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夕方に腹が張る・夜におならが出る原因と対策|過敏性腸症候群(IBS)のセルフケア
- カテゴリ:
- 胸やお腹の悩み
公開日:2026年07月15日
更新日:2026年07月15日
【監修者】
・鈴木貴之(すずきたかゆき)
【国家資格・所属】
・鍼灸あんまマッサージ指圧師、柔道整復師、心理カウンセラー、メンタルトレーナー 治療家歴14年、日本東方医学会会員、脈診臨床研究会会員
・神奈川県の鍼灸整骨院にて15年勤務(院長職を務める)
【施術経過の同意について】
本ブログに掲載する施術の経過の情報は「私は本施術の経過を匿名化して貴院のウェブサイトに掲載することに同意します。」と患者様から同意書を得ております。また氏名・連絡先は公開されません。
目次
「午前中は調子が良いのに、夕方になるとお腹が張る……」「夜になるとおならが出るのが恥ずかしくて、リラックスできない」このようなお腹の不調や膨満感に悩まされていませんか?実はその症状、単なる食べすぎではなく、自律神経の乱れが引き起こす過敏性腸症候群(IBS)のガス型や、無意識に空気を飲み込む呑気症(どんきしょう)が関係している可能性があります。この記事では、夕方から夜にかけてお腹が張る原因と、今日から実践できる具体的な対策を専門的知見に基づいて分かりやすく解説します。
【結論】夕方にお腹が張り、夜におならが出るのは「1日の負担の蓄積」が原因

結論からお伝えすると、夕方から夜にかけてお腹が張る・ガスが溜まる主な原因は、日中に蓄積された「3つの負担」です。
・消化・発酵のタイムラグ:昼食で摂った糖質が大腸で発酵し、ガスが発生するピークが夕方に重なるため。
・無意識の空気嚥下(呑気症):仕事や家事のストレス・早食いにより、日中に飲み込んだ空気が夕方に限界量に達するため。
・自律神経の乱れによる蠕動(ぜんどう)運動の低下:夕方の疲労によって交感神経が優位になり続けると、腸の動きが弱まりガスが排出されにくくなるため。
これらを解消するためには、「食事の工夫」「正しい呼吸・食べ方」「自律神経のケア」を組み合わせたトータルアプローチが不可欠です。
なぜ「夕方から夜」に悪化する?お腹が張る3つのメカニズム
なぜ午前中は平気なのに、夕方や夜になると症状が強くなるのでしょうか。そこには3つの明確なメカニズムが存在します。
1. 食べたものが発酵するまでのタイムラグ
私たちが食べたものが胃や小腸を通り、大腸に届いて腸内細菌に分解されるまでには数時間のタイムラグがあります。 例えば、お昼12時に食べた昼食に「ガスが発生しやすい成分」が含まれていた場合、大腸で急激に発酵が進み、ガスが大量発生するのがちょうど夕方の時間帯にあたるのです。
2. デスクワークと「猫背」による腸の圧迫
長時間座りっぱなしの姿勢でいると、物理的に腸が圧迫されます。 さらに、姿勢が崩れて猫背になると呼吸が浅くなり、お腹の筋肉(横隔膜)が動かなくなります。その結果、腸の蠕動(ぜんどう)運動が低下し、発生したガスがスムーズに排出されずお腹の中に停滞してしまいます。
3. 日中のストレスが招く「空気の飲み込み(呑気症)」
仕事での緊張やプレッシャーを感じているとき、人は無意識のうちに奥歯を噛み締め、唾液と一緒に空気を飲み込んでいます。これを「呑気症(どんきしょう)」と呼びます。 朝から1日かけて少しずつ飲み込み続けた「空気の貯金」が、夕方になって限界に達し、お腹の張りや夜の頻繁なおならとなって現れるのです。
過敏性腸症候群(IBS)のガス型とは?
腸に炎症などの明確な異常がないにもかかわらず、下痢や便秘、お腹の張りを繰り返す病気を過敏性腸症候群(IBS)と呼びます。中でも「ガス型」は、以下のような症状が特徴です。
・お腹が張ってパンパンになり、苦しい
・おならが頻繁に出て、漏れないか不安になる
・静かな場所でお腹が「ゴロゴロ」と大きく鳴る
過敏性腸症候群は、自律神経の乱れや「またおならが出たらどうしよう」という不安(予期不安)によって症状が悪化しやすいという特徴があります。
※強い腹痛が続く、血便が出る、急激に体重が減るなどの場合は、過敏性腸症候群以外の消化器疾患の可能性もあるため、まずは早めに専門医(消化器内科など)を受診してください。
【食事編】夕方の張りを抑える「低FODMAP(フォドマップ)食」のコツ
夕方のお腹の張りを防ぐためには、特に「昼食」でガスが発生しにくい食材を選ぶことが重要です。 腸内で発酵しやすい特定の糖類を避ける「低FODMAP(フォドマップ)食」の考え方を取り入れましょう。
昼食で避けたい「高FODMAP」食品(ガスが発生しやすい)
・穀類:パン、パスタ、ラーメン(小麦製品)
・野菜・根菜類:玉ねぎ、にんにく、ゴボウ
・乳製品:牛乳、ヨーグルト(乳糖が含まれるもの)
・豆類:納豆、大豆製品、小豆
おすすめの「低FODMAP」食品(お腹に優しい)
・主食:白米、玄米、フォー(米粉)
・タンパク質:肉類、魚類、卵、木綿豆腐
・野菜:にんじん、トマト、ほうれん草、ブロッコリー
ワンポイントアドバイス
すべての食事を完璧に制限しようとすると、かえってストレスになります。「平日の昼食だけは小麦を控えてお米のメニューにする」など、無理のない範囲で選択を工夫するだけでお腹の張りは和らいでいきます。
【生活習慣編】ガスを溜めない・流すための2つのセルフケア

物理的に体内に吸い込む空気を減らし、溜まったガスを外へ逃がすための簡単なセルフケアを紹介します。
① 「置箸(おきばし)」で早食いと空気嚥下を防ぐ
早食いをする人は、食べ物と一緒に大量の空気を飲み込んでいます。 これを防ぐために、「一口食べたら、箸をテーブルに置く」という習慣をつけましょう。強制的に咀嚼回数が増え、唾液と一緒に空気を飲み込む回数を劇的に減らすことができます。
② 自律神経を整える「4・8呼吸法」
夕方にお腹の張りや緊張を感じたら、以下の深い呼吸を3分間行ってみてください。
1. 鼻から4秒かけてゆっくり息を吸う(お腹を膨らませるイメージ)
2. 口から8秒かけて細く長く息を吐き切る(お腹をへこませるイメージ)
息を長く吐くことで副交感神経(リラックスの神経)が優位になり、胃腸の働きが活性化して、溜まったガスがスムーズに移動・排出されるようになります。
専門的なアプローチ:自律神経を根本から整える「鍼灸治療」
セルフケアや食事制限を行ってもなかなか改善しない場合、東洋医学に基づく「鍼灸治療」が非常に効果的な選択肢となります。過敏性腸症候群や呑気症は、西洋医学の検査(内視鏡など)をしても「異常なし」と診断されることが多く、薬による対症療法に頼りがちです。一方で鍼灸治療は、お腹の不調の根本原因である自律神経のバランスに直接アプローチすることができます。
・腸の蠕動運動を正常化する:緊張してこわばったお腹を緩め、ガスをスムーズに排出させます。
・「脳腸相関」を整える:脳が受けるストレスや不安を和らげ、腸の知覚過敏(張りや痛みへの過剰な反応)を沈めます。
・全身の血流を改善する:お腹や手足の冷えを取り除くことで、消化器全体の機能を底上げします。
「薬を飲んでも一進一退でお腹の張りが治まらない」という方は、自律神経専門の鍼灸院などの門を叩き、体質に合わせた施術を相談してみるのも手です。
FAQ:よくある質問

Q. 市販の整腸剤や消泡剤(ガスを抑える薬)は効果がありますか?
A. 一時的な対症療法としては有効です。 「ジメチコン」などの消泡剤が含まれる市販薬は、腸内で発生したガス気泡を潰して小さくし、排出を促すため即効性が期待できます。ただし、薬は一時的にガスを抑えるものに過ぎません。「空気を吸い込みすぎる習慣」や「食事の内容」といった根本的な原因も並行して見直していきましょう。
Q. 静かな場所でお腹が鳴るのが恥ずかしく、緊張で余計にお腹が張ります。
A. 「緊張の悪循環」に陥っている可能性があります。 「音が鳴ったらどうしよう」という不安(予期不安)自体が、交感神経を緊張させ、余計にお腹を収縮させてガスや音を発生させます。 まずは「お腹が鳴るのは胃腸がしっかり動いて消化してくれている証拠」とポジティブに捉え直すことが大切です。また、深呼吸などで意識を体の外にそらすトレーニング(マインドフルネス)も効果的です。
Q. 運動はお腹の張りに効果がありますか?
A. 非常に高い効果が期待できます。 特に15〜20分程度の軽いウォーキングは、骨盤周りの筋肉を動かし、腸を物理的に刺激してガスが外に出るのを助けます。また、就寝前に「猫のポーズ(ヨガ)」などのストレッチを取り入れると、お腹が引き伸ばされてガスの滞りが解消されやすくなります。
まとめ:明日から実践できるステップ
夕方に起きるお腹の張りや、夜のおならは、決してあなたの「体質」のせいだけではありません。日中のちょっとした行動パターンと食事を工夫するだけで、お腹は確実に楽になっていきます。まずは、明日から以下の2つのスモールステップを試してみましょう。
・昼食にお米を食べる(小麦製品を控える)
・食事中、一口ごとに箸を置く「置箸」を意識する
もし「自分一人でのケアには限界がある」「不安が強くて毎日の生活が辛い」と感じる場合は、一人で抱え込まずに、医療機関や自律神経を専門とする鍼灸院などの専門家へ相談してください。お腹の緊張を体の内側から緩め、スッキリと軽い毎日を取り戻しましょう!
夕方のガスや張りにサヨナラ!自律神経を整える鍼灸治療の可能性
セルフケアで改善しない夕方のガス溜まりや夜の張りに悩むなら、自律神経の乱れに直接アプローチできる「鍼灸治療」がおすすめです。東洋医学に基づく鍼灸は、検査数値には現れない腸の機能低下を根本から整える得意分野。緊張でこわばったお腹を緩めてガスの排出(蠕動運動)を促すだけでなく、脳のストレスや不安を和らげることで、お腹の張りを根本から和らげます。薬に頼りきりの毎日から抜け出し、お腹の張りを気にせずのびのびと過ごせる快適な毎日を、鍼灸ケアで手に入れませんか?


鍼灸院コモラボ院長
ブログ管理・編集者
鈴木貴之(すずきたかゆき)
【国家資格・所属】
鍼灸あんまマッサージ指圧師、柔道整復師、心理カウンセラー、メンタルトレーナー 治療家歴14年、日本東方医学会会員、脈診臨床研究会会員
神奈川県の鍼灸整骨院にて15年勤務(院長職を務める)
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現在、JR三鷹駅北口に自律神経専門の鍼灸院コモラボにて様々な不調の患者様に鍼灸治療を行っている。
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