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イライラが生理後に|生理後にPMSがひどい原因は貧血にある
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- 全身のお悩み

公開日:2025年04月25日
更新日:2025年04月25日
このブログを監修している鈴木貴之は国家資格であるはり師免許、きゅう師免許、柔道整復師免許、心理カウンセラーを取得した資格保有者です。
目次

生理後にPMSがひどくなる原因とセルフケアを解説

生理前の不快な症状であるPMSでお悩みの女性は多いです。
しかし、生理前よりも生理後の方が症状が酷くなるというお悩みもありませんか。
今回は「イライラが生理後に|生理後にPMSがひどい原因は貧血にある」と題して、生理後にPMSの症状が酷くなる原因やセルフケアに関して解説していきます。
PMSの症状は貧血で変わる

一般的にはPMSの症状は生理前に強く出る傾向にあります。
しかし中には生理前は少しだけ不快感がある程度で、生理中~後半、または生理が終わってから強く症状が出る方もいます。
ではなぜこのような症状の違いが起きるのでしょうか。
もちろんホルモンバランスの問題も考えられますが、もう1つ考えられている原因に貧血が関係しています。
女性は生理的に貧血になりやすい

生理後にPMSの症状が酷くなる方は貧血が原因として隠れている可能性があります。
もともと、男性と女性では圧倒的に女性の方が貧血にはなりやすい体質です。
その一番の理由が毎月訪れる「月経」による出血です。
毎月一定量の出血を伴う月経があるため、男性よりも貧血になるリスクは高いです。
また昼間でも夜用のナプキンを使うなど月経量が多い方はさらに貧血の傾向が強いといえるでしょう。
その他、出産に伴う出血や産後の母乳も血液から作られます。
これらを考慮すると女性は生理的に貧血になりやすい生き物です。
貧血は血液検査をすればすぐにわかることですが、なかなか検査をする機会がないため見過ごされがちな症状になります。
貧血で起こる主な症状
貧血があることによりこのような症状が出てきます。
・体のだるさ
・息切れ
・動悸
・めまい
・立ちくらみ
・不眠
・不安感
PMSの貧血は鉄欠乏性貧血

貧血にもいろいろと種類があります。
以下の通りです。
・鉄欠乏性貧血
・溶血性貧血
・再生不良性貧血
・巨赤芽球性貧血
ほとんどの方の貧血は鉄欠乏性貧血という「鉄分の不足」により起きる貧血です。
とくに生理後のPMSの症状がひどくなる方の場合はほとんどのケースがこの鉄欠乏性貧血です。
月経による出血で血液が失われてしまうために鉄が不足し貧血になってしまいます。
月経量が多ければ多いほど貧血にはなりやすいことになります。
貧血を調べるチェックリスト

貧血かどうかは検査をするのが一番確実ですが、まずは自分が貧血の疑いがあるかどうかのセルフチェックをしてみましょう。
チェックリストは以下になります。
・顔色が青白い
・疲れやすい
・息切れ
・動機
・めまいや立ちくらみ
・頭重感
・頭痛
・微熱
・爪がスプーンのように凹んでいる
・爪がもろい、または割れやすい
東洋医学で考えるPMSの原因

「PMSが生理後の方がひどくなる原因には貧血が関係している」というのは西洋医学領域での考えです。
次は鍼灸の分野である東洋医学から解説します。
東洋医学では以下のようにPMSを考えます。
・血液全体の量が不足していると考える
・血液は精神安定剤の働きをする
・胃腸の機能低下や過度な食事制限
血液全体の量が不足していると考える
東洋医学では大まかに実(エネルギーがあふれている)と虚(エネルギーが不足している)に分けます。
生理前にPMSの症状がある場合は実と考え、生理後にPMSの症状がある場合は虚と考えます。
この虚症というのは簡単にいえば虚弱体質ということになります。
そして、西洋医学でいう貧血を東洋医学では「血虚」という血が不足した状態と考えます。
また西洋医学でいう貧血は赤血球に含まれる鉄が不足することによるヘモグロビンが不足した状態です。
いわば血液の濃度が薄くなってしまっている状態です。
しかし、血虚というのは血液そのものの量が不足している状態です。
また血液検査で貧血と診断されなくても、東洋医学的には血虚の状態になっていることもあります。
血液は精神安定剤の働きをする
西洋医学に抗不安薬や抗うつ剤があるように東洋医学でも同じような働きをするものがあります。
この役割を担うのが血液です。
東洋医学では血液が精神安定剤のような働きがあると考えます。
もちろん血液が栄養を運ぶ役割があることも東洋医学にありますが、それだけでなく心の安定を保つためにも必要不可欠なものとします。
そのため、血が不足してしまうことにより心が不安定になってしまったり、うつ症状や不眠を引き起こすと東洋医学では考えます。
胃腸の機能低下や過度な食事制限
血液を作るためには肉や魚などの動物性たんぱく質や大豆などの食物性たんぱく質、乳製品などが必要です。
しかし、食事をしっかりと摂っていても消化吸収する胃腸の働きが悪くては血液を作り出すことができません。
現代では食べすぎ、運動不足、ストレスなどにより胃腸の働きが悪くなっている方が多くおられます。
また、ダイエットによる食事制限や朝食を抜くことによっても血が不足しやすくなります。
生理後のPMSに対するセルフケア

自分でも簡単にできるセルフケアをご紹介いたします。
ぜひ実践してみてください。
・食事をしっかりと食べる
・胃腸の働きを改善する
・軽い運動をする
・サプリメントを飲む
食事をしっかりと食べる
まずは食事が大切です。
食事の中でもとくにたんぱく質をしっかりと摂るようにします。
肉、魚、乳製品などを毎食しっかりと食べるようにしましょう。
また、鉄分を吸収しやすくするためにはビタミンCも重要です。
野菜や果物も併せて食べるようにしましょう。
胃腸の働きを改善する
普段から下痢をしやすかったり、生理期間中などに下痢をしやすい方は胃腸が弱くなっている傾向にあります。
そのため胃腸の調子を整えることも重要です。
胃腸を整える方法は以下の通りです。
・ヨーグルトなどの発酵食品を摂る
・ウォーキングなどの軽い運動
・ストレス発散
・冷たいものを控える
・食べすぎや飲みすぎに注意する
軽い運動をする
虚症体質の状態では激しい運動はかえって体に負担がかかってしまい良くありません。
まずはウォーキング、水泳、ヨガなどの軽い運動から始めてみましょう。
体を動かすことでストレス対策にもなりますし、胃腸の調子も良くすることができます。
サプリメントを飲む
基本は食事をしっかりと摂ることが重要です。
しかし、好き嫌いもあるため安定的に栄養を摂取するうえでサプリメントで鉄分やタンパク質を補うのもよいでしょう。
ただし、基本は食事であることは忘れないようにしましょう。
生理後のPMSでお悩みの方はご相談ください
PMSの多くは生理前に症状が出ますが、一定数の方では生理後の方が症状が強く出ることがあります。
その原因は貧血が隠れている可能性があるため、上記のような悩みをもたれているかたは一度にクリニックで血液検査をしてみることをお勧めします。
また、会社でも年に1回は健康診断があると思うので、血液検査の結果でヘモグロビンの数値をチェックしてみてください。
ただし、すべての方が貧血が原因でこのような症状が出るわけではなく、別の原因が隠れている可能性もあります。
なかなか改善できない場合は病院やクリニックだけではなく、東洋医学の鍼灸治療を検討してみてください。
当院で患者様の治療実績はこちらから

実際に当院ご来院になって改善された患者様の声と改善までの経過を報告します。
同じようにつらい思いをされている方の役に立てるのならばと皆さん快く掲載を許可頂きました。
これを読まれている患者様のご参考になれば嬉しく思います。
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鍼灸院コモラボ院長
ブログ管理・編集者
【国家資格・所属】
鍼灸あんまマッサージ指圧師、柔道整復師、心理カウンセラー、メンタルトレーナー 治療家歴14年、日本東方医学会会員、脈診臨床研究会会員
神奈川県の鍼灸整骨院にて13年勤務(院長職を務める)
現在、JR三鷹駅北口に自律神経専門の鍼灸院コモラボにて様々な不調の患者様に鍼灸治療を行っている。
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