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椅子に座ると下腹部が痛い|女性に起こるお腹の痛みの原因について
- カテゴリ:
- 胸やお腹の悩み

公開日:2023年04月21日
更新日:2024年12月13日

このブログを監修している鈴木貴之は国家資格であるはり師免許、きゅう師免許、柔道整復師免許、心理カウンセラーを取得した資格保有者です。
目次

下腹部の痛みの症状と原因でお悩みの女性にアドバイス

「椅子に座るとお腹が痛くなる」
「椅子に座ると下腹部あたりが痛い」
「骨盤内うっ血症候群と診断されたが治し方がわからない」
このような症状でお悩みの方はおられないでしょうか。
この慢性的に下腹部や骨盤に痛みを感じている方は骨盤内うっ血症候群の可能性があります。
この痛みは3~6か月程度続くこともあり、悪化すると長時間の歩行や座り姿勢で痛みが起きて場合によっては動けないくらいの痛みになることもあります。
今回は「椅子に座ると下腹部が痛い|女性に起こるお腹の痛みの原因について」と題して骨盤内うっ血症候群の原因とメカニズム、さらに改善方法として鍼灸の有効性について解説します。
骨盤内うっ血症候群は女性ホルモンの変化で起こる病気

妊娠、出産、生理などで骨盤内の血流の増加が繰り返され、卵巣静脈に負担がかかり静脈弁が壊れてしまうことが原因とされています。
静脈弁が壊れることで血液が逆流してしまい、骨盤内の血液が増加し静脈が拡張することで痛みを生じます。
また血中の女性ホルモンの変化が骨盤内うっ血症候群に関与している可能性も考えられます。
とくにエストロゲンは静脈を拡張させますが、この血中濃度が変動することでこの病気が生じる可能性も指摘されています。※1
骨盤内うっ血症候群の症状は左側の下腹部に痛みが起こる

骨盤うっ血症候群の主な症状は、3~6カ月以上続く慢性の下腹部痛です。
この痛みは、多くの場合、妊娠中または産後に初めて起こるとされています。
特徴的なのは生理ではないのに下腹部が痛くなり、長時間の歩行や立位、座位などで悪化し、仰向けに横になることで改善することです。
痛みの性質としては、重苦しい痛みやチクチクと疼くような痛みとして感じられることが多いです。
通常は痛みが生じるのは片側の下腹だけで、左側が多いとされています。また痛みは夕方ごろにかけて悪化することが多くなります。
骨盤内うっ血症候群は血行循環を促進させることで改善できる

骨盤内うっ血症候群を治すには骨盤内に滞っている血液を循環させることが大切です。
東洋医学ではこの骨盤内うっ血症候群を「お血(血液の滞り)」として捉えて漢方やツボを利用して治療を行います。
女性は男性に比べると筋肉量も少なく新陳代謝が低いため血行循環が悪くなりやすいため血液が滞る「お血」になりやすいと東洋医学では考えられています。※2
この疾患は便秘と冷えの漢方薬がよい

先ほど解説したように東洋医学でこの疾患は「お血(血液の滞り)」と考えます。
今回はこの症状に合った漢方薬を紹介します。
①桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)
【推奨】身体の冷えとくに下半身の冷えが強い人
②桃核承気湯(とうかくじょうきとう)
【推奨】痛みが強く便秘が強い人
③当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)
【推奨】痛みは比較的弱いが貧血気味の人
【改善例&ツボ 】椅子に座るたびにお腹がドクドクして腹痛がする(40代女性)

【治療の体験者&改善例 】
40代女性で「椅子に座るたびに下腹部がドクドクと脈をうって腹痛がする」との訴えでご来院されました。
当院にご来院される前で婦人科クリニックにて検査をうけたところ「骨盤内うっ血症候群ではないか」と診断を受けて漢方薬を処方されていました。
当院では東洋医学的な問診と検査を行い、詳しく原因となる体質をお調べし鍼灸治療を行いました。
東洋医学ではこのような骨盤内うっ血症候群の症状を「血液を停滞させているオケツが原因」と診断します。
そのため血流を高めて阻害しているオケツを完治させることが目的となります。
そのため現在処方されている漢方も見直し、体質に合った漢方薬(この方は当帰芍薬散)に切り替えていただき改善させるスピードを高めるようにしました。
【主に利用したツボ】
・関元(かんげん)・・・おヘソから指4本分を下にいったところにあります。
当院最新の症例報告と知恵袋

【最新情報】
この骨盤内うっ血症候群を早期に解消させるためには「血流障害を改善させる」ことが重要です。
ポイントは下腹部の周囲への鍼灸治療ですが、最近それ以外のツボで効果を実感できたものがあります。
それはお尻側にある仙骨へのアプローチです。
ここには「じりょう」と呼ばれるツボがあります。
このツボは解剖生理学的また東洋医学的にも生殖器への関連が強いとされており、刺激することで骨盤内の血流が促進されると考えます。
鍼灸だけの刺激だけでなくホッカイロなどの温熱刺激でも十分に効果が期待できます。
ぜひセルフケアとして温めてください。
婦人科で治らない骨盤内うっ血症候群は鍼灸治療で改善できる
このような婦人科で治らない骨盤内の血流障害骨盤内うっ血症候群は東洋医学に基づく鍼灸治療が効果的です。
鍼灸治療は骨盤内うっ血症候群を起こす原因である女性ホルモンの乱れを正常に戻し骨盤周囲の血流を高める効果があります。
また同時に下肢の冷えや血流障害も改善することで骨盤内うっ血症候群の改善と再発の予防も行えます。
「どこに行けば自分の不調を正しく改善できるかわからない」と治療方法でお悩みの方は当院にお気軽にご相談ください。
当院に受診された患者様の治療実績はこちらから

実際に当院に受診して改善された患者様の声と改善までの経過を報告します。
同じようにつらい思いをされている方の役に立てるのならばと皆さん快く掲載を許可頂きました。
これを読まれている患者様のご参考になれば嬉しく思います。
下記のリンクから別ページでご覧ください。

[参考]
※1骨盤内うっ血症候群(PCS)/慢性痛治療の専門医による痛みと身体のQ&A 執筆 奥野祐次(医師)
※2 瘀血(おけつ)タイプ /東西薬局
https://tozai-yakkyoku.com/chart/oketsu.html

鍼灸院コモラボ院長
ブログ管理・編集者
【国家資格・所属】
鍼灸あんまマッサージ指圧師、柔道整復師、心理カウンセラー、メンタルトレーナー 治療家歴14年、日本東方医学会会員、脈診臨床研究会会員
神奈川県の鍼灸整骨院にて13年勤務(院長職を務める)
現在、JR三鷹駅北口に自律神経専門の鍼灸院コモラボにて様々な不調の患者様に鍼灸治療を行っている。
【SNS】
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