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胃が冷えると気持ち悪い|冷えによる胃痛におすすめの漢方薬

胃が冷えると気持ち悪い|冷えによる胃痛におすすめの漢方薬
公開日:2025年06月26日
更新日:2025年06月26日
このブログを監修している鈴木貴之は国家資格であるはり師免許、きゅう師免許、柔道整復師免許、心理カウンセラーを取得した資格保有者です。
このブログを監修している鈴木貴之は国家資格であるはり師免許、きゅう師免許、柔道整復師免許、心理カウンセラーを取得した資格保有者です。

冷えによる胃痛について詳しく解説します

食後に胃が重くて不快感を覚える状態を胃もたれといいます。
食べ過ぎ、飲み過ぎ、消化不良など、胃もたれの原因はいくつが考えられます。
その中で夏場に起こる胃の不調の原因は内臓の冷えから起きています。
今回は「胃が冷えると気持ち悪い|冷えによる胃痛におすすめの漢方薬」と題して冷えによる胃痛について詳しく解説します。

食後に胃が重くて不快感を覚える状態を胃もたれといいます。
食べ過ぎ、飲み過ぎ、消化不良など、胃もたれの原因はいくつが考えられます。
その中で夏場に起こる胃の不調の原因は内臓の冷えから起きています。
今回は「胃が冷えると気持ち悪い|冷えによる胃痛におすすめの漢方薬」と題して冷えによる胃痛について詳しく解説します。

胃の不調の根本原因とは

胃の不調が起こる根本原因はどこにあるのでしょうか。
詳しく解説します。

胃の不調が起こる根本原因はどこにあるのでしょうか。
詳しく解説します。

胃もたれは食べ物が胃に停滞して起こる

胃もたれが起こる原因は食べたものが腸に送り出されず、胃に停滞してしまうことで起こります。
いつもと同じ量の食事しか摂っていないのに「胃が重い」「食べ物がのどまでこみ上げる感じがする」といった場合は胃の機能が低下していることが考えられます。

飲み過ぎ、食べ過ぎ

脂っこい食事や冷たい飲み物をとり過ぎると胃腸が消化不良を起こすことがあります。
とくに脂っこいものは胃から十二指腸への排出に時間がかかるため、胃に残りやすい傾向があります。
その他にもアルコール、タバコ、香辛料、果汁、炭酸飲料のとり過ぎも、胃の不調を起こしやすい要因になります。

心身のストレス

胃の動きは自律神経からの指令によって調節されています。
その自律神経はストレスによって乱れやすく、胃はその影響を受けて不具合が生じます。

仕事やプライベートでトラブルがあったりすると、食欲がなかったり、胃がもたれたりすることはないでしょうか。
これはストレスによって、自律神経のバランスが崩れ、胃のぜん動運動や胃酸の分泌などの機能に異常が起きてしまうからと考えられています。

加齢による機能低下

胃は主にぜん動運動と胃酸を分泌することによって食べ物を消化し、小腸に送り出します。
年齢を重ねると、ぜん動運動が衰えたり胃酸の分泌量が低下するため食べ物の消化に時間がかかり、胃に食べ物が長く留まりやすくなります。
これにより胃もたれが発生します。
また、胃を胃酸から保護する粘液の分泌量も減少するため胃の不調を招きやすくなります。

東洋医学からみた胃の不調

東洋医学の漢方の考えでは、胃もたれの原因のひとつは「体の水分バランスが乱れ、胃の中に水がたまってしまった状態」と考えます。
この体の水分バランスの乱れが原因で女性は身体の冷えやむくみが起こる傾向がみられます。

この体質の方は、胃のあたりを軽く叩くと胃の中でポチャポチャと水が貯留している音がします。
原因はストレスによる自律神経の乱れ、冷暖房の普及による体温調節機能の低下などで内臓が冷えてしまっているためです。

普段からお腹の調子があまり良くないという人は、胃のところを触ってみてください。
もし、胃のあたりだけが冷たいと感じる方は、内臓が冷えて胃の機能が低下している可能性があります。
冷えが原因で起こっている胃の不調の場合は、体全体を温めて胃の働きを高めるようにしましょう。

胃の正しいセルフケアについて

ここからは胃もたれなど胃の不調に対する正しいセルフケアを解説します。

ここからは胃もたれなど胃の不調に対する正しいセルフケアを解説します。

消化のよい食べ物を煮込んで食べる

胃の不調には、胃もたれ、吐き気、胃の痛みなど、さまざまな症状があります。
これらの不調に共通する養生法は「消化によい食べ物と食べ方を正しく行う」です。

ストレスがある場合や胃が弱っている場合はとくに消化のよいものを選んで食べるようにしましょう。
主に胃の調子を整える野菜には以下のものがおすすめです。
・大根
・かぶ
・山芋
・れんこん

この野菜は生で食べるよりやわらかく煮込んで食べると、より消化が良くなり、体を内側から温めてくれます。
また、みそや納豆などの発酵食品もお腹の調子を整えてくれるのでおすすめです。

体を温め、水分を排出する食材を摂る

胃もたれの改善には、胃のはたらきを助け、水分を排出する食材を摂り入れるのがよいでしょう。
ただし、体を冷やす食材は避けるようにしましょう。

体を温め、水分を排出する食材

・ショウガ
・ネギ
・カボチャ
・シナモン

余分な水分を排出する食材

・玄米
・ナス
・枝豆
・トウモロコシ

消化によい正しい食べ方

食べたものが消化されて胃が空になるまでに、だいたい3~5時間かかるといわれています。
胃が弱っている人はそれ以上の時間を要することがあります。

胃の調子がおかしいなと思った時には、1日3食にこだわらず、その日の体調に応じて、食べるタイミングや量を調節しましょう。
食事のあと胃がもたれやすい方は1回の食事量を少なめにして、4~5回に分けて食べるほうが消化しやすくなります。

また胃が冷えると消化能力が落ちますので、なるべく冷たい飲み物は避けるようにしましょう。

胃の不調におすすめの漢方薬

東洋医学の漢方では、「気(き)・血(けつ)・水(すい)」のバランスを整えるために胃腸の働きを重視しています。
そのため胃腸の調子を整える漢方薬が数多くあります。
その中でも胃の冷えに対しては胃に溜まった余分な水分を排出し、胃を温めて働きを向上させる漢方薬がおすすめです。

東洋医学の漢方では、「気(き)・血(けつ)・水(すい)」のバランスを整えるために胃腸の働きを重視しています。
そのため胃腸の調子を整える漢方薬が数多くあります。
その中でも胃の冷えに対しては胃に溜まった余分な水分を排出し、胃を温めて働きを向上させる漢方薬がおすすめです。

①六君子湯(りっくんしとう)

胃がもたれて食欲が湧かない方は六君子湯(りっくんしとう)がおすすめです。

六君子湯の効能と効果

体力中等度以下で下記の症状に当てはまる方。
・胃腸が弱い
・食欲がない
・みぞおちがつかえる
・疲れやすくい
・貧血
・手足が冷えやすい

次の諸症に当てはまる方。
・胃炎
・胃腸虚弱
・胃下垂
・消化不良
・食欲不振
・胃痛
・嘔吐

六君子湯の特徴

胃のあたりを叩くとポチャポチャと水がたまっているような音がする場合に用います。
胃の動きを良くし、胃に溜まった水の停滞を改善する漢方薬です。
・冷えやすい
・みぞおちがつかえやすい
・全身に倦怠感がある
・食欲不振
・胃痛
・嘔吐
これらの症状におすすめです。

②安中散(あんちゅうさん)

冷えやストレスなどで胃が痛む方は安中散(あんちゅうさん)がおすすめです。

安中散の効能と効果

体力中等度以下で下記の症状に当てはまる方。
・腹部に力がない
・胃痛又は腹痛がある
・胸やけ
・げっぷ
・胃もたれ
・食欲不振
・吐き気
・嘔吐

次の諸症に当てはまる方。
・神経性胃炎
・慢性胃炎
・胃腸虚弱

安中散の特徴

ストレスや冷えによって低下した胃の働きを改善するのが特徴です。
・やせ型
・体力が低下している方
・ストレスを感じやすい方
これらの体質で胃痛や胸やけ、吐き気、食欲不振が起きたときにおすすめです。

③人参湯(にんじんとう)

疲れやすく、冷える方は人参湯(にんじんとう)がおすすめです。

人参湯の効能と効果

体力虚弱で、疲れやすく、手足などが冷えやすい方。
次の諸症に当てはまる方。
・胃腸虚弱
・下痢
・嘔吐
・胃痛
・腹痛
急性胃炎
・慢性胃炎

人参湯の特徴

胃を温めて、胃の動きを良くする特徴があります。
手足やお腹が冷えやすい方で以下の症状がある方におすすめです。
・胃痛
・下痢
・嘔吐

また体力が低下した人などの胃の不調に向いています。

冷えで起こる胃痛は当院の鍼灸治療で改善できます

このような胃の痛みが起こるときは鍼灸治療が効果的です。
鍼灸は胃薬など薬物に頼らずに自律神経やホルモンの乱れによる胃の不調を改善する効果があります。
「薬を飲み続けても胃の不調が治らない」とお悩みの方はぜひ、当院の鍼灸治療を受けてみてはいかがでしょうか。

当院で患者様の治療実績はこちらから

実際に当院ご来院になって改善された患者様の声と改善までの経過を報告します。
同じようにつらい思いをされている方の役に立てるのならばと皆さん快く掲載を許可頂きました。
これを読まれている患者様のご参考になれば嬉しく思います。
下記のリンクから別ページでご覧ください。



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