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白湯の本当の効果|寝つきも寝起きも快適になる白湯
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公開日:2025年04月26日
更新日:2025年04月26日
このブログを監修している鈴木貴之は国家資格であるはり師免許、きゅう師免許、柔道整復師免許、心理カウンセラーを取得した資格保有者です。
目次

白湯のほんとうの効果を解説します

冷え性や食欲不振のときに話題になるのが「白湯」を用いた健康法です。
実はこの白湯にはさまざまな健康効果が謳われています。
そのなかには眠りにまつわる不調も含まれます。
・白湯を飲むと寝つきが良くなる
・寝起きに白湯を飲むとすっきり目覚められる
このような効果も期待できるとされています。
そもそも白湯とは「人肌から50℃程度のぬるま湯」のことをさします。
しかし健康効果が話題になる一方、白湯を作るのが面倒な人おられるのではないでしょうか。
そこで今回は「白湯の本当の効果|寝つきも寝起きも快適になる白湯」と題して、白湯の効果について解説します。
寝る前と起床後の水分摂取が体にいい

この寝る前と起床後に飲む白湯にはどんな効果が期待できるのでしょうか。
最近の研究では就寝前に水分を摂取することも、寝起きに水分を摂取することも理にかなっており、健康効果が実証されています。
しかし現段階では水分摂取が白湯でなければいけない、といった科学的根拠はありません。
大切なのはあくまでも就寝前と寝起きに水分を摂取することです。
白湯が利用される理由について

その中でも一般的に白湯が多くの方に利用される理由にはいくつかあります。
・冷たすぎる水も熱すぎるお湯も刺激が強い
・刺激の強い飲み物は交感神経を高めてスムーズな入眠を妨げる
・水を一気に飲むと多くが尿として排出されてしまう
・体に吸収させるには一気飲みを防げる白湯の温度がいい
この条件がかなうものであれば白湯でなくとも常温水でも健康効果は得られます。
ただし、特に冬の場合は冷蔵庫で冷やした水でさえも体を冷やしてしまうため、ミネラルウォーターを冷蔵庫に保存している方は要注意です。
体内の水分不足が寝つきの悪さを生む

白湯または常温水であれば就寝前と寝起きの水分補給には健康効果があるのは明らかです。
とくに就寝前にコップ1杯の水を飲むことで寝つきがスムーズになり、さらには日中の疲れも取れやすくなるとされています。
就寝前の水分補給を推奨する理由には脱水の防止と血流改善が関係してます。
体内は水分が不足すると血流が滞りやすくなり、それが交感神経が優位に働くようになります。
安眠につなげるためには副交感神経を優位に働かせる必要があります。
そのため寝る前の水分補給が、寝つきの良さにつながります。
水分不足は就寝中でも自律神経が疲労する

この自律神経は交感神経が優位になると血管が収縮し、副交感神経が優位になると血管が拡張する働きがあります。
睡眠中は本来、副交感神経が優位に働くものです。
しかし、体内の水分が不足し血流が滞ると自律神経は「脳に酸素や栄養素を送るようにしよう」と血血管を収縮させて血圧を上げるようにします。
また就寝中に血流が滞ると副交感神経から交感神経への切り替えが必要となりスイッチングの作業に負担がかかります。
このように体を休ませるべき睡眠中でも交感神経を働き続けてしまうと、日中の疲れが取れにくくなるのも仕方ありません。
だからこそ、就寝前の水分補給が重要になります。
寝起きにコップ1杯の水を飲むメリット

また寝起きにコップ1杯の水を飲むことで、すっきり目覚められる効果も期待できます。
その理由にも自律神経が関係しています。
私たちの体は24時間働き続けていますが、心身を休ませるべき睡眠中は、その働きが緩やかに低下している状態です。
自律神経も同様のため、すっきり目覚めるにはまず、自律神経の働きを起こしてあげる必要があります。
そのために寝起きに飲むコップ1杯の水を飲むことで自律神経を目覚めさせる呼び水になるのです。
寝起きに自律神経をスムーズに起こす効果がある

体内に水分が取り込まれるとまずは消化器官の活動が始まります。
この反応により朝から食欲が湧いてくるようになり消化活動もスムーズになります。
生理的に寝起きはどんな飲み物や食べ物を摂取しても、消化器官は動きます。
しかし、覚醒直後は胃腸は休息状態であるため冷たすぎる水や熱すぎるお湯をすぐ摂取しては消化を司る自律神経が負担になります。
一方、寝起きにまず白湯や常温水を飲めば、自律神経への強い刺激を避けることができ優しく目覚めさせることができます。
心筋梗塞や脳卒中の予防にもつながる

さらに寝起きの水分補給は、心筋梗塞や脳卒中を防ぐ予防効果もあります。
先ほど「体内の水分が不足すると血流が滞る」という解説をしました。
そのくらい寝起きの体は水分不足に陥りやすい状態です。
その理由には単に寝ているだけでも水分を外に放出しているからです。
この皮膚や呼吸から自然と放出される水分を「不感蒸泄(ふかんじょうせつ)」といいます。
成人であれば睡眠中におおよそ200cc程度の水が失われています。
それに加えて睡眠中に膀胱に排出される尿を含めると、一晩のうちに体内循環する水分が500cc程度、失われていることになります。
エコノミークラス症候群の予防にも

また健康的な状態を維持するためには常温水や白湯を常日頃から手元に置き、こまめな水分補給を心掛けることが重要です。
特にあまり汗を流すことのないデスクワークの方におすすめします。
長時間デスクに向かっている状態ではあまり喉の渇きを感じにくい傾向です。
そのためついつい水分補給を疎かにしがちです。
さらにイスにずっと座ったままの姿勢では血流が滞りやすい傾向にもあります。
ずっと同じ姿勢でいると血流が滞って血栓ができてしまうエコノミークラス症候群の危険性があります。
その予防策として、こまめな水分補給を飲むことや意識的に身体を動かすことが挙げられます。
浴室でのヒートショックや熱中症予防にも

た、体温調節機能が低下しつつある高齢者の場合、入浴中にも水分補給をすることも非常に重要です。
特に寒い季節は熱いお風呂にゆっくり浸かりたくなりますがのぼせや熱中症になる可能性も少なくありません。
冬の浴室で起こる死亡事故の多くが急激な温度差によって血圧が大きく変動するヒートショック現象とされています。
しかし、最近の調査では原因の大半が入浴中に熱中症で意識を失い、そのまま死に至るケースだとされています。
睡眠障害でお悩みの方はご相談ください
このような睡眠障害や不眠症は自律神経を整える鍼灸治療が効果的です。
睡眠のリズムには自律神経の交感神経と副交感神経のバランスが関係しています。
睡眠には副交感神経の優位(高まり)が必要ですが睡眠の質が低下するとこの副交感神経の優位が起こりません。
この自律神経の働きとバランスを正常に戻すことができるのが鍼灸治療です。
ぜひ、薬に頼らず睡眠を改善させたい方は当院にご相談ください。
当院で患者様の治療実績はこちらから

実際に当院ご来院になって改善された患者様の声と改善までの経過を報告します。
同じようにつらい思いをされている方の役に立てるのならばと皆さん快く掲載を許可頂きました。
これを読まれている患者様のご参考になれば嬉しく思います。
下記のリンクから別ページでご覧ください。


鍼灸院コモラボ院長
ブログ管理・編集者
【国家資格・所属】
鍼灸あんまマッサージ指圧師、柔道整復師、心理カウンセラー、メンタルトレーナー 治療家歴14年、日本東方医学会会員、脈診臨床研究会会員
神奈川県の鍼灸整骨院にて13年勤務(院長職を務める)
現在、JR三鷹駅北口に自律神経専門の鍼灸院コモラボにて様々な不調の患者様に鍼灸治療を行っている。
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