更年期症状を改善する6つの実践法｜鍼灸で整えるホルモンバランス

公開日：2025年12月17日
更新日：2025年12月17日

【監修者】
・鈴木貴之（すずきたかゆき）
【国家資格・所属】
・鍼灸あんまマッサージ指圧師、柔道整復師、心理カウンセラー、メンタルトレーナー  治療家歴14年、日本東方医学会会員、脈診臨床研究会会員
・神奈川県の鍼灸整骨院にて15年勤務（院長職を務める）
【施術経過の同意について】
本ブログに掲載する施術の経過の情報は「私は本施術の経過を匿名化して貴院のウェブサイトに掲載することに同意します。」と患者様から同意書を得ております。また氏名・連絡先は公開されません。

更年期症状は生活習慣の見直しと自律神経ケアが基本で、鍼灸は睡眠・ほてり・気分の安定に寄与する有力な補助療法です。週1回の施術を数回継続すると自覚改善が期待できます。

更年期症状の現状と優先対策

更年期はホルモン変動による自律神経の乱れが主因で、ホットフラッシュ・不眠・気分変動・疲労感などが現れます。まずは睡眠リズムの固定、栄養（良質たんぱく・ビタミンD・B群）、軽い有酸素運動を優先してください。

鍼灸が期待できる作用と臨床的根拠

鍼灸は自律神経の調整・局所血流改善・ストレス緩和を通じて更年期症状を和らげる可能性が示されています。ランダム化比較試験や臨床報告でもホットフラッシュや睡眠の改善が観察されており、薬に頼らない選択肢として注目されています。

具体的な実践プラン（当院の例）

-初期評価と生活指導（1回）
– 週1回の鍼灸を6回継続し、睡眠・発汗・気分を毎回評価
– 必要に応じて整体で姿勢・骨盤の調整を併用し再発予防を図る

患者指導とセルフケア

就寝90分前の画面オフ、ぬるめ入浴、深呼吸法、簡単な股関節・肩甲骨ストレッチを日課にすることを推奨します。

患者の声

長年、夜中に何度も目が覚める不眠や日中の倦怠感、ほてりに悩んでいました。生活習慣を見直しても改善が乏しく、鍼灸を受けることに。週1回、計6回の施術で寝つきが良くなり夜間の覚醒が減少、日中のだるさも軽くなりました。ほてりは徐々に落ち着き、気分の浮き沈みも穏やかに。施術中のリラックス感と自宅でできるセルフケア指導が特に役立ち、薬に頼らず体のリズムを整えられたことが何より嬉しいです。

結論：鍼灸は更年期症状改善の有効な補助療法

重要：生活習慣の基盤を整えた上で鍼灸を併用することが最も効果的です。症状が重い場合は婦人科と連携し、安全に治療計画を立てましょう。