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【後頭神経痛?】頭痛で髪の毛が引っ張られるような痛みの原因と対処法をプロが解説
- カテゴリ:
- 頭や顔の悩み
公開日:2026年07月15日
更新日:2026年07月15日

【監修者】
・鈴木貴之(すずきたかゆき)
【国家資格・所属】
・鍼灸あんまマッサージ指圧師、柔道整復師、心理カウンセラー、メンタルトレーナー 治療家歴14年、日本東方医学会会員、脈診臨床研究会会員
・神奈川県の鍼灸整骨院にて15年勤務(院長職を務める)
【施術経過の同意について】
本ブログに掲載する施術の経過の情報は「私は本施術の経過を匿名化して貴院のウェブサイトに掲載することに同意します。」と患者様から同意書を得ております。また氏名・連絡先は公開されません。
目次
「髪の毛をかきあげたり、軽く引っ張られたりするだけで、頭皮がピリピリ、チクチクと痛む…」 「頭皮に湿疹や赤みはないのに、ブラシが触れるだけで飛び上がるほど痛いのはなぜ?」 このように、頭皮の表面が引っ張られるような異常な痛みに不安を感じていませんか? 結論から言うと、髪の毛が引っ張られるような頭皮の痛みの正体は、首の後ろの神経が圧迫されて起こる「後頭神経痛(こうとうしんけいつう)」である可能性が非常に高いです。 この記事では、読者の方の不安を解消するために、後頭神経痛が起こる原因や見分け方、そして明日からすぐ実践できる具体的なセルフケアまでを専門的かつ徹底的に解説します。
【結論】髪の毛が引っ張られるような痛みの正体は「後頭神経痛」
髪の毛を引っ張られたり、かきあげたりしたときに走る「ピリッ」「ズキッ」とした鋭い痛み。その主な原因は、頭皮の皮膚炎ではなく、首から後頭部にかけて走る神経の興奮(神経痛)です。
1. なぜ髪に触れるだけで頭皮が痛むのか?
私たちの頭皮には、首の骨の間から枝分かれした細い神経が網の目のように張り巡らされています。 パソコン作業やスマホの長時間利用などによって首や肩の筋肉がガチガチに緊張すると、その筋肉の隙間を通っている神経がギュッと圧迫されてしまいます。 神経が圧迫されると、脳はわずかな刺激(髪が動く、風が吹く、軽く触れるなど)であっても、「強い痛み」や「引っ張られるような痛み」として過剰に認識してしまうのです。これが、髪の毛をかきあげたときに頭皮が痛むメカニズムです。
2. 後頭神経痛を引き起こす3つの主要な神経
後頭神経痛に関わる神経は、主に以下の3つに分類されます。痛む場所によって、どの神経が刺激されているかが分かります。
・大後頭神経(だいこうとうしんけい): 首の後ろから後頭部、頭頂部(てっぺん)にかけて走る神経です。最も症状が出やすい部分です。
・小後頭神経(しょうこうとうしんけい): 耳の後ろから側頭部にかけて走る神経です。
・大耳介神経(だいじかいしんけい): 耳の付け根から下顎のあたりにかけて走る神経です。
これらの神経が首の筋肉(後頭下筋や胸鎖乳突筋など)によって圧迫されることで、引っ張られるような独特の頭痛・頭皮痛が発生します。
あなたは大丈夫?後頭神経痛の主な症状とチェックリスト

後頭神経痛には、一般的な「片頭痛」や「緊張型頭痛」とは異なるいくつかの明確な特徴があります。ご自身の症状と照らし合わせてみてください。
1. 後頭神経痛によくある特徴的な症状
・髪の毛を引っ張る、ブラッシングするだけで頭皮がピリピリ痛む
・髪をかきあげた瞬間や、寝返りで枕に頭が触れた瞬間に「ズキッ」と走る
・耳の後ろや後頭部、頭のてっぺんがチクチク、ヒリヒリする
・数秒〜数分おきに、電気が走るような一瞬の強い痛みが繰り返される
・首を後ろに反らしたり、左右に振り向いたりしたときに痛みが誘発される
2. 危険な頭痛との見分け方
後頭神経痛の多くは筋肉のコリやストレスが原因であり、命に関わるものではありません。しかし、頭痛の中には一刻も早い医療機関への受診が必要な危険なケースもあります。 以下の症状が伴う場合は、単なる神経痛と自己判断せず、すぐに脳神経外科や神経内科などの専門医を受診してください。
・突然バットで殴られたような「経験したことのない激しい頭痛」
・手足のしびれ、力が入らない(麻痺)、激しいめまいがある
・ろれつが回らない、他人の言葉が理解できない
・高熱を伴う頭痛、または時間の経過とともにどんどん痛みが強くなる
髪の毛が引っ張られるような痛みが起こる3つの根本原因

なぜ首の神経が圧迫されてしまうのでしょうか?日常生活の中に潜む3つの大きな原因を紐解きます。
① 長時間のデスクワークやスマホ操作による「不良姿勢」
現代人に後頭神経痛が急増している最大の原因が「姿勢の悪さ」です。 特にノートパソコンやスマホを操作しているとき、頭が体よりも前に出る「ストレートネック(スマホ首)」や、背中が丸まる「猫背」になりがちです。 人間の頭の重さは約4〜5kg(ボウリングの球ほど)あり、首の筋肉だけでこれを支えています。 姿勢が崩れて頭が前に傾くと、首にかかる負担は数倍に膨れ上がり、後頭部の筋肉(後頭下筋群)が異常に緊張して神経を押し潰してしまうのです。また、PC画面を斜めに向いて見るような左右非対称の環境も、片側の神経を圧迫する原因になります。
② ストレスや疲労による「自律神経の乱れ」と血行不良
精神的なストレスや慢性的ないらだち、睡眠不足が続くと、自律神経の「交感神経」が過剰に優位になります。 交感神経が優位になると、全身の血管がギューッと収縮し、特に末梢である頭皮や首周りの血流が悪化します。 血行不良に陥った筋肉はさらに硬くなり、神経を圧迫しやすくなるだけでなく、血液からの酸素や栄養が不足することで、痛みの物質が局所に停滞し、神経の過敏さを引き起こします。「ストレスが溜まると頭皮がヒリヒリする」というのは、自律神経を介した医学的なメカニズムによるものです。
③ 気圧の変化や急激な寒暖差(天気痛)
台風の接近や低気圧の到来、あるいはエアコンによる室内外の激しい寒暖差も引き金になります。気圧が急激に変化すると、内耳(耳の奥のセンサー)がそれを感知し、自律神経を刺激します。これによって血管の収縮や筋肉の緊張が引き起こされ、普段からコリが溜まっている首の神経が限界を迎えて痛みを発症するのです。
髪の毛が引っ張られるような痛みを和らげる即効セルフケア

頭皮がピリピリして辛いとき、自宅やオフィスで今すぐできる効果的な対処法をご紹介します。
1. 【ツボ押し】神経の根本をやさしく指圧する
神経が筋肉から皮膚へと出てくる「根本」を優しく刺激することで、興奮した神経を落ち着かせることができます。
・天柱(てんちゅう): 首の後ろの太い筋肉の外側のくぼみ。髪の生え際あたり。
・風池(ふうち): 天柱からさらに指1本分外側にある、少しへこんだ部分。
【正しい押し方】
親指をツボに当て、頭の中心に向かって「痛気持ちいい」と感じる強さで5秒間じわーっと圧迫します。これを3〜5回繰り返します。 ※強く揉みすぎると逆効果(揉み返しや神経の悪化)になるため、あくまで「優しくじっくり」押すのが鉄則です。
2. 【ストレッチ】首の筋肉を緩めて圧迫を解放する
後頭神経を締め付けている「胸鎖乳突筋(きょうさにゅうとつきん)」と「後頭下筋」をほぐすストレッチです。
胸鎖乳突筋のストレッチ(耳の後ろから鎖骨への筋肉)
1. 姿勢を正して座り、右手を左の鎖骨の上に添えて皮膚を軽く下に引っ張ります。
2. 顔を右斜め上に向けて、左の首筋が心地よく伸びるのを感じます。
3. 深呼吸をしながら20秒キープし、反対側も同様に行います。
顎引きストレッチ(後頭下の筋肉を伸ばす)
1. まっすぐ前を向いた状態から、指で顎を後ろにグッと押し込むようにして「二重顎」を作ります。
2. 後頭部から首の付け根がじわーっと伸びていれば成功です。
3. 5秒キープを5回繰り返します。デスクワークの合間に最適です。
3. 痛みの状態に合わせた「温める」「冷やす」の使い分け
・温めるのが有効なケース:ズキズキとした激しい痛みではなく、重だるさを伴うピリピリ感や、お風呂に入ると楽になる場合は、蒸しタオルやシャワーで首の後ろを温めてください。血行が良くなり筋肉が緩みます。
・冷やすのが有効なケース:触るだけで飛び上がるほど痛みが激しいときや、熱感があるときは、一瞬の神経の興奮を抑えるために、アイスパックなどをタオルに包み、後頭部を10分ほど冷やすと痛みが麻痺して楽になります。
後頭神経痛に関するよくある質問(FAQ)

読者の方が抱きがちな周辺の疑問にプロの視点でお答えします。
Q1. 頭皮の痛みだけでなく、偏頭痛の薬(トリプタン等)は効きますか?
A1. いいえ、一般的な偏頭痛の治療薬は後頭神経痛には効果が期待できません。 偏頭痛は脳の血管の拡張や炎症が原因ですが、後頭神経痛は「末梢神経の圧迫」が原因だからです。病院を受診した際は、神経の興奮を抑えるお薬(ビタミンB12製剤や神経痛専用の鎮痛薬)が処方されることが一般的です。
Q2. シャンプーや育毛剤、ヘアカラーが原因でこの痛みが起こることはありますか?
A2. 基本的にはありませんが、皮膚の炎症との見分けが必要です。 もし頭皮に「赤み」「湿疹」「かゆみ」がある場合は、接触皮膚炎(かぶれ)や毛嚢炎などの皮膚疾患の可能性が高いです。鏡で見て頭皮が綺麗な状態であるにもかかわらず、髪を動かすだけで痛むのであれば、やはり後頭神経痛を疑うべきです。
Q3. どれくらいで治りますか?放置しても大丈夫でしょうか?
A3. 多くの場合は数日から1〜2週間程度で自然に軽快します。 ただし、原因となるデスクワークの姿勢やストレスが改善されない場合、何度も再発したり慢性化したりすることがあります。痛みが3週間以上続く場合や、日常生活に支障が出るレベルであれば、我慢せずに専門医(脳神経外科・ペインクリニックなど)や自律神経・筋肉の専門家に相談することをお勧めします。
まとめ:明日からできる具体的ネクストアクション
最後に、この記事の内容を振り返り、あなたが明日から実践すべき具体的なステップをまとめます。
記事の要点まとめ
1. 髪をかきあげて痛む正体は、首のコリからくる「後頭神経痛」の可能性大。
2. 主な原因は、デスクワークの不良姿勢、ストレスによる血行不良、気圧の変化。
3. セルフケアとして、首の後ろのツボ(天柱・風池)の優しい指圧やストレッチが効果的。
明日からの実践ステップ
[ ] PC・スマホの画面を目線の高さに合わせる(猫背・ストレートネックの予防)
[ ] 1時間に1回は立ち上がり、顎引きストレッチを行う
[ ] 夜はしっかり湯船に浸かり、首の後ろまで温めて血流を促す
頭皮のピリピリ感や引っ張られるような痛みは、身体からの「首や肩が限界を迎えている」「ストレスが溜まっている」という大切なサインです。まずは毎日の姿勢を見直し、首を労わるケアを始めてみてください。 もし「セルフケアを続けても痛みが引かない」「痛みが強くなって不安」という場合は、重大な病気を見逃さないためにも、早めに脳神経外科や神経内科などの専門医、あるいは信頼できる専門機関へ相談しましょう。あなたの頭皮の痛みと不安が一日も早く解消されることを心より応援しております。
根本改善には首の筋肉を緩める「鍼灸治療」も有効
セルフケアで痛みが引かない場合、筋肉の深部にアプローチできる「鍼灸治療」が非常に効果的です。後頭神経痛は首周りの筋肉の過緊張が原因のため、鍼灸によって神経を圧迫しているコリをピンポイントで緩め、痛みを根本から解放します。手によるマッサージとは違い、興奮している神経に余計な刺激を与えずに血行を促進できるのが大きなメリットです。「どこに行けば治るか分からない」とお悩みの方は、自律神経や筋肉の専門知識を持つ鍼灸院コモラボへの相談を検討してみましょう。


鍼灸院コモラボ院長
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鈴木貴之(すずきたかゆき)
【国家資格・所属】
鍼灸あんまマッサージ指圧師、柔道整復師、心理カウンセラー、メンタルトレーナー 治療家歴14年、日本東方医学会会員、脈診臨床研究会会員
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現在、JR三鷹駅北口に自律神経専門の鍼灸院コモラボにて様々な不調の患者様に鍼灸治療を行っている。
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