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鼓動が高鳴る原因とは|治らない動悸が気になる方へ
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公開日:2025年05月08日
更新日:2025年05月08日
このブログを監修している鈴木貴之は国家資格であるはり師免許、きゅう師免許、柔道整復師免許、心理カウンセラーを取得した資格保有者です。
目次

治らない動悸でお悩みの方へ

動悸は胸がどきどきする症状を起こします。
実際には心臓の鼓動がいつもより激しく打っている状態をさします。
・脈がとぶのが気になる
・心臓が躍るように脈打つ
・早い鼓動を感じる
・心臓がドキドキし胸苦しい
しかし、実際は上記のように患者さんによって感じ方は様々です。
また動悸が起こる理由もそれぞれです。
・心臓に病気をもっている
・ホルモン異常がある
・ストレスが溜まっている
・自律神経のバランスが崩れている
こういった患者様の背景や検査から原因を特定し、それに合ったアプローチをすることで動悸を解消することができます。
今回は「鼓動が高鳴る原因とは|治らない動悸が気になる方へ」と題して動悸が起こる原因について詳しく解説します。
動悸の特徴とは

①脈はいつもより早い打ち方か、それとも同じくらいの打ち方か
②脈のリズムは一定か、そうでないか。
③一定でない場合、規則正しい中に時々脈が抜けるのか、ばらばらか
④動悸の持続時間や頻度はどれくらいか
⑤動悸がよく起こる状況や原因はあるか
上記について調べることでかなり動悸の診断に近付くことができます。
脈のリズム異常がある場合や動悸が急に起こり急に治まる場合などでは不整脈の可能性も考えられます。
期外収縮(上室性/心室性)
期外収縮は一定のリズムの中、時々1拍早くなり、次に1拍抜ける脈をさします。
予期しない時に収縮するのでこの名前がついています。
【脈のリズムの例】
トントントトンッ、トントントトンッ
この期外収縮は基本的に治療の必要はありません。
心配ないことがほとんどです。
動悸の症状が強い方は脈をゆっくりさせる薬で緩和できる可能性があります。
また心臓に異常があるために期外収縮がでている方もおられるため、期外収縮が多い方は一度専門医での心機能の評価が必要です。
洞性頻脈
洞性頻脈は単純に脈が速くなった状態をさします。
運動後や精神的な緊張で起こりやすい傾向にあります。
また安静時に脈が速くなると動悸として感じることがあります。
この洞性頻脈のリズムは一定です。
【脈のリズムの例】
トットットットットットットットットットッ
安静時の洞性頻脈は、精神的緊張や過度のストレス、睡眠不足などで起こります。
ただし、心臓の機能が弱った重度の心不全の方、甲状腺ホルモンが過剰に出てしまう甲状腺機能亢進症(バセドウ病)の方、他の病気(呼吸不全、感染症など)で脈が速くなる場合はそれぞれの疾患に合った治療が必要です。
また、精神的緊張やストレスなどでは漢方薬の内服で症状を軽くできる場合があります。
心房細動
心房細動は心房(心臓の上の部屋)がぷるぷると細かく震え、その影響により脈もばらばらになってしまう疾患です。
70才を超えると10人に1人以上に起こるといわれている一般的な不整脈のひとつです。
初めは「発作性」といって短い時間だけ起こることが多いです。
徐々に細動の持続時間が長くなり、また頻度も多くなります。
最終的に「持続性」となって常に脈がばらばら打つ状態になります。
【脈のリズムの例】
トントトトトンットトトンッットントンットトトトトン
不整脈そのものより血栓に要注意
脈の不整そのものよりも、心臓内の血流が乱れることで起こる血栓ができやすくなることが注意すべき点です。
できた血栓が頭の血管に飛ぶと脳梗塞が起こります。
この心臓内にできる血栓は脳の血管に対して大きいため、脳梗塞のダメージも大きくなります。
この脳梗塞によって半身不随や意識障害などを引き起こすことがあります。
西洋医学的な薬物療法について
そのため心不全、高血圧症、高齢、糖尿病、脳梗塞の既往などがある方は血栓予防に抗凝固薬を開始します。
また脈が速すぎる方には脈をゆっくしにする薬を処方します
心房細動は一昔前はお薬や電気ショックの治療のみでした。
しかし、現代では症状が強い方や発作性の方はカテーテルアブレーション治療があります。
カテーテルアブレーションにより50-90%の根治が見込まれています。
発作性上室性頻拍や心房粗動
心臓における脈は電気刺激によって作られます。
この心臓内に異常な電気回路ができることで、リズム一定の頻脈発作が起こります。
これを発作性上室性頻拍や心房粗動といいます。
【脈のリズムの例】
トトトトトトトトトトトトトトトトトトト
これらの不整脈は薬が効きづらいことがあるためカテーテルアブレーションを勧められることがあります。
心室頻拍と心室細動
心室頻拍と心室細動は心臓の一番重要な心室という部屋で細かく震えてしまう不整脈です。
心室が正常に収縮できなくなると血液を全身に送り出せなくなります。
これによって脳や冠動脈などの血流が不足してしまい、気を失って倒れたり、最悪命を落とすこともあります。
原因には心筋梗塞、心不全、先天性で起こります。
命に関わる場合や気を失う場合は電気ショック(AEDや電気的除細動)が原則です。
その後は予防として植え込み型除細動器という電気ショックをかけられるペースメーカーを体に入れたり、強めの薬を継続的に内服していきます。
脈の機能異常がなくても鼓動は感じる

・精神的な緊張
・心身の疲れ
・寝不足
・ストレス
以上のような負担が体にかかると脈は正常でも鼓動(動悸)が必要以上に感じることがあります。
この場合は積極的にリラックスすることが大切です。
その他には鍼灸や漢方薬などで自律神経やホルモンバランスを安定させることも改善につながります。
治らない動悸でお悩みの方はご相談ください
ストレスで起こる動悸症状は東洋医学の鍼灸で改善できます。
東洋医学では動悸や不安感は「心臓の栄養不足」で考えます。
この栄養不足を補う治療が東洋医学の鍼灸治療で行えます。
西洋医学ではこの動悸や不安感には抗不安薬や向精神薬などを処方して対処しますが、抗不安薬や向精神薬は依存性が高くリスクがあります。
ぜひ、「どこに行けば正しく身体が改善できるかわからない」と治療方法でお悩みの方は当院にお気軽にご相談ください。
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実際に当院ご来院になって改善された患者様の声と改善までの経過を報告します。
同じようにつらい思いをされている方の役に立てるのならばと皆さん快く掲載を許可頂きました。
これを読まれている患者様のご参考になれば嬉しく思います。
下記のリンクから別ページでご覧ください。


鍼灸院コモラボ院長
ブログ管理・編集者
【国家資格・所属】
鍼灸あんまマッサージ指圧師、柔道整復師、心理カウンセラー、メンタルトレーナー 治療家歴14年、日本東方医学会会員、脈診臨床研究会会員
神奈川県の鍼灸整骨院にて13年勤務(院長職を務める)
現在、JR三鷹駅北口に自律神経専門の鍼灸院コモラボにて様々な不調の患者様に鍼灸治療を行っている。
【SNS】
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