気絶したように寝る病気は？｜横になるとすぐ眠ってしまう原因

公開日：2025年04月18日
更新日：2025年04月18日

このブログを監修している鈴木貴之は国家資格であるはり師免許、きゅう師免許、柔道整復師免許、心理カウンセラーを取得した資格保有者です。

気絶したように寝てしまう原因を解説

仕事から帰って少しだけ休憩しようと思い、
「横になると朝まで寝ていた」
「起きるとあっという間に数時間経っていた」
という経験はありますか。

気絶したように寝てしまうことが何度も続くと、「何かの病気ではないか」と不安になりますよね。
今回は「気絶したように寝る病気は？｜横になるとすぐ眠ってしまう原因」と題して、横になると気絶したように寝てしまう原因や考えられる病気について解説していきます。

気絶と睡眠の違いについて

横になるとすぐに寝てしまうのは、気絶した状態なのでしょうか。
どのような状態を、気絶または睡眠と言うのか詳しく解説していきます。

気絶とは短時間意識を失うこと

気絶は血流の減少によって突然意識がなくなることをさします。
意識がなくなるだけでなく、身体の力が抜けて姿勢を保持することもできなくなります。
気絶しているときの身体の特徴は下記の通りです。

・短時間意識を失う
・身体が動かない
・呼吸が浅くなったり脈が弱くなったりする
・肢体が冷たくなる
・脳に十分な血液量が行き渡ると意識が戻る

アルコールを飲んだ後に眠ってしまうときは気絶に近い状態といいます。

睡眠は体の疲れをとる生理反応

睡眠とは、体内の疲れをとるために必要な生理反応です。
主に体のメンテナンスを行う時間です。

睡眠には以下の3つを目的があります。
・疲労の回復
・記憶の整理
・自律神経を整える

また睡眠時の身体の特徴は下記の通りです。
・身体の動きが止まる
・意識が失われる
・心拍数や血圧、体温、代謝が下がる
・脳の活動が低下する
・夢を見る
・何らかの刺激を受けると覚醒する

通常、睡眠に至るまでにはある程度の時間が必要です。
しかし、横になるとすぐに寝てしまう場合は、通常の睡眠とは違う気絶に近い状態に体がなっている可能性があります。

横になると気絶したように寝てしまう原因

ここからは、なぜ気絶したように寝てしまうのか、その原因について解説します。
主に、以下の2つが考えられます。
・睡眠負債
・過眠症

どのような症状なのか解説します。

慢性的な睡眠不足である睡眠負債

睡眠負債とは、慢性的な睡眠不足が体に蓄積して心身に支障をきたしている状態をさします。
この状態が続くと自律神経やホルモンバランスが崩れる恐れがあります。

ときに自律神経が乱れると、自律神経が調節している身体の機能に不具合が生じて疲労感、倦怠感、イライラなどが現れます。
また睡眠負債は日中の眠気などに繋がり集中力が低下する恐れもあります。

十分に睡眠をとっているのに眠くなる過眠症

過眠症とは、十分に睡眠をとっているにもかかわらず、日中に強い眠気が生じている状態のことです。
脳の睡眠中枢や覚醒中枢の異常によって引き起こされます。
過眠症にはいくつか種類があるので、以下で詳しく紹介します。

過眠症の種類

ここでは過眠症に含まれる3種類について解説します。

・ナルコレプシー
・特発性過眠症
・反復性過眠症

それぞれの特徴は以下の通りです。

①ナルコレプシー

ナルコレプシーは世界的には1000人から2000人に1人にみられる珍しい病気です。
主な症状は日中の耐え難い眠気と居眠りを繰り返します。
このときの居眠りは長くても30分以内と短いのが特徴です。
目覚めたあとは一時的に眠気がスッキリするのが特徴です。
しかし寝ついてすぐに金縛りにあったり、現実と区別がつかないような夢を体験したりすることもあります。

②特発性過眠症

昼間に眠気に襲われ、居眠りをする症状があります。
特発性過眠症の特徴は、1時間以上続く居眠りです。
目覚めた後はスッキリと覚醒できずに眠気が持続するという特徴があります。
夜間睡眠が10時間以上と著しく長い場合があります。

③反復性過眠症

反復性過眠症は、非常にまれな疾患です。
ほとんどは10歳代で生じ、女性よりも男性に起こる頻度が高いとされています。
強い眠気を呈する時期（傾眠期）が3日から3週間続いた後、自然に回復します。
症状がなくなったあとも不定期に傾眠期がくり返しあらわれるのが特徴です。

質の良い睡眠を取るための習慣

気絶したような眠りが起きる原因に慢性的な睡眠不足や過眠症が関係していることを解説しました。
上記の疾患はいずれも睡眠の質を高めることで改善できる見込みがあります。
以下に具体的な方法を3つ示しました。

・規則正しい生活を送る
・ゆっくり湯船に浸かる
・睡眠環境を整える

それぞれ詳しく解説していきます。

規則正しい生活を送る

まずは朝起きたらすぐに、太陽の光を浴びるようにしましょう。
日の光を浴びることで体内時計が調整され、夜になると自然な眠気からぐっすりと眠れるように整います。
また食事は1日3食しっかり食べるのも規則正しい生活には重要です。
しっかりと生活リズムを整えるためには、休日も平日と同じ時間帯に起床し食事を済ませる必要があります。
また就寝直前に食事をすると、消化活動が優先されて眠りを妨げることがあるため要注意です。
ほか、覚醒作用があるカフェインを含むコーヒーやチョコレートは就寝前には摂らないようにしましょう。

ゆっくりと湯船に浸かる

質の高い睡眠を摂るためには、お風呂に浸かって身体を温めることが大切です。
一般的には、いったん体温が上昇した後、下降するタイミングで心地よい眠気が起こるとされています。
入浴のタイミングは就寝したいおよそ90～120分前に入浴を済ませることです。
眠る頃に体温が下がって眠気が生じやすくなります。

湯舟の温度は38℃のぬるめのお湯が適温であり、25分～30分程度浸かり、ゆっくりと体を温めるようにしましょう。
熱めのお風呂が好みの方は42℃で5分程度、半身浴をしたい方は約40℃のお湯で30分程度浸かるとよいでしょう。

睡眠環境を整える

寝室の環境を整える時には、まず温度と湿度を調整しましょう。
睡眠に適しているとされる温度は以下の通りです
・夏場は25℃〜26℃
・冬場は22℃〜23℃

湿度は通年で50％〜60％に設定します。
これよりも低い場合は加湿器などを使って調整してましょう。

その他にも以下の2つもポイントです。
・照明を消して暗くする
・静かな環境を作る

身体がリラックスできるように、寝具にも気をつけましょう。
枕の高さやマットレスの硬さなど、身体に合わせてください。

睡眠障害などでお悩みの方はご相談ください

気絶したように寝てしまう症状は睡眠の質の低下や自律神経の乱れによって脳の機能が低下することで起こります。
この原因である睡眠の質を向上させ睡眠障害を予防するには東洋医学に基づく鍼灸治療が効果的です。
当院では一人ひとりの体質にあったツボを選定し効果を最大限に引き出す治療を行っております。
ぜひ、気絶したように寝てしまう症状を含めた睡眠でお悩みの方は当院にご相談ください。

当院で患者様の治療実績はこちらから

実際に当院ご来院になって改善された患者様の声と改善までの経過を報告します。
同じようにつらい思いをされている方の役に立てるのならばと皆さん快く掲載を許可頂きました。
これを読まれている患者様のご参考になれば嬉しく思います。
下記のリンクから別ページでご覧ください。