ビタミン欠乏症｜ビタミン不足で起こる様々な不調

公開日：2025年06月13日
更新日：2025年06月13日

このブログを監修している鈴木貴之は国家資格であるはり師免許、きゅう師免許、柔道整復師免許、心理カウンセラーを取得した資格保有者です。

ビタミン不足で生じる症状について解説

ビタミンが身体にとって重要な栄養素であることは誰もが知っていることです。
では、ビタミンが不足すると健康にどのような支障が出るのかはご存知でしょうか。
実はその答えは簡単ではありません。
なぜなら「ビタミン」は、人の体の機能を正常に保つために必要な有機化合物の総称だからです。

ビタミンにはさまざまな種類があり、それぞれ役割が違います。
あるビタミンが不足したときの症状と、別のビタミンが不足したときに出現する症状は異なります。
今回は「ビタミン欠乏症｜ビタミン不足で起こる様々な不調」と題して、ビタミン不足で生じるビタミン欠乏症について解説します。

ビタミン体内で生成できないもの

3大栄養素であるタンパク質、炭水化物、脂質は人のエネルギーになるため、大量に摂取しなければなりません。
しかしビタミンはそこまでの量は必要ありません。
しかしビタミンは、たとえ少量であっても必要量は必ず摂取しなければなりません。

それは微量であってもビタミンが不足すると、体の機能を正常に保つことができないからです。
しかもほとんどのビタミンは体内で生成することができないため、ビタミンを含む食材を食べて摂取する必要があります。

このビタミン欠乏症は、ビタミンやビタミンを含む食材の摂取不足や吸収障害などで起こります。
そしてビタミン欠乏症の症状は、不足したビタミンによって異なります。
代表的なビタミンであるC、B1、A、Dが不足したらどのような病気を引き起こすのか詳しく解説します。

ビタミンCが不足すると壊血病などを引き起こす

「ビタミンといえばC」といわれるほど、ビタミンCは重要な栄養素です。
ビタミンCの不足で生じる病気としては壊血病がよく知られています。

壊血病を予防するビタミン

ビタミンCの正式名称はascorbic acid（アスコルビン酸）といいます。
これは「壊血病（scorbutic）に対抗する（anti-）酸（acid）」という意味です。

人類は体内でビタミンCをつくることができません。
そのため壊血病を予防するためには食事などからビタミンCを摂る必要があります。

 壊血病はビタミンCが不足すると起きる病気で以下の症状が起こります。
・倦怠感
・疲労感
・食欲不振
・口や鼻から出血
・太ももで内出血

コラーゲンを作るうえで欠かせないもの

ビタミンCは皮膚、骨、血管という重要器官を作るうえで欠かせません。
ビタミンC自体がこれら組織の元になるわけではなく、組織に含まれるコラーゲンの生成に必要になります。
このコラーゲンは酵素の働きによってつくられるのですが、ビタミンCがその酵素の働きを助けます。
もし皮膚、骨、血管からコラーゲンが失われたら強度が出なくなります。
したがってビタミンCは「体を支えるものを下支えている」といえます。

ビタミンCの不足は筋肉を萎縮させてしまう

ビタミンCが不足すると筋肉が縮んでしまう「筋萎縮」が起きることがわかっています。
そのため、高齢者がビタミンC不足に陥ると身体能力が低下につながります。
高齢の方こそ、積極的にビタミンCを摂るようにしてください。

ビタミンB1が不足すると脚気などを引き起こす

最近は「脚気（かっけ）」という病気をほとんど聞かなくなりました。
それは日本人の栄養状態がよくなり、ビタミンB1が決定的に不足することがなくなったからです。

脚気は、ビタミンB1が不足して神経障害が起こり発症します。
脚気の症状は以下の通りです。
・倦怠感
・食欲不振
・手足のしびれ
・心不全

ビタミンB1は糖質の代謝に関係している

ビタミンB1の欠乏が健康を著しく損なう理由には「糖質の代謝に関係している」からです。
糖質は脳や神経の重要なエネルギーです。
ビタミンB1が不足して糖質を代謝できなくなると、これらの働きに支障が起こります。
脳や神経に障害が起こるため全身が機能不全に陥ります。

薬として用いられる

ビタミンB1は次の病気や症状の治療薬として使われることがあります。

【治療に使われる病気や症状】
・神経痛
・筋肉痛
・関節痛
・末梢神経炎
・末梢神経麻痺
・心筋代謝障害

ビタミンA不足は早産の恐れがある

ビタミンAはさまざまな食品に含まれています。
そのため日本などの先進国でこれが不足することはまれです。
食糧問題を抱える発展途上国などでは今でもビタミンA欠乏症が社会問題や健康問題になっています。

とくに妊婦さんがビタミンA不足に陥ると早産になるリスクが高まります。
さらに生まれてきた子供の目や肺、胃腸に障害が出る可能性もあります。
また、がん、加齢黄斑変性症、麻疹にビタミンAが関係しているという指摘もあります。

ビタミンD不足は骨軟化症やくる病を引き起こす

ビタミンDは骨の強度を維持する作用があります。
体が、骨の主要成分であるカルシウムを吸収するときに、ビタミンDがそれを助けます。
そのためビタミンDが不足すると骨が軟化して細くなる骨軟化症を引き起こすことがあります。

子供の骨が軟らかくなってしまう病気を「くる病」といいます。
ビタミンDは、高齢者の骨粗鬆症（こつそそうしょう）の予防や治療に使われることもあります。

各ビタミンを摂るための食材について

ビタミンが不足しそうになったらサプリメントで補充してもかまいません。
しかし基本はやはり食べ物から摂ることが望ましいと考えます。
その理由には食べ物でビタミンを摂れば、ほかの栄養素も摂取できるからです。

またビタミンはそれぞれの種類をバランスよく摂る必要があります。
ここでは上記で紹介したビタミンC、B1、A、Dを多く含む食材を解説します。

ビタミンCが多い食材

・緑茶
・赤ピーマン
・芽キャベツ
・焼きのり
・アセロラ

ビタミンB1が多い食材

・玄米
・豆腐
・ソラマメ
・サツマイモ
・豚肉
・ウナギ

ビタミンAが多い食材

・牛レバー
・サツマイモ
・ニンジン
・ホウレンソウ
・チーズ
・牛乳
・ピーマン
・マンゴー

ビタミンDが多い食材

・サケ
・マグロ
・サバ
・牛レバー
・チーズ
・キノコ
・オレンジジュース
・ヨーグルト

自律神経失調症でお悩みの方はご相談ください

当院の鍼灸治療は脳の疲労や興奮状態を解消させ、自律神経のバランスを整え、ホルモンの働きを良くするために行います。
筋肉の緊張や血流障害などを調整し全身の血行循環を改善し不調を解消させます。
鍼灸によって自律神経やホルモンの働きをコントロールしている脳の中枢神経の働きを正常化することで、自律神経やホルモンバランスの乱れを解消します。
この施術を行うことで、無意識のうちに緊張していた筋肉の緊張が取れて、呼吸が深くなります。
それだけで不調が軽減するケースも多いです。
身体の不調でお悩みの方は当院にご相談ください。

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実際に当院ご来院になって改善された患者様の声と改善までの経過を報告します。
同じようにつらい思いをされている方の役に立てるのならばと皆さん快く掲載を許可頂きました。
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