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寝起きに口の中が苦い|口の中が苦い原因と対処法
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公開日:2025年07月05日
更新日:2025年07月05日
このブログを監修している鈴木貴之は国家資格であるはり師免許、きゅう師免許、柔道整復師免許、心理カウンセラーを取得した資格保有者です。
目次

寝起きに口が苦くなる原因について解説します

「朝起きるといつも口が苦く感じる」
このような症状を訴える方がよくご来院されます。
口に苦みを感じる強さや長さに関わらず、「口の中が苦い」という状態になるのはなぜでしょうか。
今回は「寝起きに口の中が苦い|口の中が苦い原因と対処法」と題して、この症状が起こる原因について詳しく解説します。
朝に口が苦くなる主な原因

朝に口が苦くなる主な原因は以下の通りです。
過食による胃腸の消化不良
一番多いケースとしては、日頃からの夕食の食べ過ぎや暴飲暴食などが考えられます。
夕食がまだ胃の中にある状態で完全に消化しきれないまま眠りにつくと、就寝中に胃酸が逆流して目覚めると口が苦い状態になることがよくあります。
口腔内のバクテリアが増殖
口臭の原因のほとんどは「口の中のバクテリアの増殖」によるものとされています。
口中に存在する細菌は、空気に触れるところを好みます。
虫歯等の原因になるのは酸素を好む「好気性菌」です。
歯肉の奥などに潜み歯周病の原因になる酸素を嫌うのが「嫌気性菌」です。
この中で嫌気性菌は、微量の硫黄(イオウ)を作り出します。
普段は唾液がその硫黄の臭いを緩和し、菌の増殖も抑えます。
しかし睡眠時などは唾液の分泌が減少するため、嫌気性菌のバクテリアが増殖し、硫黄によって口の中が苦く感じることがあります。
亜鉛不足
亜鉛は体の様々な箇所に分布しており、特に舌の上皮の部分などに多く存在しています。
日頃から「亜鉛の摂取量の不足」や「食品添加物の摂り過ぎによる亜鉛の吸収が妨げ」があると亜鉛の欠乏が生じます。
この亜鉛の欠乏によって舌表面の味覚を感知する味蕾(みらい)の機能が低下すると、味がおかしく感じたり、苦みを感じたりすることがあります。
その他にも、過度な疲労、ストレス、加齢、服用中の薬の副作用等でも、味蕾の感覚異常や、唾液の分泌量の減少が生じて、口の苦みのようなものが起こるケースがあります。
口の中の苦みは体調に異変があるサイン

主に上記のような理由で口の中に苦みが起こります。
しかし、多くの方は酸っぱい、渋い、臭いといった苦み以外の異なる感覚もあります。
その中で明らかに「苦い」という味を感じているのであれば、漢方的な視点で治療することができます。
漢方では「口が苦い」というのは体からの何らかのサインと捉えます。
肝臓や胆のうが疲れている
肝臓や胆のうなど肝胆系に負担がかかり、軽い炎症が起こると東洋医学の漢方では「熱や胆汁が上昇してきて、口が苦くなる」と考えます。
この状態は以下が原因で起こります。
・お酒の飲み過ぎ
・暴飲暴食
・ウイルスや細菌の感染
・寒さ
これらがきっかけとなって起こります。
消化器系や循環器系の疲労
その他にも、東洋医学の臨床面での考え方の中に、「脾は口に開竅する」「心は舌に開竅する」という概念があります。
「開竅(かいきょう)する」という言葉は各臓器の機能や状態が、体のその部分に「反映しやすい」といった意味です。
過食や心労などが原因となって、苦みのようなものを口全体で感じていれば、胃や消化器系である「脾」の弱りからくるもの、舌を中心に感じていれば循環器系である「心」の負担からくる、味覚の異常によるサインとも考察することができます。
すぐにできる対策と根本的な改善

取り急ぎ治したい症状ではなくても、ずっと口が苦いのは、誰でも不快に感じるものです。
その場しのぎの対処法としては、マウスウォッシュなどの活用によるケアがとても有効かと思われます。
症状が頻繁に続くようであれば、意識的に以下の注意をして生活習慣を整えましょう。
・暴飲暴食や早食いを避ける
・夜遅い飲食は控える
・十分な睡眠をとる
・ストレスをためない
上記の行動を心がけることが改善の基本です。
漢方では柴胡剤が使われる
東洋医学の漢方では口が苦い症状を「口苦(こうく)」といいます。
この口苦に対して漢方は「柴胡剤」と呼ばれる種類のものを処方します。
多くの口苦はこの柴胡剤に該当してくるものと思われます。
そうした処方でも改善が見られない場合は、肝臓や胆のう以外の原因も考えられるため処方する漢方も異なってきます。
また、なかなか治まらない場合は、何か病気が潜んでいることも考えられます。
口の苦みとともに体にあらわれている症状なども、事細かにしっかりと問診する、東洋医学専門の治療院に一度相談してみましょう。
ストレスで口が苦くなる症状を治す鍼灸治療
この口が苦くなる症状に対して当院では東洋医学に基づく鍼灸治療で改善を図ります。
口苦の症状だけでなく個々の体質を詳しくお調べし、その体質に合った効果的な東洋医学のツボを選定し鍼灸を行います。
それにより鍼灸の効果を最大限に引き出します。また局所的に唾液の分泌を促すツボを利用することでも口苦の改善を早める反応が期待できます。
当院で患者様の治療実績はこちらから

【患者様の声 口腔セネストパチー】
50歳女性 山梨県在住
Q1.当院の鍼灸治療を受ける前は、どのようなお悩みや気になることがありましたか?
口の中からポロポロ何かが落ちる、舌が勝手に動く、 歯ぐきがとけている様な感じでした。
Q2.(上記の状態が)ある事で、どのような嫌な思いをしましたか?
たくさんの病院に行っても問題がないと言われ精神的にも落ち込んでいました。
Q3.実際に当院の鍼灸治療を受診してみて、どのように感じましたか?
最後のとりでと思い、思い切ってきました。最初はとても不安でしたが、みなさん親切で安心でき ました。 症状は段々と良くなってきて、今はほとんど 気にならなくなりました。不安もなくなり、普通の生活 ができる様になりました。
Q4.当院へのご意見・ご要望があれば、ぜひお聞かせください。
先生のおかげです。本当にありがとうございました。
他にも実際に当院ご来院になって改善された患者様の声と改善までの経過を報告しています。
下記のリンクから別ページでご覧ください。


鍼灸院コモラボ院長
ブログ管理・編集者
【国家資格・所属】
鍼灸あんまマッサージ指圧師、柔道整復師、心理カウンセラー、メンタルトレーナー 治療家歴14年、日本東方医学会会員、脈診臨床研究会会員
神奈川県の鍼灸整骨院にて13年勤務(院長職を務める)
現在、JR三鷹駅北口に自律神経専門の鍼灸院コモラボにて様々な不調の患者様に鍼灸治療を行っている。
【SNS】
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