
BLOG
ブログ
口の中がネバネバする病気|口腔乾燥症(ドライマウス)の治し方
- カテゴリ:
- 頭や顔の悩み

公開日:2025年07月08日
更新日:2025年07月08日
このブログを監修している鈴木貴之は国家資格であるはり師免許、きゅう師免許、柔道整復師免許、心理カウンセラーを取得した資格保有者です。
目次
- 1 口腔乾燥症(ドライマウス)について解説します
- 2 口腔乾燥症の症状について
- 3 口腔乾燥症が起こる原因
- 4 薬剤の副作用
- 5 特定の病気
- 6 加齢
- 7 口呼吸
- 8 ストレス
- 9 飲酒や喫煙
- 10 口腔乾燥症の主な検査と診断法
- 11 問診
- 12 視診
- 13 唾液測定
- 14 口腔乾燥症の主な治療方法
- 15 原因療法(原因そのものを取り除く治療)
- 16 対症療法(つらい症状を抑えるための治療)
- 17 よくあるご質問
- 18 どのタイミングで受診した方が良いですか
- 19 唾液の分泌を促進する方法はありますか
- 20 舌のストレッチ
- 21 唾液腺のマッサージ
- 22 ドライマウスで何か注意することはありますか
- 23 ドライマウスは鍼灸治療で改善できる
- 24 当院で患者様の治療実績はこちらから
- 25 関連する記事

口腔乾燥症(ドライマウス)について解説します

口腔乾燥症(ドライマウス)は唾液の分泌量が減り、口の中の乾燥が続く病気です。
唾液は以下のような機能があります。
・口の中の湿度を保つ
・雑菌の繁殖を防ぐ
・むし歯や口臭を予防する
・食べ物の消化を助ける
私達の口の中では一日平均1~1.5リットルもの唾液が分泌されています。口の中の乾燥は、特定の病気や薬の副作用、ストレスなどさまざまな原因で起こります。一時的なものであれば治療の必要はありませんが、長期化して症状が進行すると、痛みを伴い、日常生活に支障をきたす場合もありますので、口の中の乾燥が続く時は診察を受けるようにしましょう。
口腔乾燥症の症状について

口腔乾燥症になると主に以下のような症状が起こります。
・口の中がカラカラに乾く
・唾液がネバネバする
・食物が飲み込みにくい
・味が分かりにくい(味覚障害)
・歯垢が付きやすい
・むし歯や歯周病が増える
・口臭がきつくなる
・口の中が赤くなり、ヒリヒリとした痛みがある
・舌の表面がひび割れる
症状が軽いうちは生活への影響が少ないです。
しかし、重症になると乾燥で痛みが起こり会話ができない、食事が十分に摂れないといった状態になります。
人によっては不眠などの全身症状につながるケースもあります。
口腔乾燥症が起こる原因

口腔乾燥症が起こる原因には以下のようなものがあります。
薬剤の副作用
口腔乾燥症の一番多い原因です。
以下の薬物は副作用として口腔乾燥症が起こる可能性があります。
・抗うつ薬
・鎮痛剤
・パーキンソン病薬
・降圧剤
唾液の分泌を減少させ口の乾きの副作用を起こす薬は多数あります。
市販薬も含めると約400種類にも上るといわれています。
特定の病気
・糖尿病
・腎障害
・貧血
・脱水
・後天性免疫不全症候群(AIDS)
・シェーグレン症候群
・サルコイドーシス
これらの疾患やその他の唾液腺の病気、神経性の病気などで口腔内の乾燥が起きる場合があります。
加齢
年齢を重ねると、口や顎(あご)の筋力が低下して萎縮します。
これにより唾液の分泌量が減少し、口の中が乾燥しやすくなります。
年齢が上がるにつれ、乾燥がひどくなる傾向にあります。
口呼吸
アレルギー性鼻炎や副鼻腔炎などの鼻の病気、または日頃から口呼吸をする癖がある方は、唾液が蒸発しやすいため、口の中の乾燥を招きます。
ストレス
強い緊張や大きなストレスがかかった状態になると交感神経が優位になり、唾液の分泌が低下します。
飲酒や喫煙
日常的な飲酒や喫煙は、唾液の分泌量が減少する要因であり、口の中の乾燥に繋がります。
口腔乾燥症の主な検査と診断法

病院では口腔乾燥症の原因を特定するため以下のような診察と検査を行います。
問診
原因となるような病気の有無や、他の症状(目の乾き、関節痛など)があるか。
使用している薬の種類などを詳しく聴きます。
視診
むし歯や歯周病の有無、粘膜の異常、義歯の状態など、口の中の様子を確認します。
唾液測定
唾液がどのくらい分泌されているのかを調べる検査をします。
安静時、もしくはガムなどを噛んで唾液の分泌を促進するための刺激を与えた状態で分泌される唾液を採取して量を測定します。
口腔乾燥症の主な治療方法

口腔乾燥症には、原因そのものをなくすための治療(原因療法)と、乾燥による症状を抑える治療(対症療法)の二つに分けられます。
特定の病気や薬の副作用など、口腔乾燥症の原因がはっきりしている場合には、まず原因そのものを取り除くための治療を積極的に行います。
また原因が特定できない場合はつらい症状を和らげるための治療(対症療法)が中心になります。
原因療法(原因そのものを取り除く治療)
・貧血や糖尿病、鼻炎などの基礎疾患の治療
・処方する薬の変更や減量、中止などを検討
・口呼吸をやめる
・禁煙、過度のアルコール摂取を控えるなど生活習慣の見直し
対症療法(つらい症状を抑えるための治療)
【薬物療法】
・唾液の分泌を増やす薬
(ピロカルピン、セビメリン、アネトールトリチオンなど)
・体質などを考慮した漢方薬
(麦門冬湯、白虎加人参湯など)
【口の中の保湿ケア】
・ヒアルロン酸などを含有した保湿効果の高い口腔ケア用品
(ジェル、スプレー、マウスウォッシュなど)
・保湿用マウスピースの
・就寝時のマウスピース
よくあるご質問

当院でご来院される口腔乾燥症の方でよく受ける質問について解説します。
以下の通りです。
どのタイミングで受診した方が良いですか
乾燥が一時的な症状であれば、必ずしもすぐに受診が必要ではありません。
しかし、症状が続くような場合は受診するようにしましょう。
特に、ドライアイや皮膚の乾燥、発疹、関節痛など、口の中以外にも気になる症状がある場合には、シェーグレン症候群などの病気の可能性もあるため、なるべく早く診察を受けられることをおすすめします。
また、唾液が減ってしまい、虫歯がたくさんできている場合には早めに歯科の治療を受ける必要があります。
唾液の分泌を促進する方法はありますか
脱水になると唾液の分泌量も減少します。
まずは日頃から水分をこまめにとるようにしましょう。
乾燥対策としてマスクをするのが有効です。
また唾液腺を刺激するためガムなどを噛むことも重要です。
しかし、ガムは糖分を多く含むためむし歯の原因になります。
そのため、キシリトール入りなどを選ぶと良いでしょう。
そのほかに唾液の分泌量を増やすためには以下のような体操やマッサージも効果的です。
※どちらも力を入れすぎず、優しく行うことが大切です。
舌のストレッチ
①舌をできるだけ前に突き出す
②舌を上下左右に動かす
③舌先で円を描くように大きく回す
唾液腺のマッサージ

【耳下腺(じかせん)】
上の奥歯付近を後ろから前に流すように人差し指でマッサージする(10回程度)
【顎下腺(がっかせん)】
耳の下から顎の下までを親指でゆっくり指圧する(5回程度)
【舌下腺(ぜっかせん)】
顎の下を親指で押す(5回程度)
ドライマウスで何か注意することはありますか
口の中が乾燥する人は、口の中に食べかすが残りやすいことから、虫歯のリスクが高くなります。
日頃から歯ブラシや歯間ブラシ、フロスなどを用いて口の中を清潔に保つことが大切です。
ドライマウスは鍼灸治療で改善できる
このようなストレスによって起こるドライマウスは鍼灸治療が効果的です。
鍼灸治療はストレスによって過敏になった交感神経を静めて唾液の分泌を促す副交感神経を高めます。
また唾液腺に関わる顎の筋肉に鍼刺激を加えることでも唾液の分泌を促します。
ぜひ、ドライマウスでお悩みの方は当院の鍼灸治療を受けてみてはいかがでしょうか。
当院で患者様の治療実績はこちらから

【患者様の声 口腔セネストパチー】
50歳女性 山梨県在住
Q1.当院の鍼灸治療を受ける前は、どのようなお悩みや気になることがありましたか?
口の中からポロポロ何かが落ちる、舌が勝手に動く、 歯ぐきがとけている様な感じでした。
Q2.(上記の状態が)ある事で、どのような嫌な思いをしましたか?
たくさんの病院に行っても問題がないと言われ精神的にも落ち込んでいました。
Q3.実際に当院の鍼灸治療を受診してみて、どのように感じましたか?
最後のとりでと思い、思い切ってきました。最初はとても不安でしたが、みなさん親切で安心でき ました。 症状は段々と良くなってきて、今はほとんど 気にならなくなりました。不安もなくなり、普通の生活 ができる様になりました。
Q4.当院へのご意見・ご要望があれば、ぜひお聞かせください。
先生のおかげです。本当にありがとうございました。
他にも実際に当院ご来院になって改善された患者様の声と改善までの経過を報告しています。
下記のリンクから別ページでご覧ください。


鍼灸院コモラボ院長
ブログ管理・編集者
【国家資格・所属】
鍼灸あんまマッサージ指圧師、柔道整復師、心理カウンセラー、メンタルトレーナー 治療家歴14年、日本東方医学会会員、脈診臨床研究会会員
神奈川県の鍼灸整骨院にて13年勤務(院長職を務める)
現在、JR三鷹駅北口に自律神経専門の鍼灸院コモラボにて様々な不調の患者様に鍼灸治療を行っている。
【SNS】
Youtube , Instagram , X(Twitter)
この症状に対する質問