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後頭下筋群が関係|眼精疲労から慢性頭痛が起こる原因

後頭下筋群が関係|眼精疲労から慢性頭痛が起こる原因
公開日:2025年05月27日
更新日:2025年05月27日
このブログを監修している鈴木貴之は国家資格であるはり師免許、きゅう師免許、柔道整復師免許、心理カウンセラーを取得した資格保有者です。
このブログを監修している鈴木貴之は国家資格であるはり師免許、きゅう師免許、柔道整復師免許、心理カウンセラーを取得した資格保有者です。

後頭下筋群は目の不調に関係している

「目の疲れが溜まると首の後ろがズキズキと痛くなる」

このような不調を感じる場合、後頭下筋群のオーバーユースが原因の可能性があります。
実は首に付着する筋肉は目で物を見る役割を担っています。
特に後頭下筋群は「第二の眼筋」と総称されており、ピント調節、眼球運動、瞼の動きをコントロールしている目の支持筋です。
今回は「後頭下筋群が関係|眼精疲労から慢性頭痛が起こる原因」と題して、後頭下筋群が引き起こす不調について解説します。

「目の疲れが溜まると首の後ろがズキズキと痛くなる」

このような不調を感じる場合、後頭下筋群のオーバーユースが原因の可能性があります。
実は首に付着する筋肉は目で物を見る役割を担っています。
特に後頭下筋群は「第二の眼筋」と総称されており、ピント調節、眼球運動、瞼の動きをコントロールしている目の支持筋です。
今回は「後頭下筋群が関係|眼精疲労から慢性頭痛が起こる原因」と題して、後頭下筋群が引き起こす不調について解説します。

首の筋肉は浅層筋と深層筋に分かれている

首の筋肉は浅層筋(体表面に近い筋肉)と深層筋(体表面よりも深い筋肉)に分けることができます。
以下のように首の筋肉を分けます。

【浅層筋の役割】
頭部の大きな動きを制御
【浅層筋の種類】
僧帽筋、肩甲挙筋、板状筋、頭半棘筋(中層)など

【深層筋の役割】
眼球の細かい動きを制御
【深層筋の種類】
後頭下筋群(大後頭直筋、小後頭直筋、上頭斜筋、下頭斜筋)など

※互いの役割を補完し合っています

首の筋肉は浅層筋(体表面に近い筋肉)と深層筋(体表面よりも深い筋肉)に分けることができます。
以下のように首の筋肉を分けます。

【浅層筋の役割】
頭部の大きな動きを制御
【浅層筋の種類】
僧帽筋、肩甲挙筋、板状筋、頭半棘筋(中層)など

【深層筋の役割】
眼球の細かい動きを制御
【深層筋の種類】
後頭下筋群(大後頭直筋、小後頭直筋、上頭斜筋、下頭斜筋)など

※互いの役割を補完し合っています

浅層筋は体幹や頸部を動かして視点を合わせる働き

浅層筋は体幹(首)の大きな動きを制御するのが主な働きです。
例えば、遠くの物を見る時などに働きます。
対象物に視点を合わせるためには眼球よりも体幹や頭頸部の筋肉を動かして調節します。
そのため僧帽筋、肩甲挙筋、板状筋、脊柱起立筋などの体表面にある大きな筋肉が働きます。

深層筋は後頭下筋群などを微妙に動かして視点を合わせる働き

一方、近くを見る時は浅層筋である体幹や頭頚部が固定された状態になります。
その代わり眼球の動きをサポートする深層筋がより活動するようになります。
それが主に後頚部の深層筋である後頭下筋群です。

この後頭下筋群は、眼球運動、瞼の保持、ピント調節をする際の力学的支持点の役割を担っています。
そのため後頭下筋群は手元に近い位置での作業などで物が見やすいように眼球や瞼、頭部の微妙な動きをコントロールする筋肉です。
カメラでいう「手振れ補正」の働きがあります。

様々な症状を起こす後頭下筋群の特徴について

最近では眼精疲労は後頭下筋群が過緊張を起こすことで様々な不定愁訴が生じることが分かってきました。
その主な不定愁訴は以下の通りです。
・頭痛(後頭部痛)
・めまい
・吐き気
・耳鳴り
・自律神経失調症

この後頭下筋群の特徴についてさらに詳しく解説します。
後頭下筋群は「近くの物をみる際に前傾する頭部を後屈させて視線を保持する」という強い働きをします。
そのため眼精疲労の患者の多くはこの後頭下筋群の上項線のあたりが「筋肉が痛む、筋肉がこる」、という症状を起こします。

最近では眼精疲労は後頭下筋群が過緊張を起こすことで様々な不定愁訴が生じることが分かってきました。
その主な不定愁訴は以下の通りです。
・頭痛(後頭部痛)
・めまい
・吐き気
・耳鳴り
・自律神経失調症

この後頭下筋群の特徴についてさらに詳しく解説します。
後頭下筋群は「近くの物をみる際に前傾する頭部を後屈させて視線を保持する」という強い働きをします。
そのため眼精疲労の患者の多くはこの後頭下筋群の上項線のあたりが「筋肉が痛む、筋肉がこる」、という症状を起こします。

大後頭下筋

・起始部:軸椎の棘突起
・停止部:上項線の中間1/3

【主な作用】
・両側が収縮すると頭を伸展(後屈)させる
・片側が収縮すると頭を同側に回旋させる

小後頭骨直筋

・起始部:環椎の後結節
・停止部:上項線の内側1/3

【主な作用】
・両側が収縮すると頭を伸展(後屈)させる
・片側が収縮すると頭を同側に回旋させる

上頭斜筋

・起始部:環椎の横突起
・停止部:大後頭直筋の上部

【主な作用】
・両側が収縮すると頭を伸展(後屈)させる
・片側が収縮すると頭を同側に側屈させる

下頭斜筋

・起始部:軸椎の棘突起
・停止部:環椎の横突起

【主な作用】
・両側が収縮すると頭を伸展(後屈)させる
・片側が収縮すると頭を同側に回旋させる

硬膜にストレスが加わり頭痛が起こる

最近の研究では、後頭下筋の一部が結合組織を介して脳の硬膜につながっていることが分かっています。
この後頭下筋の伸縮によって硬膜に張力が生じるようになり、結果的に脳圧や脳血流などの調整が行われていると考えられています。
そのため後頭下筋が過緊張を起こすと硬膜が異常に引っ張られる状態になり、頭痛やめまいなどが起こりやくなります。

この後頭下筋群の過緊張を引き起こす原因のひとつが、目の酷使による眼精疲労なのです。
例えば、PCやスマホ画面を長時間見る際の不良姿勢によって後頭下筋群に過緊張が起こりやすくなります。

最近の研究では、後頭下筋の一部が結合組織を介して脳の硬膜につながっていることが分かっています。
この後頭下筋の伸縮によって硬膜に張力が生じるようになり、結果的に脳圧や脳血流などの調整が行われていると考えられています。
そのため後頭下筋が過緊張を起こすと硬膜が異常に引っ張られる状態になり、頭痛やめまいなどが起こりやくなります。

この後頭下筋群の過緊張を引き起こす原因のひとつが、目の酷使による眼精疲労なのです。
例えば、PCやスマホ画面を長時間見る際の不良姿勢によって後頭下筋群に過緊張が起こりやすくなります。

眼精疲労による頭痛でお悩みの方はご相談ください

このように後頭部の筋肉の緊張によって起こる頭痛はスマホ首やパソコン作業など目線が下に向くことで起こります。
このような頭痛はトリガーポイントによる放散痛であることが多いためロキソニンなどの頭痛薬や鎮痛剤に頼らなくても鍼灸治療で改善できます。

当院の鍼灸治療は原因である首の筋肉の緊張やこりに対して的確にアプローチし痛みを取り除き、筋肉の緊張を緩めることができます。
「どこに行けば自分の不調を正しく改善できるかわからない」と治療方法でお悩みの方は当院にお気軽にご相談ください。

当院で患者様の治療実績はこちらから

実際に当院ご来院になって改善された患者様の声と改善までの経過を報告します。
同じようにつらい思いをされている方の役に立てるのならばと皆さん快く掲載を許可頂きました。
これを読まれている患者様のご参考になれば嬉しく思います。
下記のリンクから別ページでご覧ください。



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