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生理後症候群が起こる原因|生理後の女性の潜在性鉄欠乏が問題
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公開日:2025年4月17日
更新日:2025年4月17日
このブログを監修している鈴木貴之は国家資格であるはり師免許、きゅう師免許、柔道整復師免許、心理カウンセラーを取得した資格保有者です。
目次

生理後の不調は生理後症候群

生理前の不調を指すPMS(生理前症候群)はよく知られています。
しかし、最近では生理後に体調が悪化する方が増えています。
生理後に以下のような不調を感じることはありますか。
・体がだるい
・眠気が強くなる
・動悸や不安がある
・気分の落ち込みがある
生理後にこれらの症状が起こる場合は貧血や潜在性鉄欠乏に関係した「生理後症候群」の可能性があります。
今回は「生理後症候群が起こる原因|生理後の女性の潜在性鉄欠乏が問題」と題して生理後に起こる不調について詳しく解説します。
生理後に起こる潜在性鉄欠乏について

女性は生理で血を出すとき、体からたくさんの鉄が失われます。
研究では1回の生理で男性が必要とする1か月分の鉄が喪失するといわれています。
この鉄が不足すると心身の不調を引き起こすことになります。
その中でも貧血は、血液の中のヘモグロビン(酸素を運ぶ成分)が減少することで体が酸欠の状態になることをさします。
しかし、最近では「潜在性鉄欠乏(かくれ貧血)」という状態の方が増えています。
この潜在性鉄欠乏は貧血ほどの鉄の不足は起きていないが、体の中の鉄が減少しているために調子を崩しやすい状態をいいます。
例えば、病院に行くほどではないが「疲れやすい」「イライラする」「なんとなく元気がない」という不調を感じる場合は潜在性鉄欠乏の可能性があります。
この「潜在性鉄欠乏(かくれ貧血)」は普通の健康診断では検査しない採血項目です。
そのため自分でも気づかないことが多いのです。
頻繁に生理後に体調を崩す女性の多くは、この鉄不足が原因かもしれません。
生理後症候群のセルフチェックリスト

以下の不調に当てはまる場合、鉄不足やかくれ貧血の可能性があります。
・生理後に体がだるくなる
・生理後に起き上がりづらい
・生理後に冷えを感じやすい
・生理後に下痢しやすい
・日常的に倦怠感が強い
・朝からやる気が出ない
・急に動くとふらつきや息切れがある
・夜、足がむずむずして眠れない
これらの症状に心当たりがある方は、まずはお気軽にご相談ください。
生理後症候群は東洋医学的な診断で行う

生理前症候群(PMS)や貧血は医学的な診断名があります。
しかし、「生理後症候群」や「潜在性鉄欠乏」は診断名としては存在しません。
そのため当院では生理後の不調に対し、問診や東洋医学的な診断方法を行い、鉄不足や潜在的な貧血の有無を体質によって確認します。
その結果に基づいて、適切な東洋医学的なツボを利用した鍼灸治療で症状の改善を目指します。
また治療後はメンタル面のケアを含めた総合的なアドバイスを行っています。
例えば、ストレス管理や睡眠の質の改善、カウンセリングを通じて心身のバランスを整えるアプローチも行います。
これにより、症状の根本的な改善を図ることができます。
当院における生理後症候群の改善例

①鍼灸治療で倦怠感が改善(30代女性)
生理後に倦怠感と不安感が強く、仕事に支障をきたすほどの不調を訴えて来院されました。
クリニックでの血液検査では鉄不足は見られず、ホルモンバランスの乱れが疑われました。
医師の診察の結果、低用量ピルを処方することになりましたが症状は改善されませんでした。
そのため当院に来院し生理周期を整えるために東洋医学的な鍼灸治療を開始しました。
1か月後には生理後の不調が軽減し、2か月後にはほぼ症状が消失しました。
患者様から「生活の質が大きく向上した」とのうれしい報告を受けました。
①鍼灸治療で冷えやが改善(40代女性)
生理後に疲労感と冷えを感じるようになり、日常生活に支障をきたして来院されました。
クリニックで血液検査の結果、フェリチン値が低く、潜在性鉄欠乏と診断されていました。
鉄剤の補充を開始しましたが、1か月経っても疲労感が改善されませんでした。
当院で東洋医学に基づく鍼灸治療を行い、2か月後に体温も高まって安定しました。
よくある質問
【①潜在性鉄欠乏とは何ですか】
潜在性鉄欠乏は体内の鉄が不足し、ヘモグロビンを作る材料が十分でない状態を指します。
このヘモグロビンが少ない状態だけでは貧血と診断されることはありません。
しかし鉄不足で以下の症状が現れることがあります。
・イライラや憂うつ
・集中力低下や朝起きられない
・冷え性、疲れやすさ
・肌荒れ、不妊
【②鉄FeとフェリチンFtの違いは何ですか】
フェリチンFtは体内の鉄の貯蔵するためのたんぱく質を示します。
鉄が不足すると、この貯金であるフェリチンが消費されてしまい結果として貧血になります。
医学的にはフェリチンの数値が80–100が基準です。
【③鉄剤を飲むうえでアドバイスは何かありますか】
鉄剤を服用する際は、以下を一緒に摂ると吸収率が上がります。
・ビタミンC
・ビタミンB12
・葉酸
生理後症候群でお悩みの方はご相談ください
生理後症候群は自律神経やホルモンのバランスが正常な働きに回復できれば改善します。
そのためには薬物による対処療法ではなく、東洋医学に基づく根本的な鍼灸治療が効果的です。
実際に当店に来院されている生理後症候群でお悩みの方は改善しております。
生理後症候群でお悩みの方はぜひ当院の東洋医学の鍼灸を選択肢として考えていただきたいと思います。
当院で患者様の治療実績はこちらから

実際に当院ご来院になって改善された患者様の声と改善までの経過を報告します。
同じようにつらい思いをされている方の役に立てるのならばと皆さん快く掲載を許可頂きました。
これを読まれている患者様のご参考になれば嬉しく思います。
下記のリンクから別ページでご覧ください。


鍼灸院コモラボ院長
ブログ管理・編集者
【国家資格・所属】
鍼灸あんまマッサージ指圧師、柔道整復師、心理カウンセラー、メンタルトレーナー 治療家歴14年、日本東方医学会会員、脈診臨床研究会会員
神奈川県の鍼灸整骨院にて13年勤務(院長職を務める)
現在、JR三鷹駅北口に自律神経専門の鍼灸院コモラボにて様々な不調の患者様に鍼灸治療を行っている。
【SNS】
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