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疲れるとリンパが腫れる|ストレスによる自律神経失調症
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- 全身のお悩み

公開日:2024年08月14日
更新日:2025年01月09日

このブログを監修している鈴木貴之は国家資格であるはり師免許、きゅう師免許、柔道整復師免許、心理カウンセラーを取得した資格保有者です。
目次

リンパの腫れの症状や病気について適切なアドバイス

風邪を引いたときに、首筋のリンパが腫れたことはないでしょうか。
風邪によるリンパの腫れであれば一般的に認知されている症状ですので心配することはありません。
なかには自覚症状が特にないのに、リンパが腫れてしこりができることがあります。
また腫れだけでなく微熱も出ていたりすると、何か他の病気なのではと気になる方もいると思います。
しかし、原因不明でリンパが腫れているといっても過剰に心配する必要はありません。
なぜならストレスや疲れでもリンパが腫れることもあるからです。
今回は「疲れるとリンパが腫れる|ストレスによる自律神経失調症」と題して、ストレスや疲れでリンパが腫れるメカニズムや改善方法を解説します。
全身のリンパは身体の老廃物を排泄する働きがある

何気なく使うことの多い「リンパ」。
しかし、このリンパについて説明しようとすると、意外とうまく説明できない方も多いのではないでしょうか。
まずは、このリンパの意味や具体的な役割について解説していきます。
リンパとは、端的に説明すると私たちの体内を流れている体液の一つです。
リンパ管と呼ばれる管を通って全身をこのリンパ(液)が巡っています。
このリンパが最も大切な役割は身体の不要物を回収することです。
具体的にリンパが回収するもの老廃物や余計な水分になります。
その他には体内に侵入した細菌や、ウイルスなども回収して排出してくれます。
リンパ管はいわば、ゴミを集めて流してくれる下水管というイメージ。
このリンパとリンパ管によって体内の老廃物を排泄させて健康を保っています。
リンパ節の痛みや発熱はウイルスや細菌と免疫細胞が闘っている

リンパには、フィルターの役割を果たす「リンパ節」という器官もあります。
このリンパ節の数は全身に600~700個あるとされています。
このリンパ節にウイルスなどの異物がリンパ管を通って集められ、リンパ節に存在する免疫によって処理されます。
リンパ節は特に、首をはじめとした6か所に集中してあります。
風邪を引くと首が腫れたり痛みや発熱が出たりするのは、首にあるこのリンパ節が、細菌やウイルスとしっかり闘ってくれている証拠です。
またリンパ節はウイルスや細菌に対するフィルターのような役割をしているだけではなく、免疫細胞の一つである「リンパ球」を数多く抱えているのも特徴です。
ウイルスや細菌などの異物が体内に侵入すると、このリンパ球が増加します。
その結果としてリンパ節で炎症が起こり、腫れてしこりや痛みになります。
いわば、リンパ節は免疫力を発揮するための関所といえます。
ストレスでリンパが腫れる原因に筋肉低下の可能性

では、このリンパがストレスや疲れで腫れるのは一体どこに原因があるのでしょうか。
その答えは、「リンパの循環状態」に原因があります。
リンパ液と同じ体液の一つである血液は、心臓の強力なポンプ機能によって、全身を巡っています。
この血液は下半身の末端まで流入すると、ふくらはぎの筋ポンプ作用によって、上半身へと押し戻す力が加わり、また心臓へと戻ることができます。
ところがリンパには、心臓のような強力なポンプ機能で循環していません。
主な循環の力は全身の筋運動で起こる収縮の力を利用しています。
そのため、筋力が低下している状態やあまり身体を動かさない状態だと、リンパの流れが悪くなりリンパ液が詰まりやすくなる可能性があります。
常にストレスや疲れなどを抱えていると、筋肉が緊張してこわばってしまい、リンパの循環が悪くなります。
この筋肉の緊張でリンパの流れも悪くなると詰まりが生じて腫れてしまいます。
ストレスでリンパが腫れたときにする身体へのケア

リンパがストレスや疲れで腫れている場合、まず身体の筋緊張を緩め、自律神経を整えることが重要です。
身体の緊張をとり自律神経の働きを正常に戻するためには、まず背骨にある筋肉を緩めるよう調節することを優先します。
今からお伝えする呼吸筋のエクササイズは課題である背骨の筋肉の緊張を緩めるだけでなく自律神経をリラックスさせる効果もあります。
次のような手順でエクササイズを行います。
【呼吸筋のエクササイズ】
①両手を胸の上部に重ね当て息をゆっくりと口から吐く
②息をゆっくり鼻から吸いながら、持ちあがる胸を手で下に押し下げる。顎を前上方に突き出す。
③ 息をゆっくり口から吐きながら手の力を抜いて元の姿勢に戻す。
このエクササイズを1セット3回を続けることで背骨の筋緊張が緩まり、自律神経がリラックスしやすくなります。
ストレスで起こるリンパの腫れは鍼灸治療で改善できる
私たちの健康を保つ上で、リンパは重要な役割を果たしています。
今回解説したリンパの腫れは病院では「原因不明」という診断を受けることがあり、西洋医学では治療方法はありません。
しかし、ストレスや疲れなどで起こるリンパの腫れは比較的誰でも起こる不調であるため、治療できずに悩んでいる方は多いと思われます。
また過度なストレスを受け続けると、リンパが腫れるだけではなく、自律神経失調症を招く原因にもなり、さまざまな不調があらわれます。
このような疲労やストレスからくるリンパの腫れは東洋医学に基づく鍼灸治療でじゅうぶん改善できます。
普段からストレスや疲れを溜め込んでリンパが腫れやすい方は悪化させる前に、ぜひ当院にご相談ください。
病院でリンパの腫れと診断を受けた方の治療実績はこちらから

病院でリンパの腫れと診断を受けた方で改善された患者様の声と改善までの経過を報告します。
同じようにつらい思いをされている方の役に立てるのならばと皆さん快く掲載を許可頂きました。
これを読まれている患者様のご参考になれば嬉しく思います。
下記のリンクから別ページでご覧ください。


鍼灸院コモラボ院長
ブログ管理・編集者
【国家資格・所属】
鍼灸あんまマッサージ指圧師、柔道整復師、心理カウンセラー、メンタルトレーナー 治療家歴14年、日本東方医学会会員、脈診臨床研究会会員
神奈川県の鍼灸整骨院にて13年勤務(院長職を務める)
現在、JR三鷹駅北口に自律神経専門の鍼灸院コモラボにて様々な不調の患者様に鍼灸治療を行っている。
【SNS】
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