BLOG
ブログ
コロナ後の耳詰まり・耳閉感が治らない?原因と鍼灸による改善法を専門家が解説
- カテゴリ:
- 頭や顔の悩み
公開日:2024年02月05日
更新日:2026年02月19日
【監修者】
・鈴木貴之(すずきたかゆき)
【国家資格・所属】
・鍼灸あんまマッサージ指圧師、柔道整復師、心理カウンセラー、メンタルトレーナー 治療家歴14年、日本東方医学会会員、脈診臨床研究会会員
・神奈川県の鍼灸整骨院にて15年勤務(院長職を務める)
【施術経過の同意について】
本ブログに掲載する施術の経過の情報は「私は本施術の経過を匿名化して貴院のウェブサイトに掲載することに同意します。」と患者様から同意書を得ております。また氏名・連絡先は公開されません。
目次

「コロナは治ったはずなのに、耳が詰まった感じ(耳閉感)が消えない……」 「自分の声がこもって聞こえる、音が響くのがストレス」
30〜50代の方を中心に、新型コロナウイルス感染症の後にこのような「耳の違和感」を訴える方が増えています。病院の検査で「異常なし」と言われ、どうすればいいか不安を感じていませんか?
実は、その耳詰まりの原因は**「耳そのもの」ではなく、自律神経や首肩の緊張**にあるかもしれません。
この記事では、コロナ後遺症による耳詰まりの原因と、なぜ鍼灸治療が効果的なのか、具体的な改善ステップをプロの視点で分かりやすく解説します。
【結論】コロナ後の耳詰まりは「自律神経」と「血流」の乱れが鍵
まず結論からお伝えします。
コロナ後の耳詰まり(耳閉感)の多くは、ウイルスによる炎症や療養生活のストレスで自律神経が乱れ、耳周りの血流が悪化していることが主な原因です。
耳鼻科で異常が見つからない場合でも、鍼灸によって首・肩の緊張を解き、全身の血流を整えることで、多くの方が数回の施術で症状の改善を実感されています。
なぜコロナ後に「耳の詰まり」が起きるのか?
コロナ罹患後に耳が詰まったように感じる(耳閉感)のには、主に3つの理由が考えられます。
① 自律神経の乱れ(心身のストレス)
ウイルスとの戦いや隔離生活によるストレスは、自律神経を大きく乱します。
自律神経は耳の奥にある「耳管(じかん)」の働きや血流をコントロールしているため、ここが乱れると耳が塞がったような不快感が生じます。
② 首・肩・顎まわりの極度な緊張
高熱や咳で体に力が入り続けると、首や肩の筋肉がガチガチに固まります。
耳の神経や血管はこれらの筋肉のすぐ近くを通っているため、筋肉のコリが耳の不調を直接引き起こす原因になります。
③ 上咽頭(鼻の奥)の慢性炎症
コロナウイルスは鼻の奥(上咽頭)に炎症を起こしやすく、ここが慢性化すると耳管の空気の通りが悪くなり、耳が詰まった感覚が抜けなくなります。
コロナ後遺症の根底には心身の消耗が起きている

コロナ後遺症の症状は耳閉感や耳のつまりだけでなく動悸や不安感など様々な症状を引き起こします。
症状の出方が非常に自律神経失調症に似ており、現代医学でも原因不明とされています。
しかし、コロナ後遺症の症状で長引いている方の特徴として自律神経失調症にはない「心身の消耗」があるとされています。※1
西洋医学(現代医学)では原因不明とされているため効果的な治療がないことで後遺症が長引いてしまい気力や体力が徐々に消耗してしまったり、後遺症そのものに対する心理的なストレスによって精神が疲弊してしまうことでこの心身の消耗が起こると考えられています。
この心身の消耗によって体力が低下したり体重が減少することで「耳閉感や耳のつまり」やいわゆる耳管開放症が起こるとされています。
耳管開放症など耳の不調は体力の消耗が引き金になる

耳管開放症の特徴は「発症する前にダイエットや手術による急激な体重の減少を経験した人」とされています。
なぜ体重減少がきっかけになるかというと、耳管を囲む脂肪組織が急激な体重減少によって燃焼してしまい、それまであった適度な脂肪組織による圧力が失われることで耳管が閉じずに常に開放された状態になってしまうからとされています。
さらに他にもう一つの大きな原因がストレスです。
身体的ストレスや精神的なストレスによって自律神経の緊張が耳管周囲の血流循環を悪化させ発症します。
この二つの条件にコロナ後遺症による心身の消耗が当てはまると考えられます。
鍼灸治療が「耳の違和感」に効果的な理由
薬を飲んでもなかなかスッキリしない症状に対し、鍼灸はダイレクトにアプローチ可能です。
血流の促進: 耳の周囲や首筋にあるツボを刺激することで、滞っていた血流を改善し、耳の機能を正常に戻します。
自律神経の調整: 鍼には副交感神経を優位にする働きがあり、リラックス状態を作ることで耳管の開閉をスムーズにします。
根本原因へのアプローチ: 症例では、**「足のツボ」や「骨盤周り」**への鍼が耳の症状を劇的に改善させることもあります。全身のバランスを整えるのが鍼灸の強みです。
【症例報告】実際に改善した患者様の経過
当院(鍼灸院コモラボ)で施術を受けた方の多くが、以下のような経過をたどっています。
1回目: 施術直後に「耳が少し軽くなった」と実感。
2〜3回目: 自分の声のこもりや、周囲の音の反響が半分程度に軽減。
4回目以降: 日常生活で耳の詰まりを意識しない時間が圧倒的に増え、睡眠の質や肩こりも同時に改善。
ポイント: > 多くのケースで、4〜5回の施術で「気にならないレベル」まで改善が見られます。「もう治らないかも」と諦める前に、専門的な鍼灸ケアを検討してみてください。
【改善例 】コロナ後遺症による耳のつまりと音のこもり(40代女性)

コロナ後遺症になる前からストレスが溜まると左耳に耳鳴りや耳のつまりが時々出ることはあったとのこと。
婦人科で血液検査では「更年期障害はまだ出現していない」と診断を受けていました。
3か月ほど前にコロナにかかり、発症後10日目ぐらいから常時耳のつまりと自分の声や外からの音が、こもって響く状態になってしまった。
耳鼻科では「耳管開放症の可能性がある」との診断を受けていました。
耳鳴りは軽度にあるものの耳のつまりに比べると気にならない程度とのことです。
耳鼻科を継続して受診してはいるが症状に変化が見られないため当院をネットで調べて来院されました。
<初診時>
東洋医学で問診と検査を行うと「腎虚による耳周りの新陳代謝の低下」によって不調が起きていると推測しました。
そのためこの腎虚を念頭に鍼灸治療を行いました。
治療直後は感覚的につまりが減少しているとのお話でした。
<2回目>
前回治療日から7日後にご来院。
「前回治療して一旦耳のつまりが良くなっていたが、翌日の日中からつまりが出始め、現在症状の強さは10→8である」と初診時の治療前に比べるとやや軽減しているとのことです。
前回と同様の治療を行いました。
<3回目>
前回治療日から4日後にご来院。
「前回治療したから耳閉感が10→5、自分の声のこもりと響きが10→4、外界からの音の反響が10→5とのことで全体的に不調が良くなっているとのことです。
10→5と「日常生活に支障の出ていないが気になる」程度までなったが、ぶり返さないかどうが判断するために同じペースで次回も来院するように伝えました。
<4回目>
前回治療日から4日後にご来院。
耳のつまり、耳のこもり、耳の響きなど全体的に10→2と前回治療後よりさらに改善されている。
「日常生活では気にならない時間の方が多く、時々不調を感じることがある」とのことです。
<考察>
もともと耳鳴りや耳のつまりがときどき起こっていたとのことで、そこにコロナを罹患したストレスで耳閉感やつまりが強度に発症したと考えました。
また生活習慣や心理的なストレスを上手にコントロールし、心身の消耗を回復させるように心がけていたことも鍼灸の効果を高めて回復を早めたとみています。
読者からよくある質問(FAQ)
Q1. 耳鼻科に行っても「異常なし」と言われましたが、受診してもいいですか?
A. はい、もちろんです。
むしろ、検査で構造的な異常がない(聴力に問題がないなど)場合ほど、鍼灸が得意とする「機能の乱れ」が原因である可能性が高いです。
Q2. 施術は痛いですか?
A. ほとんど痛みはありません。 髪の毛よりも細い使い捨ての鍼を使用します。
リラックスして寝てしまう方も多いので、ご安心ください。
Q3. セルフケアでできることはありますか?
A. 耳の周りを温めるのが効果的です。
蒸しタオルなどで耳の後ろから首筋にかけて温めると、一時的に血流が良くなり、詰まり感が緩和することがあります。
当院最新の症例報告と知恵袋

【最新症状】
当院にはコロナ後遺症で悩まれている方が多くご来院されています。
その中でもコロナ後遺症による耳管開放症(耳のつまりや耳閉感)で来られる方は比較的多い印象です。
このコロナ後遺症による耳管開放症の症例を積み重ねてきてわかったことがあります。
それは「胃腸の機能を高めると回復が早くなる」というものです。
上記では「原因は心身の消耗がある」と解説しましたが、心身の消耗というのは抽象的な表現ではありますが、東洋医学的に説明すると「気血の消耗」といえます。
実はこの気血を補う東洋医学的な考えで耳管開放症の方を治療すると改善率が上がったわけです。
そしてその具体的な気血を補う治療というのが先ほどお伝えした「胃腸の機能を高める治療」というわけです。
コロナ後遺症による耳の不調は東洋医学の鍼灸治療で改善できる
このようなコロナ後遺症による耳閉感や耳のつまりには東洋医学の鍼灸治療が効果的です。
コロナ後遺症による耳や鼻の治療ではよくBスポット療法やEAT療法(上咽頭擦過療法)が主に行われています。
しかし、当院にご来院されている方には「何回やっても良くならない」「1年半かけて100回やってもだめだった」という方がおられます。
このような西洋医学的なマニュアル通りの治療では良くなりません。
改善のためには一人ひとりの体質の違い、生活環境の違いなどを考慮した治療が必要です。
それが可能なのが東洋医学の鍼灸治療です。
ぜひ、治りにくいコロナ後遺症でお悩みの方はご相談ください。
コロナ後遺症による耳閉感【40歳女性 会社員(静岡県在住)】

【コロナ後遺症による耳閉感が改善された方の感想(口コミレビュー)】
・静岡県在住/40歳女性
新型コロナウイルス感染後、耳のつまりや耳閉感に悩まされる日々が続いていました。
会話が聞き取りづらく、周囲の音が遠く感じられることで、仕事や日常生活にも支障をきたしていました。
病院での検査では異常が見つからず、どうすればいいのか分からずに不安な毎日を過ごしていました。
そんな中、知人の勧めで鍼灸院コモラボで治療を試してみました。
1回目の施術後から頭の重さが軽減され、3回目には耳の閉塞感が少しずつ和らいでいくのを感じました。
10回目の施術を終えた頃には、耳のつまりがほとんど気にならなくなり、以前のように自然に会話ができるようになりました。
またうれしいことに耳だけでなく、睡眠の質や肩こりも改善され、心身ともに軽やかになった実感があります。
ほんとうに助かりました、ありがとうございます。
実際に当院ご来院になって改善された患者様の声と改善までの経過を報告します。
下記のリンクから別ページでご覧ください。

[参考]
新型コロナ後遺症外来 / ほりクリニック ※1
(きた日誌) コロナ感染後遺症 LongCOVID その3/きたにし耳鼻咽喉科 ※2

鍼灸院コモラボ院長
ブログ管理・編集者
鈴木貴之(すずきたかゆき)
【国家資格・所属】
鍼灸あんまマッサージ指圧師、柔道整復師、心理カウンセラー、メンタルトレーナー 治療家歴14年、日本東方医学会会員、脈診臨床研究会会員
神奈川県の鍼灸整骨院にて15年勤務(院長職を務める)
【施術経過の同意について】
本ブログに掲載する施術の経過の情報は「私は本施術の経過を匿名化して貴院のウェブサイトに掲載することに同意します。」と患者様から同意書を得ております。また氏名・連絡先は公開されません。
【医療受診の案内と施術の注意点】
次の症状がある場合は速やかに医療機関を受診してください。強い胸痛、意識障害、急激な症状の悪化、高熱、持続する出血。鍼灸・整体は有益ですが、抗凝固薬服用中、出血傾向、妊娠初期、感染症の疑いがある方は施術前に必ず医師へ相談してください。
現在、JR三鷹駅北口に自律神経専門の鍼灸院コモラボにて様々な不調の患者様に鍼灸治療を行っている。
【SNS】
Youtube , Instagram , X(Twitter)







この症状に対する質問