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PEMSをわかりやすく解説|PMSが生理中も続く病気について
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- 全身のお悩み

公開日:2025年05月07日
更新日:2025年05月07日
このブログを監修している鈴木貴之は国家資格であるはり師免許、きゅう師免許、柔道整復師免許、心理カウンセラーを取得した資格保有者です。
目次
- 1 PMSが生理中まで長引く原因を解説します
- 2 PMSは生理前の3~10日にみられる症状
- 3 PMSの原因はまだ解明されていない
- 4 PMSで見られる症状
- 5 PMSの診断方法
- 6 生理中までPMSが続くときはPEMSや月経困難症の可能性
- 7 生理前から生理中にかけて症状がでるものはPEMS
- 8 生理に伴って起こる病的な状態は月経困難症
- 9 PMSが生理中も続いた場合の対処法
- 10 適度な運動を行う
- 11 ストレスを上手に発散する
- 12 質の良い睡眠をとる
- 13 生理中にも続くPMS(PEMS)の西洋医学的な治療
- 14 低用量ピル
- 15 黄体ホルモン製剤
- 16 漢方薬
- 17 抗うつ薬
- 18 鎮痛薬
- 19 PMS(PEMS)による不調でお悩みの方はご相談ください
- 20 当院で患者様の治療実績はこちらから
- 21 関連する記事

PMSが生理中まで長引く原因を解説します

・生理中もPMSが続くのはなぜか
・PMSって生理前に起こるものじゃないの?
生理が始まったのにPMSが改善しないと不安に感じる方もおられるのではないでしょうか。
PMSの症状からなるべく早く解放されたいと考えている方にとって、PMSが生理中まで長引くのはとてもつらいものです。
なぜ生理中もPMSが続くことがあるのでしょうか。
今回は「PEMSをわかりやすく解説|PMSが生理中も続く病気について」と題して生理中もPMSが続く原因や対処法について詳しく解説します。
PMSは生理前の3~10日にみられる症状

PMS(月経前症候群)とは、生理前の3~10日にわたりみられる精神的または身体的な症状をさします。
日本国内の18歳から22歳の方を対象に行った研究では、約80%の方に身体的症状がみられました。
このことから、多くの女性がPMSに悩まされていると考えられます。
PMSの原因はまだ解明されていない
PMSに悩まされている女性は多く存在するものの、実はまだPMSが発症する原因については解明されていません。
現段階の研究では黄体ホルモン(プロゲステロン)が影響しているのではと考えられています。
その他はストレスによってPMSの発症率が3.7倍に高まることも分かっています。
PMSで見られる症状

PMSでは、以下のような症状が見られることがあります。
【身体的な症状】
・ 乳房の張り
・腫脹
・腹部膨満感
・頭痛
・関節痛
・筋肉痛
・体重増加
・手足の腫脹
・浮腫
【精神的な症状】
・抑うつ
・怒りの爆発
・イライラ
・不安
・混乱
・社会からの引きこもり
PMSの診断方法
過去3回にわたり、生理前5日間に上記の症状のうち1つでも存在すればPMSと診断されます。
ただし、PMSの症状は上記のものだけではありません。
研究では200~300もの種類の症状があるといわれています。
なお、とくに精神的な症状が強く出ている場合は、PMDD(月経前症候群)の可能性があります。
PMDDは抑うつ気分や不安、緊張、情緒不安定、イライラなどの症状が中心に出やすいことが特徴です。
生理中までPMSが続くときはPEMSや月経困難症の可能性

日本産婦人科学会では、PMSを次のように定義しています。
・月経前3~10日の間続く精神的あるいは身体的症状をさす
・月経発来とともに減退ないし消失するもの
「月経発来とともに減退ないし消失」と書かれていることから、生理中にもPMSが続く可能性があると考えられています。
しかし、一般的には生理がくるとPMSの症状はなくなるといわれています。
生理前から生理中にかけて症状がでるものはPEMS
PEMSは周経期症候群と呼ばれており、PMSとはまた別のものと考えます。
PMSは生理がくると減退または消失しますが、PEMSの場合は生理前から生理中にかけて症状が続きます。
症状のピークが生理中にくることがPMSとの大きな違いです。
生理が終わるとPEMSの症状は消失します。
生理中もPMSが続く場合は、PEMSの可能性も考えられるでしょう。
生理に伴って起こる病的な状態は月経困難症
月経困難症とは、生理に伴って起こる病的な状態のことです。
主に生理直前から生理中にかけて次のような症状が見られます。
・下腹部痛
・腰痛
・腹部膨満感
・吐き気
・頭痛
・疲労
・脱力感
・食欲不振
・イライラ
・下痢
・憂鬱
PMSと似たような症状が出てきます。
生理中にもPMSが続いていると感じてしまうことがあるでしょう。
月経困難症には、とくに原因となる病気がないのに起こる機能性月経困難症、子宮内膜症や子宮筋腫などの病気が原因で起こる器質性月経困難症があります。
PMSが生理中も続いた場合の対処法

PMSが生理中も続くときは、生活習慣を修正することで症状がやわらぐ可能性があります。
生理前から生理中にかけて不調が続く方は、次の対処法を実践してみてください。
適度な運動を行う
適度な運動は、PMSの症状を緩和させる効果が期待できます。
無理のない範囲でウォーキングやジョギングなどを行うようにしましょう。
PMSが軽度の場合は、適度な運動が効果を発揮するといわれています。
ストレスを上手に発散する
ストレスを溜め込むと、PMSを発症しやすくなる傾向にあります。
PMSの発症率が高まるだけでなく、ストレスによってホルモンの分泌量に影響が出てしまうため症状が増悪や悪化するようになります。
そのため、ストレスを溜め込まずにこまめに発散しリラックスする環境を整えることが重要です。
十分に体を休めたり趣味の時間を作ったりしてストレスを溜め込まないようにしましょう。
質の良い睡眠をとる
睡眠の質が悪いと、心身の疲労が解消されず生理に伴う不調が起こりやすくなります。
そのため、日頃から質の良い睡眠をとるように心がけましょう。
睡眠の質を高めるには、以下のポイントを意識してみてください。
・適度な運動を習慣にする
・就寝の2~3時間前に入浴する
・朝起きたら日光を浴びる
・寝る前に強い光を浴びない
・朝食をとる
・就寝に近い時間に食事をとらない
・就寝の5~6時間前からカフェインの摂取を控える
生理中にも続くPMS(PEMS)の西洋医学的な治療
西洋医学ではPMSは、薬物を使って症状の緩和を促します。
さまざまな治療法があるので、自分に合うものを見つけてみてください。
低用量ピル
低用量ピルには、PMSによって起こる身体的症状と精神的症状の両方を改善させる効果が期待されています。
低用量ピルには黄体ホルモンと卵胞ホルモンの2種類のホルモンが含まれています。
服用することで体内のホルモン分泌量の変動を最小限にすることができます。
ホルモンによる影響を少なくしてPMSの症状を抑制させるのが狙いです。
低用量ピルは婦人科で処方してもらうことが可能です。
黄体ホルモン製剤
黄体ホルモン製剤は、低用量ピルとはまた別のホルモン剤をさします。
卵巣から卵胞ホルモンが分泌されるのを抑制し、子宮内膜の増殖を抑える効果があります。
生理が起こらなくなるため、PMSの症状も抑えることができます。
漢方薬
PMSの症状改善には、漢方薬が効果的の場合があります。
漢方薬にはいろいろな種類があるため、体質に合うものを選ぶことが大切です。
主に次のような漢方薬がPMS(PEMS)に用いられます。
・当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)
・桃核承気湯(とうかくじょうきとう)
・桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)
・加味逍遙散(かみしょうようさん)
抗うつ薬
イライラや抑うつなどの症状はセロトニンの影響を受けているとも考えられています。
そのためセロトニンの量を増やす抗うつ薬の効果が期待できる可能性があります。
鎮痛薬
頭痛や腰痛など痛みがつらい場合は、対症療法として鎮痛薬を用いることもあります。
PMSそのものを改善する治療法ではありませんが、痛みを速やかにやわらげることが可能です。
PMS(PEMS)による不調でお悩みの方はご相談ください
生理痛であるPMS(PEMS)は悪化すると月経困難症など日常生活に支障をきたすひどい痛みなどが発生したり、子宮内膜症など不妊に関わる病気も出現します。
西洋医学では低用量ピルなどによって生理痛をコントロールしますが、生理を止めることは不妊などのリスクにつながります。
生理痛は東洋医学の鍼灸治療によるホルモンや自律神経の調整で改善できます。
「どこに行けば自分の不調を正しく改善できるかわからない」と治療方法でお悩みの方は当院にお気軽にご相談ください。
当院で患者様の治療実績はこちらから

実際に当院ご来院になって改善された患者様の声と改善までの経過を報告します。
同じようにつらい思いをされている方の役に立てるのならばと皆さん快く掲載を許可頂きました。
これを読まれている患者様のご参考になれば嬉しく思います。
下記のリンクから別ページでご覧ください。


鍼灸院コモラボ院長
ブログ管理・編集者
【国家資格・所属】
鍼灸あんまマッサージ指圧師、柔道整復師、心理カウンセラー、メンタルトレーナー 治療家歴14年、日本東方医学会会員、脈診臨床研究会会員
神奈川県の鍼灸整骨院にて13年勤務(院長職を務める)
現在、JR三鷹駅北口に自律神経専門の鍼灸院コモラボにて様々な不調の患者様に鍼灸治療を行っている。
【SNS】
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