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【漢方が合わない人はいる?】漢方薬は飲まない方が良い体質について
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公開日:2024年11月26日
更新日:2024年11月26日
このブログを監修している鈴木貴之は国家資格であるはり師免許、きゅう師免許、柔道整復師免許、心理カウンセラーを取得した資格保有者です。
目次
漢方薬は飲まない方が良い?
「漢方薬は副作用がなく安全」
「ゆっくり効くから長期間飲まないと効かない」
「体に優しく害がない」
など漢方薬に対してそんなイメージを持たれていないでしょうか?
しかし、実際の漢方薬はそんな事はありません。
体質や症状に合っていなければ悪化することは十分にあります。
今回は「【漢方が合わない人はいる?】漢方薬は飲まない方が良い体質について」と題して漢方について解説します。
漢方を選ぶうえで重要なのは自分の体質
体質に合わない漢方薬を長く飲んだ為に、体のバランスがおかしくなってしまうということは東洋医学の世界ではあります。
しかし、それでも「漢方は副作用がない」という概念が日本では広まっています。
それには最近の病院では漢方を処方するケースが増えたことが一因としてあります。
またそれ以外だと「インターネットでも簡単に手に入る」ということも関係しているかもしれません。
しかし、ご自身の症状に応じて方剤を選ぶと間違ってしまうことがほとんどです。
漢方を選ぶうえで重要なのは症状ではなく体質による選択になります。
日本には漢方薬を専門に勉強する学校がない
なぜここまで漢方に対して間違った捉えた方が広まったのかというと、そこには「日本には漢方を専門に勉強する学校や資格制度がない」ということが一つにあります。
これはとても不思議なことです。
日本の医師は西洋医学の勉強はしていても、漢方薬の勉強を深くしていないため素人同然といえます。
講習などで簡単に学問的に学んだ程度です。
生薬の組み合わせで作るのが漢方薬
最初に言っておくと日本で漢方を服用している人が間違っているというわけではありません。
もちろんぴったりと体質に合った漢方薬を服用して効果を実感している方もおられます。
その場合は裏目にでる事はまずありません。
しかし、体質に合っていなければ、色々と問題が起こるという事です。
これは漢方に限らず西洋薬でも体質に合っていなければ副作用として起こります。
また漢方薬はいくつかの生薬の組み合わせで出来ています。
それぞれの生薬には固有の働きがあります。
効果のある漢方を処方するためには、自分自身の体質を調べることが重要です。
この体質のことを東洋医学では「証」といいます。
漢方で必要な証という考え方について
「証」というのは、どんな体質かを示す中医学的な診断の事をさします。
症状の出方や、舌診、脈診などをもとにこの「証」を立てていきます。
同じ頭痛だったとしても原因は様々です。
何が原因で、どのようにして、頭痛が起こっているのか?
それを表しているのが「証」であり、この根本的な原因に対して治療方針が決まります。
そのため「頭痛は全て〇〇薬」という決まりきった処方の仕方は漢方薬では行いません。
日本の漢方薬のほとんどは栄養不足を補うもの
では、日本でよく販売されている漢方薬はどのような性質のものが処方されているのでしょうか。
実はそのほとんどが「虚証(きょしょう)」と呼ばれる体質に対してのものが中心になります。
「虚証」は東洋医学でも用いる専門用語です。
主に栄養不足、エネルギー不足の状態の体質をさします。
その不足を漢方薬を服用して補って体質を改善しようというものです。
ところが、現代は虚証の人はほとんどいません。
90%以上は実証とされています。
この実証という体質は虚証の真逆で「エネルギーが余っている体質」をさします。
現代人にあった漢方を処方するのがよい
この実証に対して、補法の漢方薬で補うとエネルギーが余計に余ってしまい不調が悪化してしまいます。
それでも漢方薬は古くから「昔から栄養不良の人には合っていてよく効いた」という伝承があるため、それ以来変わらず使われているのです。
本来は現代人の生活習慣や生活様式なども考慮して組み合わせる漢方薬があれば良いのですが、残念ながら病院などで処方されているものはこういった考えでは処方されていません。
実証に対する漢方薬はあるのか
実証に対して行う治療は瀉法(しゃほう)というものです。
瀉法は「無駄なエネルギーを取り除く」という意味をさします。
この瀉法の漢方薬として配合されている物も日本には流通されています。
しかし実際には、
「温めて血流を良くして流す」
「力をつけて余分な水を排出する」
というように、流すために、温めたり、補ったりするものがあります。
そのため循環を高める作用があるけれど、全体的には温める補法の作用があるため、それが裏目に出てしまう事があります。
昔から続いてきたものをそのまま使うのではなく、今に見合った捉え方、処方の仕方が必要です。
漢方が不安な方は当院の鍼灸治療で不調を改善できます
今回は漢方薬の有効性について解説しました。
主に日本で流通している漢方薬は病院で処方されるツムラです。
西洋薬とは違い漢方薬は身体の調子を根本的に改善させるには有効な手段です。
しかし、日本の病院で処方する漢方薬は先ほど解説したような体質を調べる「証を立てる」ということを行いません。
そのため病院で処方された漢方を服用しても効果が出なかったり、症状が悪化することがあります。
その点、東洋医学の鍼灸治療は不調が起きている部分だけをみるのではなく、関連するや全く違う視点からも身体全体をみていきます。
その上で施術をしますので、効果を実感していただけると思います。
ぜひ、漢方薬の服用でお悩みの方は当院で鍼灸を受けてみてはいかがでしょうか。
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同じようにつらい思いをされている方の役に立てるのならばと皆さん快く掲載を許可頂きました。
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鍼灸あんまマッサージ指圧師、柔道整復師、心理カウンセラー、メンタルトレーナー 治療家歴14年、日本東方医学会会員、脈診臨床研究会会員
神奈川県の鍼灸整骨院にて13年勤務(院長職を務める)
現在、JR三鷹駅北口に自律神経専門の鍼灸院コモラボにて様々な不調の患者様に鍼灸治療を行っている。
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