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専門家監修|肩こりで歯痛や歯が浮くときの対処法
- カテゴリ:
- 頭や顔の悩み

公開日:2025年07月12日
更新日:2025年07月12日
このブログを監修している鈴木貴之は国家資格であるはり師免許、きゅう師免許、柔道整復師免許、心理カウンセラーを取得した資格保有者です。
目次

肩こりで起こる歯痛について解説します

「虫歯や歯が原因ではないのに歯が痛い」
「肩こりを感じると歯の痛みも起こる」
このような悩みはありますでしょうか。
歯に原因がないのに歯痛が起こることがよくあります。
この原因には肩こりが関係していることがあります。
今回は「専門家監修|肩こりで歯痛や歯が浮くときの対処法 」と題して、肩こりで歯痛や歯が浮くときの原因と対処法を解説しています。
歯に原因がないのに歯痛がおこる原因について

歯に原因がないのに歯が痛くなることを非歯原性疼痛といいます。
原因は以下の通りです。
筋肉や筋膜性に原因があるもの
顎、首、肩などの筋肉や筋膜に原因がある歯痛があります。
歯に原因がない歯痛のほとんどはがこれに当てはまります。
この歯痛は歯ぎしりや噛み合わせの異常などで発生します。
歯を叩いたり、刺激物の飲食を摂っても歯痛は誘発されません。
痛み方は持続性の鈍痛が特徴です。
食後に悪化する場合もあります。
緊張型頭痛が原因のもの
慢性的な噛みしめや歯ぎしり、片側での咀嚼などは筋緊張型頭痛を引き起こしやすくなります。
この筋緊張型頭痛の症状である圧迫感や締め付けられるような痛みが歯痛を起こすことがあります。
この歯痛の多くは首や肩こりの症状をもっていることが多いです。
筋肉の緊張により歯痛が現れるのが特徴です。
偏頭痛が原因のもの
歯の痛みとともに頭にもズキズキとした痛みが起こるのが特徴です。
頭痛とともに吐き気や体を動かすと痛みが悪化することもあります。
片側とは限らず両方の頭が痛くなることもあり女性に多い傾向があります。
群発頭痛が原因のもの
目の奥から上の歯にかけて発作的に激痛が生じる頭痛です。
男性に比較的多く、飲酒などで悪化します。
心筋梗塞や狭心症が原因のもの
心臓に異常があると、肩こりの他に歯痛が起こることがあります。
これを関連痛といいます。
この関連痛の場合、胸の痛み、左腕、左肩、左首など左上半身を中心に痛みが起こります。
歯の痛みも左の歯や左の顎に現れる特徴があります。
副鼻腔炎が原因のもの
副鼻腔炎が原因である場合、頬から目にかけての圧迫感、上の歯に鈍痛が起こります。
・風邪をひいた後に歯が痛む
・鼻水、鼻づまりと同時に歯が痛い
・歯を叩くと響く
・上の顎を押すと痛む
上記の場合は、副鼻腔炎による歯痛が疑われます。
ウイルスが原因のもの
疲労がたまると免疫力の低下によりウイルス感染を起こしやすくなります。
帯状疱疹などは神経走行部位に水疱が現れます。
この神経走行部位が顔面神経だと歯痛を起こす可能性があります。
肩こりと歯痛の関係

ここからはとくに起こりやすい肩こりと歯痛の関係性について解説します。
首と下顎はつながっている

首は筋肉や神経を介して下顎とつながっています。
その下顎はは歯につながっています。
そのためデスクワークなどで首が前に出るような前傾姿勢をすると、頭の重さを首や肩がダイレクトに支えるようになります。
これにより首や肩の筋肉に負担がかかり肩がこるようになります。
肩こりが強くなると首と下顎の関連性により下顎が後方へ引っ張られて上の歯と下の歯がズレてしまいます。
この不調により噛み合わせの違和感、歯が浮く、歯痛などの症状へと変化します。
さらに歯痛により痛みがない側の歯で物を噛むようになります。
それにより片側の顎だけに負担がかかるようになり、片側の首や肩がさらに凝りやすくなります。
肩こりはトリガーポイントで歯痛を起こす

トリガーポイントとは痛みを起こす引き金になる筋肉のポイントのことをさします。
このトリガーポイントは筋肉や筋膜にできやすく、その中でも肩、首、側頭部の筋肉はトリガーポイントになりやすく歯痛を引き起こします。
トリガーポイントは、その部分に痛みが出るだけでなく、遠く離れた場所に痛みをとばす特徴があります。
とくに僧帽筋のトリガーポイントは肩こりでも顎やこめかみに痛みが出ることがあるのです。
肩こりによる歯痛の対処法
トリガーポイントによる痛みは鍼灸治療を受けることが早期改善につながりますが、セルフケアをすることも重要です。
今回は効果的なツボやマッサージについて解説します。
合谷(ごうこく)

歯の痛みによく用いられる有名なツボです。
【ツボの場所】
親指と人差し指の間を手首に向かってたどり、指の骨の分かれ目にある。
【刺激の方法】
反対側の親指で「痛くて気持ちいい強さ」で指圧しましょう。
左右の合谷を押したときの痛い側のツボを歯の痛みが和らぐまで入念に押します。
咬筋のトリガーポイント

下の歯が痛いときに効果的なポイントです。
【咬筋の場所】
咬筋は食いしばったときに盛り上がる筋肉です。
【刺激方法】
指でやさしく円を書くようにマッサージするようにしましょう。
後頭下筋のトリガーポイント

デスクワーク中に歯の痛みを感じる方におすすめです。
【後頭下筋の場所】
首の後ろの髪の生え際に左右窪みのその奥にある。
【刺激方法】
窪みに親指を入れ、内側に向かってゆっくり深く圧迫します。
椅子に座り机に肘をついて圧迫すると、より刺激が届きやすいです。
歯が浮く痛みを改善するなら当院の鍼灸治療が効果的
このストレスや疲労によって起こる歯が浮いた痛みの症状は鍼灸治療が効果的です。
鍼灸治療には身体に溜まったストレスや疲労を完治し睡眠の質を向上させる効果があります。
それにより歯の不調を早期に改善させる効果があります。
「どこに行けば自分の不調を正しく改善できるかわからない」と治療方法でお悩みの方は当院にお気軽にご相談ください。
当院で患者様の治療実績はこちらから

実際に当院ご来院になって改善された患者様の声と改善までの経過を報告します。
同じようにつらい思いをされている方の役に立てるのならばと皆さん快く掲載を許可頂きました。
これを読まれている患者様のご参考になれば嬉しく思います。
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鍼灸院コモラボ院長
ブログ管理・編集者
【国家資格・所属】
鍼灸あんまマッサージ指圧師、柔道整復師、心理カウンセラー、メンタルトレーナー 治療家歴14年、日本東方医学会会員、脈診臨床研究会会員
神奈川県の鍼灸整骨院にて13年勤務(院長職を務める)
現在、JR三鷹駅北口に自律神経専門の鍼灸院コモラボにて様々な不調の患者様に鍼灸治療を行っている。
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