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【五苓散が効かない?】五苓散で頭痛が効かない人は自律神経失調症
- カテゴリ:
- 頭や顔の悩み
公開日:2022年10月21日
更新日:2024年09月13日
目次
- 1 五苓散を飲んでも頭痛が治らないとお悩みの方に適切なアドバイス
- 2 五苓散は古くからある漢方薬
- 3 漢方薬の効果効能が発揮させるには条件がある
- 4 五苓散の効果効能について解説します
- 5 1.自律神経失調症は自律神経のアンバランスで起こる
- 6 定義上は臨床検査では何も異常が見つからないもの
- 7 2.五苓散の効能効果について
- 8 東洋医学的な病態と漢方が一致すると効果がでる
- 9 五苓散が改善する東洋医学的な病態
- 10 五苓散の生薬の性質について
- 11 3.五苓散の効果効能が期待できる5つの自覚症状
- 12 【治療例&効果の高いツボ 】五苓散を飲んでも頭痛が治らない(20代女性)
- 13 五苓散が効かない自律神経失調症は当院の鍼灸治療で改善できます
- 14 当院で改善した患者様の声と治療実績はこちらから
- 15 関連する記事
- 16
※自律神経失調症が改善された患者様の声と治療実績は上記のリンクから別ページで解説しています。
五苓散を飲んでも頭痛が治らないとお悩みの方に適切なアドバイス
「気象病の頭痛はツムラの漢方の五苓散と聞いて飲み始めているが効かない」
という声をよく耳にします。
最近ではツムラだけでなくコタローといった保険適用の漢方が国内で急速に普及が進んでおり、内科だけでなく耳鼻科や心療内科などでも漢方薬が出されています。
その中で五苓散は気象病をはじめとする天候痛や気候病といった気温や気圧の変動による不調に対して主に処方されています。
しかし五苓散は「頭痛やめまいがある」というだけでは効果は期待できません。
今回は「【五苓散が効かない?】五苓散で頭痛が効かない人は自律神経失調症」と題して、東洋医学に基づく五苓散の処方の仕方や気象病(自律神経の頭痛)の体質別のおすすめの漢方などを紹介します。
五苓散は古くからある漢方薬
自律神経失調症や頭痛に五苓散が良いと聞いたことは一度はあるのではないでしょうか。
医師より自律神経による頭痛で五苓散を処方された方は、五苓散がどんな漢方薬か興味を持っているかもしれません。
五苓散は、漢方の古典「傷寒論(しょうかんろん)」「金匱要略(きんきようりゃく)」に記載のある非常に歴史のある漢方薬です。
実際に自律神経失調症やそれに付随する頭痛の改善に五苓散が役立つこともあります。
漢方薬の効果効能が発揮させるには条件がある
とはいっても五苓散は全ての自律神経失調症に万能な漢方薬ではありません。
漢方薬全般にいえるのですが効果効能には、ある特徴があります。
それは、症状を引き起こしている東洋医学的な病態と病態を改善する漢方薬が一致した場合に限って症状は改善していきます。
しかし、病態と漢方薬が一致しない場合は、一つも症状が改善しないばかりか、副作用が出てしまうことがあります。
五苓散の効果効能について解説します
東洋医学は血液検査など精密検査による病態把握は行いません。
病態を読み取るには、問診や脈診や舌診などを駆使して行うため、漢方薬を選ぶには、豊富な知識と経験が必要となってきます。
今回、自律神経失調症に対する五苓散を服用する方に向けて、
1. 自律神経失調症は自律神経のアンバランスで起こる
2.五苓散の効能効果について
3.五苓散の効果効能が期待できる5つの自覚症状
についてご紹介していきます。
1.自律神経失調症は自律神経のアンバランスで起こる
自律神経失調症は、長期間のストレスなどで自律神経のバランスに影響を受けて乱れた状態です。
自覚症状としては、
①急にバクバクと動悸が起こる
②ふわふわしためまいや立ちくらみが起こる
③吐き気や頭痛が起こる
④やる気がおきない
⑤集中力が低下する
⑥不安感や恐怖感を感じる
⑦情緒が不安定である
⑧うつ症状
など、肉体的な症状、精神的な症状、どちらも起こる不調です。
定義上は臨床検査では何も異常が見つからないもの
日本心身医学会では、暫定的な定義として「種々の自律神経系の不定愁訴を有し、しかも臨床検査では器質的な病変が認められず、かつ顕著な精神障害ではないもの」となっています。
病院やクリニックでの臨床検査で何も異常が見つからない状態といえます。
多くの場合は、自律神経のうち交感神経系が優位な状態が続いた結果起きます。
2.五苓散の効能効果について
五苓散が自律神経失調症に効くかどうかを確認するために、西洋医学としての五苓散の効能効果を確認してみます。
【五苓散の説明文書】
口渇、尿量減少するものの次の諸症: 浮腫、ネフローゼ、二日酔、急性胃腸カタル、下痢、悪心、嘔吐、 めまい、胃内停水、頭痛、尿毒症、暑気あたり、糖尿病
と記載されています。
1の自律神経失調症の自覚症状に記載しためまいや吐き気や頭痛などの記載があります。
そのため西洋医学としての自律神経失調症の定義であればこれらの症状に効果的であることが分かります。
東洋医学的な病態と漢方が一致すると効果がでる
先ほども解説したように漢方薬の効能効果には、ある特徴(条件)が必要です。
それは症状を引き起こしている東洋医学に基づく病態とその病態を改善する漢方薬が一致した場合によります。
この特徴を押さえることができれば症状は改善していきます。
しかし、病態と漢方薬が一致しない場合は、その効果は実感できません。
五苓散が改善する東洋医学的な病態
五苓散が東洋医学的にどのような病態を改善する漢方薬なのかを知るために、五苓散に配合されている生薬をご紹介します。
【ツムラ五苓散医療用(一包)】
①猪苓 (甘・平)3.0g
②沢瀉 (甘・寒)4.0g
③茯苓 (甘・平)3.0g
④桂皮 (辛・温)1.5g
⑤白朮 (苦・温)3.0g
五苓散は、温める(温)生薬が2つ、温めも冷やしもしない生薬(平)が2つ、冷やす生薬が1つで構成されています。
そのため体の部分的に冷えがあったり、熱があったりする部分を解消させる効果効能があることが推察できます。
五苓散の生薬の性質について
【桂枝】
体表の気を補い気の巡りをよくして頭痛を治し、多すぎる水をおしっことして無理なく抜いてくれます。
【白朮】
胃の働きをよくして茯苓は水のめぐりをよくします。
【猪苓と沢瀉】
口の渇きをうるおし、水道の熱をとりおしっこの出をよくします。
話をまとめますと、東洋医学の基準で胃腸の渇きと熱に病態をお持ちの方にあう漢方薬であることが分かります。
3.五苓散の効果効能が期待できる5つの自覚症状
五苓散は、胃腸の渇きと熱のある病態を改善する漢方薬であることを説明しました。
胃腸の渇きと熱のある病態の人はどのような自覚症状を感じているかを説明させていただきます。
五苓散の効果が期待できる症状は以下の通りです。
【五苓散の効果効能が期待できる症状】
①吐き気や頭痛がある
②めまいが起こる
③むくみがあったりおしっこの量が少ない
④口の渇きがある
⑤便はゆるいか下痢
この5つの自覚症状を持っている方には五苓散の効果が期待できます。
【治療例&効果の高いツボ 】五苓散を飲んでも頭痛が治らない(20代女性)
【治療の体験者&改善方法 】
20代女性で「五苓散を飲んでも頭痛が治らないのでなんとかしてほしい」との訴えでご来院されました。
当院にご来院される前に頭痛外来に1年ほど通院しており、頭痛薬、片頭痛予防薬、漢方などを処方されて飲んでいるものの頭痛の改善がないとのことでした。
当院では改めて西洋医学と東洋医学、両方の観点から身体の状態をお調べました。
状態は頭痛以外にも自律神経の不調に関わる不眠や腹部膨満感、便秘などが併発しており、首や肩周りの筋肉も緊張していました。
そのため頭だけに限らず身体全体で交感神経の興奮が不調を及ぼしていると考え、自律神経の興奮を鎮めて全体のバランスを安定させる鍼灸で改善を促しました。
【主に利用したツボ】
・四瀆(しとく)・・・中指に沿って肘のシワを結んだライン上にあります。 肘頭から親指5本分中指に進んだ部分。
五苓散が効かない自律神経失調症は当院の鍼灸治療で改善できます
このような症状には五苓散だけでなく東洋医学に基づく鍼灸施術で改善できます。
東洋医学の鍼灸は先ほど解説した漢方の効果効能の引き出し方と同じように患者様の病態に応じた鍼灸のツボを刺激することで自然治癒力を高めて改善させます。
ぜひ、自律神経失調症の頭痛でお悩みの方は当院の東洋医学の鍼灸治療を受けてみてはいかがでしょうか。
当院で改善した患者様の声と治療実績はこちらから
実際に当院ご来院になって改善された患者様の声と改善までの経過を報告します。
同じようにつらい思いをされている方の役に立てるのならばと皆さん快く掲載を許可頂きました。
これを読まれている患者様のご参考になれば嬉しく思います。
下記のリンクから別ページでご覧ください。
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[参考]
※1 ツムラ漢方五苓散料エキス顆粒/ ツムラ
https://www.tsumura.co.jp/products/ippan/019/index.html
※2 半夏白朮天麻湯/ ツムラ
https://www.tsumura.co.jp/kampo/list/detail/037.html
※3 天気頭痛~五苓散&半夏白朮天麻湯 / 玄和堂診療所
https://www.genwado.jp/blog/2020/10/23/2450/
【三鷹駅徒歩1分 自律神経専門の鍼灸院コモラボ】
自律神経専門鍼灸院コモラボでは、
⾃律神経の乱れによる体調不良にお悩みの⽅に特化した、
東洋医学に基づく鍼灸院です。
睡眠障害(不眠症)、動悸、不安症、不妊症、頭痛(肩こり頭痛、偏頭痛)、更年期症状(イライラ、ホットフラッシュ、動悸)、耳鳴り、睡眠薬・鎮痛剤の副作用など様々な不調に対応しています。
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鍼灸院コモラボ院長
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鍼灸あんまマッサージ指圧師、柔道整復師、心理カウンセラー、メンタルトレーナー 治療家歴14年、日本東方医学会会員、脈診臨床研究会会員
神奈川県の鍼灸整骨院にて13年勤務(院長職を務める)
現在、JR三鷹駅北口に自律神経専門の鍼灸院コモラボにて様々な不調の患者様に鍼灸治療を行っている。
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