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副腎疲労におすすめの漢方薬|副腎疲労症候群について
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公開日:2025年05月08日
更新日:2025年05月08日
このブログを監修している鈴木貴之は国家資格であるはり師免許、きゅう師免許、柔道整復師免許、心理カウンセラーを取得した資格保有者です。
目次

副腎疲労症候群について

副腎疲労症候群とは、ストレスや病気などによって副腎が機能低下し、コルチゾールなどのホルモン分泌が不足することで起こる症状のことです。
この副腎疲労症候群は米国で生まれた概念であり、ストレスの治療にも採用されています。
ただし、正式な病気と認知されているものではありません。
そのため通常行われている医療の中では治療の対象とはされていません。
副腎疲労症候群の症状

副腎疲労症候群の症状は、個人差が大きく、一般的な疲労やストレスと区別が難しい場合があります。
主な症状は以下のとおりです 。
・朝起きられない
・昼間は眠い
・夜は逆に眠れない
・集中力や記憶力の低下
・判断力や思考力の低下
・気分の落ち込み
・不安やイライラなどの情緒不安定
・免疫力や抵抗力の低下
・食欲不振
・体重減少
・低血糖
・血圧の低下
・めまいや立ちくらみ
・頭痛
・筋肉痛
・関節痛
・性欲の低下
・生理不順
・不妊
副腎疲労症候群の原因
副腎疲労症候群の原因は、副腎が過剰に働くことで疲弊し、副腎皮質ホルモン(コルチゾールやアルドステロンなど)の分泌が不足することです。副腎が過剰に働く原因としては、以下のようなものがあります 。
・長期間にわたるストレス(仕事、家庭、人間関係など)
・ 重病や手術などの身体的ストレス
・生活習慣の乱れ(睡眠不足、暴飲暴食、喫煙など)
・栄養不足や偏食(ビタミンやミネラルの不足など)
・アレルギーや感染症などの免疫系の負担増大
・ホルモン補充療法やステロイド剤の使用
副腎疲労症候群の診断方法

副腎疲労症候群は医学的には認められていない病気であるため、検査や診断基準が確立されていません。
しかし、以下のような方法で診断することができます。
【問診】
症状や生活習慣、ストレスの状況などを詳しく聞く
【血液検査】
副腎皮質ホルモンやその前駆物質の濃度を測定する
【唾液検査】
一日の中で副腎皮質ホルモンの分泌量の変化を測定する
【尿検査】
24時間分の尿中に排泄される副腎皮質ホルモンの総量を測定する
【ACTH刺激試験】
人工的に副腎刺激ホルモン(ACTH)を投与し、副腎の反応を調べる
副腎疲労症候群の分類
副腎疲労症候群は、副腎皮質ホルモンの分泌量や症状の程度によって、以下のように4段階に分類されています。
【第1段階:警告期】
副腎はストレスにより過剰に働き、副腎皮質ホルモンの分泌量が増加する。
症状は軽度で疲労感や不眠などが起こる。
【第2段階:抵抗期】
副腎は継続的に働き、副腎皮質ホルモンの分泌量は高いままである。
症状は中度で、気分の低下や免疫力の低下などが起こる。
【第3段階:慢性期】
副腎が疲弊し、副腎皮質ホルモンの分泌量が低下する。
症状は重度で血圧低下や体重減少などが起こる。
【第4段階:崩壊期】
副腎は機能停止し、副腎皮質ホルモンの分泌量が極端に低下する。
症状は致命的でショックや昏睡などが起こる。
副腎疲労症候群の治療法

副腎疲労症候群の治療法は、副腎の機能を回復させることを目的としています。
具体的には、以下のような方法で回復を促します。
【ストレス管理】
ストレスの原因を特定し適切に対処する。
またリラクゼーションや呼吸法などのストレス緩和法を行う。
【生活習慣の改善】
規則正しい睡眠や適度な運動を行う。
暴飲暴食、飲酒、喫煙などの悪習慣をやめる。
【正しい栄養補給】
バランスの良い食事をとる。
副腎疲労症候群に必要なビタミンやミネラルなどのバランスの良い天然由来のサプリメントを摂取する。
【ホルモン補充療法】
副腎皮質ホルモンの不足を補うために、医師の指示のもとでホルモン剤を服用する。
【代替療法】
漢方や鍼灸など東洋医学専門の院で体質改善を行う。
温灸などの自分で出来る医療器具で心身の癒しを行う。
副腎疲労症候群におすすめの漢方とは

副腎疲労症候群とはストレスによって副腎から分泌されるコルチゾールというホルモンが低下する状態です。
これにより疲労感、倦怠感、低血圧などの症状が起こります。
東洋医学ではこの状態を気虚(ききょ)や血虚(けっきょ)という病態です。
そのため気虚や血虚を補うための漢方薬や養生法が副腎疲労症候群に有効です。
副腎疲労症候群に使われる漢方薬3選
漢方薬では補気剤や補血剤と呼ばれるものを使います。
代表的な処方は以下の通りです。
【補中益気湯(ほちゅうえきとう)】
気虚の基本的な処方で、胃腸の消化機能を丈夫にして気を補います。
血の不足が少ない若い人で使うことが多い漢方薬です。
【四物湯(しもつとう)】
補血剤の基本的な処方で、栄養が不足していて疲れがたまっている場合に用います。
女性の月経不順や貧血にも効果があります。
【人参養栄湯(にんじんようえいとう)】
気血両虚の症状に対応する処方で、人参や当帰などの滋養強壮の生薬が含まれています。
疲労感や冷え性、食欲不振などに効果があります。
副腎疲労症候群におすすめの養生法
養生法では、以下の点に注意します。
【睡眠を十分にとる】
睡眠不足は副腎の回復を妨げます。
就寝前のスマホ使用は避けるようにします。
なるべくリラックスできる音楽や香りを楽しみ休みましょう。
【ストレスを減らす】
ストレスは副腎の負担になります。
自分の感情を抑圧せずに表現したり、周囲の人の支えを受け入れたりすることが大切です。
【食事をバランスよくよく噛んで摂る】
砂糖や精製された食品は避け、野菜や果物、全粒穀物などを多く摂るようにしましょう。
動植物から採れる天然のビタミンCやビタミンB群、亜鉛やマグネシウムなどのミネラルも副腎の機能を高めるのに必要です。
【適度な運動をする】
運動はストレスの解消や代謝の向上に役立ちます。
ただし、激しい運動は逆効果になるので、散歩やヨガなどの軽い運動から始めましょう。
副腎疲労を根本的に改善するには東洋医学の鍼灸
心身の状態をコントロールするためにはコルチゾール分泌を正常に維持できるようにすることが重要です。
そのためにはコルチゾールを作っている副腎が元気であることが大切です。
当院では東洋医学ではこのような副腎疲労を改善するには「自律神経の正常化と血流改善が重要」と考えています。
そのため当院ではこの改善を目的とした一人ひとりの体質に合った効果的なポイントに鍼灸治療を行います。
当院の鍼灸治療は病院の薬物療法やマニュアル通りの治療ではできない柔軟な鍼灸治療で効果を引き出します。
「どこに行けば自分の不調を正しく改善できるかわからない」と治療方法でお悩みの方は当院にお気軽にご相談ください。
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実際に当院ご来院になって改善された患者様の声と改善までの経過を報告します。
同じようにつらい思いをされている方の役に立てるのならばと皆さん快く掲載を許可頂きました。
これを読まれている患者様のご参考になれば嬉しく思います。
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鍼灸院コモラボ院長
ブログ管理・編集者
【国家資格・所属】
鍼灸あんまマッサージ指圧師、柔道整復師、心理カウンセラー、メンタルトレーナー 治療家歴14年、日本東方医学会会員、脈診臨床研究会会員
神奈川県の鍼灸整骨院にて13年勤務(院長職を務める)
現在、JR三鷹駅北口に自律神経専門の鍼灸院コモラボにて様々な不調の患者様に鍼灸治療を行っている。
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