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発疹なしのピリピリ|帯状疱疹の後遺症は鍼灸で治る
- カテゴリ:
- 全身のお悩み
公開日:2022年11月14日
更新日:2025年01月09日
このブログを監修している鈴木貴之は国家資格であるはり師免許、きゅう師免許、柔道整復師免許、心理カウンセラーを取得した資格保有者です。
目次
発疹がない帯状疱疹による神経の痛みが発症する原因について
帯状疱疹は、体内に潜伏している帯状疱疹ウイルスが活動を再開することで発症します。
子どもの頃にウイルスにはじめて感染すると水ぼうそうを発症しますが、水ぼうそうが治った後もウイルスは脊髄から出る神経節という部位に潜んでいます。
普段は体の免疫力によってウイルスの活動が抑えられているため発症することはありませんが、慢性的な疲労によって免疫力が低下するとウイルスは再び活動し帯状疱疹になります。
しかし、帯状疱疹の症状(痛み、かゆみ、かさぶたなど)は出ているものの、発疹が出ない帯状疱疹があります。
これを無疱疹性帯状疱疹(むほうしんせいたいじょうほうしん)と呼び、この神経痛を帯状疱疹後神経痛と呼びます。
今回は「発疹なしのピリピリ|帯状疱疹の後遺症は鍼灸で治る」と題して、発疹がでない帯状疱疹後神経痛の特徴と注意点、さらに改善に有効な東洋医学の鍼灸について解説します。※1
発疹がない帯状疱疹は皮膚の栄養不足が原因
帯状疱疹の中には「発疹が出ないため病院では帯状疱疹と診断されない」という症状があります。
そのため皮膚科では発疹が出ないと帯状疱疹とは診断されないため治療方法がありません。
(最近では無疱疹性帯状疱疹という病名はつくようになり抗ウイルス薬を処方することがあります)
しかし、古くから東洋医学ではこのような無疱疹性帯状疱疹について「慢性疲労による皮膚の栄養不足が原因」と考えて治療が確立されています。
具体的に説明すると「慢性的な疲れによって身体が栄養不足になり皮膚への栄養も減少したときに帯状疱疹症状が出現する」という病態です。
西洋医学では治療が確立されていませんが、東洋医学では治療方法が確立されています。※2
東洋医学では帯状疱疹は肺の機能低下
東洋医学では帯状疱疹の症状は肺と関係しています。
東洋医学の肺の機能はウイルスなどへの免疫力と関係が深く、体表面の気血の巡りの調整なども主っています。
慢性的に疲れてくるとこの機能が低下し帯状疱疹症状が出現すると考えます。
東洋医学の肺の機能は以下の通りになります。
全身に酸素と栄養を送るのが肺の特徴
肺の作用は宣発(噴水のような働き)と粛降(上から下へ降ろす)があります。
宣発と粛降の働きによって全身に栄養素や酸素を行き渡らせ、ガス交換、発汗作用、血液の濾過などを調整します。
また粛降の働きによって便の排泄作用が促進します。
肺の働きには皮膚の体温調節も関わっている
①呼吸によって全身に気を巡らせます
②皮膚や毛の穴の開閉を管理し、体の熱を発散して体温調節をしています
③鼻と咽喉に関係しており声帯を管理しています
肺の働きが低下すると「気の不調」
宣発作用によって汗を出したり、老廃物を発散させたり、体温調節を肺は行います。
肺の機能が低下すると気の巡りが悪くなり不調が出やすくなります。
①呼吸異常②倦怠感③咳嗽④自汗
肺の働きが低下すると「皮毛の不調」
外界からの病原(ウイルスなど)から身を守る防衛を皮毛は行います。
また毛穴の開閉の調節により体温調節も行います。
肺の機能が低下すると皮毛の働きが弱くなりウイルスや細菌などによる病気にかかりやすくなります。
①悪寒②発熱③咳嗽④自汗⑤寝汗⑥鼻づまり
肺の働きが低下すると「鼻・咽喉の不調」
鼻は呼吸をするために肺と通じており、咽喉は声を出すために肺と通じています。
左右の肺の機能が低下するとこれらの器官に不調が出てきます。
①鼻炎②嗅覚低下③鼻づまり④鼻水⑤咽喉の炎症
皮膚科で治らない帯状疱疹後神経痛の改善と予防に鍼灸治療
皮膚科では診断がなければ治療ができないため、発疹が出ない帯状疱疹の方は治療ができずに悩んでおります。
しかし、解説したとおりにこの発疹が出ない無疱疹性帯状疱疹の帯状疱疹後神経痛は東洋医学では治療方法が確立され改善と予防ができます。
当院でも東洋医学に基づく鍼灸治療でこの症状を改善させています。
「どこに行けば自分の不調を正しく改善できるかわからない」と治療方法でお悩みの方は当院にお気軽にご相談ください。
【治療実績】初期段階での早期治療が重要
この発疹が出ない無疱疹性帯状疱疹の帯状疱疹後神経痛は初期段階での早期治療が重要です。
実際に当院ご来院になって改善された患者様の声と改善までの経過を報告します。
同じようにつらい思いをされている方の役に立てるのならばと皆さん快く掲載を許可頂きました。
これを読まれている患者様のご参考になれば嬉しく思います。
下記のリンクから別ページでご覧ください。
[参考]
※1.帯状疱疹後神経痛について/日本臓器製薬
※2.無疱疹性帯状疱疹/平成南町クリニック
http://www.heisei.or.jp/minami-blog/?p=12199
鍼灸院コモラボ院長
ブログ管理・編集者
【国家資格・所属】
鍼灸あんまマッサージ指圧師、柔道整復師、心理カウンセラー、メンタルトレーナー 治療家歴14年、日本東方医学会会員、脈診臨床研究会会員
神奈川県の鍼灸整骨院にて13年勤務(院長職を務める)
現在、JR三鷹駅北口に自律神経専門の鍼灸院コモラボにて様々な不調の患者様に鍼灸治療を行っている。
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