噛み合わせが悪いとめまいが起こる？ 原因に自律神経が関係

公開日：2024年08月08日
更新日：2024年09月18日

このブログを監修している鈴木貴之は国家資格であるはり師免許、きゅう師免許、柔道整復師免許、心理カウンセラーを取得した資格保有者です。

噛み合わせの不具合によるめまいでお悩みの方に適切なアドバイス

噛み合わせなどが原因で起こる顎関節症の症状の中に「めまい」があります。
一見、嚙み合わせとめまいは関係性はない様に思えますが、嚙み合わせの悪い顎関節症の患者の中にはめまいや耳鳴りなどの症状に悩んでいると言う方が少なくありません。
今回は「噛み合わせが悪いとめまいが起こる？ 原因に自律神経が関係」と題して嚙み合わせとめまいの関係性と対処法を解説します。

顎関節症の代表的な症状

嚙み合わせの悪さによって起こる顎関節症の代表的な症状には、

・顎が痛む
・口の開閉がしにくい
・顎がコキコキと鳴る

などが挙げられます。
またこれら以外の症状が現れる方もいらっしゃいます。
顎関節症に伴う症状でよく起こるのがめまい、耳鳴り、頭痛です。

嚙み合わせによるめまいはストレスも原因

意外に思う方が多いかと思いますが、精神的なストレスによっても顎関節症を引き起こす原因になります。
過度な精神的ストレスを感じると脳は無意識にそのストレスを発散させようとします。

その発散行動として歯を強く食いしばったり歯ぎしりと言った行動を取るといわれています。
そして食いしばりや歯ぎしりの力が過度に顎関節にかかった結果、顎関節症が発症すると考えられます。

噛み合わせの悪さは歯以外にも影響する

噛むという行動は顎周囲の筋肉を使い、同時に首や肩などの筋肉も連動して動いています。
噛み合わせが悪いと余計な筋肉に負荷が掛かり神経などを圧迫して不調を引き起こします。

人間は筋肉に掛かった負荷を解消するために無意識に身体が無理な姿勢を取ってバランスを保とうと働きます。
この無理な姿勢が長引くと全身の筋肉のバランスが崩れてしまいます。
さらに筋肉のバランスが崩れると骨格が歪み、全身の不調へと繋がります。

噛み合わせといえば顎周辺の局所的な不調と思いがちですが、実は全身不調の原因となるので要注意です。

噛み合わせで起こる異常を咬合関連症候という

「めまいで病院に受診しても特に医師から異常は見当たらないといわれる。」
このように原因もハッキリしないまま、めまいが続いて苦痛を感じていらっしゃる方も多いのではないでしょうか。

めまいは人間の平衡感覚を保つのに必要な器官である三半規管が関係している症状であるため、まずは耳鼻科を受診される方が殆どだと思います。
しかし、耳鼻科ではなく歯科の領域である歯の噛み合わせが悪い事が原因でめまいが起こる事があります。
この嚙み合わせの不具合によって起こるめまいの特徴は、動揺性のめまい(ふらつく様な感じ)があります。

また、めまいの他にも頭痛などの全身の不調を訴える方は少なくありません。
こういった噛み合わせの異常で起きる様々な症状を「咬合関連症候」といいます。

顎関節から内耳にストレスが加わり三半規管を刺激してしまう

それではなぜ、嚙み合わせの不具合や顎関節症でめまいが起こるのでしょうか？
それは、顎関節が側頭骨（耳の周りに位置する頭蓋骨）と下顎骨（顎の骨）の間に位置する関節だからです。
さらにこの側頭骨の奥に、めまいに関係する三半規管が位置する内耳があります。

そのため噛み合わせが悪く、顎関節に負担をかけ続けると顎関節の受け止める側頭骨にも負荷が掛かり、内耳にもストレスによる悪影響を及ぼしてしまいます。
この内耳へのストレスが三半規管を刺激しめまいを引き起こすと考えられています。

三半規管は身体の平衡感覚を保つ繊細な動きをする器官です。
耳鼻科の検査で三半規管自体に異常が見つからない場合でも顎関節からの過度の刺激などによって不調を起こす可能性があります。

耳鼻科ではっきりしないめまいであれば嚙み合わせが原因

耳鼻咽喉科を受診しても特に異常が見当たらないと診断されてしまうと、はっきりした治療方針が決まらないままめまい症状を放置してしまいます。
そうするとめまいが慢性化して治りにくくなることがあります。

最近の研究では耳鼻科で原因不明とされているめまいの多くは噛み合わせが関係していると考えられています。
他の科でめまいの原因が特定されない場合は、1度歯科で噛み合わせを診てもらうようにしましょう。

嚙み合わせによるめまいは鍼灸治療でも改善できる

また噛み合わせが原因であれば、顎や首、頭の筋肉を緩める事もめまいを解消させるためには重要です。
その場合は鍼灸治療が有効です。

噛み合わせや顎関節症の治療は治療院によって様々で特色も違います。
治療方針がご自身の体質に合っているかを調べるもの大切です。

嚙み合わせの不具合によるめまいは鍼灸治療で改善できる

この嚙み合わせの不具合によるめまいには筋肉の緊張と自律神経の乱れへ直接アプローチができる鍼灸治療が効果的です。
鍼灸は筋緊張の緩和させ自律神経の働きを正常に戻す効果があります。
それによりめまいの症状を改善させることができます。

病院のように薬物を利用せずにめまいを根本的に改善する効果があるため、薬物による副作用もなく身体の負担がありません。

当院ではその鍼灸の効果を高めるために東洋医学に基づく体質診断を用いて一人ひとりの体質にあったツボや筋肉を刺激して効果を引き出します。
「どこに行けば自分の不調を正しく改善できるかわからない」と治療方法でお悩みの方は当院にお気軽にご相談ください。

当院で患者様の治療実績はこちらから

実際に当院ご来院になって改善された患者様の声と改善までの経過を報告します。
同じようにつらい思いをされている方の役に立てるのならばと皆さん快く掲載を許可頂きました。
これを読まれている患者様のご参考になれば嬉しく思います。
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