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お腹が締め付けられるような痛みに波がある原因は?「蠕動痛」の特徴と受診の目安を専門家が解説

公開日:2026年06月02日
更新日:2026年06月02日

このブログを監修している鈴木貴之は国家資格であるはり師免許、きゅう師免許、柔道整復師免許、心理カウンセラーを取得した資格保有者です。
【監修者】
・鈴木貴之(すずきたかゆき)
【国家資格・所属】
・鍼灸あんまマッサージ指圧師、柔道整復師、心理カウンセラー、メンタルトレーナー  治療家歴14年、日本東方医学会会員、脈診臨床研究会会員
・神奈川県の鍼灸整骨院にて15年勤務(院長職を務める)
【施術経過の同意について】
本ブログに掲載する施術の経過の情報は「私は本施術の経過を匿名化して貴院のウェブサイトに掲載することに同意します。」と患者様から同意書を得ております。また氏名・連絡先は公開されません。

「突然、お腹がギュッとしめつけられるように痛む…」「痛みがしばらく続いたあと、スーッと軽くなる波があるのはなぜ?」このような、お腹が締め付けられるような痛みに波がある症状に不安を感じていませんか?このページでは、波のある腹痛の正体である「蠕動痛(ぜんどうつう)」のメカニズムから、考えられる主な原因疾患、そして「今すぐ病院へ行くべきか」の判断基準まで、専門医の視点で分かりやすく解説します。

【結論】その「波のあるしめつけられる痛み」の正体は「蠕動痛」です
お腹が一定の間隔で激しく痛んだり和らいだりする症状は、医学的に**「蠕動痛(ぜんどうつう)」または「疝痛(せんつう)」**と呼ばれます。これは、胃や腸などの管腔臓器が中身を押し出しようとして過剰に収縮することで起こる痛みです。一時的な食べ過ぎや冷え、ストレスによる胃腸の過緊張であれば過度な心配はありませんが、中には感染性腸炎や腸閉塞(イレウス)といった緊急の治療を要する重大な病気が隠れていることもあります。

蠕動痛(ぜんどうつう)とは?波がある痛みのメカニズム

胃腸の「お送り運動」が過剰になることで発生
人間の胃や小腸、大腸などの消化管は、食べ物や便を先へと送り出すために、縮んだり膨らんだりする波のような運動を繰り返しています。これを「蠕動運動(ぜんどううんどう)」と呼びます。通常、この運動を私たちが強い痛みとして感じることはありません。しかし、何らかの原因で消化管の通り道が狭くなったり、炎症によって神経が過敏になったりすると、腸は中身を無理に押し流そうとして、通常よりも激しくギュッと締め付けられるような過剰な収縮を行います。これが「蠕動痛」の正体です。

なぜ痛みに「波」があるのか?
蠕動運動は一定のリズムで行われるため、筋肉が強く収縮したときに激しい痛みが走り、筋肉が緩むと痛みがスーッと引いていきます。このサイクルが繰り返されるため、「数分おきに痛みが強くなったり弱くなったりする」という特徴的な波が生まれるのです。

お腹が締め付けられるような痛みが起こる5つの主な原因

波のある腹痛(蠕動痛)を引き起こす代表的な原因や疾患は以下の通りです。ご自身の現在の状態や、腹痛以外の症状がないかをチェックしてみてください。

① 急性胃腸炎(感染性・非感染性)
ウイルス(ノロウイルス、ロタウイルスなど)や細菌(カンピロバクター、病原性大腸菌など)に感染することで、胃腸の粘膜に急激な炎症が起こる病気です。
・痛みの特徴: お腹全体、または下腹部がギューッと波を持って痛む。
・伴う症状: 激しい下痢、吐き気・嘔吐、発熱など。
腸管内に溜まったウイルスや毒素を外に排出しようと、腸が非常に激しい蠕動運動を起こすため、強い痛みの波が押し寄せます。

② 便秘・宿便による腸管の閉塞傾向
日常的な便秘であっても、硬くなった便が腸に詰まることで、蠕動痛が引き起こされます。
・痛みの特徴: 主に左下腹部や下腹部全体が締め付けられるように痛む。ガスが出たり便意を催したりするときに痛みが強まる。
・伴う症状: お腹の張り(腹部膨満感)、ゴロゴロというお腹の鳴り、ガス(おなら)が出ないなど。
詰まった便をなんとか押し出しようとして腸が無理に動くため、痛みの波が生じます。排便や排気(おなら)によって一時的に痛みが和らぐのが特徴です。

③ 腸閉塞(イレウス)【※要厳重警戒】
過去の腹部手術による「癒着」や、大腸がんなどの腫瘍によって腸管が完全に塞がってしまい、食べ物や便、ガスが全く先へ進まなくなる命に関わる病気です。
・痛みの特徴: 定期的な間隔(数分〜数十分おき)で、のたうち回るような激しい締め付け感と腹痛の波が襲う。
・伴う症状: 激しい嘔吐(便臭のする液体を吐くこともある)、お腹がパンパンに張る、便やおならが完全に止まる。
腸閉塞が疑われる場合は、一刻も早い救急受診・外科的処置が必要です。

④ 過敏性腸症候群(IBS)
検査をしても腸に炎症や潰瘍などの異常が見つからないにもかかわらず、精神的ストレスや自律神経の乱れによって腸が過敏になり、腹痛や便通異常を繰り返す現代病です。
・痛みの特徴: 下腹部を中心に、締め付けられるような痛みが波のように続く。
・伴う症状: 慢性的な下痢や便秘の繰り返し、排便後に一時的に痛みが軽くなる傾向。

⑤ 尿管結石や胆石症(疝痛発作)
消化管ではなく、尿の通り道(尿管)や胆汁の通り道(胆管)に石が詰まることでも、同様の激しい波のある締め付け痛(疝痛)が起こります。
・尿管結石: 左右どちらかの脇腹から背中、下腹部にかけて、のたうち回るような激痛が波を持って襲う。血尿を伴うことが多い。
・胆石症: みぞおちから右肋骨の下、背中(右肩)にかけての激しい痛み。油っこい食事をした後に起こりやすい。

波のある腹痛(蠕動痛)を引き起こす代表的な原因や疾患は以下の通りです。ご自身の現在の状態や、腹痛以外の症状がないかをチェックしてみてください。

① 急性胃腸炎(感染性・非感染性)
ウイルス(ノロウイルス、ロタウイルスなど)や細菌(カンピロバクター、病原性大腸菌など)に感染することで、胃腸の粘膜に急激な炎症が起こる病気です。
・痛みの特徴: お腹全体、または下腹部がギューッと波を持って痛む。
・伴う症状: 激しい下痢、吐き気・嘔吐、発熱など。
腸管内に溜まったウイルスや毒素を外に排出しようと、腸が非常に激しい蠕動運動を起こすため、強い痛みの波が押し寄せます。

② 便秘・宿便による腸管の閉塞傾向
日常的な便秘であっても、硬くなった便が腸に詰まることで、蠕動痛が引き起こされます。
・痛みの特徴: 主に左下腹部や下腹部全体が締め付けられるように痛む。ガスが出たり便意を催したりするときに痛みが強まる。
・伴う症状: お腹の張り(腹部膨満感)、ゴロゴロというお腹の鳴り、ガス(おなら)が出ないなど。
詰まった便をなんとか押し出しようとして腸が無理に動くため、痛みの波が生じます。排便や排気(おなら)によって一時的に痛みが和らぐのが特徴です。

③ 腸閉塞(イレウス)【※要厳重警戒】
過去の腹部手術による「癒着」や、大腸がんなどの腫瘍によって腸管が完全に塞がってしまい、食べ物や便、ガスが全く先へ進まなくなる命に関わる病気です。
・痛みの特徴: 定期的な間隔(数分〜数十分おき)で、のたうち回るような激しい締め付け感と腹痛の波が襲う。
・伴う症状: 激しい嘔吐(便臭のする液体を吐くこともある)、お腹がパンパンに張る、便やおならが完全に止まる。
腸閉塞が疑われる場合は、一刻も早い救急受診・外科的処置が必要です。

④ 過敏性腸症候群(IBS)
検査をしても腸に炎症や潰瘍などの異常が見つからないにもかかわらず、精神的ストレスや自律神経の乱れによって腸が過敏になり、腹痛や便通異常を繰り返す現代病です。
・痛みの特徴: 下腹部を中心に、締め付けられるような痛みが波のように続く。
・伴う症状: 慢性的な下痢や便秘の繰り返し、排便後に一時的に痛みが軽くなる傾向。

⑤ 尿管結石や胆石症(疝痛発作)
消化管ではなく、尿の通り道(尿管)や胆汁の通り道(胆管)に石が詰まることでも、同様の激しい波のある締め付け痛(疝痛)が起こります。
・尿管結石: 左右どちらかの脇腹から背中、下腹部にかけて、のたうち回るような激痛が波を持って襲う。血尿を伴うことが多い。
・胆石症: みぞおちから右肋骨の下、背中(右肩)にかけての激しい痛み。油っこい食事をした後に起こりやすい。

【危険度チェック】病院へ行くべき受診の目安

腹痛に波があるとき、自宅で様子を見てよいか、すぐに病院を受診すべきかの見極めが極めて重要です。以下のチェック表を参考にしてください。

【緊急度 / 主な症状・状態 / 推奨されるアクション】
今すぐ救急受診(救急車も検討) / ・痛みの波が引かず、どんどん激しくなっている・のたうち回るほどの激痛・何度も激しく嘔吐する・おならや便が全く出ず、お腹が異常に張っている・吐血や下血(黒い便、血便)がある・突然の意識朦朧、冷や汗、顔面蒼白 / ただちに救急外来を受診するか、夜間であれば救急車を要請してください。

当日中に受診(消化器内科など) / ・38度以上の高熱を伴う・水のような下痢が1日に何回も止まらない・水分を全く受け付けず、脱水症状(口の渇き、尿が出ない)がある・痛む場所が右下腹部(盲腸の疑い)など特定の場所に移動してきた / 診療時間内に「消化器内科」または「一般内科」を速やかに受診してください。

自宅療養 ・数日中に受診 / ・痛みの波はあるが、我慢できる範囲内・排便やガスが出ると痛みが軽くなる・下痢や吐き気はあるが、水分は摂取できている / お腹を温めて安静にし、数日経っても改善しない場合は内科を受診してください。

※健康・医療に関する腹痛の判断は個人で判断しきれないケースがあります。少しでも不安を感じる場合や、痛みが強くなる場合は、我慢せず早めに専門医へ相談してください。

自宅でできる応急処置と避けるべき間違った対処法

緊急性が低く、自宅で様子を見る場合の適切な対処法と、やってはいけない注意点をまとめました。

適切な応急処置
・楽な姿勢で安静にする: 横向きになり、膝を軽く曲げてお腹を丸める姿勢(エビのようになる姿勢)をとると、お腹の筋肉や腸の緊張が和らぎ、蠕動痛が軽減しやすくなります。
・お腹を温める: 衣服の上からカイロを貼る、湯たんぽを当てる、あるいは温かいタオルでお腹を覆うことで、自律神経が安定し、腸の過剰な収縮(痙攣)が落ち着きます。(※ただし、虫垂炎など炎症が強い場合は温めると悪化することがあるため、痛みが悪化する場合はすぐに中止してください)
・少量ずつの水分補給: 下痢や嘔吐がある場合は脱水を防ぐため、常温の水やスポーツドリンク、経口補水液を「大さじ1杯ずつ」など、ごく少量ずつ頻回に摂取してください。

避けるべき間違った対処法(注意点)
・自己判断で市販の「痛み止め(ロキソニンなど)」を飲まない: ロキソニンなどの消炎鎮痛剤は、胃腸の粘膜を荒らす原因になるだけでなく、胃腸の筋肉の痙攣(蠕動痛)には効果が薄いことが多いです。また、重大な病気の痛みを一時的に隠してしまい、発見や治療が遅れる危険性があります。
・冷たい飲み物や食事を摂らない: 胃腸に刺激を与え、蠕動運動をさらに暴走させて痛みを悪化させます。

胃腸のトラブルに関するFAQ(よくある質問)

Q1. 市販の胃腸薬や下痢止めは飲んでも大丈夫ですか?
A1. 原因が感染性腸炎(ノロウイルスや細菌など)の場合、市販の下痢止め(止瀉薬)を服用して無理に下痢を止めると、本来体外に排出されるべきウイルスや毒素が腸内に留まり、症状の長期化や悪化を招くため原則としてNGです。 自己判断での服用は避け、医師に処方された薬を使用するか、まずは水分補給を中心に行ってください。整腸剤(ビオフェルミンなど)の服用は問題ありません。

Q2. 排便やおならをしたら痛みが消えました。病院に行く必要はありませんか?
A2. 一時的な便秘やガス(腹部膨満)が原因であった可能性が高いです。 その後、痛みが再発せず、食事も普段通り摂れているようであれば、そのまま様子を見ていただいて構いません。ただし、その後も毎日のように同じような痛みの波を繰り返す場合は、過敏性腸症候群(IBS)や大腸の狭窄などの可能性もあるため、一度消化器内科で相談することをおすすめします。

Q3. ストレスでも「お腹が締め付けられるような痛みの波」は出ますか?
A3. はい、大いに出現します。 腸は「第二の脳」と呼ばれるほど神経が密集しており、自律神経を通じてストレスの影響をダイレクトに受けます。ストレスによって自律神経が乱れると、腸の蠕動運動が過剰にコントロールを失い、ギュッと締め付けられるような激しい痛みの波(蠕動痛)を引き起こします。これが慢性化したものが過敏性腸症候群です。

Q1. 市販の胃腸薬や下痢止めは飲んでも大丈夫ですか?
A1. 原因が感染性腸炎(ノロウイルスや細菌など)の場合、市販の下痢止め(止瀉薬)を服用して無理に下痢を止めると、本来体外に排出されるべきウイルスや毒素が腸内に留まり、症状の長期化や悪化を招くため原則としてNGです。 自己判断での服用は避け、医師に処方された薬を使用するか、まずは水分補給を中心に行ってください。整腸剤(ビオフェルミンなど)の服用は問題ありません。

Q2. 排便やおならをしたら痛みが消えました。病院に行く必要はありませんか?
A2. 一時的な便秘やガス(腹部膨満)が原因であった可能性が高いです。 その後、痛みが再発せず、食事も普段通り摂れているようであれば、そのまま様子を見ていただいて構いません。ただし、その後も毎日のように同じような痛みの波を繰り返す場合は、過敏性腸症候群(IBS)や大腸の狭窄などの可能性もあるため、一度消化器内科で相談することをおすすめします。

Q3. ストレスでも「お腹が締め付けられるような痛みの波」は出ますか?
A3. はい、大いに出現します。 腸は「第二の脳」と呼ばれるほど神経が密集しており、自律神経を通じてストレスの影響をダイレクトに受けます。ストレスによって自律神経が乱れると、腸の蠕動運動が過剰にコントロールを失い、ギュッと締め付けられるような激しい痛みの波(蠕動痛)を引き起こします。これが慢性化したものが過敏性腸症候群です。

まとめと明日からのネクストアクション

お腹が締め付けられるような痛みに波がある場合、その多くは腸が過剰に動くことで生じる「蠕動痛(ぜんどうつう)」です。一時的な不調であれば安静とお腹を温めることで軽快しますが、激しい嘔吐や発熱、お腹の強い張りを伴う場合は重大な疾患のリスクがあります。

不安を解消するためのネクストアクション(明日からのステップ)
1. 水分補給の徹底: 下痢や嘔吐がある場合は、常温の経口補水液やスポーツドリンクを少しずつ書き、脱水を防ぎましょう。
2. 食事のコントロール: 痛みの波があるうちは食事を控え、胃腸を休めます。落ち着いてきたら、おかゆやうどんなど、温かく消化の良いものから再開してください。
3. 消化器内科の受診: 「痛みの波がだんだん強くなる」「我慢できない」「便が出ない」といった場合は、我慢せずに医療機関(消化器内科・内科)を早めに受診しましょう。

鍼灸院コモラボでは、患者様一人ひとりの症状に寄り添い、丁寧な診察と適切な診断を行っております。お腹の痛みや違和感で不安な方は、どうぞお気軽にご相談ください。

過敏性腸症候群や便秘に伴う蠕動痛には鍼灸治療も有効な選択肢

波のあるお腹の締め付け(蠕動痛)が、慢性的な便秘やストレス、過敏性腸症候群(IBS)によるものである場合、鍼灸治療が症状改善に有効です。鍼灸には、乱れた自律神経のバランスを整え、胃腸の過剰な収縮や痙攣を優位に鎮める効果があります。また、お腹まわりや足にあるツボを刺激することで血液循環を促し、胃腸の冷えを取り除いて正常な蠕動運動へと導きます。「病院の検査で異常がないのに腹痛の波を繰り返す」という方は、お腹を温めるセルフケアとあわせて、東洋医学的なアプローチである鍼灸を鍼灸院コモラボで試してみるのもおすすめです。



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