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喉が苦しい圧迫感|咽喉頭異常感症はどのくらいで治る?
- カテゴリ:
- 胸やお腹の悩み

公開日:2025年07月25日
更新日:2025年07月25日
このブログを監修している鈴木貴之は国家資格であるはり師免許、きゅう師免許、柔道整復師免許、心理カウンセラーを取得した資格保有者です。
目次

のどが苦しいのは咽喉頭異常感症

「喉が詰まる感じがする」
「喉がつかえるような感じがある」
このような喉の違和感があるにもかかわらず、明確な原因が見つからない場合は、咽喉頭異常感症の可能性があります。
咽喉頭異常感症は漢方薬や鍼灸治療で十分に改善できます。
一方で、喉の違和感は病気のサインという場合もあるので注意が必要です。
そこで今回は「喉が苦しい圧迫感|咽喉頭異常感症はどのくらいで治る?」と題して、咽喉頭異常感症や喉が詰まる感じのときに疑われる病気について詳しく解説します。
喉が詰まる感じがする咽喉頭異常感症について

咽喉頭異常感症とは、ストレスなどの精神的なものが原因となって喉に異常感が生じる状態のことです。
異常の感じ方には個人差があります。
「のどが詰まる感じがする」
「のどがつかえる感じがする」
「のどがしめつけられる感じがする」
「のどに何かできているようだ」
このような様々な訴えをします。
咽喉頭異常感症をセルフチェック

原因不明ののどが詰まる症状でお悩みの方に咽喉頭異常感症のセルフチェックリストを用意いたしました。
咽喉頭異常感症について知る目安として、ご参考になれば幸いです。
【チェックリスト】
・のどに何か詰まっている感じがする
・薬を飲んだ後ものどに残っている感じがする
・のどが腫れているような感じがする
・呼吸がしづらいと感じる
・水や食べ物が飲み込みにくい
・のどがイガイガする
・のどがチクチクとした痛みがある
・首のあたりが締め付けられている感じがする
セルフチェックの項目に多く当てはまる、あるいは項目の状態が続いている場合は、咽喉頭異常感症の疑いがあります。
のどの違和感の原因が病気や身体の異常ではないかを調べるためにも、まずは医療機関を受診しましょう。
咽喉頭異常感と関連のある病気

のどが詰まる感じに加え、ほかの症状もみられる場合は、何らかの病気が原因の疑いがあります。
ここでは、喉が詰まる感じ(咽喉頭異常感)と関係のある病気について解説します。
風邪などによる局所的な炎症
咽喉頭異常感を訴える人の約半数に該当するといわれるのが風邪などによる局所的な炎症です。
風邪が原因の場合、喉が詰まる感じがする症状以外に以下のような症状も出現します。
・鼻水
・鼻づまり
・咳
・痰
・発熱
風邪のほかにも、次の原因で局所的な炎症が起こることがあります。
・慢性副鼻腔炎による後鼻漏(粘り気のある鼻水が喉の方へ流れてくる)
・喫煙による慢性喉頭炎
アレルギー性鼻炎
アレルギー性鼻炎は、花粉やハウスダストなどのアレルゲン(原因物質)が鼻粘膜から侵入して免疫反応が起こるアレルギー疾患です。
主な症状は以下の通りです。
・透明のさらっとした鼻水
・鼻づまり
・くしゃみ
その他に喉にアレルゲンが流れ込むと、喉に違和感を覚えることがあります。
ハウスダストやダニなどが原因で通年性アレルギー性鼻炎の場合は、1年を通して咽喉頭異常感症の症状が出ます。
花粉症のような季節性アレルギー性鼻炎の場合は、特定の季節に症状が出るのが特徴です。
甲状腺疾患(バセドウ病、橋本病など)
喉仏の下にある蝶のような形をした臓器を甲状腺といいます。
甲状腺疾患とは、甲状腺の異常や障害によって引き起こされる病気の総称です。
甲状腺から分泌される甲状腺ホルモンが多すぎるときに起こる代表的な病気が、バセドウ病です。
バセドウ病では喉が詰まる感じを覚えるほか以下のような症状が起こります。
・疲労感
・体重減少
・指の震え
・暑がり
・下痢
・軟便
逆に甲状腺ホルモンが不足している場合の代表的な病気は、橋本病です。
橋本病では、甲状腺の腫れによる喉や首の圧迫感や違和感が生じるほか以下のような症状が起こります。
・疲労感
・むくみ
・寒がり
・体重増加
・便秘
逆流性食道炎
逆流性食道炎は、胃酸を主とした胃の内容物が逆流することにより食道に炎症が起こる病気です。
成人の10~20%がかかっているといわれる身近な病気のひとつであり、特に高齢者に多いといわれています。
逆流性食道炎の主な症状は、胸やけ、ゲップ、食後のみぞおち辺りの痛み、呑酸(酸っぱいものが上がってくる)です。
このほか喉の違和感、声枯れ、慢性的な咳などもともなうことがあります。
とくに肥満体型の方や喫煙習慣のある方、デスクワークなどで長時間前屈みの姿勢をとることが多い方は逆流性食道炎になりやすい傾向にあります。
鉄欠乏性貧血
鉄欠乏性貧血は、貧血の中で最も頻度が高い病気です。
体内の鉄が不足して赤血球の中に含まれるヘモグロビンが作れなくなることで、鉄欠乏性貧血は生じます。
鉄欠乏性貧血の多くは無症状で、健康診断などで指摘されて自覚することも少なくありません。
しかし、鉄欠乏状態が進行すると以下の症状が出現します。
・めまい
・息切れ
・倦怠感
・顔色不良
・耳鳴り
・爪の変形
鉄欠乏性貧血と咽喉頭異常感の関連は明らかになっていませんが、症状のひとつとして喉に違和感を訴えるケースがあります。
咽喉頭異常感症はどのくらいで治るのか

咽喉頭異常感症を治すには、原因となっているストレスを減らすことが重要です。
以下のようなことを行い、ストレスを減らしていきましょう。
・悩みを誰かに相談する
・趣味を楽しむ時間を作る
・十分な休養をとる
・こまめな水分補給を心がける
精神的なものが原因になっている咽喉頭異常感症は、治るまでの期間に個人差があります。
早ければ数日ほどで症状が改善されることもありますが、長ければ数か月かかることもあります。
まずは何科の病院を受診すればいいのか

咽喉頭異常感症の疑いがある場合は、まず内科か耳鼻咽喉科を受診しましょう。
喉に違和感が出始めた時期や、違和感が出るタイミングなどを伝えると診察がスムーズに進みます。
喉の違和感の原因は多岐にわたるため、受診時には必要に応じて血液検査や画像検査(CT、X線など)、内視鏡検査などが実施されます。
検査によって病気の可能性が除外されたことで、咽喉頭異常感症と診断されます。
一方で、病気が関係している場合は、それぞれに適した薬を処方するなどの治療が行われます。
漢方薬による咽喉頭異常感症の治療について
咽喉頭異常感症は、漢方薬で治せる可能性があります。
この咽喉頭異常感症は「梅の種が喉にあるような感じがする」という症状であるため、漢方の世界では梅核気(ばいかくき)といいます。
漢方の世界では、この梅核気は気の巡りが悪い(気滞)ことによって起こると考えられています。
そのため、気を巡らせる治療を主に行います。
梅核気で最も用いられているのが、半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)という漢方薬です。
半夏厚朴湯はストレスにより滞った気の巡りを整え、不要な気を発散することで喉の違和感などの症状を改善する働きが期待できます。
咽喉頭異常感症は東洋医学の鍼灸で改善できる
当院ではこのような喉に不調を起こす咽喉頭異常感症には西洋医学と東洋医学の両方の観点からアプローチをし改善を図ります。
まずは咽喉頭異常感症の原因である「喉の筋肉の緊張」として捉えて西洋医学的な観点で局所的な治療を喉に施します。
それにより喉の筋肉の緊張が緩和され呼吸がしやすくなります。
また根本的な原因である自律神経の乱れ、とくに交感神経の興奮を改善させるためには東洋医学的な観点で個々の体質をお調べし、体質にあった東洋医学のツボを利用して体質改善を図ることが重要です。
この西洋医学による局所的な治療と東洋医学による根本的な治療を組み合わせることで鍼灸の効果を最大限に引き出して咽喉頭異常感症の改善を図ります。
また当院では個々の患者様の体質を詳しくお調べし個々の体質にあった鍼灸治療を行うためマニュアル通りの治療ではない効果も引き出せます。
ぜひ、咽喉頭異常感症でお悩みの方は当院にご相談ください。
当院で患者様の治療実績はこちらから

実際に当院ご来院になって改善された患者様の声と改善までの経過を報告します。
同じようにつらい思いをされている方の役に立てるのならばと皆さん快く掲載を許可頂きました。
これを読まれている患者様のご参考になれば嬉しく思います。
下記のリンクから別ページでご覧ください。


鍼灸院コモラボ院長
ブログ管理・編集者
【国家資格・所属】
鍼灸あんまマッサージ指圧師、柔道整復師、心理カウンセラー、メンタルトレーナー 治療家歴14年、日本東方医学会会員、脈診臨床研究会会員
神奈川県の鍼灸整骨院にて13年勤務(院長職を務める)
現在、JR三鷹駅北口に自律神経専門の鍼灸院コモラボにて様々な不調の患者様に鍼灸治療を行っている。
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