偏頭痛に効くツボ5選｜薬が効かない人のための鍼灸的アプローチ

公開日：2025年11月12日
更新日：2025年11月12日

このブログを監修している鈴木貴之は国家資格であるはり師免許、きゅう師免許、柔道整復師免許、心理カウンセラーを取得した資格保有者です。

偏頭痛とは？薬が効かない人が増えている理由

偏頭痛は、片側または両側にズキズキと脈打つような痛みが現れる神経性の頭痛で、吐き気、嘔吐、光や音への過敏性、視覚異常などを伴うこともあります。発作は数時間から数日続くこともあり、日常生活に大きな支障をきたします。

主な原因：

• 脳血管の急激な拡張
• セロトニンの分泌異常
• 睡眠不足やストレス
• ホルモンバランスの乱れ
• 天候や食べ物などの外的刺激

治療にはトリプタン系薬や鎮痛薬が使われますが、服用タイミングが難しい、副作用が強い、効果が安定しないなどの理由で「薬が効かない」と感じる人が増えています。

偏頭痛に効くツボとは？鍼灸で使われる代表的なポイント

鍼灸では、偏頭痛の症状に応じて複数のツボを使い分けます。以下は代表的なツボです：

【ツボ名/位置/主な作用】
・百会（ひゃくえ）/頭頂部の中央/自律神経調整、頭痛緩和
・風池（ふうち）/首の後ろ、髪の生え際/血流改善、眼精疲労・肩こりにも有効
・太陽（たいよう）/こめかみのやや外側/偏頭痛の即効緩和、目の疲れ
・合谷（ごうこく）/手の甲、親指と人差し指の間/鎮痛作用、全身調整
・内関（ないかん）/手首の内側、腱の間/吐き気・めまいの緩和

これらのツボは、鍼や灸によって刺激することで血流や神経のバランスを整え、偏頭痛の根本改善につながるとされています。

偏頭痛に鍼灸が効く理由｜神経・血流・体質に働きかける東洋医学の力

鍼灸は、偏頭痛の根本原因に多角的にアプローチできる自然療法です。偏頭痛は脳血管の異常な拡張や神経伝達の乱れ、自律神経の不調などが複雑に絡み合って起こるため、単に痛みを抑えるだけでは再発を防げません。

鍼灸では、特定のツボ（百会、風池、太陽など）を刺激することで以下のような効果が期待できます：

• 血流を整え、脳の血管反応を安定化
• 自律神経のバランスを調整し、ストレス反応を緩和
• 内因性鎮痛物質（エンドルフィン）の分泌を促進
• ホルモンバランスを整え、月経関連の偏頭痛にも対応
• 胃腸の働きを整え、吐き気や倦怠感を軽減

薬では届かない深部の調整ができるため、「薬が効かない偏頭痛」にこそ鍼灸が効果を発揮するのです。

鍼灸治療の流れと通院の目安鍼灸治療の進め方｜偏頭痛改善までのステップと通院の目安

鍼灸による偏頭痛治療は、症状の強さや体質に合わせて段階的に進められます。初回は問診と体質チェックを行い、偏頭痛のタイプ（緊張型・血管性・月経関連など）を見極めたうえで、最適なツボを選定します。

施術の流れ：

1. 問診と生活習慣のヒアリング
2. ツボの選定と鍼・灸による施術（約30〜45分）
3. 施術後の休息と水分補給
4. セルフケアのアドバイス（睡眠・食事・ストレス管理）

通院の目安：

• 初期集中ケア：週1回の施術を5〜6回継続
• 改善後の安定期：月1回のメンテナンス施術
• 急性期や発作直前には、即時対応の施術も可能

多くの患者さんが3〜5回で発作の頻度や強度が軽減し、薬の使用量が減ったと実感しています。副作用が少なく、体質改善にもつながるため、長期的な予防にも効果的です。

実際の改善例：薬が効かなかった偏頭痛が鍼灸で改善

患者の声：5回の鍼灸で偏頭痛が劇的に改善

「40代女性です。10年以上偏頭痛に悩まされ、トリプタン系薬を試しましたが、服用タイミングが難しく、効果が安定しませんでした。副作用も強く、吐き気や倦怠感で仕事に支障が出ることも。そんな時、ネットで『偏頭痛ツボ 鍼灸』と検索して、近所の鍼灸院コモラボを訪れました。初回の施術では、百会・風池・内関などのツボを中心に鍼を打ってもらい、施術後は頭が軽くなり、吐き気も和らいだ感覚がありました。3回目の施術後には、発作の頻度が明らかに減少。5回目の施術を終えた頃には、偏頭痛がほぼ消失し、薬を使わずに過ごせる日が増えました。今では月1回のメンテナンス施術で快適な生活を送っています。」

偏頭痛に効くツボを活かした鍼灸で、薬に頼らない生活を手に入れる

偏頭痛は、単なる頭痛ではなく、神経・血管・自律神経が複雑に絡む慢性疾患です。薬で一時的に痛みを抑えても、根本的な改善には至らないケースが多くあります。
鍼灸は、偏頭痛に効果的なツボを的確に刺激することで、血流・神経・ホルモンバランスを整え、体質から改善を促します。副作用が少なく、再発予防にもつながるため、薬に頼らない生活を目指す方にとって、鍼灸は有力な選択肢です。