電磁波アレルギーは本当？｜電磁波過敏症の症状とチェック

公開日：2025年09月19日
更新日：2025年09月19日

このブログを監修している鈴木貴之は国家資格であるはり師免許、きゅう師免許、柔道整復師免許、心理カウンセラーを取得した資格保有者です。

電気製品の強い磁場や電場で電磁波過敏症が起こる

現在私たちはスマートホン、携帯電話、パソコン、無線LAN、IH調理器、電子レンジ、エアコン、冷蔵庫など、たくさんの電気製品に囲まれて生活をしています。
これにより強い磁場や電場にされされています。

人間の体の神経や筋肉などはごく微弱な電気信号を介してコントロールされていますが、この人体にこれら電気製品の強い磁場や電場が作用すると悪影響を及ぼします。
医療の現場でも心臓のペースメーカーなどの医療機器に対して携帯電話が悪影響を及ぼすことは広く知られています。
電磁波過敏症の患者さんは、ある日突然、身の回りの電磁波に敏感に反応し不調を起こすようになります。
そのため上記のようなさまざまな電気製品に対して耐えられなくなるのです。

電磁波過敏症は化学物質との関係もある

電磁波過敏症の約8割に化学物質過敏症が合併し、化学物質過敏症のおよそ2割に電磁波過敏症が併発しています。
この化学物質過敏症以外にもアレルギー疾患や癌など、いろいろな疾患に電磁波が悪影響を及ぼしている可能性があります。

電磁波過敏症について

国際非電離放射線防護委員会（ICNIRP）のガイドラインよりも遥かに低いレベルで生活環境に遭遇し得るのが電磁波（電磁界）です。
この電磁波へのばく露によって、皮膚への症状（発赤、チクチク感、焦熱感）や頭痛や睡眠障害、倦怠感、めまいなどの不特定の症状が生じる病気を「電磁波過敏症」といいます。

電磁波過敏症を訴える人々を対象とした実験室環境での調査ではその本人および調査実施者の双方に対し、電磁界ばく露がある条件とない条件を伏せて、電磁界ばく露の有無を認識できるかどうか、症状が生じるかどうかが調査されています。
その結果、ばく露されているのに、そのことを認識できず、症状も生じない場合がある一方、ばく露されていないのに、ばく露されていると認識し、症状が生じる場合があるなど、症状と実際の電磁界ばく露との間には因果関係は認められていません。

電磁波過敏症の症状

電磁波過敏症にはさまざまな症状があります。
多くの方が訴える症状は以下の通りです。

【電磁波過敏症の症状】
・頭痛
・めまい
・耳鳴り
・聴覚過敏症
・その他の神経症状

そのほかには以下の不定愁訴も起こります。

・疲労感やうつ
・短期的な記憶喪失
・集中力の欠如
・手足のしびれやまひ
・動悸
・呼吸困難
・視覚障害

電磁波過敏症は心理学的反応もある

「電磁波過敏症を訴える人々の症状それ自体は現実のものですが、その発症には、電磁界とは関係しない環境因子（例えば、照明のちらつきや室内の空気の質）、生活環境や職場での様々なストレス、「電磁界には健康に悪影響があり、自分はそれにばく露されている」と信じ込むことによって生じる心理学的反応などが関連している可能性が示唆されています。
また、実際にはより深刻な病気による症状を、本人は電磁界ばく露が原因であると信じ込んでしまうと、治療の機会を逃してしまうおそれもあります。

電磁波過敏症は明確な診断基準がない

このように電磁波過敏症を訴える人々がいることは事実としてありますが、電磁波（電磁界）へのばく露と症状との因果関係は認められておらず、客観的な指標による明確な診断基準もありません。
そのためどのような人々を対象にどこまで対処するかは政治や行政上の判断が必要です。
世界保健機関（WHO)は、各国政府に電磁過敏症と電磁界ばく露との結びつきに関する科学的根拠は現在、存在しないという明確な声明を含めるべきであると述べています。

スウェーデン政府の公的な支援の事例

今のところ、電磁波過敏症に対して日本政府は具体的な対策を取っていません。
なお、電磁界情報センターが把握している情報では、スウェーデン政府が「電磁波過敏症」を訴える人々に対する公的な支援として社会保障の一環で環境改善費用のための補助金を拠出している事例があります。
ただし、これはスウェーデン政府が電磁界ばく露と「電磁過敏症」との因果関係を認めたことを意味するものではありません。
原因が何であれ「電磁過敏症」を訴える人々が苦しんでいるという事実に着目し、その救済を意図しているものです。

電磁波過敏症で推奨できる診療科はない

電磁波過敏症は正式な診断名称ではありません。
その症状や重症度は人によって様々で、客観的な指標による明確な診断基準も確立されていないため、正確な診断もできません。
このため、電磁波過敏症の対策が立てにくいのが現状で、残念ながら、具体的に受診を推薦できる診療科はありません。

電磁波過敏症はまず内科の受診を推奨

電磁波過敏症を訴える人々の症状それ自体は現実のものです。
その発症には、電磁波（電磁界）とは関係しない環境因子（例えば、照明のちらつきや室内の空気の質）、生活環境や職場での様々なストレス、「電磁界には健康に悪影響があり、自分はそれにばく露されている」と信じ込むことによって生じる心理学的反応などが関連している可能性が示唆されています。
まずは電磁波過敏症の症状について内科を受診することをおすすめします。
実際にはより深刻な病気による症状を、本人は電磁界ばく露が原因であると信じ込んでしまうと、治療の機会を逃してしまうおそれもありますので、電磁界以外が原因である可能性についても目を向けるようにしてください。

低周波過敏症の改善には東洋医学の鍼灸

このような電磁波過敏症の症状には東洋医学に基づく鍼灸治療が効果的です。
鍼灸治療の刺激は自律神経を統括している脳の中枢神経に働きかけて自律神経を調整する作用があります。

西洋医学の薬物療法のように依存性がないため安心安全に受けていただけます。
「どこに行けば自分の不調を正しく改善できるかわからない」と治療方法でお悩みの方は当院にお気軽にご相談ください。

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