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【鍼灸で改善】一次性咳嗽性頭痛の特徴と原因について
- カテゴリ:
- 頭や顔の悩み
公開日:2024年11月30日
更新日:2024年11月30日
このブログを監修している鈴木貴之は国家資格であるはり師免許、きゅう師免許、柔道整復師免許、心理カウンセラーを取得した資格保有者です。
目次
咳をすると頭痛がする症状でお悩みの方に適切なアドバイス
「咳をすると頭に響いて痛みが起こる」
「咳をすると頭痛がするし、つらくなるとめまいや吐き気も起こる」
こうした咳による頭痛を繰り返す原因は、一次性咳嗽性頭痛(いちじせいがいそうせいずつう)の可能性があります。
今回は「【鍼灸で改善】一次性咳嗽性頭痛の特徴と原因について」と題して一次性咳嗽性頭痛の特徴や診断基準、対処法について解説します。
一次性咳嗽性頭痛は脳に異常がない頭痛
一次性咳嗽性頭痛とは、頭蓋内に疾患が存在しない状態でありながら、咳やいきみが原因となって起こる頭痛のことです。
CTやMRIで脳を検査しても異常が見つからないものであるため、いわゆる「頭痛もちの頭痛(一次性頭痛)」のひとつに含まれます。
『国際頭痛分類第3版(ICHD-3)』にも一次性咳嗽性頭痛は記載されています。
『国際頭痛分類第3版』では、神経内科の外来を受診した方で一次性咳嗽性頭痛に該当するのは1%のみと報告されています。
一次性咳嗽性頭痛は決して珍しい頭痛ではない
この1%という数値だけを見たら、「一次性咳嗽性頭痛は珍しい頭痛」という印象を持たれる方がいらっしゃるかもしれません。
しかし、胸部疾患を扱う外来だとこのような咳をする患者のおよそ5分の1の方は一次性咳嗽性頭痛が起きているといわれています。
そのため一次性咳嗽性頭痛は、咳に悩まされている方にとっては決して珍しい頭痛ではありません。
また、一次性咳嗽性頭痛は40歳以上の女性によくみられるとされています。
一次性咳嗽性頭痛の特徴的な症状
【いきむ動作で起こる】
咳、くしゃみ、排便、重いものを持ち上げるなど、頭蓋内圧が急激に上がるような踏ん張る行動をしたときに起こります。
【おでこや側頭部が痛くなる】
頭の前方や側頭部に痛みを感じることが多い傾向にあります。
痛みは一側性(片側)または両側性に発生する場合があります。
【鋭く刺すような痛み】
鋭く、刺すような痛みが特徴です。
多くの場合、痛みは激しく「頭の内部が破裂する感じ」という表現をする方もおられます。
【持続時間が短い】
一次性咳嗽性頭痛の持続時間は数秒から数分程度で消えることが一般的です。
ただし、激しい痛みが落ち着いたあとも弱い痛みが少し残存することがあります。
【持続的な鈍痛が残る】
一部の患者では、急性の激しい痛みが治まった後に、数時間にわたる軽度の鈍痛が続くことがあります。
【その他の症状がない】
基本的に、一次性咳嗽性頭痛では視覚異常やめまいなどの付随症状は伴いません。
もしある場合は「二次性咳嗽性頭痛」を疑う必要があります。
一次性咳嗽性頭痛は原因不明
一次性咳嗽性頭痛の原因について、現在医学では正確な原因は不明とされています。
しかし、いくつかの要因が関与していると考えられています。
下記の要因が相互に関連して発症していると考えられますが、詳しいメカニズムについては解明が進んでいないのが現状です。
【頭蓋内圧の一時的な上昇】
咳やくしゃみによって瞬間的に頭蓋内の圧力が上昇し、頭痛が誘発されることがあります。
【血流の変化】
咳をした際に、脳内の血流が急激に変化し、それが頭痛を引き起こす可能性が考えられています。
【年齢・性別によるリスク】
主に40歳以上の女性に発症が多く見られます。
これは一次性頭痛に特有の特徴です。
一次性咳嗽性頭痛の診断基準
『国際頭痛分類第3版』では、一次性咳嗽性頭痛の診断基準を次のように定めています。
A)B~Dを満たす頭痛が2回以上起こっている。
B)咳、いきみ、その他のヴァルサルヴァ(=いきみ)手法、あるいはこれらの組み合わせによって頭が痛くなる。
C)頭痛は突発的に起こる。
D)痛みは1秒~2時間持続する。
上記の基準は一次性咳嗽性頭痛を知る目安として参考になります。
一次性咳嗽性頭痛の治療方法
一次性咳嗽性頭痛は、咳やくしゃみなどの突然の圧力変化によって引き起こされる頭痛です。
西洋医学の治療には、この発作時の頭痛軽減と再発予防が目的となります。
まず、発作が起こった際には、鎮痛薬(NSAIDsやアセトアミノフェンなど)を使用して痛みを和らげるよう促します。
これに加えて、β遮断薬(プロプラノロール)やカルシウム拮抗薬(ベラパミル)などの予防薬が処方されることもあります。
これらの薬物は、頭痛の発作を抑制し、再発のリスクを減少させる効果があります。
また、咳嗽(いわゆる咳)が頭痛の引き金となるため、咳の原因となるアレルギーや風邪などの疾患に対する治療も重要になります。
アレルギー性鼻炎や上気道感染症など咳の原因に対して適切な薬物治療を行い、咳嗽を軽減することも症状の改善に繋がります。
高血圧、喫煙、肥満は要注意
一次性咳嗽性頭痛は、咳やくしゃみ、力みなどにより一時的に頭痛が発生します。
通常は短時間で治まりますが、痛みが強くなる場合があります。
この頭痛は、特に中年期以降の方で、高血圧、喫煙、肥満などのリスク因子がある方に多く見られる症状です。
日常生活での予防として、過度な咳やくしゃみを避けるため、喉のケアや適度な水分補給を心がけることが重要です。
それ以外にも便秘を避けるために食物繊維を多く含む食事をとり、排便時に無理な力みを控えることも大切です。
さらに、リラックスできる環境を整え、過度な緊張やストレスを避けることが頭痛の軽減につながります。
一次性咳嗽性頭痛は鍼灸で改善できる
このような一次性咳嗽性頭痛は鍼灸で改善できます。
鍼灸は一次性咳嗽性頭痛を引き起こす血圧の変化、頭蓋内圧の上昇など自律神経の乱れによって及ぼす要因を解消させることができます。
それ以外にも首や肩の筋緊張を緩和させ頭部へのストレスを軽減させ、一次性咳嗽性頭痛を起こす原因や要因を減らすことができます。
ぜひ、一次性咳嗽性頭痛でお悩みの方は当院にご相談ください。
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同じようにつらい思いをされている方の役に立てるのならばと皆さん快く掲載を許可頂きました。
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鍼灸院コモラボ院長
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鍼灸あんまマッサージ指圧師、柔道整復師、心理カウンセラー、メンタルトレーナー 治療家歴14年、日本東方医学会会員、脈診臨床研究会会員
神奈川県の鍼灸整骨院にて13年勤務(院長職を務める)
現在、JR三鷹駅北口に自律神経専門の鍼灸院コモラボにて様々な不調の患者様に鍼灸治療を行っている。
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