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【専門家監修】痛覚変調性疼痛の改善は鍼灸が効果的

【専門家監修】痛覚変調性疼痛の改善は鍼灸が効果的
公開日:2024年01月04日
更新日:2024年09月19日
このブログを監修している鈴木貴之は国家資格であるはり師免許、きゅう師免許、柔道整復師免許、心理カウンセラーを取得した資格保有者です。

病院やクリニックで治らない繰り返す痛みでお悩みの方へ

現在、当院では病院やクリニックで治らない原因不明の痛みの不調で悩まれている方が多くご来院されています。

その中でも「病院やクリニックで処方された痛み止めが効かない」「不安やストレスが高まると痛みが強くなる」「医者から治ったと言われているが痛みが残っている」といったお悩みが多くを占めています。

このような原因不明の痛みは痛覚変調性疼痛(つうかくへんちょうせいとうつう)という症状の可能性があります。

今回は「【専門家監修】痛覚変調性疼痛の改善は鍼灸が効果的」と題して痛覚変調性疼痛の特徴と改善方法を解説します。※1

治らない痛みの正体は痛覚変調性疼痛

このような原因不明の痛みを「痛覚変調性疼痛」と呼びますが、原因には繰り返される痛みを脳が感じることによって起こる「痛みへの脳の閾値の低下」があります。

痛みは脳への反応によって感じますが、痛みを繰り返すことで、脳にとっては痛みを感じる練習となり、痛みへのハードル(閾値)が下がり、痛みが起こった初期よりも小さな痛みでもすぐに強い痛みと感じてしまうようになります。この状態を別名で慢性疼痛(まんせいとうつう)と呼ぶこともあります。

この痛覚変調性疼痛が最も起こりやすいものに「薬物乱用頭痛」があります。

薬物乱用頭痛は頭痛薬を常用していると脳が痛みに過敏になり、ちょっとした刺激で強い痛みを感じるようになる状態をいいます。

この状態が結果的に頭痛が起こる回数が増えて痛みも強くなり、症状を悪化させます。
薬剤によるものということを知らずにいると、頭痛薬を飲む頻度が増えてさらに頭痛が悪化して、薬の効果もさらに薄くなります。

頭痛薬を毎月10回以上飲むという場合は、薬物乱用頭痛の可能性があります。

痛覚変調性疼痛を治すには脳機能を改善させる

この痛覚変調性疼痛を治すにはさきほど解説した、根本的な原因である「痛みへの脳の閾値の低下を正常に戻す」ことが重要です。そのためには質の高い睡眠、適度な運動、認知行動療法の3つのポイントがあります。

【ポイント1:質の高い睡眠】
質の高い睡眠をとることで睡眠時に脳の働きが正常に戻り痛みへの閾値が正常に戻りやすいとされています。

【ポイント2:適度な運動】
ウォーキング、ストレッチ、筋トレなど筋肉や関節を動かす適度な運動をすることで新陳代謝が高まり、脳の血流が上がり回復力が高まります。また適度な筋肉疲労によって就寝時の睡眠の質も高まりぐっすりと眠れ、質の高い睡眠がとれやすいとされています。

[ポイント:3認知行動療法]
痛覚変調性疼痛は脳が作り出すものであるため、物事のとらえ方や考え方のパターンを修正し、痛みを気にしないようにすることも大切です。そのためには認知行動療法が用いられます。具体的には、痛みが起こる仕組みや睡眠や運動の重要性を学んだり、痛みが起こるときの状況や気持ちを日記に書くなどの方法が行われています。※2

痛覚変調性疼痛の改善に鍼灸治療が効果的

西洋医学では痛覚変調性疼痛には薬物療法がよく用いられます。
とくに抗うつ剤、抗不安薬など依存性や離脱症状も懸念されるものを使用し、一時的に脳の反応を鎮静させます。

しかし、この薬物療法は一時的な対処療法であり根本的な改善まで至ることはありません。

当院の鍼灸治療は神経反射を利用し脳の機能や調整している自律神経へもアプローチし、根本的な原因である「脳の痛みの閾値を正常に戻す」作用があります。

ぜひ、「病院にいっても薬を処方されるだけで治らない」とお悩みの方は当院の鍼灸治療を受けてみてはいかがでしょうか。

当院で患者様の治療実績はこちらから

実際に当院ご来院になって改善された患者様の声と改善までの経過を報告します。
同じようにつらい思いをされている方の役に立てるのならばと皆さん快く掲載を許可頂きました。
これを読まれている患者様のご参考になれば嬉しく思います。
下記のリンクから別ページでご覧ください。



[参考]
※1みしま痛み&リハビリクリニック/痛覚変調性疼痛
※2NHK健康チャンネル/慢性痛 痛みをコントロールするための対処法

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