
BLOG
ブログ
クーラー病は何日で治る?|冷房病の原因と治し方について
- カテゴリ:
- 全身のお悩み

公開日:2025年06月17日
更新日:2025年06月17日
このブログを監修している鈴木貴之は国家資格であるはり師免許、きゅう師免許、柔道整復師免許、心理カウンセラーを取得した資格保有者です。
目次

冷房病やクーラー病について詳しく解説します

夏季になると、冷房(エアコン)を利用する機会も増えてきます。
使用頻度が高まると「常に体がだるい」など様々な心身の不調を呈するようになります。
これを「冷房病」または「クーラー病」といいます。
今回は「クーラー病は何日で治る?|冷房病の原因と治し方について」と題して、冷房病の原因、症状、対策や治し方、冷房病になりやすい人の特徴などについて解説していきます。
冷房病(クーラー病)は自律神経失調症の一つ

冷房病(クーラー病)とは、冷房やエアコンがよく効いた室内に夏場に長時間滞在することで身体の体温調節機能に不具合が生じ、周囲の温度にうまく適応できなくなる病気です。
この冷房病は自律神経失調症の一つであると認識されています。
冷房病になりやすい人の特徴
この冷房病になりやすい人は健康体とは異なる特徴があります。
以下の特徴があります。
・普段から体温が低い
・もともと冷え性がある
・筋肉量が少ない
・動脈硬化など血管の老化がある
以上の特徴に当てはまる方は冷房で体温が低くなりやすいために冷房病にかかるリスクが高いと指摘されています。
女性や高齢者は大人の男性に比べると筋肉量が少ないため、そのため熱を蓄える作用がある筋肉組織が乏しく冷房によって過度に身体が冷えやすい傾向にあります。
体温調節の不具合で冷房病が起こる

我々は、夏になると体内での発熱を抑えて、熱を体外に逃がしやすい体質に変化させます。
主に毛細血管を拡張させるとともに発汗して体温を出来るだけ下げようと働きが活発になります。
夏はそのような体質であるため、仕事するオフィスなど冷房の効いた室内では、血管が収縮しにくく体内の熱成分が放熱し過ぎて身体が冷える傾向にあります。
また涼しい部屋と暑い屋外との激しい温度差によって自律神経のバランスが崩れやすくなると考えられます。
冷房病は、こういった屋内外の気温差によって自律神経に異常が起こって体調を崩すことを指しています。
特に、夏場は、エアコンがよく効いた屋内と、気温が高い屋外を行き来する機会が増えます。
この屋内外の気温差が大きくなればなるほど、体温の調節機能を行う自律神経は何度もめまぐるしく働かなければならず、自然と負担が大きくかかります。
血管の収縮と拡張を繰り返すことで自律神経が乱れる
また、夏は冷房環境で体を冷やしすぎるため、体温を保持するために血管を収縮させる動きが活発に働きます。
その一方で、屋外の暑い環境下では逆に血管を拡張させて体内にこもっている熱を放散する状態も活発に働きます。
この二つの働きが目まぐるしく入れ替わることで徐々に自律神経がダメージを受けると考えられています。
・手足末端が冷えて手足がしびれる
・内臓を含めた全身の血流が悪化し冷えを感じやすくなる
・全身の身体がなかなか温まらずに発汗しにくくなる
こういった不調を感じる場合は自律神経の疲労による冷房病の可能性があります。
冷房病は疲労物質や老廃物が体内に貯留しやすくなり、免疫力低下で夏風邪にかかりやすくなります。
エアコンの乾燥した空気で夏風邪に罹る
またエアコンを低い温度で設定しすぎると、室内の空気が乾いて鼻粘膜や気道粘膜などが乾燥しやすくなります。
この乾燥によって鼻汁、咳嗽など風邪に類似した症状が出現しやすくなります。
さらに乾燥した粘膜にウイルスなどの病原体が付着すると夏風邪に罹り、発熱症状などを認めて重症化する可能性も高まります。
冷房病の具体的な症状

自律神経システムは身体の血流を調整しているのみならず、胃腸の蠕動運動の機能やホルモン分泌の調節なども司っています。
そのため冷房病で自律神経の調子が悪くなるとあらゆる心身の不調に繋がることが指摘されています。
冷房病の具体的な症状は以下の通りです。
・倦怠感
・身体の浮腫
・冷え
・肩こり
・顔面のほてり
・微熱
・喉の痛み
・頭痛
・腰痛
・吐き気
・腹痛
・胃痛
・下痢
・生理痛の悪化
・神経痛
過剰な気温差から生じるストレスや自律神経の乱れが身体に引き起こす反応は個人差があり、多種多様です。
冷房病の対策は生活習慣の見直しから

冷房病による症状を改善させるためには、まず普段の生活習慣を見直すことが重要なポイントです。
冷房病は、とくに不規則な生活習慣などによって自律神経のバランスが崩れることで起こります。
そのため日常的に充実したセルフケアを実践することが身体の自律神経を正常化させる効果が高いと考えます。
また乱れた生活習慣に加えて、冷房環境と屋外の気温差による体へのダメージが相乗すると冷房病の症状は重症化します。
出来る限り寝る時などを含めて冷房温度と外気との室温差は5℃以内に抑えるように設定しましょう。
自律神経のバランスを整える2つのポイント
自律神経のバランスを効率よく回復させるためには、根本的な原因となっている生活習慣の見直しが重要なポイントです。
具体的には以下の二つがポイントです。
・栄養バランスの優れた食事メニューを取り入れる
・適度な運動を行ってストレス解消を図る
以上のポイントが効果的です。
特に、夏場の暑い時期でも身体を温める温かい食べ物や飲み物などの食品を摂取するようにしましょう。
さらにゆっくりと入浴できる時間を設けてリフレッシュできる入浴生活を送るようにします。
これらを気をつけることで良質な睡眠を確保することでき、冷房病の症状改善と予防につながります。
冷房病を改善する治療方法について

冷房病を改善するために自律神経のバランスを整える治療方法は以下の通りです。
・身体に痛みがある場合は市販薬として鎮痛剤を服用する
・保温効果を有する当帰芍薬散や人参湯などの漢方薬を服用する
ただし、薬物はそれぞれ体質によって効果効能は異なります。
体質に合わない際には医師や薬剤師に相談しましょう。
また、身体が冷えやすい場合は、厚着をして首周りを温めるなど物理的な保温も事前の対策として実施するようにしましょう。
冷房病における大切な対策は3つです。
・体を冷やさないようにする
・身体から熱成分が放散しないようにする
・全身を常に温かい状態に保持する
全身を温める際の要点としては、主に頚部、手首、足首など太い血管が走行している部位を重点的に保温するようにします。
そうすることで効率的に全身を温かく維持することができます。
冷風は直接的に身体に当てないようにする
冷房は夏場の高温高湿下での生活を快適にしますが、冷房病を引き起こす危険性が高まります。
室内外の温度差、冷房機の吹き出し口の向きや当たる距離に注意し、冷風を直接的に身体に当てないように注意しましょう。
また夏場の時期は外気温が上昇すると、自然とオフィスのエアコンの設定温度も低くなりがちです。
職場の冷房が効きすぎて体がつらくなり、我慢して働いていると冷房病に陥ってしまうケースも少なくありません。
オフィスにおけるエアコンの設定は職場の人々が快適に仕事業務を行うために注意すべき点であります。
躊躇せず職場のメンバーと協力相談して冷房病の対策を講じることが重要です。
扇風機やサーキュレーターを併用する
エアコンの設定温度としては、おおむね室温と屋外との寒暖差が5℃以内にすることがポイントです。
したがって、真夏の時期においても、大体エアコン温度を26~28℃に設定するようにしましょう。
また快適に過ごすためにも扇風機やサーキュレーターなどを上手に併用しましょう。
その他にはエアコンの除湿モードを利用して湿度を低下させることで体感温度を下げて職場でも快適に過ごしやすい環境が作れます。
エアコンの冷気で起こる冷房病は鍼灸で改善できます
このようなエアコンの冷気で起こる冷房病は自律神経を調整する鍼灸治療で改善できます。
鍼灸には血流を促進させ、筋肉の緊張を解消させる効果があるだけでなく、自律神経の正常化も期待できます。
ぜひ、冷房病による体調不良でお悩みの方は当院にご相談ください。
当院で患者様の治療実績はこちらから

実際に当院ご来院になって改善された患者様の声と改善までの経過を報告します。
同じようにつらい思いをされている方の役に立てるのならばと皆さん快く掲載を許可頂きました。
これを読まれている患者様のご参考になれば嬉しく思います。
下記のリンクから別ページでご覧ください。


鍼灸院コモラボ院長
ブログ管理・編集者
【国家資格・所属】
鍼灸あんまマッサージ指圧師、柔道整復師、心理カウンセラー、メンタルトレーナー 治療家歴14年、日本東方医学会会員、脈診臨床研究会会員
神奈川県の鍼灸整骨院にて13年勤務(院長職を務める)
現在、JR三鷹駅北口に自律神経専門の鍼灸院コモラボにて様々な不調の患者様に鍼灸治療を行っている。
【SNS】
Youtube , Instagram , X(Twitter)
この症状に対する質問