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【効果ない?】危険性のない腸もみマッサージのやり方
- カテゴリ:
- 胸やお腹の悩み
公開日:2024年08月01日
更新日:2024年09月10日
東京都三鷹駅にある自律神経専門院鍼灸院コモラボです。このブログを監修している鈴木貴之と清水正太は国家資格であるはり師免許、きゅう師免許、柔道整復師免許、心理カウンセラーを取得した資格保有者です。8万人以上の臨床経験を誇る独自の自律神経調整の鍼灸治療により病院やクリニックでは改善できない不調で悩まれている多くの患者様の症状を改善に導いている実績があります。「病院にいっても薬を処方されるだけで治らない」とお悩みの方はぜひ当院にご相談ください。
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目次
※自律神経などの不調が改善された患者様の声と治療実績は上記のリンクから別ページで解説しています。
便秘でお悩みの方に適切なアドバイス
女性の半数以上が悩んでいるともいわれるのが便秘です。
便秘は直接命にかかわる病気ではないとはいえ、生活の質を大きく左右します。
また放置すると全身に悪影響が出る厄介な症状です。
一般的には食事や生活習慣の改善が大切とされる便秘対策ですが、これまで「あれこれ試してもなかなか良くならなかった」という便秘の方も多いのではないでしょうか。
最近ではこのしつこい便秘を解消できるとして話題なのが「腸もみ」というマッサージです。
「驚くほど改善した」「信じられないほどの便が出た」という声を聞きますが、本当でしょうか。
今回は「【効果ない?】危険性のない腸もみマッサージのやり方」と題して、腸もみの危険性やさまざまな疑問について詳しく解説します。
便秘は様々な要因が関係していて治りにくい?
人が便秘になる理由はひとつではなく複合的に絡んでいます。
よくある理由には
・運動不足によって腸への刺激が少ない
・筋力不足で排便時にいきめない
・食事に含まれる食物繊維が不足していて便の量が少ない
・トイレを我慢する癖が身について便意が感じにくくなっている
・ストレスで自律神経のバランスが崩れて腸のはたらきが安定しない
・腸内環境が悪化して善玉菌が少なくなっている
こういったさまざまな原因が絡んで便秘になります。
ところが、こうした原因を取り除こうと努力していてもなかなか便秘が治らずに悩んでいる方も多いのが現状です。
「日常生活に便秘の改善方法を加えてしているのに治らない」という方の中には、「便秘の体質だから」と諦めていらっしゃる方も多いのではないでしょうか?
日本人はねじれた腸で便秘になりやすい
最近の研究では日本人は欧米人に比べるとねじれた形の腸をもつ方が多く、便秘になりやすい体質といわれています。
ねじれた腸は便が引っ掛かって詰まりやすいため、そのような形の腸をもった方は生まれつき便秘や過敏性腸症候群(IBS)になりやすい傾向にあります。
このねじれた腸を持っている日本人は全体で約8割いるともいわれています。
ねじれた腸以外にも出産や運動不足、長期間の便秘が原因によって腸がのびてしまい骨盤にまで垂れさがっている状態の方もいるそうです。
この場合は腸の動きが悪くなって便秘やガスだまりの原因になるだけでなく下腹部がぽっこりと出てしまう原因にもなります。
こういった腸の形が変化したことによる便秘に注目されたのが「腸もみ」や「腸マッサージ」になります。
外から腹部を触った時に硬い部分をもみほぐすことで便の詰まりを取るという解消法です。
腸もみを行う上での危険性や注意点など
「直接、腸をもみほぐすのは身体にとって大丈夫なのか」
「腸もみをしても危険なことはないのか」
こういった痛みや副作用など危険性を心配している方もおられるのではないでしょうか。
腸もみは間接的に腸に刺激を与えるストレッチやエクササイズとは違い、腹部から間接的に腸を直接もみほぐすマッサージです。
問題がないのかどうか心配になる方もおられると思います。
そのため今回は日本で「ねじれ腸」を発見し、多くの便秘・IBS患者の診療を行っている水上健医師による著書『Dr水上のねじれ腸マッサージ』(メディアファクトリー)から腸もみの危険性について引用します。
以下のような方は腸もみをする前にかかりつけの主治医との相談が必要とのことです。
<マッサージ前に医師と相談すべきケース>
・大動脈瘤や腹部腫瘤などの腹部疾患がある場合
・妊娠している場合
・腰が悪い場合
<マッサージを控えた方がよいケース>
・月経痛がある場合
・お腹に痛みがある場合参考:日経ヘルス編『腸スッキリバイブル』(日経BP社)
この注意点だけでなく実際のご自身の体調と相談しながら、無理をせずに行うようにしましょう。
腸もみをしてお腹の痛みや硬さを感じたら?
実際に腸もみをしていると気になるのが、痛みを感じる箇所や硬い箇所が出てくることではないでしょうか。
「この痛みは悪い病気?腫瘍がある?」
「このまま続けても身体を壊さないかな?」
と不安になりますよね。
しかし、お腹を押したとき、部分的に硬い箇所があるのは便が溜まって詰まっている可能性が高いといわれています。
その部分を重点的にじっくりとほぐしていくといいでしょう。
また、腸が垂れている体質の方は下腹部が硬くなりやすい傾向にあります。
この下腹部がぽっこりしている方は、垂れた腸を引き上げる意識でマッサージをするとよいでしょう。
腸もみで注意したいのが、お腹を押したときに強い痛みを感じる場合です。
この場合は婦人科系の臓器に異常がある可能性もあります。
そのときは医療機関の受診をおすすめします。
腸もみの効果と効果がでやすい体質について
腸もみでは、腸の詰まりやすい場所を重点的にもみほぐし、腸を揺らしたりして便の詰まりを取ります。
腸もみの効果としては、次のような体験談が寄せられているようです。
体験者①マッサージを続けたところ、2日でへそまわりが2㎝減、5日目には下腹が3㎝痩せた。下腹ぽっこり解消と便秘解消が同時に実現。
体験者②メンタルが原因といわれていた長年の便秘が改善、薬に頼らなくても済むようになった。
体験者③ガス(おなら)と便がたまり、下剤が手放せずに苦しんでいた長年の便秘が、マッサージとエクササイズ、整腸剤等で下剤なしでも便が出るようになった。
体験者④残便感と腹痛をともなう便秘だったのが毎日出るようになり、腹痛も解消した。参考:日経ヘルス編『腸スッキリバイブル』(日経BP社)、水上健『Dr水上のねじれ腸マッサージ』(メディアファクトリー)
特に腸もみの効果が高いといわれているのが以下のような方になります。
・子どもの頃から便秘だった
・腹痛を伴う便秘がある
・便秘の後、下痢や軟便になる
・運動量が減ると便秘になる
上記のような症状がある方は「ねじれ腸」である可能性があります。
他の方法を試して解決しなかった場合は腸もみで改善効果が期待できることがあります。
腸もみを行う上でのポイント
便が溜まりやすいのは腸の四隅といわれています。
便の出口付近である左下腹だけをマッサージしてもあまり効果はなく、左下腹、右下腹、右わき腹、左わき腹の四か所をマッサージするようにしましょう。
腸もみは、起床前や就寝前、入浴中に行うのがおすすめです。
特に入浴中は腹筋に力がかからないため、腸を揺らしやすい状態です。
また、身体を温めてから行うと新陳代謝が高くなっており効果がでやすいといわれています。
その意味でも入浴中や入浴後に行うのがおすすめです。
【腸もみ①】左腹部のマッサージ
1.床に仰向けになり、腰の下にクッションなどを当てます。
2.お腹が硬くならないようにゆっくりと息を吐いて全身の力を抜きます。
3.左腹部に両手の指をあてて、へそのあたりから骨盤までを上から下へ、下から上へと上下に擦るようにマッサージします。
4.そのあと指が少し沈むくらいの深さまで小刻みに押し、1分間ほど腸が揺れているのを感じながらやさしくマッサージします。
【腸もみ②】中央のマッサージ
1.床にあおむけになり、腰の下にクッションなどを当てます。
2.お腹が硬くならないようにゆっくりと息を吐いて全身の力を抜きます。
3.へその左右に両手の指をあて、へその下から骨盤までを上から下へ、下から上へと小刻みに揺らすように押してマッサージします。
4.腸が揺れているのを感じながら、1分間ほどやさしくマッサージしてください。
①と②を行ったあと、上体をひねるストレッチを加えるとさらに効果的です。
また腸がねじれて便が詰まりやすい箇所を重点的にもみほぐしてみてください。
【腸もみ③】「腸下垂」補正マッサージ
出産や筋肉の衰え、便秘が続くなどの原因によって腸が下がってしまった方のためのマッサージです。気持ち良いと思う程度に数回行ってください。
1.仰向けに寝て、身体の力を抜いた状態でひざを立てます。
2.ひざを閉じたまま腰をゆっくりと持ち上げます。横から見たときに膝から胸までが一直線になるように姿勢を保ち、足の裏と肩だけで身体を支えるようにします。
3.骨盤の方に垂れ下がった腸をすくい上げるようなイメージで、手で下腹から胸の方に向けてマッサージします。
4.数回行ったら腰を下ろします。
腸もみについてのQ&A
Q.1
腸がねじれていたら必ず便秘になりますか?
A.1
腸がねじれていても、適度な運動をする習慣がある方は便秘になりづらい傾向にあります。
Q.2
腸もみをして効果があったら、やめてもいいのでしょうか?
A.2
腸もみを続けて便のつまりが解消されると、のびていた腸が元の状態まで短くなったり、腸がねじれが解消されて便秘になりにくい予防効果があるようです。ただし、すぐに腸もみをやめてしまうとまた便秘する状態に戻ってしまうこともありますので、身体の状態をみながら頻度を調節しましょう。
Q.3
腸が垂れているのかどうかを調べることはできますか?
A.3
腸が下垂している時の特徴的な症状として
・便秘がち
・食後に下腹が出る
・下腹に張った感じがある
・下腹が硬い
などといったものがあります。
腸を引き上げるマッサージをする判断材料になります。
Q.4
外出先などでもできる簡単な腸もみのやり方が知りたいです。
A.4
お腹に手を当て、腹式呼吸をしながらへその周りを時計回りに押してマッサージする方法であれば簡単です。
Q.5
腸もみをしても効果なし。どうなっているのでしょうか?
A.5
腸もみをしても排便の頻度が変わらなかったり、3~5日続けても便通がなかったりする場合は、便秘の原因が腸の形以外のところにある可能性があります。
便秘による様々な不調は東洋医学に基づく鍼灸で改善できる
今回は女性の悩みで多い便秘について解説しました。
便秘といっても付随する症状が多岐にわたり(頭痛、皮膚炎、咳、口臭、吐き気など)、長期化すると大腸がんなどのリスクも出てくるものですので早期に改善する必要があります。
その中で東洋医学では様々な体質によって便秘を分類し改善に導けるものです。
東洋医学の鍼灸治療は便秘やコロコロ便などの完治に効果的です。
鍼灸治療は便秘完治に効果的な経穴(ツボ)を利用し腸内の潤いを高めて排便をスムーズにします。
ぜひ、便秘でお悩みの方は東洋医学の鍼灸治療を試してみてはいかがでしょうか。
当院で改善した患者様の声と治療実績はこちらから
実際に当院ご来院になって改善された患者様の声と改善までの経過を報告します。
同じようにつらい思いをされている方の役に立てるのならばと皆さん快く掲載を許可頂きました。
これを読まれている患者様のご参考になれば嬉しく思います。
下記のリンクから別ページでご覧ください。
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鍼灸院コモラボ院長
ブログ管理・編集者
【国家資格・所属】
鍼灸あんまマッサージ指圧師、柔道整復師、心理カウンセラー、メンタルトレーナー 治療家歴14年、日本東方医学会会員、脈診臨床研究会会員
神奈川県の鍼灸整骨院にて13年勤務(院長職を務める)
現在、JR三鷹駅北口に自律神経専門の鍼灸院コモラボにて様々な不調の患者様に鍼灸治療を行っている。
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