低気圧で起こる眠気対策｜低気圧で眠い原因と対処方法

公開日：2025年05月20日
更新日：2025年05月20日

このブログを監修している鈴木貴之は国家資格であるはり師免許、きゅう師免許、柔道整復師免許、心理カウンセラーを取得した資格保有者です。

低気圧で起こる眠気の原因と対策を解説

「雨の日や季節の変わり目に眠くなる」

毎年のようにこの不調でお悩みであれば「水毒（すいどく）と呼ばれる病態の可能性があります。

・5月後半から6月の頭痛や倦怠感や過眠傾向になる
・雨の日は気分も落ち込んでなんだか体調が変
・雨が降ると体のだるさと頭痛がする
・ジメジメした環境だとめまいや耳鳴りがする

またこのような気候変動の変化でさまざまな体調変化が起こることを「気象病（きしょうびょう）」といいます。
今回は「低気圧で起こる眠気対策｜低気圧で眠い原因と対処方法」と題して水毒や気象病の症状である「眠気」について解説します。

低気圧の影響で眠気が起こる原因

雨の日に起こる眠気の症状は東洋医学では「水毒」という状態で気圧の変化が関わっています。
この眠気の原因には気圧の変化に自律神経が敏感に反応してしまうことがあります。

気圧の変化によって交感神経の働きが優位となります。
この交感神経の優位が首や肩の血管が収縮させ頭部への血流が低下します。
この血流障害が眠気を引き起こします。

この気象病は単なる怠け者でも心の弱い人でもなく体の反応が心身の不調をきたすのです。

低気圧の影響で眠いと感じやすい人の特徴

このような症状は、もともとの体質である水毒の病態に加えて「気圧変化のよる自律神経の乱れ」の負担によって起こります。
その他に精神的ストレスによっても交感神経優位になってしまいます。
また外部刺激に敏感なHSPの方や普段からストレスにさらされ緊張が続いている方は気圧の変動の影響を受けやすくなります。

眠気を感じやすい体質チェックリスト

・舌がぽてっとして舌の横に歯の跡がある
・雨が降る前に眠気以外にも頭痛やめまいなどの体調不良がある
・冬や雨の日に気分が落ち込む
・季節の変わり目にパフォーマンスが落ちる
・PCやスマホを触る時間が多い
・ストレスを感じやすい
・HSP（人の気持ちや音などの刺激に繊細である）の傾向がある
・くらっとめまいやふわふわ体の浮遊感がある
・雨の日や体が冷えると痛む部位がある

低気圧の影響で眠い時の対処法

気候変動によって強い眠気が起きてしまったときはどのような対処法をするといいのでしょうか。
具体的な方法は以下の通りになります。

1.耳マッサージをする

気圧が低くなると耳の中の鼓膜が引っ張られます。
この状態によって耳の中に通っているリンパ液の流れが悪くなり、眠気が起こりやすくなります。
この反応に対しては耳のマッサージが効果的です。

耳のマッサージをするとリンパ液の流れが改善され、鼓膜の働きが正常化します。
このリンパの循環障害を解消できると眠気も改善されます。

【耳マッサージのやり方】
①親指と人差し指で耳をしっかりつかみ指圧する
②上下左右に引っ張る
③耳を回す

低気圧になる前に朝、昼、晩に1回ずつなど日ごろから実践してみましょう。

2.首と肩のストレッチをする

首や肩のストレッチをすることで、首や肩の血流が改善し耳の血流の改善も期待できます。
おすすめの首ストレッチと肩ストレッチは以下の通りです。

首のストレッチ

①ゆっくり首を左右に傾ける
②傾けたときに頭の重みで首が伸びていることを意識する
③首をまっすぐに戻し、ゆっくり首を回す
④首を回したときに凝っているところがあれば、そこで回すのを止めて伸びを意識して5秒キープする
⑤左右3回ずつ行う

肩のストレッチ

①首をすぼめるように肩を持ち上げて力をいれたあと、ストンと脱力する
②片側の腕を前方に伸ばして、反対の手で前に出した腕をつかむ
③つかんだ手を手前に引き寄せて肩甲骨を伸ばす
④反対側も同様に実施する

3.適度に体を動かす

普段、自律神経の不調を抱えている方は低気圧の影響によって自律神経が乱れやすくなります。
このような状態に対して適度な運動は筋肉に刺激が加わって自律神経が整います。
主にストレッチやウォーキングなどがおすすめです。

4.水分をこまめに摂取する

気候変動による眠気は水毒の状態で起こります。
水毒とは体に溜まった水分がうまく外に出せない病態です。

この病態の場合、水分をこまめに摂取して滞った水分の排出を促すことが効果的です。
またこまめな水分摂取は耳のリンパの流れの改善も期待できます。
摂取する水分が冷たい水だと体が冷えて排出はうまくいかなくなるため常温や温かい水にしましょう。

低気圧で起こる眠気におすすめの漢方薬

気圧による眠気の治療にはもともとの体質である水毒に対する漢方が有効と考えます。
水毒に対しては主に以下の漢方を利用します。
・五苓散
・真武湯
・呉茱萸湯
・補中益気湯
・苓桂朮甘湯

下記に当てはまる場合は漢方の処方を検討してみてください。

漢方薬のセルフチェック

・体質改善をして根本から治したい
・天気が悪くなるときに頓服の予防薬として使用したい
・冷えると体調が悪化する
・倦怠感が辛い
・朝の寝起きが悪い
・くらっとめまいがする
・ふわふわめまいがする

低気圧で起こる眠気を予防する方法

「眠気が起きる前に予防したい」
このように考えている方もおられるのではないでしょうか。
低気圧で起こる眠気を予防する方法はあります。
以下の通りです。

1.自律神経を整える生活習慣にする

自律神経が乱れていると水毒になりやすくなります。
当院では「気圧変動による自律神経の乱れ」に対して鍼灸治療、生活習慣の改善サポート、睡眠トレーニングを行います。
これらのケアによって気圧の変動があっても心身不調になりにくい心身作りをしています。
下記に当てはまる方は、生活習慣の改善から始めるとよいでしょう。

生活習慣セルフチェック

・なかなか通院する時間がとれない
・自分で自分をコントロールできない
・雨の日の眠気がつらい
・夜通しPCやスマホをいじってしまう
・日中の眠気でパフォーマンスに影響が出る
・自律神経を整えるために効果的な生活習慣を学びたい

2.耳のマッサージをする

先ほど解説した耳マッサージは予防にもつながるセルフケアです。
ぜひ、行ってみてください。
マッサージを行うタイミングは「低気圧になる前日ごろ」が目安です。

また当院の鍼灸は一般的な鍼灸治療のように体の痛みや硬さを対象としたものではなく、肉体と精神を支える力（生命力、精気）に直接働きかける東洋医学の鍼灸治療です。
下記に当てはまる方は、ご自身で耳のマッサージをすることも効果的ですが、鍼灸も組み合わせることでより効果が期待できます。

鍼灸が効果でやすい人チェック

・PCやスマホを使うことが多い
・肩こりが辛い
・何もする気がおきず、億劫になる
・ストレスで肩がいつも上がっている
・雨の日の前に頭痛に悩まされる

3.酔い止めの薬を服用する

「雨の日にどうしても眠くなる」
「眠気を我慢すると頭痛がおきる」
「眠気と吐気がつらい」

そういうときは西洋薬の酔い止め薬に頼ることも大切です。
酔い止め薬を使うことで、耳の血流改善が期待でき、症状の緩和が見込めます。

しかし西洋薬の中には癖になる（依存性のある）ものもあるため極力は使わないようにしましょう。

低気圧で起こる眠気でお悩みの方はご相談ください

気圧の変化は、耳の中の鼓膜に影響を及ぼします。
耳は自律神経とつながっているため、耳を通して体全体に影響します。
低気圧で起こる眠気は水毒という体質によって症状を強めます。
そのため体質に対するアプローチ、自律神経に対するアプローチ、耳に対するアプローチをそれぞれ組み合わせることで対処をすることができます。

当院ではこれらに対する特別な鍼灸治療があります。
まずは、お気軽にお問い合わせください。

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同じようにつらい思いをされている方の役に立てるのならばと皆さん快く掲載を許可頂きました。
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