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女性に急増中|寝汗を首回りだけかく原因と改善例
- カテゴリ:
- 頭や顔の悩み

公開日:2024年5月31日
更新日:2024年12月17日

このブログを監修している鈴木貴之は国家資格であるはり師免許、きゅう師免許、柔道整復師免許、心理カウンセラーを取得した資格保有者です。
目次

首回りに寝汗をかく症状でお悩みの方に適切なアドバイス

「寝起きに首回りの寝汗をかく」
「朝起きたときに首回りだけ汗で冷たくなっている」
このような不調でお悩みの方はおられないでしょうか。
この寝汗のことを東洋医学では「盗汗(とうかん)」といいます。
体温調節のために少なからず寝汗はかくのは生理的なものなので問題ありません。
しかし、他は濡れてないのに首回りだけパジャマがびっしょりになる汗をかいている場合は盗汗と呼ばれる病気の前触れの不調ですので注意が必要です。
今回は「女性に急増中|寝汗を首回りだけかく原因と改善例」と題して寝汗症状の改善例を解説します。
首回りに起こる寝汗は自律神経失調症の症状

この首回りの寝汗は自律神経失調症の特徴的な症状とされています。
とくに起こりやすい人は「慢性疲労で疲れを毎日感じている人」や、「精神的なストレスでうつ症状が強い人」とされています。
東洋医学でこの不調については「陰陽」でみることがあります。
昼は陽のエネルギーが高まり、夜は陰のエネルギーが高まると考えるのですが、盗汗(寝汗)をかく人は体の陰陽のエネルギーバランスが崩れている状態と考えます。
陰が高まるはずの時間である夜に、日中活動するために高まる陽の力が強くなってしまっていることが寝汗として身体に現れているとされています。
陰陽のバランスが崩れると様々な不調が起こる

そのため深く眠ることができず、疲れが取れないため、徐々に疲労が蓄積されてしまいます。
陰陽のバランスが崩れて寝汗をかきやすい人の多くはこの状態に陥っています。
この陰陽バランスが崩れると盗汗の他に、手のひらや足の裏が熱くなったり、足の裏が湿ってきたりするのも特徴です。
女性の場合は月経前後や更年期、男性は40歳前後から陰陽のバランスが崩れやすく、これらの不調が起こりやすくなります。
また寝汗の中でも首回りに起こる寝汗は自律神経失調症のサインと考えます。
見逃さないように注意しつつ、積極的に休息を取って陰陽のバランスを整えていくことが予防につながります。
【改善例(女性/30代)】首回りに寝汗をかいて目が覚める

Mさんは半年ほど前から急に夜中に寝汗をかくようになりました。
ほぼ朝になると首回りや背中など上半身に汗をかいており、その汗で首や背中が冷えて目が覚めるほどでした。
寝汗をかき始めた当初は夜中だけでしたが徐々に日中や夕方でも急に顔が火照って、額や顔から汗をかくこともあるようになりました。
その一方で手足末端は夏でも冷えており、自分でも「体温調節ができていない」と感じていました。
【改善例(女性/30代)】中途覚醒も多く毎日寝不足になる

当院にご来院される前は市販の漢方(当帰芍薬散)を飲んでいましたが、あまり症状に変化はありませんでした。
また不調の原因については生理周期は問題なく年齢的にも更年期が原因ではないと思っていたようです。
それでも夜中に目が覚めたり寝汗をかいたりして睡眠の質が低下しており、常に日中は睡眠不足の状態でした。
日中もぼーっとすることが増えてしまい仕事にも支障がでていました。
【改善例(女性/30代)】東洋医学での検査で原因を特定する

Mさんは友人に相談したところ「その不調は自律神経の乱れではないかな。鍼灸が効くみたいだよ。」と教わり、インターネットで鍼灸院を調べたようです。
その中で自律神経の不調に特化している当院を見つけて来院を決めたようです。
当院で東洋医学的な問診や触診をすると呼吸器系に関わる機能の不調が顕著に現れていました。
とくに強い便秘があることがわかり、上手く呼吸で放熱できないために顔や首から汗が出ていると推測しました。
【改善例(女性/30代)】鍼灸治療をして1か月くらいから調子がよくなる

Nさんに聞くと寝汗症状とは別で便秘症があり年中お腹が張って苦しいとのことです。
また寝汗の症状が出た始めた頃、便秘が長期化しており腹部の張りも強く出ていたようです。
そのため寝汗とともに胃腸の改善を第一優先に胃、大腸の反応点にも刺激を加えました。
とくに便秘症によって硬くなった腹部や腰にも鍼をしました。
治療を始めて一ヶ月くらいから寝汗の頻度が減り、ぐっすり眠れるようになりました。
3ヶ月を過ぎる頃には日中のほてりもほとんどなくなり、足の冷えや便秘も気にならなくなりました。
最近では「夜は寝汗もかかずぐっすり眠れるので日中も頭がすっきりした状態で過ごせます」と喜びの声を頂きました。
当院最新の症例報告と知恵袋

【最新情報】
首回りに寝汗をかく不調でお悩みの方は当院によくご来院されます。
その中でよく患者様から「寝汗をかいているとき首を冷やしたくなるがいいのか」とご相談を受けます。
このご相談の当院としての回答は「氷のうなどで体を冷やすことは避けましょう」となります。
寝汗をかいているときは体のほてりなどの熱さを感じると思います。
しかし、この反応は上記でも解説したように陰陽のバランスが崩れたことによるものであり、炎症ではありません。
そのため首回りなど冷やしてしまうとよりバランスが崩れて寝汗がひどくなる場合があります。
寝汗をかいたときの対処としては、
①汗をしっかり拭きとる
②着替えをする
③白湯など体を温めるもので水分補給をする
この①~③くらいに留めておきましょう。
首回りの寝汗を改善するためには鍼灸施術が効果的
このような何をしてなくてもじっとりと寝汗をかく症状は慢性疲労による自律神経やホルモンの症状です。
慢性疲労による不調は寝汗をかく不調だけでなく、内臓の機能低下も引き起こします。
この自律神経やホルモンの症状には当院の東洋医学の鍼灸治療で改善ができます。
「どこに行けば自分の不調を正しく改善できるかわからない」と治療方法でお悩みの方は当院にお気軽にご相談ください。
当院で患者様の治療実績はこちらから

実際に当院ご来院になって改善された患者様の声と改善までの経過を報告します。
同じようにつらい思いをされている方の役に立てるのならばと皆さん快く掲載を許可頂きました。
これを読まれている患者様のご参考になれば嬉しく思います。
下記のリンクから別ページでご覧ください。


鍼灸院コモラボ院長
ブログ管理・編集者
【国家資格・所属】
鍼灸あんまマッサージ指圧師、柔道整復師、心理カウンセラー、メンタルトレーナー 治療家歴14年、日本東方医学会会員、脈診臨床研究会会員
神奈川県の鍼灸整骨院にて13年勤務(院長職を務める)
現在、JR三鷹駅北口に自律神経専門の鍼灸院コモラボにて様々な不調の患者様に鍼灸治療を行っている。
【SNS】
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