鍼灸は頭の刺激でも効果あり｜新しい頭の鍼灸治療

公開日：2025年05月28日
更新日：2025年05月28日

このブログを監修している鈴木貴之は国家資格であるはり師免許、きゅう師免許、柔道整復師免許、心理カウンセラーを取得した資格保有者です。

なぜ頭の鍼灸治療が効果あるのか解説します

当院は体の鍼灸治療だけでなく頭への鍼灸治療も行っています。
今回は「鍼灸は頭の刺激でも効果あり｜新しい頭の鍼灸治療」と題して頭の鍼灸治療について解説します。

頭部の筋肉への鍼灸治療

頭部の皮膚は主に以下の筋肉によって構成されています。

・帽状腱膜
・前頭筋
・側頭筋
・後頭筋

これらの頭の筋肉に鍼灸を行うことで治療効果を高めることができます。

前頭筋

前頭筋は額から前頭部にかけて覆う筋肉です。
眉や上まぶたを引き上げ驚きの表情を作る働きがあります。
考え事やイライラ、心配事、悩みごと、ストレス等で硬くなりやすい特徴があります。

側頭筋

側頭筋は頭の側面につく扇形の筋肉です。
物を食べる時に使う咀嚼筋のひとつです。
また目の周りの血流に関係しているため側頭筋が疲労すると疲れ目、かすみ目を起こします。

後頭筋

後頭筋は頭の後ろを覆う筋肉です。
額を平らに伸ばす働きをします。

帽状腱膜

帽状腱膜という薄くて丈夫な腱膜が広がっていて頭部の皮膚とは密に結合しています。
これは前頭，後頭，側頭の3個所にある各1対の筋と結合していて，それらの筋の中心腱をなしています。
またこれらの筋によって帽状腱膜は頭皮とともにあちらやこちらに動かされます。

頭皮を緩めることで肩こりや頭痛も改善できる

頭皮は顔だけでなく首や僧帽筋、肩甲骨まわりにもつながっています。
そのため頭皮を緩めることは肩こりや頭痛の改善にもつながります。

また眼精疲労も側頭筋や後頭筋と関係しています。
これらの筋肉のこりを緩める事も大変重要です。
頭を緩めると全身も緩みやすくなります。

筋膜の異常が痛みの原因

上図の様に人間の体は額から後頭部、首、肩、背中、腰、臀部、足、かかとまで筋膜で覆われています。
筋膜とは筋肉を包んでいる膜で体全体を覆っています。

筋膜には痛覚神経(痛みを伝える神経)が多く分布しています。
その数は筋肉の約10倍にもなります(筋肉には痛覚神経はほとんどないため痛みは感じません)。
この筋膜に異常が発生すると痛みを発症させます。

一部分の筋膜の歪みは全身に影響を与える

つまり体のどこか一部分の筋膜が歪むだけでも、体全体の筋膜にアンバランスが生じるようになります。
この連鎖反応によって他の部位まで痛みやこりを生じやすくなると考えられています。

そのため頭の緊張（筋肉のこり）を取り除くことは体の痛みを改善させるために必要不可欠だと当院では考えています。
また頭の鍼灸治療は自律神経のバランスも整いやすくなりますのでとても重要な治療ポイントです。

身体の不調でお悩みの方はご相談ください

このような血流障害によって起こる頭皮の緊張には当院で行っている頭皮鍼が効果的です。
鍼には頭皮の緊張を緩めて血流を促進させる効果に優れています。

また鍼によって微細に頭皮を傷つけることで、その傷を修復するために一過性に新陳代謝が高まります。
この代謝の向上が筋膜への栄養と酸素を増加させ身体全体の改善を促進させます。

ぜひ、身体の不調でお悩みの方は当院の頭皮鍼を受けてみてはいかがでしょうか。

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同じようにつらい思いをされている方の役に立てるのならばと皆さん快く掲載を許可頂きました。
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