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こめかみグリグリはだめ?|こめかみ押すと痛いときのマッサージはだめ
- カテゴリ:
- 頭や顔の悩み

公開日:2022年11月01日
更新日:2025年01月29日

このブログを監修している鈴木貴之は国家資格であるはり師免許、きゅう師免許、柔道整復師免許、心理カウンセラーを取得した資格保有者です。
目次

こめかみをグリグリとマッサージしてよいか

「こめかみあたりを押すと痛い」
「こめかみの上を押すと痛い」
「こめかみをマッサージすると痛い」
「こめかみを押すと痛いのは老廃物が関係している?」
このような症状でお悩みの方はおられないでしょうか。
また「こめかみをグリグリとマッサージをするのはだめなのか?」と疑問に思うこともあるのではないでしょうか。
こめかみの部分は筋肉や神経などが密に通っている部分であるため頭痛など身体の反応が出現するポイントになります。
今回は「こめかみグリグリはだめ?|こめかみ押すと痛いときのマッサージはだめ」と題してこめかみを押したときに痛みが起こる原因やこめかみに起こる頭痛の対処法やその必要性について解説します。
こめかみを押して痛みが起こる不調について

こめかみは先ほども解説した通り、筋肉や神経などが密に通っている部分になるため押して痛みがある場合は身体の不調に関わる反応として考えます。
押して痛みの反応がある場合は以下のような不調が考えられます。
・こめかみの筋肉がコリコリと硬くなっている場合は食いしばりや歯ぎしりで顎周りが疲労している
・こめかみを押したときに頭や目にズーンとした響きを感じる場合は片頭痛や眼精疲労が起こりやすい
・こめかみを押したときのビリっと電気が走る痛みが起こるときは神経痛の可能性がある
主にこめかみを押したときの反応はこのような三つがあります。
コリコリと硬い症状は筋肉に疲労が溜まっている

こめかみを押したときにコリコリと筋肉のこりと痛みを感じる場合は噛むときに使われる側頭筋(そくとうきん)と呼ばれる筋肉が緊張している状態です。
とくに食いしばりや歯ぎしりなど噛む動作が持続する症状が起こる人はこめかみやその周囲に筋肉のこりが起こっている可能性があります。
食いしばりや歯ぎしりは側頭筋や顎に負荷をかけるだけでなく首こりや肩こりなども引き起こすことがあります。※1
押して頭や目にズーンと響いたら頭痛や眼精疲労が起こりやすい

こめかみを持続的に指圧したときに頭や目の周囲にズーンとした響き(鈍い痛み)が起こることがあります。
この反応がある場合は頭痛や眼精疲労が起こりやすい状態と考えられます。こめかみ周囲にある側頭筋(そくとうきん)や眼輪筋(がんりんきん)が疲労を起こして放散痛(ほうさんつう)と呼ばれる痛みを目の周りや頭部に起こしている状態です。
頭部への放散痛は頭痛として感じやすく、目の周りの放散痛は眼精疲労として感じることがあります。この放散痛を起こす筋肉のこりをトリガーポイントと呼びます。※2
こめかみへのマッサージの刺激はやめたほうがいい?

こめかみには側頭筋という筋肉が通っています。
咀嚼筋と呼ばれる噛む働きがある筋肉ですが、頭痛を誘発させる筋肉でもあります。
こめかみをマッサージの刺激は側頭筋が傷ついてしまい頭痛が発生することがあります。
そのためこめかみをグリグリとマッサージするのはやめたほうがいいでしょう。
【改善例&効果の高いツボ 】ストレスによる食いしばりで頭痛がする(20代女性)

【治療の改善ケース 】
20代の女性で「昔から癖で食いしばりがあるが最近頭痛が頻繁に起こるようになった」との訴えでご来院されました。
歯科医院では「口の内側の頬に歯の跡がついている」と指摘されており食いしばりが強いことが診断されています。
この方はマッサージや整体などは頻繁に通っており筋肉を緩める治療は受けておりますが頭痛がなかなか取れないとのことで当院にご来院されました。
当院での問診と検査でもストレスによって食いしばりが引き起こされていること、さらにその食いしばりによって筋肉が過緊張を起こして筋緊張型頭痛が起きていることがわかりました。
そのため当院では自律神経を乱れさせて食いしばりを起こしている原因のストレスを完治させる鍼灸治療を行い改善を促しました。
【主に利用したツボ】
陽谷は経絡(エネルギー線)が顔面部まで伸びており頭痛や食いしばりなどの不調に効果がある東洋医学のツボになっております。
・陽谷(ようこく)・・・手首の関節、小指寄りのくぼみ。
当院最新の症例報告と知恵袋

【最新情報】
このこめかみにある側頭筋のこりが起こりやすい原因には食いしばりや歯ぎしりなど噛む動作が頻繁に行われることで引き起こされるといわれてきました。
しかし、最新の情報ではそれよりも猫背などの不良姿勢によって「ニュートラルな状態から力が入りやすい状態への変化」が最も原因であるといわれています。
猫背などの姿勢になると胸鎖乳突筋と呼ばれる首の前側の筋肉が緊張状態になります。
この筋肉の緊張が「噛みやすい状態」を作ると考えられています。
当院でもこの考えを意識して鍼灸治療をすることで改善率が高まりました。
こめかみの頭痛は鍼灸の施術で改善と予防ができる
鍼灸治療は乱れた自律神経の不調を改善しつつ、局所的な痛みを取り除く効果が期待できます。
そのためストレスなどによる身体の不調や炎症による神経痛などにも鍼灸は有効です。
「どこに行けば自分の不調を正しく改善できるかわからない」と施術と予防方法でお悩みの方は当院のご予約をお待ちしております。
当院で患者様の治療実績はこちらから

実際に当院ご来院になって改善された患者様の声と改善までの経過を報告します。
同じようにつらい思いをされている方の役に立てるのならばと皆さん快く掲載を許可頂きました。
これを読まれている患者様のご参考になれば嬉しく思います。
下記のリンクから別ページでご覧ください。

[参考]
※1噛みしめの原因となるTHC(上下の歯を接触させる癖)/オナハデンタルクリニック関内
https://ohanadent.com/information/hagishiri-2/
※2疲れ目と神経痛 / ふくた眼科クリニック
※3 三叉神経痛/ 香川県立中央病院
https://www.chp-kagawa.jp/department/a014/detail013/

鍼灸院コモラボ院長
ブログ管理・編集者
【国家資格・所属】
鍼灸あんまマッサージ指圧師、柔道整復師、心理カウンセラー、メンタルトレーナー 治療家歴14年、日本東方医学会会員、脈診臨床研究会会員
神奈川県の鍼灸整骨院にて13年勤務(院長職を務める)
現在、JR三鷹駅北口に自律神経専門の鍼灸院コモラボにて様々な不調の患者様に鍼灸治療を行っている。
【SNS】
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