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貧血の対処法は即効性がある手のツボ|貧血の治し方
- カテゴリ:
- 頭や顔の悩み
公開日:2022年10月30日
更新日:2025年10月01日
このブログを監修している鈴木貴之は国家資格であるはり師免許、きゅう師免許、柔道整復師免許、心理カウンセラーを取得した資格保有者です。
目次

治らない貧血でお悩みの方に適切なアドバイス

「貧血で起こる頭痛やめまいが治らない」
「貧血の対処方法がわからない」
「貧血を治す手のツボが知りたい」
このような症状でお悩みの方はおられないでしょうか。
貧血はとくに出血を伴う月経周期がある女性に起こりやすく、貧血によってめまいや頭痛などが現れることがあり重度の貧血だと生活にも支障をきたすことがあります。
今回は「貧血の対処法は即効性がある手のツボ|貧血の治し方」と題して貧血を東洋医学の観点から解説し、貧血に効果的なツボも併せて解説します。
貧血は血液が薄くなった状態

西洋医学では貧血は簡単に説明すると血液が薄くなった状態のことをいいます。
血液には全身の臓器や器官に酸素を供給する役割をになっているのですが、それを行うために必要な血液成分に赤血球に含まれるヘモグロビン(血色素)があります。
この赤血球の数や、その中に含まれるヘモグロビン(血色素)の量が減少すると、各臓器への酸素の供給が不足するようになります。
この状態を「貧血」と呼びます。貧血が起こるとめまい、頭痛、倦怠感、動悸などが起こるようになります。
一般に血液の濃さは血中のヘモグロビン濃度で表されますが、男性では13.0g/dl、女性では12.0g/dl以下になると貧血と診断されます。※1
東洋医学では貧血は血虚という状態

東洋医学では貧血は「血虚(けっきょ)」と呼び、意味は「血液が足りない状態」になります。
もともと「血」は臓器や器官に栄養を与えたり、ときには身体の熱を冷ますために用いられる成分です。
また精神を安定させるためにも必要なものであるため、不足すると精神的な不調も起こりやすいと東洋医学では考えています。
日々の生活で「血は消耗されていくもの」と考えているため、絶えず食物から血を補充していく必要があります。※2
貧血が起こりやすい人は三つのタイプで分類できる

東洋医学ではこの血虚の状態を三つに分類して治療を行います。以下の通りです。
低血圧タイプ・・・低血圧がある。立ちくらみがする、朝起きにくい。急に動くとふらつきやすい。
出血過多タイプ・・・女性は月経があるため、男性に比べて出血が多く、鉄不足に陥りやすいのです。
水毒タイプ・・・倦怠感やめまいなどの貧血の症状に加え、むくみや重だるさといった水毒症状を呈する人もいます。
低血圧や出血過多は血液に関わるタイプですので西洋医学ともリンクして想像しやすいかと思います。
一番下の水毒タイプは西洋医学でいう「気象病によるめまい」がこれにあたると考えられています。
貧血に効果的なツボを紹介

当院でも使用している貧血に効果的なツボをご紹介します。タイプによって効果的なツボが変わります。
ご自宅でマッサージ(指圧)したりお灸で温めてあげると効果的ですので、ぜひ試してみてください。
【低血圧タイプに効くツボ】
郄門(げきもん)・・・前腕の内側で肘を結んだ線の真ん中
内関(ないかん)・・・手首のシワの真ん中から指3本分下に下がったところ
曲沢(きょくたく)・・・肘を曲げたときにできる線の真ん中
【出血過多タイプ】
公孫(こうそん)・・・足の親指の付け根の膨らみからかかとに下がってぶつかったところの凹み
太衝(たいしょう)・・・足の親指と人差し指の骨を上に上がっていって交わる手前の凹み
【水毒タイプ】
曲泉(きょくせん)・・・深く膝を曲げたときにできるシワの内側の端
三陰交(さんいんこう)・・・内くるぶしの骨ぎわから指4本上に上がったところ
貧血におすすめの漢方薬は当帰芍薬散

東洋医学では貧血の状態を「血虚」と説明しています。
この血の不足を補う漢方薬でよく用いられるのが当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)になります。
当帰芍薬散は血に関わる不調、とくに女性の生理(月経)の不調や更年期障害などの不調によく用いられます。
血を増やし、血の巡りを良くする効果が期待できます。その他にも肩こりや冷え症など身体の血流が悪くなることで起こる不調にも使われます。
【注釈】・・・当帰芍薬散は保険適用もあり、ツムラ23が製品番号になります。服用する場合は医師、薬剤師と相談した上で開始してください。
当院最新の症例報告と知恵袋

【最新情報】
貧血で悩まれている方からよく「鉄剤を飲んでも効果が実感できない、血液検査をしても鉄が増えない」とご相談を受けることがあります。
実はこれには理由があり、鉄が増えない方には共通点があります。
それは「鉄を吸収するために必要な胃腸の働きが弱い」ということです。
これは鉄剤だけでなく栄養補給するための食べ物全般でもいえることです。
そのため当院では貧血で悩まれている方に対して優先的な治療は「胃腸の機能を高める」ということです。
この考えに基づいて鍼灸治療を行うことで改善率が高まります。
貧血を治すなら東洋医学のツボを利用する当院の鍼灸治療
貧血症状は徐々に東洋医学でいう血虚(けっきょ)という血液が減少することで起こる病態です。
悪化するとめまいや頭痛の頻度が高まり生活にも支障が出てくるのが貧血です。
この症状を改善するには鉄の補給も重要ですが、血を消耗している根本的な原因(機能の低下)に対する治療が大切です。
「どこに行けば自分の不調を正しく改善できるかわからない」と治療方法でお悩みの方は当院にお気軽にご相談ください。
貧血によるめまいや頭痛【52歳女性 会社員(東京都在住)】

【貧血によるめまいや頭痛が改善された方の感想(口コミレビュー)】
・東京都在住/52歳女性
数年前から、貧血によるめまいや頭痛に悩まされてきました。
特に朝の立ちくらみや午後にかけての鈍い頭痛は、日常生活に支障をきたすほどで、病院で処方された鉄剤や鎮痛薬を試しても、根本的な改善には至りませんでした。
薬を飲んでも一時的に症状が和らぐだけで、またすぐにぶり返す、その繰り返しに、正直なところ希望を失いかけていました。
そんな中、知人の勧めで鍼灸治療をコモラボさんで受けてみることにしました。
初めは半信半疑でしたが、体質や症状に合わせて「ツボ」を的確に選び、丁寧に施術してくださる先生の姿勢に安心感を覚えました。
8回の施術を終えた今、驚くほど症状が軽減しています。
朝のめまいはほとんどなくなり、頭痛も薬に頼らず過ごせる日が増えました。
病院の薬では届かなかった部分に鍼灸が確実に働きかけてくれたのだと思います。
今では、体調が整っていく感覚を楽しみながら、定期的なメンテナンスとして通院を続けています。
実際に当院ご来院になって改善された患者様の声と改善までの経過を報告します。
下記のリンクから別ページでご覧ください。

[参考]
※1 貧血の原因は?/ 国立長寿医療研究センター
https://www.ncgg.go.jp/hospital/navi/11.html
※2 血虚 / 菅原病院漢方診療
https://www.sugahara-hospital.com/kanpo/pattern/kekkyo.html

鍼灸院コモラボ院長
ブログ管理・編集者
【国家資格・所属】
鍼灸あんまマッサージ指圧師、柔道整復師、心理カウンセラー、メンタルトレーナー 治療家歴14年、日本東方医学会会員、脈診臨床研究会会員
神奈川県の鍼灸整骨院にて13年勤務(院長職を務める)
現在、JR三鷹駅北口に自律神経専門の鍼灸院コモラボにて様々な不調の患者様に鍼灸治療を行っている。
【SNS】
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