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【入浴後の吐き気】お風呂上がりに胃が気持ち悪いときの対処法
- カテゴリ:
- 胸やお腹の悩み
公開日:2022年11月03日
更新日:2024年09月05日
目次
- 1 お風呂上りの気持ち悪さでお悩みの方に適切なアドバイス
- 2 西洋医学ではお風呂上りに気持ち悪さは自律神経の乱れ
- 3 お風呂上がりの気持ち悪さや動悸は東洋医学で対処できる
- 4 【東洋医学①】風呂上りの気持ち悪さの原因は水分代謝の低下
- 5 【東洋医学②】気象病がある人のめまいは水分の停滞が原因
- 6 【東洋医学③】イライラすると動悸が起こる人は気の逆流
- 7 風呂上りの気持ち悪さにおすすめの漢方薬は半夏白朮天麻湯
- 8 【改善例&効果の高いツボ 】毎日お風呂上りに気持ち悪さと動悸が起きる(30代女性)
- 9 当院が考えるお風呂上りの気持ち悪さを治す鍼灸治療
- 10 悪化すると神経性嘔吐症に進行するため早めの改善が重要です
- 11 お風呂上がりの気持ち悪さの症状は当院の鍼灸治療で完治できます
- 12 当院で改善した患者様の声と治療実績はこちらから
- 13 関連する記事
- 14
※自律神経失調症が改善された患者様の声と治療実績は上記のリンクから別ページで解説しています。
お風呂上りの気持ち悪さでお悩みの方に適切なアドバイス
「お風呂上がに気持ち悪さや吐き気がする」
「お風呂上がりに胃もたれのような症状が起こる」
「お風呂上がりに貧血がする」
「シャワーの後でも気持ち悪くなる」
このような症状でお悩みの方はおられないでしょうか。
このお風呂上りという状態は身体的には血流、血圧、水分代謝など多くの自律神経の調整が行われるタイミングでもあります。
そのためこの調整に不具合が生じると自律神経症状が起こると考えられています。
今回は「【入浴後の吐き気】お風呂上がりに胃が気持ち悪いときの対処法」と題して実際に風呂上りとはどのような状態であるのかを東洋医学の考えで分かりやすく解説します。※1
西洋医学ではお風呂上りに気持ち悪さは自律神経の乱れ
お風呂上りに気持ち悪さや動悸といった不調は頻繁に起こることがあります。
その原因には自律神経が調節している体温調節にあります。
入浴によって体温が上がると身体の熱を放熱させるために体温調節を担う自律神経が働きます。
しかし自律神経が正常に機能しないとコントロールするべき血管や心拍に不具合が生じてしまいます。
この血管や心拍に不具合が生じると動悸やめまいの症状が起こりやすくなります。
よくあるパターンは入浴中の湯船にしゃがんでいる姿勢から立ち上がるときがあります。
しゃがんでいる姿勢から立ち上がると一気に血圧が下がり起立性調節障害と同じようなめまいが生じるケースがあります。
またひどい人がだとめまいと同時に動悸を起こすこともあります。
これらは西洋医学で解説するとすべて自律神経を介した血液やリンパ液の循環の不具合によって起こると考えられます。※2
※自律神経失調症による吐き気への対処法を解説しています。
詳細な情報は下記のリンクからご覧ください。
お風呂上がりの気持ち悪さや動悸は東洋医学で対処できる
めまいにはふわふわするめまいや立ちくらみから、グルグルと目が回る回転性のめまいまであります。
西洋医学ではこの原因を自律神経を介した耳や脳の異常とされています。
とくに女性では耳の下のリンパが水ぶくれを起こしてめまいが生じるメニエール病という病気にかかる人が多い傾向にあります。
一方、東洋医学では頭部の気(き)・血(けつ)・水(すい)が適切に巡っていないとめまいが起こると考えます。
この気・血・水は東洋医学では人間の組織の3大構成要素として身体にとって重要な物質であり、健康的な身体を作るうえで欠かせないものになります。
自律神経に関わるこのような症状は東洋医学に基づく考え方のほうが体質を細かく分類し治療ができるため効果が高いと考えております。
そのため今回は東洋医学による体質分類で解説します。
【東洋医学①】風呂上りの気持ち悪さの原因は水分代謝の低下
東洋医学では気持ち悪さの症状は胃腸の不調が挙げられます。
胃腸が弱くなると、消化吸収する力が衰えてしまい気の不足(エネルギー不足)になってしまいます。
この気の不足が身体に水分を巡らせる機能を低下させ、頭部に必要な水を持ち上げるエネルギーが不足してしまいます。
その頭部への水不足が気持ちの悪さや動悸を生じさせます。
ほかにはストレスによって身体の熱が上手く放散できずに頭部で溜まることでも吐き気は起こります(いわゆるのぼせ症状)。
【東洋医学②】気象病がある人のめまいは水分の停滞が原因
気象病など天気痛がある方がお風呂上りに気持ち悪さやめまいを起こす場合は水分の停滞が原因の可能性があります。
水分の停滞は東洋医学では水滞(すいたい)と呼びます。
水滞は湿気などの影響を受けて水分の巡りが悪くなり頭部に水分が停滞してしまいます。
この水滞を起こしやすいのが気候変動によって不調を起こす気象病です。
この水滞体質の方が風呂上りに起こしやすいのがめまいになります。
また水滞体質の方はめまいだけでなく動悸や吐き気、立ちくらみ症状も起こすことがあります。
【東洋医学③】イライラすると動悸が起こる人は気の逆流
ストレス(イライラや怒りなど)や不安感などが続くと体内で熱が過剰に起こります。
この熱が上昇し頭部に溜まると気が逆流する気逆(きぎゃく)という状態になり身体に不調が起こります。
これがいわゆる「頭に血が上る」という状態です。
この気逆体質が風呂上りに起こる不調は動悸のほか、回転性めまい、頭痛やほてりを伴うこともあります。
風呂上りの気持ち悪さにおすすめの漢方薬は半夏白朮天麻湯
今回解説した東洋医学の分類3つのうち2つ(①と②)は水分に関わる吐き気やめまいです。
この2つに関して効果が期待できる漢方薬は「半夏白朮天麻湯(はんげびゃくぶつてんまとう)」になります。
半夏白朮天麻湯は身体の水分の巡りを改善し水滞を改善させることで吐き気やめまいを治す漢方薬です。
この漢方薬はめまいや吐き気の症状を中心に、頭痛や頭重感、手足の冷えなどの不調を伴うときに用います。
ふだんから胃腸が虚弱で、冷え性や体力がない人に向いている漢方薬です。
【注釈】・・・半夏白朮天麻湯は保険適用もあり、ツムラ37が製品番号になります。服用する場合は医師、薬剤師と相談した上で開始してください。※3
【改善例&効果の高いツボ 】毎日お風呂上りに気持ち悪さと動悸が起きる(30代女性)
【治療の体験者&改善例 】
30代女性で「数週間前から毎日お風呂上りに動悸が起きたり、気持ち悪くなる」との訴えでご来院されました。
当院に来院される前にクリニックでは「原因不明で自律神経失調症ではないか」との診断を受けていました。
主訴以外の不調をお伺いすると天候の変化などによる頭痛(気象病)、下肢のむくみ、倦怠感、生理痛などがありました。
東洋医学の観点ではこのような不調は「水滞(すいたい)」と呼ばれる体の水分の循環が滞ることで起こるものと考えられます。
そのため鍼灸治療ではツボを上手く利用し体の水分代謝や血流を改善することを目的として行い改善を促しました。
【主に利用したツボ】
尺沢は体の水分の循環を促して呼吸を楽にする働きがあります。気持ち悪さや動悸もスッキリ完治させます。
•尺沢(しゃくたく)・・・肘を曲げた時にできるシワの外側で押して固くなっているところ
当院が考えるお風呂上りの気持ち悪さを治す鍼灸治療
お風呂上りに起こる不調について西洋医学と東洋医学の観点から解説していきました。
西洋医学では「自律神経を介した血液やリンパ液の循環の不具合」と一言で説明できますが、東洋医学では複数の体質(パターン)で説明することができます。
そのためその複数の体質に応じた改善方法、治療方法が確立できるため東洋医学に基づく鍼灸治療のほうが柔軟な鍼灸治療ができ治療効果が出やすいと考えております。
当院では問診や検査などをしっかり行い患者様の体質を把握したうえで東洋医学のツボを利用し鍼灸治療を行っております。
悪化すると神経性嘔吐症に進行するため早めの改善が重要です
この風呂上りに起こる気持ち悪さや動悸が頻繁に起こると風呂上り以外に日常生活でも症状が誘発されるような状態に悪化する可能性があります。
この頻繁な気持ち悪さや吐き気の病気を「神経性嘔吐症」といいます。
頻繁に症状を繰り返すことで些細な外的な刺激に対して過敏になり神経性嘔吐症が起こりやすくなります。
そのため風呂上りに起こる気持ち悪さや吐き気が起きた場合は悪化しないように早期に症状を改善することが重要です。
※神経性嘔吐症については別のページで解説しています。
詳細な情報は下記のリンクからご覧ください。
お風呂上がりの気持ち悪さの症状は当院の鍼灸治療で完治できます
東洋医学は体質を診断し症状を生み出している根本を改善する治療であるため完治を目指すことができます。
今回の解説のように気持ち悪さと動悸の症状でも個々の体質に違いがあります。この細かな違いを調節して治療することができるのが東洋医学です。
そのため当院ではこの東洋医学に基づく鍼灸治療によって改善を図っています。
「どこに行けば自分の不調を正しく改善できるかわからない」と治療方法でお悩みの方は当院にお気軽にご相談ください。
当院で改善した患者様の声と治療実績はこちらから
実際に当院ご来院になって改善された患者様の声と改善までの経過を報告します。
同じようにつらい思いをされている方の役に立てるのならばと皆さん快く掲載を許可頂きました。
これを読まれている患者様のご参考になれば嬉しく思います。
下記のリンクから別ページでご覧ください。
[その他のおすすめの記事]
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[参考]
※1.入浴後の吐き気の原因と対処法|お風呂上がりのしんどさを防ぐ方法を紹介
※2.危険なヒートショック お風呂の事故を防ぐための入浴法/NHK健康チャンネル
https://www.nhk.or.jp/kenko/atc_384.html
※3【漢方処方解説】半夏白朮天麻湯(はんげびゃくじゅつてんまとう)/漢方坂本
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東洋医学に基づく鍼灸院です。
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鍼灸院コモラボ院長
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【国家資格・所属】
鍼灸あんまマッサージ指圧師、柔道整復師、心理カウンセラー、メンタルトレーナー 治療家歴14年、日本東方医学会会員、脈診臨床研究会会員
神奈川県の鍼灸整骨院にて13年勤務(院長職を務める)
現在、JR三鷹駅北口に自律神経専門の鍼灸院コモラボにて様々な不調の患者様に鍼灸治療を行っている。
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