灸治療を行っている。
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