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【専門家監修】身体のだるさを即効性で解消するツボ
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東京都三鷹駅にある自律神経専門院鍼灸院コモラボです。このブログを監修している鈴木貴之と清水正太は国家資格であるはり師免許、きゅう師免許、柔道整復師免許、心理カウンセラーを取得した資格保有者です。8万人以上の臨床経験を誇る独自の自律神経調整の鍼灸治療により病院やクリニックでは改善できない不調で悩まれている多くの患者様の症状を改善に導いている実績があります。「病院にいっても薬を処方されるだけで治らない」とお悩みの方はぜひ当院にご相談ください。
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公開日:2022年11月18日
更新日:2024年09月17日
現代社会ではストレスや慢性疲労から逃れることは難しくなっているのではないでしょうか。
そのため「慢性的な疲労からくる倦怠感」「ストレスからくる不安感」この2つの症状でお悩みの患者様は当院に多く来院されます。
しかし、我々が認知している患者様は氷山の一角に過ぎません。なぜなら、鍼灸治療がそれらの症状に有効ということが一般的に知られておらず、ほとんどの人が心療内科に通院するからです。
心療内科では具体的な改善方法は示されず対処療法として薬が処方されます。そして効果がなければより効果の強い薬(副作用も強い)が処方されるという悪循環が生まれます。一方、鍼灸治療は薬の依存や副作用とは無縁の体に優しい治療法です。今回はその症例の1つをご紹介いたします。
患者情報と症状
46歳 女性 主婦 身体のだるさ。(3日前くらいから)いつもは半日~1日くらいで良くなるが、今回は長引いている。動けない感じで、ずっと寝ていたい。不安感(午後になると強まる)と、偏頭痛もあり、天候が悪い時に出現しやすい。婦人科では更年期気味と言われている。子宮筋腫、卵巣嚢腫ともに再発してしまい、現在は薬を服用して抑えている。(月経困難症の薬で、生理が来ないようにしている)10年前にうつ病と診断。
初診時の評価
<所見> 脈はどれも弱く虚証傾向(体のエネルギーが少なく虚弱)体は熱くないが、常にじっとりと汗をかいている。声が小さく全体的に元気がなく、手足と腹部は冷たく下腹部は軟弱で側腹部には抵抗がある。舌は淡泊舌で顔全体も青白い。背部から後頚部にかけてのコリがある。 <症状と病態の一致> 以上のことから肝虚寒証(気血の巡りが悪く冷えている)と考えた。又、長期間に及ぶ症状なので慢性化し、気(活動のエネルギー源)血(栄養を運ぶ)両虚(両方少ない)も同時に起こっている。 倦怠感、じっとり常に汗をかいている(自汗)などは気虚(エネルギー不足)症状で、不安感や頭痛は血が関係している場合が多い。 子宮筋腫、卵巣嚢腫は瘀血や血虚の状態を誘発しやすく、それに伴い手足や腹部が冷たくなっていることが考えられる。 婦人科系の疾患がある方は慢性的に巡りが悪く体質的にしっかりとした改善が必要になるケースが多い。元気のなさ、声の小ささなど全体的にエネルギーが少なく、虚証の印象がある。
治療と生活のアドバイス
肝、腎を中心に補う治療を行う。腹部、仙骨周囲を温めながら手足にもお灸を使用した。子宮筋腫、卵巣嚢腫があるので、腹部の症状に関係するところ、以前からうつ傾向だということなので、精神的な安定に関わる治療も同時に行った。 1週間に1回の来院を推奨。体は常に温めるように(下半身と腹部)伝える。
経穴をひとつご紹介
「三陰交(さんいんこう)」 脛の内側で内くるぶしから指4本分上に上がったところ。 婦人科系の疾患、月経周期に伴う様々な不調で用いられることが多い。
症状の経過
2回目(7日後) 「治療後3日くらいは調子が良かったがまた最近だるくなった。だが頭痛は出なかった。天気が回復するとき(気圧が上がる時)に体調が崩れやすい(頭痛が出る)」 引き続き前回同様の治療を行う。 3回目(7日後) 「身体のだるさは続いている。午後になると不安感も。天気が悪いせいか頭痛が出た」まだ気圧の変化などには対応できていないみたいだ。 4回目(7日後) 「本日も身体のだるさ。頭痛はつらくなかった。夢をよく見てしまうので、寝起きが良くない」 5回目(7日後) 「先週は頭痛が辛かった。頭全体的に感じる」頭痛が強く出ているのでそこを中心に治療。 6回目(7日後) 「暑さのせいかだるさが続いている。今日は頭痛で目が覚めた。右の眼の奥が痛い感じ」 7回目(7日後) 「今週は比較的調子良好。昨日頭痛がでた。不安感も軽減してきた。」午後の不安感も少しずつ軽減してきているよう。 8回目(7日後) 「今週も調子が良かった」台風が上陸した時でも倦怠感や頭痛は出なかったよう。 9回目(7日後) 「今週も調子が良かった。今日だけ天気が悪いので調子が悪い」 10回目以降 10回前後から調子が良い状態が安定してきて、体調が悪い日が少なくなってきたようだ。 天気が悪い日や、イレギュラーな予定により疲労が蓄積されたときは倦怠感や頭痛、不安感が出るが、基本は安定してきている。 治療したのは夏場だったが、基本的に下半身の冷え(特に膝周囲)が強く、調子が悪い時はより冷たかった。 14回目くらいまで週1回で治療を行い、現在は2週に1回のペースで治療を行っており、症状は安定している。
現在の状況とまとめ
症状が減って体調が良い状態安定するまで時間がかかった。 途中、夏の暑さや台風の影響で体調不良が続いた時は改善するか不安になった時もあったが、初回の治療の後に「調子が良い日が3日続いた」ということを仰っていたので、治療や治療方針は間違っていないと思い続ければ必ず結果はついてくると信じ治療を進めた。 しっかりと同じペースで来院していただいたおかげで症状が改善できたケースだと思う。しかし、うつ病の既往があり、いつでも強いストレスが加われば再発する不安定な状態なので、完治するの定義も難しい。だが、調子が良い状態を保ち続けることがQOLの向上になるため、鍼灸治療を受ける意義があると考える。
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鍼灸院コモラボ院長
ブログ管理・編集者
【国家資格・所属】
鍼灸あんまマッサージ指圧師、柔道整復師、心理カウンセラー、メンタルトレーナー 治療家歴14年、日本東方医学会会員、脈診臨床研究会会員
神奈川県の鍼灸整骨院にて13年勤務(院長職を務める)
現在、JR三鷹駅北口に自律神経専門の鍼灸院コモラボにて様々な不調の患者様に鍼灸治療を行っている。
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