ARRHYTHMIA

食後に起こる不整脈や動悸

こんな症状でお悩みではありませんか

  • 何か物を食べると不整脈が起こる
  • 食後に脈が乱れる感じがする
  • 食後になぜか動悸がする
  • 食べるとめまいが起こりやすい

不整脈とは、脈がゆっくりになる・早くなる・不規則になる状態を指しています。具体的には、1分間に脈が50以下を徐脈(徐脈)・100以上を頻脈(ひんみゃく)と呼びます。また動悸とは、自分の心臓がドキドキまたはバクバクと動くのを感じることをいいます。心臓の鼓動が大きく感じる、鼓動が早く感じる、ドキッと一瞬胸が詰まるような感じがあるなどの感覚が動悸です。この動悸や不整脈が食後に起こることがあります。

食後の不整脈について

食後の不整脈について

食後に不整脈が起こる原因

  • 自律神経による影響

    食後は体内に取り入れた食べ物を消化するために、自律神経が働いて胃腸に血液を集中させ、普段よりも心臓からの血流が促進されます。この時に増加する心臓の拍動を「ドキドキとした動悸として不快に感じる」方がいます。この不調は自律神経の誤作動により心拍が必要以上に高まると強い動悸や不整脈として起こります。

  • 嚥下時に固形物が心房や自律神経を刺激する

    食道は心房の真後ろに存在しているため、固形物が食道を通過した際に機械的に食道が心房を押して刺激が加わり不整脈が起きることがあります。そのほかに食道には自律神経が多く分布しており、固形物や液体が食道を通過した際に、強烈な自律神経反射が起こり、不整脈が起こることもあります。この不整脈を嚥下性不整脈と呼びます。

  • 口にする食べ物の影響

    辛い食べ物・お酒・コーヒーなど刺激物の影響で不整脈や動悸が引き起こされることがあります。特にコーヒーに含まれるカフェインの作用は人によって動悸や体の震えが起こる方もおられます。特定の食べ物を口にした後に不整脈や動悸を感じるのなら、その特定の食べ物に注意しましょう。

  • 食後に起こる低血圧

    食後に血圧が急激に低下することで不整脈や動悸が起こることがあります。これを食後低血圧といいます。症状としては、動悸、めまい、ふらつきなどが挙げられます。食後低血圧は、高齢者の3人に1人が該当するといわれています。

食後の不整脈セルフチェック

症状
1 食後にドキドキ、バクバクと動悸が起こる
2 食後に脈とび、脈の乱れ、期外収縮が起こる
3 食後にめまいや立ちくらみが起こる
4 食後に息切れや息苦しさを感じることがある
5 食事の時間が短く、いつも早食いである
6 食後に眠くなることが多い
7 カフェインや香辛料の強いものを食べると脈の乱れを感じる
8 いつも体に疲労を感じていることが多い
9 睡眠がとれず寝不足で日中眠くなる
10 血圧や血糖値は高めである
合計
  • 0~6点・・・症状が起こりやすい状態であるため注意が必要です
  • 7~15点・・・強い症状があるため治療が必要です
  • 16~30点・・・症状が慢性化する恐れがあるため積極的な治療が必要です

上記のセルフチェックで6点以上であれば鍼灸治療の対象です。

食後の不整脈を改善させるためのポイント

食後の不整脈を改善させるためのポイント

自律神経の機能を正常化させる

食後に起こる不整脈や動悸の多くは自律神経の過剰な反応によって起こります。そのため自律神経の働きを正常化させ、食後の胃腸への血流を調節することで動悸や不整脈は改善できます。

首周囲の緊張を緩め自律神経の反応を抑制させる

食道周囲の自律神経が刺激されて不整脈や動悸が起こることを嚥下性不整脈といいます。この嚥下性不整脈がある方は首周囲の筋肉が過緊張状態の反応があります。この緊張を緩めることで固形物を飲み込んだときの自律神経への刺激を抑制することで不整脈や動悸を予防することができます。

胃腸の機能を高めて消化を促す

消化機能が低下すると食後の消化に時間がかかり、そのぶん胃腸への血流増加が続いてしまいます。そのため消化機能を高めることで消化にかかる時間を短くし動悸や不整脈を予防することができます。

食後の不整脈に対する当院の鍼灸治療

食後の不整脈に対する当院の鍼灸治療
  1. 1

    東洋医学のツボを利用した鍼灸治療で食後の自律神経の乱れを改善させる

    食後の不整脈や動悸が起こる主な原因は自律神経の乱れです。これを正常化させるには東洋医学のツボを利用した鍼灸が効果的です。ツボへの刺激によって過剰に反応する自律神経を抑制させ不整脈や動悸が起こりにくくなります。

  2. 2

    鍼灸の神経反射によって胃腸機能が高まり根本原因を解消させる

    食後の不整脈や動悸は胃腸の消化機能が低下し消化に時間がかかることで起こりやすくなります。この食後の消化機能を高めて不整脈や動悸を予防するには鍼灸で起こす神経反射の反応が効果的です。

  3. 3

    首や肩の筋緊張を鍼灸で緩めて自律神経の過剰反応を抑制させる

    嚥下性不整脈の場合、首や肩の筋緊張が強い傾向にあり、そのせいで自律神経の過敏な反応が引き起こしやすい状態にあります。この原因に対して鍼灸治療は首や肩の緊張を緩めることができ、不整脈や動悸を起こす自律神経の乱れを整えることができます。

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