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痰が甘い味がするのはなぜか?原因と対処法|鍼灸師の知恵袋

痰が甘い味がするのはなぜか?原因と対処法|鍼灸師の知恵袋
公開日:2022年10月21日
更新日:2024年12月20日
このブログを監修している鈴木貴之は国家資格であるはり師免許、きゅう師免許、柔道整復師免許、心理カウンセラーを取得した資格保有者です。

※自律神経失調症など改善された患者様の声と治療実績は上記のリンクから別ページで解説しています。

「喉の奥が甘い」という症状でお悩みの方に適切なアドバイス

「ストレスを感じると喉の奥で甘い味がする」
「吐き出す痰が甘い味がする」
「更年期以降に口の中や喉が甘くなった」

このような症状でお悩みの方はおられないでしょうか。

甘い物を摂っていないにも関わらず喉の奥が甘くなるこの症状は消化器系の疲れやストレスが関係しています。
今回はこの「痰が甘い味がするのはなぜか?原因と対処法|鍼灸師の知恵袋」と題して痰が甘くなる原因と東洋医学の鍼灸治療の有効性を含めて解説していきます。

「ストレスを感じると喉の奥で甘い味がする」
「吐き出す痰が甘い味がする」
「更年期以降に口の中や喉が甘くなった」

このような症状でお悩みの方はおられないでしょうか。

甘い物を摂っていないにも関わらず喉の奥が甘くなるこの症状は消化器系の疲れやストレスが関係しています。
今回はこの「痰が甘い味がするのはなぜか?原因と対処法|鍼灸師の知恵袋」と題して痰が甘くなる原因と東洋医学の鍼灸治療の有効性を含めて解説していきます。

【西洋医学】喉の奥が甘くなるのは亜鉛不足が原因

【西洋医学】喉の奥や口の中が甘くなるのは亜鉛不足が原因西洋医学では喉の奥が甘くなる原因に亜鉛不足があります。


この亜鉛不足が起きると味覚に関わる味蕾(みらい)の働きを低下させてしまい「喉の奥が甘い」という症状を起こすと考えられています。
亜鉛不足は食習慣の乱れによって栄養バランスが崩れて起こります。


それ以外にも心理的なストレスによって胃腸の機能が低下し亜鉛の吸収が悪くなることで不足することもあります。※1

※ストレス症状では「口の中が苦くなる」というものもあります。
 詳細な情報は下記のリンクからご覧ください。

西洋医学では喉の奥が甘くなる原因に亜鉛不足があります。


この亜鉛不足が起きると味覚に関わる味蕾(みらい)の働きを低下させてしまい「喉の奥が甘い」「痰が甘い」という症状を起こすと考えられています。
亜鉛不足は食習慣の乱れによって栄養バランスが崩れて起こります。


それ以外にも心理的なストレスによって胃腸の機能が低下し亜鉛の吸収が悪くなることで不足することもあります。※1

【東洋医学】甘いものの摂りすぎは胃に湿気を起こしてしまう

【東洋医学】甘いものの摂りすぎは胃に湿気を起こしてしまう東洋医学では甘い物や脂っこい物の摂りすぎで消化器の負担を重くしてしまい胃腸の機能低下を招くことで喉の奥が甘くなると考えられています。

この喉の奥や口が甘くなることを東洋医学の用語では口甘(こうかん)または口甜(こうてん)と呼びます。
甘い物や脂っこい物の摂りすぎは胃から腸へと飲食物を運ぶ働きが低下し、運びきれずに未消化物が胃に停滞してしまいます。

この胃で停滞した未消化物から起こるのが湿熱(しつねつ)と呼ばれる湿気です。 この口の甘さや口内炎などの症状はこの湿熱から引き起こされると考えられています。※2

東洋医学では甘い物や脂っこい物の摂りすぎで消化器の負担を重くしてしまい胃腸の機能低下を招くことで喉の奥が甘くなると考えられています。

この喉の奥や口が甘くなることを東洋医学の用語では口甘(こうかん)または口甜(こうてん)と呼びます。
甘い物や脂っこい物の摂りすぎは胃から腸へと飲食物を運ぶ働きが低下し、運びきれずに未消化物が胃に停滞してしまいます。

この胃で停滞した未消化物から起こるのが湿熱(しつねつ)と呼ばれる湿気です。 この口の甘さや口内炎などの症状はこの湿熱から引き起こされると考えられています。※2

「喉の奥が甘い感じがする」症状は慢性化している状態

「喉の奥が甘い感じがする」症状は慢性化している状態東洋医学では喉の奥が甘くなる症状が長引くと「痰が甘い感じがする」という症状が起こることがあります。

これは東洋医学では胃にある湿熱が喉に上昇して溜まっている状態であるとされています。

この喉に溜まった湿熱(湿気)が上手く排泄できないと喉の奥が甘くなる症状だけでなく口内炎が出現しやすくなったり、また口内炎が改善してもすぐに再発するなど慢性的な口内炎に進行する可能性があります。

東洋医学では喉の奥が甘くなる症状が長引くと「痰が甘い感じがする」という症状が起こることがあります。

これは東洋医学では胃にある湿熱が喉に上昇して溜まっている状態であるとされています。

この喉に溜まった湿熱(湿気)が上手く排泄できないと喉の奥が甘くなる症状だけでなく口内炎が出現しやすくなったり、また口内炎が改善してもすぐに再発するなど慢性的な口内炎に進行する可能性があります。

悪化すると痰が絡んで呼吸がしづらくなる

悪化すると痰が絡んで呼吸がしづらくなる東洋医学ではこの湿熱の症状は長期になると悪化すると痰飲(たんいん)と呼ばれる粘っこい痰が生み出します。

痰飲は喉や気管に絡みつくため咳の症状を引き起こすことがあります。湿熱よりも水分代謝が悪くなっているためむくみ、頭痛、めまいなどの症状も起こりやすくなります。※3

東洋医学ではこの湿熱の症状は長期になると悪化すると痰飲(たんいん)と呼ばれる粘っこい痰が生み出します。

痰飲は喉や気管に絡みつくため咳の症状を引き起こすことがあります。湿熱よりも水分代謝が悪くなっているためむくみ、頭痛、めまいなどの症状も起こりやすくなります。※3

口の甘い症状におすすめの漢方薬は竜胆瀉肝湯

口の甘い症状におすすめの漢方薬は竜胆瀉肝湯東洋医学では甘い物や脂っこい物の摂りすぎは胃に湿気を帯びた熱を生み出すと考えます。

この胃に溜まった湿気の熱を取り除く働きがある漢方は竜胆瀉肝湯(りゅうたんしゃかんとう)になります。
竜胆瀉肝湯は東洋医学の考えである「利水作用」に優れており身体の水分代謝を高めて身体の湿気をとりのぞき熱を冷ます作用があります。

それにより低下していた胃腸の調子を正常に戻すことができます。

【注釈】・・・竜胆瀉肝湯は保険適用もあり、ツムラ76が製品番号になります。服用する場合は医師、薬剤師と相談した上で開始してください。

東洋医学では甘い物や脂っこい物の摂りすぎは胃に湿気を帯びた熱を生み出すと考えます。

この胃に溜まった湿気の熱を取り除く働きがある漢方は竜胆瀉肝湯(りゅうたんしゃかんとう)になります。
竜胆瀉肝湯は東洋医学の考えである「利水作用」に優れており身体の水分代謝を高めて身体の湿気をとりのぞき熱を冷ます作用があります。

それにより低下していた胃腸の調子を正常に戻すことができます。

【注釈】・・・竜胆瀉肝湯は保険適用もあり、ツムラ76が製品番号になります。服用する場合は医師、薬剤師と相談した上で開始してください。

【改善例&効果の高いツボ 】朝起きたときに口が甘く感じる(50代女性)

【改善例&効果の高いツボ 】朝起きたときに口が甘く感じる(50代女性)【治療の体験者&改善例 】
50代女性で「3か月前から朝起きたときに口が甘く、いつも口の中が粘っこくて不快」との訴えでご来院されました。

当院にご来院前に口腔外科や歯科医院などに検査を受けたときには「ドライマウスの傾向がある」との診断を受けていました。

当院では東洋医学の問診や検査などを行い今回の症状の原因となる体質を調べることにしました。
詳しくお伺いするとストレスによって過食傾向にあり胃腸の機能が低下していることがわかりました。

そのため鍼灸治療ではストレスの緩和と胃腸の機能を向上させることを優先的に行い改善を促しました。

【主に利用したツボ】
・京門(けいもん)・・・わき腹に触れる肋骨のいちばん下へりで押すと痛むところにあるツボ。

【治療の体験者&改善例 】
50代女性で「3か月前から朝起きたときに口が甘く、いつも口の中が粘っこくて不快」との訴えでご来院されました。

当院にご来院前に口腔外科や歯科医院などに検査を受けたときには「ドライマウスの傾向がある」との診断を受けていました。

当院では東洋医学の問診や検査などを行い今回の症状の原因となる体質を調べることにしました。
詳しくお伺いするとストレスによって過食傾向にあり胃腸の機能が低下していることがわかりました。

そのため鍼灸治療ではストレスの緩和と胃腸の機能を向上させることを優先的に行い改善を促しました。

【主に利用したツボ】
・京門(けいもん)・・・わき腹に触れる肋骨のいちばん下へりで押すと痛むところにあるツボ。

当院最新の症例報告と知恵袋

最近、この症状でご来院された方は「太ももから足にかけて、ときどき水が流れている感じがする」といった主訴を訴えておりました。
詳しく話をお伺いすると、海外出張が多く時差ボケ、ホテルや飛行機内での睡眠といった慣れない睡眠環境が続いたとのことです。
おそらくこういった睡眠の質が低下した状態が続いたことが発症の原因だと考えられます。
この患者様の症状自体は皮膚の感覚異常ですが、皮膚そのものには何も異常がありません。
改善すべきポイントは睡眠になります。
数回の鍼灸治療で睡眠がしっかりとれるようになり改善できました。

【最近情報】
痰や喉の奥の甘さを緩和させるために最近鍼灸治療で意識してアプローチしているのが唾液線です。
この口の甘さの症状を訴える方の多くは唾液の分泌量が少ない傾向にあります。
そのため唾液の分泌を促すために顎下腺や耳下腺などを鍼灸で刺激します。
これを行うことでサラサラした唾液が口腔内をコーティングするようになり症状が緩和されます。

痰や喉の奥が甘い症状は胃腸を高める鍼灸治療で改善できます

喉の奥が甘くなる症状を改善するには水分代謝を促し胃腸を整えることが重要です。
当院では東洋医学の考えに基づき患者様の体質に合わせて東洋医学のツボを組み合わせた鍼灸治療を行っております。

個々の体質に合った東洋医学のツボを選定し上手に利用することで鍼灸の効果を引き出しています。
「どこに行けば自分の不調を正しく改善できるかわからない」と治療方法でお悩みの方は当院にお気軽にご相談ください。

当院で患者様の治療実績はこちらから

実際に当院ご来院になって改善された患者様の声と改善までの経過を報告します。
同じようにつらい思いをされている方の役に立てるのならばと皆さん快く掲載を許可頂きました。
これを読まれている患者様のご参考になれば嬉しく思います。
下記のリンクから別ページでご覧ください。




[参考]
※1.舌の味細胞から刺激を受けて脳へ/利根中央病院
※2.口甘(口が甘い)/漢方薬相談・漢方百科 | イスクラ薬局
https://www.ikanpo.jp/kanpo/2020/03/08/%E5%8F%A3%E7%94%98%EF%BC%88%E5%8F%A3%E3%81%8C%E7%94%98%E3%81%84%EF%BC%89/
※3.痰飲(たんいん)による不安神経症の鍼灸治療/倉敷平成病院 甄立 学
http://www.heisei.or.jp/blog/?p=6874

この症状に対する質問

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