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頭の中でシャンシャン音がする|頭鳴りはセロトニンの刺激で改善
- カテゴリ:
- 頭や顔の悩み

公開日:2023年01月01日
更新日:2024年12月14日
このブログを監修している鈴木貴之は国家資格であるはり師免許、きゅう師免許、柔道整復師免許、心理カウンセラーを取得した資格保有者です。
目次

耳鳴りとは違う頭鳴りについて詳しく解説

「頭の中でキーンやシャンシャンと音がする」
「頭の中でシャーと音がする」
「頭の中でジーと音がする」
このような症状でお悩みの方はおられないでしょうか。
頭鳴りは耳鳴りによく似た症状ですが、耳鳴りとは違って耳ではなく頭の中で音がする症状が特徴です。
今回は「頭の中でシャンシャン音がする|頭鳴りはセロトニンの刺激で改善」と題して頭鳴りの原因と治し方について解説していきます。
頭鳴りとは頭の中で「キーン」、「サー」、「シャンシャン」といった音がする病気

頭鳴りという症状は、頭の中で「キーン」、「サー」、「チー」、「シャンシャン」といった音が鳴る状態をいいます。
また頭鳴りの他に耳鳴りも同時に起きていることが多くあります。
脳の機能障害によって起きるケースは、大脳の側頭葉にある聴覚野という部分に障害が起きているこのような症状が生じることが考えられます。
また、もう一つは脳血管の血流が悪くなると脳の機能が失調し雑音が発生して、このような症状が起きる場合もあります。※1
頭鳴りの原因はセロトニン分泌の不具合

頭鳴りが引き起こされる原因として最も考えられるのは慢性的なストレス、精神的なストレスです。
長期にわたってストレスを感じていることにより、自律神経の機能である血管のコントロールの低下が生じるようになります。
それに伴って脳内は酸素や栄養が不足してしまい、通常では起こらない脳の機能の興奮が発生したり逆に失調したりケースが多くなります。
この失調の中に脳内の神経伝達物質であるセロトニン分泌の不具合が発生しており脳の興奮が抑えられなくなると考えられています。
頭鳴りと併せて出やすい自律神経症状

頭鳴りは精神的なストレスで起こる自律神経の失調による脳の不具合で起こるため、頭鳴り以外にも症状が出現しやすい傾向にあります。
他の症状は以下になります。
・頭痛(筋緊張型頭痛・偏頭痛)
・ふわふわめまい
・腹痛(下痢や便秘)
・倦怠感(身体のだるさ)
・体のほてり(微熱)
・発汗(自汗や寝汗)
・体の冷え
・寝入りが悪い、途中で目が覚める
・イライラ ・気分が落ち込む
・手足のしびれ、冷え
・身体の震え
・頻尿、残尿感
・月経周期の乱れ
頭鳴りは脳過敏で起こる自律神経失調症

頭鳴りや耳鳴りの多くは原因不明と言われていますが、最近では「脳過敏症候群」が原因の可能性と考えられるようになりました。
脳過敏症候群は2011年に発表されたばかりの新しい疾患名です。
脳過敏症候群はもともとは偏頭痛の研究によって生まれた提唱された疾患名です。
偏頭痛など一般的に頭痛持ちと称されるような慢性的な頭痛に対し、 長期間くり返し鎮痛薬で治療を行っている方の脳が異常に興奮してしまい自律神経症状が出現したことがきっかけです。
しかし最近では偏頭痛治療の薬物に限らず、慢性的な心身のストレスや疲労によって脳が刺激されても興奮が起こり、自律神経症状として頭鳴り、耳鳴り、難聴、めまい、抑うつ感などを引き起こすことが最近わかってきました。※2
睡眠の質が低下することで頭鳴りが起こりやすくなる

当院に頭鳴りでお悩みの方の多くが「寝つきが悪くて眠れない」や「途中で目が覚めてしまい眠れない」といった睡眠障害や不眠症を患っています。
じつは頭鳴りの原因である脳の興奮(過敏)を鎮静させ正常に戻すためには質の高い睡眠が大変重要になります。
日中の覚醒しているときは常に脳が働いているため休む暇がありません。
そのため日々の睡眠で脳の疲れを回復させることができないと徐々に疲労が溜まっていき、脳は常に過敏な状態になってしまいます。
「頭鳴りや耳鳴りが治らない」と長年悩んでおられる方の多くは睡眠習慣でも悩んでおられる方が多い傾向にあります。
脳の興奮を抑えて頭鳴りを治すセルフケア
![脳の興奮を抑えて頭鳴りを治すセルフケア頭鳴りを緩和させるためにはセロトニン分泌の不具合を調整する必要があります。
そのために必要なセルフケアのポイントを解説します。
[1.過剰に働いている交感神経を鎮める]
頭鳴りの方の多くは交感神経が過敏状態となっており身体全体が緊張しやすく脳過敏症候群の症状が強く出現しています。
そのため自律神経のバランスを取り戻すことは脳過敏症候群の症状を緩和させることにつながります。
[2.首コリ、肩コリを完治させる]
頭鳴りの方は、身体が緊張し筋肉が硬くなっています。
特に、肩や首周辺の筋肉が硬くなっているのが特徴です。
このため身体全体が緊張してしまい、肩こり、首コリ、身体のダルさ・疲れやすさが出現しています。
そのため身体の緊張を緩めることにより、副交感神経の働きを促し、セロトニン分泌の不具合の解消につながります。
[3.免疫力や抵抗力の向上]
頭鳴りの方は、とてもストレスや疲れが溜まりやすい傾向にあります。
また不眠症や睡眠障害などの症状をもっている方も多く、常時身体の疲れやストレスが取れていない状態です。
この結果、身体の免疫力や抵抗力が低下し、頭鳴りの症状が強くなるという悪循環を繰り返しています。
そのため免疫力や抵抗力を改善する治療は、頭鳴りの改善にとても重要なものです。](https://comlabollc.co.jp/blog/wp-content/uploads/2023/02/yu33-300x169.jpg)
頭鳴りを緩和させるためにはセロトニン分泌の不具合を調整する必要があります。
そのために必要なセルフケアのポイントを解説します。
[1.過剰に働いている交感神経を鎮める]
頭鳴りの方の多くは交感神経が過敏状態となっており身体全体が緊張しやすく脳過敏症候群の症状が強く出現しています。
そのため自律神経のバランスを取り戻すことは脳過敏症候群の症状を緩和させることにつながります。
[2.首こりや肩こりを完治させる]
頭鳴りの方は、身体が緊張し筋肉が硬くなっています。
特に、肩や首周辺の筋肉が硬くなっているのが特徴です。
このため身体全体が緊張してしまい、肩こり、首コリ、身体のダルさ・疲れやすさが出現しています。
そのため身体の緊張を緩めることにより、副交感神経の働きを促し、セロトニン分泌の不具合の解消につながります。
[3.免疫力や抵抗力の向上]
頭鳴りの方は、とてもストレスや疲れが溜まりやすい傾向にあります。
また不眠症や睡眠障害などの症状をもっている方も多く、常時身体の疲れやストレスが取れていない状態です。
この結果、身体の免疫力や抵抗力が低下し、頭鳴りの症状が強くなるという悪循環を繰り返しています。
そのため免疫力や抵抗力を改善する治療は、頭鳴りの改善にとても重要なものです。
【改善例&効果の高いツボ 】就寝前になると頭がシャンシャンと鳴ってうるさくて眠れない(50代男性)

【治療の体験者&改善例 】
50代男性で「2年前から寝る頃になると頭がシャンシャンと鳴ってうるさい、眠れない」との訴えでご来院されました。
詳しく聞くと頭が鳴り始める前は近隣の騒音トラブルによって聴覚過敏が発症していることがわかりました。
服用している薬は心療内科で処方された抗不安薬と睡眠薬になります。
もともと睡眠障害をもっていることもあり日中に眠くなることがあるようです。
当院では脳の機能的な興奮と失調と考えて脳の機能が正常に戻るように鍼灸治療を行い改善を促しました。
【主に利用したツボ】
・聴会(ちょうえ)・・・耳の前にある、口を開けたときにできる凹み
当院最新の症例報告と知恵袋

【最新情報】
当院で多くの頭鳴りの方を治療してきました。
最近わかってきたことは、その中で8割~9割近くの方で共通しているのが「精神薬、睡眠薬、てんかん薬を長期で服用している」ということです。
これは体のことを考えれば良くありません。
頭鳴りを改善するためには徐々にでもこれらの薬を減薬、断薬する必要があります。
当院で頭鳴りが改善された方の多くはこれらの薬の服用をやめることが成功しております。
というのも、頭鳴りを解消させるための課題である「睡眠の質の向上」に対して精神薬や睡眠薬などは自然な眠りを生み出す障害です。
これはセロトニン分泌にも関わってくるため長期服用の方は注意が必要です。
頭鳴りを完治させるなら当院の鍼灸治療が効果的
頭鳴りを引き起こすセロトニン分泌の不具合の根本的な原因は精神的なストレスや身体的なストレスによる自律神経の不調があります。
この頭鳴りに対して西洋医学では対処療法として薬を処方するのみで根本的な改善につながる治療はありません。
しかし、東洋医学では鍼灸治療による根本的な治療と改善が行えます。
鍼灸治療には軸索反射という鍼灸を刺激したときに起こる反応によって脳で起こっている過敏な反応を鎮静させ自律神経の乱れを改善する効果があります。
「どこに行けば自分の不調を正しく改善できるかわからない」と治療方法でお悩みの方は当院でのご予約をお待ちしております。
当院で患者様の治療実績はこちらから

実際に当院ご来院になって改善された患者様の声と改善までの経過を報告します。
同じようにつらい思いをされている方の役に立てるのならばと皆さん快く掲載を許可頂きました。
これを読まれている患者様のご参考になれば嬉しく思います。
下記のリンクから別ページでご覧ください。

[参考]
※1 頭の中で音がする―血管性雑音/公益社団法人鳥取県医師会
※2頭鳴りアタマナリはどんな病気?/病院検索ホスピタ
https://www.hospita.jp/disease/2904

鍼灸院コモラボ院長
ブログ管理・編集者
【国家資格・所属】
鍼灸あんまマッサージ指圧師、柔道整復師、心理カウンセラー、メンタルトレーナー 治療家歴14年、日本東方医学会会員、脈診臨床研究会会員
神奈川県の鍼灸整骨院にて13年勤務(院長職を務める)
現在、JR三鷹駅北口に自律神経専門の鍼灸院コモラボにて様々な不調の患者様に鍼灸治療を行っている。
【SNS】
Youtube , Instagram , X(Twitter)
この症状に対する質問
以前より頭鳴りがあり、ジーンジーンと慢性化しております
痛いというよりも 一日中ジンジンと不愉快でおります
何か良い薬、漢方などありますでしょうか
平間様
コメントありがとうございます。
「以前より頭鳴りがあり、ジーンジーンと慢性化している」とのこと承知いたしました。
頭鳴りに効果的な漢方はございます。
ただ頭鳴りだけでなくそれ以外の不調や体質の違いによっておすすめする漢方が変わってきます。
お手数をおかけしますが、「ご年齢、頭鳴り以外の不調、服用している薬」を教えていただけますでしょうか。
お伝えいただければ漢方をお伝えすることが出来ますので宜しくお願い致します。
カロナールやロキソニンやチザニジンで頭鳴りの音が大きくなり、頭鳴りのする時間帯が増えたので、抑肝散を10日ほど飲んだのですが
治りません。柴胡加竜骨牡蛎湯が三叉神経の興奮を落ち着かせるのに効果があると聞いたのでそちらに変更した方がいいでしょうか?
治らなければトリプタン製剤やリボトリールの使用も考えています
頭痛持ち 様
コメントありがとうございます。
「カロナールやロキソニンやチザニジンで頭鳴りの音が大きくなる」とのことですが、これらの服用期間はどのくらいになりますでしょうか。
もしかすると「薬物過多による脳過敏症候群」の可能性があります。
その場合トリプタノール、リボトリールの服用を病院では勧められることがあるかと思いますがあまりおすすめしません。(あまり効果が期待できないと思います)
西洋薬に関しては効果がない場合はなるべく減薬、断薬を勧めていく必要があります。
柴胡加竜骨牡蛎湯に関しては「三叉神経を落ち着かせる」というよりもリラックス効果があるセロトニンの分泌を促しますので服用してみてもいいかもしれません。
また何かご不明な点がございましたらコメントお待ちしております。
鈴木