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耳が痛い原因はストレス|耳の痛みの正しい対処法
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公開日:2025年05月28日
更新日:2025年05月28日
このブログを監修している鈴木貴之は国家資格であるはり師免許、きゅう師免許、柔道整復師免許、心理カウンセラーを取得した資格保有者です。
目次

ストレスが原因の耳の痛みが増えている

「原因不明の耳の痛みが治らない」
「いつも耳が詰まっている感じがする」
このような症状がある場合は、ストレスが原因の可能性があります。
耳の痛みは小さな子供から高齢者まで幅広い年代で見られる症状です。
何らかの病気が隠れている可能性がありますが、最近ではストレスが原因で耳が痛くなるケースが増えています。
今回は「耳が痛い原因はストレス|耳の痛みの正しい対処法」と題して、ストレスが原因の耳の痛みについて解説します。
たまに耳が痛くなるのは心身のストレスが原因

精神的ストレスや身体的ストレスが原因で耳がズキンと痛くなることがあります。
症状は持続的ではなく一時的であることが特徴です。
リンパ液が内耳に溜まると耳がズキンと痛くなる
ストレスが蓄積すると自律神経のバランスが崩れます。
そうなると耳の奥にある「内耳」にリンパ液が溜まるようになります。
その結果、耳の調子が悪くなり、耳の奥がズキンとした痛みが出現するようになります。
またストレスによって血流が滞ることでも耳の奥に痛みを感じることがあります。
一時的に耳が痛くなってもすぐに治る場合は問題のない症状です。
以下の対処法を参考にしながら様子をみてみましょう。
ストレスで耳が痛いときの正しい対処法

ここではストレスが原因で起こる耳の痛みへの対処法や治し方を解説します。
1. 漢方薬を使用する
ストレスで耳が痛い場合、漢方薬を使用すると症状が楽になることがあります。
ただ、漢方薬は一人ひとりの体質や症状に合うものを東洋医学的な診断で選ばなければ十分な効果を発揮しません。
そのため自己判断で選ばず漢方薬を取り扱う専門の漢方薬局で処方してもらいましょう。
2.市販の痛み止め薬を使用する
耳の痛みがあるものの、治療ができない場合は市販の痛み止め薬(鎮痛薬)を使うのもひとつの方法です。
しかし市販の鎮痛薬はあくまでも対処療法です。
服用を続けても根本治療にはなりません。
耳の痛みが続く場合はできるだけ早めに治療を開始しましょう。
3.生活習慣を改善する
ストレスで耳が痛い場合は、綿棒などで耳をいじりすぎないようにしましょう。
耳掃除をすると耳の奥にある迷走神経が刺激されるため気持ちが落ち着きます。
しかしストレスが溜まるたびに耳の中をいじる癖がついてしまいます。
この頻繁の行為によって耳を強く掻いたり必要以上に耳掃除をすると耳の中を傷つけて外耳炎になってしまいます。
ストレスで耳が痛くなる病気

耳の痛みが続いている場合は、ストレスによる何らかの病気にかかっている可能性があります。
ここでは、耳の痛みが起こるストレス性の病気について解説します。
1.メニエール病
メニエール病は内耳にあるリンパ液が滞留することでさまざまな症状が起こる病気です。
耳の痛みだけでなく、数十分~数時間続くめまいが数日~数ヶ月間隔で繰り返します。
【主な症状】
・数時間続くめまい(ぐるぐる回る・フワフワする)
・吐き気
・嘔吐
・耳鳴り
・難聴(片耳が多い)
・耳閉感(耳が詰まる感じ)
メニエール病の原因はまだ現代医学でははっきりと解明されていません。
現段階では精神的ストレスや疲労、睡眠不足、気圧の変化などが関係しているといわれています。
メニエール病は放置すると聴力の低下を引き起こす危険性があります。
上記の症状を感じたらすぐに治療を開始しましょう。
2.外耳道炎
外耳道炎とは外耳道(耳介から鼓膜までの通り道)の皮膚に起こる感染症をさします。
外耳道炎の多くは耳掃除で綿棒などで強くこすることで皮膚が傷付いて炎症を起こします。
ストレスがたまると耳掃除をしすぎてしまう方が多いため、注意が必要です。
【症状】
・耳の痛み
・かゆみ
・赤み
・耳の中から強い臭いの分泌物が出る
かゆみが生じると強く耳かきをしてしまい、さらに外耳道が傷ついて症状を悪化させてしまうこともあります。
3.気象病
気象病は医学用語ではありません。
主に急な気温や気圧の変化によって引き起こされるさまざまな体調不良のことをいいます。
特に気温や気圧が急低下したときに気象病が起こりやすい傾向があります。
【症状】
・耳の痛み
・耳鳴り
・耳が詰まる
・肩や首の凝り
・血圧の変化
・喘息
・自律神経の乱れ
・頭痛
・めまい
・だるさ
・関節痛
・更年期症状の悪化
・不眠
上記の症状は天気が悪くなった際に誰もが感じるわけではありません。
この気象病は日頃からストレスを抱えている方に起こりやすいのが特徴です。
最初に気圧の変化を感知するのは「内耳」といわれています。
ストレスによって内耳にある交感神経が刺激されると痛みが発生するといわれています。
気象病を予防するにはなるべくストレスを溜め込みすぎず、十分な睡眠や入浴(温度38~40度)、耳のマッサージ、首・肩のストレッチなどを行いましょう。
4.耳管開放症
耳管開放症とは、鼻咽腔(鼻の奥)と中耳(耳の鼓膜の内側)をつなぐ耳管が開きっぱなしの状態になることでさまざまな症状が起きる病気です。
【症状】
・耳の痛み
・閉塞感
・耳鳴り
・自声強調(自分の声が響く・大きく聞こえる)
・自分の呼吸音が耳に響く
・難聴
・頭痛
・手足の冷え
・立ちくらみ
・めまい
・神経質になる
・疲労感
耳管開放症は時間帯や天気、心身の状況によって症状の現れ方が異なります。
また頭を下げたり横になったりすると少し楽になる傾向があります。
原因は年代によって異なります。
・30~40代はストレス、過度なダイエット、妊娠、脱水症状
・70代以降は加齢による身体機能の低下や耳管周辺の筋力低下
症状が改善しない場合は治療を開始しましょう。
5.耳痛症
体の各部には網の目のように末梢神経が張り巡らされていますが、末梢神経のうち感覚神経が何らかの原因で圧迫されたり刺激を受けたりすることで痛みを感じる場合があります。
これを耳痛症といいます。
耳の中には三叉神経や舌咽神経がありますが、これらの知覚神経が興奮すると刺すような耳の痛みを感じることがあります。
【症状】
・耳の奥がチクチク痛い
・針を刺すような痛みが起こる
神経痛はストレスや疲労による自律神経の乱れが一因になっているといわれています。
改善のためには生活習慣を整えて、できるだけストレスを溜め込まないことが大切です。
ストレスによる耳の痛みでお悩みの方はご相談ください
このような「ときどき耳の奥でズキンと痛む」「耳の中で痛みを感じる」といったストレスによる耳の痛みには鍼灸治療が効果的です。
鍼灸には過敏になった神経の興奮を鎮める効果の他に、肩こりや首こりなど筋肉の張りや痛みを取り除いたり、リラックス効果を高めて再発予防にも効果があります。
そのため薬に頼ることなく神経過敏で起こる耳痛症を改善させることができます。
「どこに行けば自分の不調を正しく改善できるかわからない」と治療方法でお悩みの方は当院にお気軽にご相談ください。
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実際に当院ご来院になって改善された患者様の声と改善までの経過を報告します。
同じようにつらい思いをされている方の役に立てるのならばと皆さん快く掲載を許可頂きました。
これを読まれている患者様のご参考になれば嬉しく思います。
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鍼灸院コモラボ院長
ブログ管理・編集者
【国家資格・所属】
鍼灸あんまマッサージ指圧師、柔道整復師、心理カウンセラー、メンタルトレーナー 治療家歴14年、日本東方医学会会員、脈診臨床研究会会員
神奈川県の鍼灸整骨院にて13年勤務(院長職を務める)
現在、JR三鷹駅北口に自律神経専門の鍼灸院コモラボにて様々な不調の患者様に鍼灸治療を行っている。
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