
BLOG
ブログ
ツムラ39は自律神経に効く|自律神経失調症に効く漢方薬7選
- カテゴリ:
- 全身のお悩み

公開日:2025年05月09日
更新日:2025年05月09日
このブログを監修している鈴木貴之は国家資格であるはり師免許、きゅう師免許、柔道整復師免許、心理カウンセラーを取得した資格保有者です。
目次
- 1 自律神経失調症に効く漢方薬について
- 2 自律神経失調症は心身に不調が起こる総称
- 3 自律神経失調症が起こる原因
- 4 自律神経失調症の症状
- 5 自律神経失調症に漢方薬が効く理由
- 6 自律神経失調症に効く漢方薬7選を解説
- 7 酸棗仁湯(さんそにんとう)|103番
- 8 半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)|16番
- 9 苓桂朮甘湯(りょうけいじゅつかんとう)|39番
- 10 柴胡加竜骨牡蛎湯(さいこかりゅうこつぼれいとう)|12番
- 11 加味逍遙散(かみしょうようさん)|24番
- 12 加味帰脾湯(かみきひとう)|137番
- 13 抑肝散(よくかんさん)|54番
- 14 ツムラとクラシエの漢方薬の違い
- 15 自律神経失調症に効果的なセルフケア
- 16 生活リズムや生活習慣を整える
- 17 寝る前のスマホ作業を控える
- 18 心身のストレスをためない工夫をする
- 19 自律神経失調症の症状でお悩みの方はご相談ください
- 20 当院で患者様の治療実績はこちらから

自律神経失調症に効く漢方薬について

・最近、原因不明の頭痛やめまいに悩んでいる
・自律神経失調症に効く漢方薬には何があるのか知りたい
このようなお悩みや疑問を抱えている方はおられますでしょうか。
めまいや頭痛、不安、イライラなどの症状があるのに、病院で検査をしても原因がわからない場合は自律神経失調症の可能性があります。
今回は「ツムラ39は自律神経に効く|自律神経失調症に効く漢方薬7選」と題して自律神経失調症によく用いる漢方薬の種類や特徴、漢方薬の大手メーカーであるツムラとクラシエの違いについても解説します。
自律神経失調症でお悩みの方はぜひ参考にしてみてください。
自律神経失調症は心身に不調が起こる総称

自律神経失調症とは、ストレスや生活習慣の乱れによって自律神経のバランスが崩れることで生じる、さまざまな不調の総称です。
自律神経失調症は主に頭痛やだるさなどの身体的な症状とイライラや気分の落ち込みなどの精神的な症状、両方に不調があらわれる傾向があります。
自律神経失調症が起こる原因
自律神経失調症が起こる主な原因は心身のストレスの影響が挙げられます。
とくに真面目な性格で神経過敏な方はストレスを感じやすい体質であるため自律神経が乱れやすく自律神経失調症になりやすいといえるでしょう。また、生活習慣の乱れや、更年期における女性ホルモンの乱れなどがきっかけで自律神経失調症が生じる場合もあります。
自律神経失調症の症状
自律神経失調症でみられる主な症状は次のとおりです。
【精神的な症状】
・全身のだるさ
・疲れやすさ
・頭痛
・動悸
・不眠
・ほてり
・食欲不振
【身体的な症状】
・イライラ
・気分の落ち込み
・不安感
・やる気や集中力の低下
上記のような症状を現代医学では不定愁訴(ふていしゅうそ)と呼びます。
この不定愁訴は西洋医学的な検査をしても異常がみられないことが特徴です。
原因がわからないために西洋医学的な治療が受けられないこともあります。
自律神経失調症に漢方薬が効く理由

東洋医学における自律神経失調症の主な原因は、からだのエネルギーである気血(きけつ)と呼ばれるエネルギーや栄養の不足と考えます。
漢方薬の考えではこの気血の状態を改善できるものがあります。
そのため自律神経失調症によるさまざまな症状の緩和が期待できます。
自律神経失調症に効く漢方薬7選を解説
ここでは、自律神経の乱れを整える漢方薬を7種類紹介します。
それぞれの漢方薬の特徴や、適している方の特徴などについて解説するのでぜひ参考にしてみてください。
酸棗仁湯(さんそにんとう)|103番

酸棗仁湯は精神不安、神経過敏、不眠症の治療などに用いられる漢方薬です。
自律神経失調症や神経症による不眠の治療に対して処方されることもあります。
体力が低下しており、心身が疲れている方に向いています。
半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)|16番

・気分がふさぎこむ
・のどに物がつまったような感じがする
・息苦しさがある
以上のような場合によく処方されます。
からだのエネルギーである「気」の巡りをよくすることで、ふさいだ気分やのどの異物感を和らげます。
苓桂朮甘湯(りょうけいじゅつかんとう)|39番

苓桂朮甘湯はめまい、頭痛、動悸などの治療に用いられる漢方薬です。
胃腸の水分代謝を促すことで余分な水分を取り除きます。
それにより自律神経の乱れから生じるめまいや耳鳴りなどの症状を和らげます。
柴胡加竜骨牡蛎湯(さいこかりゅうこつぼれいとう)|12番

柴胡加竜骨牡蛎湯は、精神不安やイライラなどの症状に対してよく用いられる漢方薬です。
東洋医学の考えである気の巡りを整え、体内にこもった熱を冷ますとともに心を鎮めます。
比較的体力があり、胸や脇の部分に圧迫感を感じる方や、動悸やイライラが気になる方などに向いています。
加味逍遙散(かみしょうようさん)|24番

加味逍遙散は、更年期障害や月経周期に関する精神症状に対してよく用いられる漢方薬です。
からだの栄養である血(けつ)を補うことで、滞っていた気の巡りを改善します。
この働きで精神不安やイライラ、不眠などの症状を和らげることができます。
体力があまりなく、肩こりや疲れやすさが気になる方に向いています。
加味帰脾湯(かみきひとう)|137番
加味帰脾湯は、精神不安や不眠症に対してよく処方される漢方薬です。からだが弱くて顔色も悪く、疲れやすくて気力が出ない方や、疲れているのに眠れない方にもおすすめです。
抑肝散(よくかんさん)|54番

抑肝散には神経の高ぶりを抑える作用があります。
そのため神経症、不眠症、小児夜泣きの治療などによく用いられる漢方薬です。
気の巡りをよくして自律神経のバランスを整えることができるため、イライラや興奮といった神経の高ぶりを抑えます。
また抑肝散には、幸せホルモンとも呼ばれるセロトニンを増やすはたらきもあります。
ツムラとクラシエの漢方薬の違い
ツムラとクラシエの漢方薬の違いは、主に次の3つです。
・薬の市場規模
・剤型
・生薬の配分と量
漢方薬のメーカーといえば「ツムラ」と「クラシエ」をイメージする方が多いのではないでしょうか。
これら2つのメーカーでは、医療用漢方薬の市場におけるシェアが大きく異なり、8割以上を占めているのがツムラです。
また、ツムラの漢方薬は顆粒状(荒い粒状)のものが主ですが、クラシエの漢方薬には粉薬(細かい粒状)や錠剤もあります。
また、同じ名前の漢方薬でも、ツムラとクラシエそれぞれで原料となる生薬の量、配分が異なる場合もあります。
ただし、同じ名前の漢方薬であればそれぞれの薬効に大きな違いはないと考えていいでしょう。
自律神経失調症に効果的なセルフケア

漢方薬の服用以外にも、以下のような自律神経を整える生活習慣に修正することで改善が見込めます。
・生活リズムや生活習慣を整える
・寝る前のスマホ作業を控える
・ストレスをためない工夫をする
それぞれのセルフケア方法について詳しく解説します。
生活リズムや生活習慣を整える
自律神経を整えるためには生活リズムや生活習慣において以下のような方法を取り入れましょう。
・朝はカーテンを開けて日光を浴びる
・眠れなくても同じ時間にベッドに入る
・運動習慣をつける
朝に日光を浴びると睡眠を促すホルモンである「メラトニン」の分泌が抑制されるため生活のメリハリがつきやすくなります。
日頃から昼夜逆転の生活を送りがちな方は、すぐには眠れなくても夜はベッドに入る習慣をつけることから始めましょう。
また自律神経を整えるには適度な運動習慣をつけることも大切です。
適度な運動は、自律神経失調症の主な原因であるストレスの解消につながります。
寝る前のスマホ作業を控える
寝る直前までスマホの画面を見るとブルーライトの影響で睡眠がさまたげられる可能性があります。
睡眠の質が下がると、日中の生活リズムが崩れてしまい自律神経が乱れる原因になります。
寝る前はスマホやPCなどの画面を見ないようにしましょう。
心身のストレスをためない工夫をする
ストレスは自律神経を乱す大きな原因のひとつです。
しかし日々受けるストレスをゼロにすることは不可能に近いため、自分なりのストレス解消法を複数用意しておくことが大切です。
例えば以下のような方法がおすすめです。
・好きなことを楽しむ
・人と話す
・思っていることをノートに書く
・専門家に相談する
自分に合った方法をみつけておきましょう。
自律神経失調症の症状でお悩みの方はご相談ください
メンタル不調は放置するとうつ病や不眠症など精神疾患に進展してしまう可能性があります。
そのため少しでも不調を感じたらすぐに心身のケアが大切です。
東洋医学では昔からこのような病気になる前のメンタル不調を「未病(みびょう)」と呼び、この未病を治療することを「未病治(みびょうち)」と呼んで治療をする対象にしていました。
「病気になる前から予防のためにメンタルヘルスをケアする」という考えは東洋医学ならではの考えです。
ぜひ、心の不調を感じている方は東洋医学を取り入れてみてはいかがでしょうか。
当院で患者様の治療実績はこちらから

実際に当院ご来院になって改善された患者様の声と改善までの経過を報告します。
同じようにつらい思いをされている方の役に立てるのならばと皆さん快く掲載を許可頂きました。
これを読まれている患者様のご参考になれば嬉しく思います。
下記のリンクから別ページでご覧ください。


鍼灸院コモラボ院長
ブログ管理・編集者
【国家資格・所属】
鍼灸あんまマッサージ指圧師、柔道整復師、心理カウンセラー、メンタルトレーナー 治療家歴14年、日本東方医学会会員、脈診臨床研究会会員
神奈川県の鍼灸整骨院にて13年勤務(院長職を務める)
現在、JR三鷹駅北口に自律神経専門の鍼灸院コモラボにて様々な不調の患者様に鍼灸治療を行っている。
【SNS】
Youtube , Instagram , X(Twitter)
この症状に対する質問